ふふ‥
ラッシュアワーの通勤電車‥
1日の仕事の疲れに車内にいるサラリーマン達は,吊革に捕まり本を読む者,ぼんやりと車外の景色を眺める者,目を閉じて目的の駅へ着くのを待つ者‥
誰も他人の事に関心を示す者はいない。
26才になる美由紀‥
二月ほど前の事だった。入社以来仲の良い亜由美と会社帰りにご飯を食べようと言う話しになり西武池袋線の車内での事だった。
亜由美が突然男子校生の手首を掴み上げて電車から引きずり出した。
かわいそうな位に怯える気の弱そうな男子校生を「痴漢だ」「犯罪者だ」と脅して陵辱の限りを尽くしたのだった。
美由紀の26才までの体験の中で感じた事のない淫靡な暗い悦びを知った。
思い出す度に熱くなり付き合っている雅史とのセックスよりも一人で耽るオナニーの方が好きになってしまった。
廃人の様に壊れた男子校生に亜由美と二人で尿を浴びせた事を思い出す度に軽いオーガズムを迎えられるのだった。
それからの美由紀はあの日と同じようなシチュエーションを電車に乗る度に望むのだが,痴漢行為をするのはほとんどが脂ぎって女房にも相手してもらえない様な中年のサラリーマンばかりだった。
また‥
振り向いて肩越しに見ると美由紀よりも背の低い中学生にも見えるブレザーを着た男子校生が下を向いていた。
あの日以来待ち望んでいた獲物に生理前で感じ易くなった身体が反応する。
ジュクジュクと溢れ出した粘液がTバックのクロッチに染み出すのがわかるほどだった。
また‥
美由紀の反応を確認しながら鞄を持つ手を電車の揺れに合わせて押し当てる。
もう少し‥
言い逃れのできない状況の中で捕らえなければ‥
ヒップの窪みに男子校生の手が当たる様に向きを替える。
黒いタイトスカート越しに少年の手の動きが伝わる。
もっと‥
鞄を持ち替えて不自然な手の動きで手のひらが押し当てられた時,少年の手首をあの日の亜由美の様に渾身の力で掴んだ。
吊革に捕まる隣のサラリーマンが目を向けたがすぐに本に目を向けた。
少年を睨むと泣き出す寸前の様に下を向いていた。
停車駅はちょうど美由紀の下車する駅だった。
手首を捻ったまま少年を引きずり出した。
「痴漢ね。」
「すみません。僕‥もうしませんから。」
「来なさい。」
怯えた様にうなだれる少年の手を引き駅を後にした。
つづく「童貞狩り2」へ
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