トライアングルラブ 13(美佐子)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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トライアングルラブ 13(美佐子)

15-06-14 11:09

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「トライアングルラブ」へ

 サチに振られてから2ヶ月がたつ。が、私はまだ立ち直れてはいなかった。ほぼ毎日顔を合わすがもう以前のように冗談を言い合ったり、練習の後お茶をしたりすることは無い。
事務的に話し、笑顔も無い。私はバカなことに親友でもいられなくなったのだ。

寂しくて苦しくて私は風俗の仕事に走った。
特別お金が欲しいわけではない。誰かと肌を合わせていないと孤独で自分が消えてなくなりそうだったからだ。
空いてる時間は出来るだけ仕事に充てるようになった。
常連さんにも可愛がられ、指名も徐々に増えてきた。
私はリバとしてお店に登録しているのでタチ、ネコ、リバといろんなお客様をお相手する。
年齢も様々だ。年上のお客様が多いが、もしかして高校生じゃないのかと思うようなお客様もいた。
女同士が初めての人、年季の入ったベテランのお年のいった方、様々な経験を積んで最近ようやく一人前のデリヘル嬢となれたかなあと思う。
「美佐子ちゃん、最近通い詰めだけど体、大丈夫?私はうれしいけど」
京子さんが心配してくれるのは嬉しいけど何かに打ち込んでなければ私の心がもたない。
テニスを辞めようかと思ったこともあったけど、続けることにした。
やっぱり好きだし、何より結花に負け犬のように思われるのは絶対イヤだった。
「美佐子ちゃん、ご指名よ。水島様。ご自宅まで」
「は~い。向かいます」
水島亜美さん。お得意様だ。タチよりのリバの方で、テクニシャン。
すごくお綺麗で広いご自宅に一人で住まわれている。相当なお金持ちみたいだ。
最近よくご指名をいただくようになった。
私なんかごく普通の大学生で、サチほど美人でもないし、
結花のように可愛くもない。体も細身でどうしてご指名いただけるのかさっぱりわからない。
「ふふ、かわいい乳首。摘んであげる」
「ああ~ん、感じちゃう」
「私のも触って。そうよ、優しくね」
最初のうちはいつもじゃれあう様にお互い触りっこしているのだが、いつも段々亜美さんの愛撫に何も考えられなくなり、一方的に責められてしまう。申し訳ないと思うのだがそれ程亜美さんは上手だ。
「あ~ん、あ~ん、あ~ん、ああ~ん、いっちゃう。いい、いってもいい?もう・・・限界」
「いいわよ。貴女のイキ顔とっても好きよ。私の指で思いっきりイって」
「あんっ、いくううっ」
体がガクガク震える。瞬間潮を吹いてベッドをがべちょべちょに濡らしてしまった。
「あっ、ごめんなさい。おもらししたみたいになっちゃった。私だけ気持ちよくなっちゃって・・・」
「いいのよ。気持ちよくなってくれてうれしいわ。貴女のイッてる姿見るとなんだか
身震いするくらい興奮する。だから私貴女にそそられるのよ」
「そうですか。そう言っていただけると正直に嬉しいです。ありがとうございました」
こんな感じで私はこの仕事にのめりこんでいった。

つづく「トライアングルラブ14」へ


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