美紀子3_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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美紀子3

15-06-14 11:08

この話は続きです。はじめから読まれる方は「美紀子」へ

私達二人は居酒屋を出て近くのホテルに入った。
店を出てからホテルの部屋に入るまで終始無言だった。
部屋に入りソファーに腰をかけてから、私は初めて口を開いた。

「帰りの時間とか大丈夫?それで…本当に良いの?」
私は道すがらずっと考えていた事を尋ねた。

「時間は大丈夫です。今日は実家に帰るつもりだったから。それに山本さん、私ね、山本さんの事、好きなんですよ。知ってました?」

「いや、全然気付かなかった。いつから?」

「タイプって言われてから意識しちゃって…気がついたらみたいな感じです。なんか高校生みたいですね、あはっ!」

「そうだったんだ…やけに優しくしてくれるなとは思っていたけどね。」

「それに山本さんの目が好きなんですよ」

「目?」

「時々凄く冷たい目をしているでしょ?あれが凄く好きなんです」

確かに私は冷たい目をしていると言われた事がある。あまり気にはしてなかったがそういうのが好きな女性もいるという事か。

「確かに見ていたよ。ミキティをイヤらしい目で何度も」

「あぁ、やっぱり。山本さん、一つお願いしても良いですか?」

「今日、あの冷たい目で私を見てください。冷たい声で命令してください」

「わかった。やってみよう」

私は『別に気取る必要はない。いつもの自分を出せばいい』と言い聞かせた。

「ミキティ、始めるよ。最初に服を脱いで下着姿になりなさい。脱衣場で脱いだらこちらに戻ってきなさい」

「…はい」

美紀子は立ち上がり、脱衣場に向かった。

少しすると中から

「全部脱ぎました」
との声がした。

「じゃぁこっちに来て」

「…はい」

脱衣場の扉が開く。
そこには白の上下お揃いの下着を身に付けた美紀子が立っていた。

私は予想通りの白の下着姿に軽く感動を覚えた。

「そのままここに立って」
私のはソファーの前を指さし、美紀子を導いた。

近くで見るとやはり美紀子はとても可愛らしく、恥ずかしいのか少し伏し目がちだ。だが瞳は興奮のせいか潤んでいるようだ。

私はソファーに座ったまま美紀子を凝視した。

「やっぱり恥ずかしい」

美紀子が小さな声で呟いた。私は聞こえないフリをした。確かに胸が大きい訳でもなく、腰がくびれている事もない。だが私はそんないわゆる幼児体型みたいな女性が好きだ。美紀子が期待通りであった事が非常に嬉しかった。

「触るよ」

私は立ち上がり、ブラのストラップに合わせて指を肩から胸に這わせた。

美紀子の肌はとても白く、そしてしっとりした感触は歳を重ねた女性にしか出せないものだ。

「イヤらしい指使い…」

美紀子は頬を赤く染めながら、上目遣いで私を見ていた。

私は美紀子の目を真っ直ぐみたまま無言でブラの縁に沿って指を這わせた。

「あんっ」

美紀子が体を震わせた。乳房に触れたあたりで甘い声をあげた。

「感じている?」

「ちょっとくすぐったいだけ…」

「じゃ、やめようか?」

「いや、続けてください…」

美紀子は懇願の眼差しで私を見上げていた。

「じゃあ黙って」

ブラのカップ部分にはレースの刺繍が施されていた。私はそれに沿って指をゆっくり動かした。

「あぁん」

美紀子は更に大きな声を上げた。
吐息も大分荒くなってきたようだ。

私はブラの隙間に指を差し込み、乳首をそっと撫でた。

「あぁぁん」

美紀子の声が更に高く、大きくなった。

「今日は大きな声を出しても良いんだよ」

私は美紀子の耳元で囁いた。

「…はい」

美紀子はうなずきながら返事をした。

私は我慢できなくなり、美紀子の唇を奪った。夢中で激しいキスをした。美紀子も直ぐに応えてくれた。これからの二人の行為を暗示するかのような濃厚なキスだった。

気が付くと美紀子の体から発する淫らな香りが立ち込めていた。

つづく「美紀子4」へ


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