トライアングルラブ 16(美佐子)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

トライアングルラブ 16(美佐子)

15-06-14 11:09

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「トライアングルラブ」へ

今日の予約のお客様は3Pプレイの依頼だった。私自身は3Pは2回目だ。
ただ前回は店の女の子2人とお客様という形だったので、今回のようにお客様が2人というケ-スは初めてだった。
一応、指名があってから京子さんにレクチャ-を受けたが、粗相がないようにと緊張して待ち合わせのホテルに向かった。ロビ-で待っていると後ろからトントンと肩を叩かれ振り向いた。

そこには
意外な人物がニコニコ笑顔で立っていた。
「美佐子先輩、こんなところで何してるんですか?待ち合わせですか?」
結花だった。少し驚いたが、すぐに平静を取り戻し毅然と答えた。
「そうよ。大事な人とここで待ち合わせなの。貴女こそサチと待ち合わせ?」
結花はそれには答えずいたずらっ子のように質問し続ける。
「大事な人って誰ですか?女性?恋人ですか?それとも男に目覚めました?あっ、京子さんですか?」
「誰だっていいでしょ。お互いプライベ-トは干渉しないようにしましょ」
「ふ~ん。意外と先輩って鈍感ですね」
「なっ・・・」
結花の侮辱的な言葉にカッとなって睨みつけたが、瞬間ハッとなって結花を眺めた。私がここに来た理由はお仕事。その仕事での待ち合わせはお客様を認識できるように事前に目印を
打ち合わせしておく。今日のお客様は胸に赤いハンカチ-フ。正に結花の胸には赤いハンカチ-フが飾られていた。
「まさか、今日の・・・貴女なの?」
「ご名答。先輩気づくの遅い。惚けてるこっちが恥ずかしくなるじゃないですか」
「・・・・」
(じゃあ、もう一人のお相手ってもしかしてサチ?そんな)
「美佐子先輩、まさか逃げないですよね。もしここから逃げたら、先輩がこんなバイトしてること大学にチクッちゃうからね」
私はドキリとし、自分が既に弱い立場であることを思い知らされた。

「あっそうそう、もう一人の女の人ですけど既に部屋でスタンバイしてますんで。おそらく先輩が想像している人ですよ」
いやな予感がした。これから行われるであろう狂宴に自分が巻き込まれズタボロに心が引き裂かれる予感だ。その予感は部屋に入るなりいきなり的中した。
「入って」
結花の誘導とともに目の前に現れたのは全裸でベッドに横たわり両手両足を紐で括り付けられ目隠しをされたサチの卑猥な姿だった。自由を奪われた両足は大きく開かれその根元にはピンクの
バイブが卑猥な動きをしながら刺さっていた。
「サ・・・!」
サチと声をかけようとした瞬間、結花の手が口を覆った。
「シ-っ。まだ美佐子先輩ってバレないようにして。私の言うとおりにして」
小声で結花が注意する。ここでは結花がお客様だ。
「幸子、今日のゲスト連れてきたわよ。あら、はしたない格好。ゲストの人も目の前で呆れてるわよ。アソコに太いバイブなんて入れて、そんなに待ち遠しかったの?」
「ちっ違う。そんなんじゃあ・・・、あああ早くなんとかしてえ~」
「待ってて。まず私達シャワ-浴びるわね」
「あうう、そ、そんなあ、早く、早く結花あ~、抱いてぇ~結花ああ~ん」
見るに耐えなかった。私の一番の親友のあのサチが、美人で凛々しくいつも毅然とした態度のあのサチが、後輩から鬼コ-チとして恐れられてたあのサチが、陽気で明るく冗談で笑顔が
絶えなかったあのサチが。あんな恥ずかしい格好で身悶えながら結花の名を呼ぶ。夢であってほしかった。いつものように「冗談でしたあ」と言ってケラケラ笑ってほしかった。私は
魂が抜けたようにボ-ゼンとなりながら結花に導かれてシャワ-室に向かった。

つづく「トライアングルラブ17」へ


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索