この話は続きです。はじめから読まれる方は「優しい背中」へ
翌朝、目が覚めると隣には瞳さんがふとんに入り込んで私の顔を見つめていた。
「おはよう、可奈ちゃん」
瞳さんの目は真っ赤に充血して腫れぼったくなっていた。きっと一晩中泣いたんだ。
「昨日はごめんね。それで、話があるの」
私はなぜか聞きたくなかった。
「私、やっぱり可奈ちゃんとは付き合えない」
(えっ)
「厚志とよりを戻そうと思うの」
「どうして?だって瞳さんを泣かせるような奴だよ。私ならそんなことさせない」
目には涙が溢れてきた。
「惚れた弱みってやつなのかなあ。あんな奴でも私にとってはやっぱりいい奴なのよ」
「わかんないよ~。私達あんなに愛し合ったじゃない」
「それについては本当にごめんなさい。あなたを傷つけるつもりはなかった。可奈ちゃんに初めて告白された時は、やっぱりうれしかったと思うし、
貴女とのSEXは最高だった。こんなに感じたのは初めてよ。だから私可奈ちゃんに甘えてしまったの。厚志の事、完全に忘れられると思った。
でもやっぱり、私あいつの事忘れられない。昨日の厚志を見てそう思ったの。(この人私が傍にいなきゃダメなんだなあ)って思ってしまったら
もうあいつのことで頭がいっぱいになった。このまま可奈ちゃんと付き合っても、決して二人は幸せになれない。ごめんね、可奈ちゃん」
私は瞳さんの胸にうずくまって泣きながら首を横に振った。(ううん、ううん。本当に謝らなきゃいけないのは私。瞳さんは私のこと真剣に
考えてくれていた。それなのに私は恋人がいることを瞳さんに黙っていた。この胸の痛みはきっと罰なんだ。)
「それから可奈ちゃん私に嘘ついてるでしょ」
「(どきっ)・・・」
「3年間私一筋みたいなこと言って、実は可奈ちゃんこそ女が何人もいるんじゃないの」
顔が真っ赤になった。
「だって可奈ちゃんのSEX、とても初心者とは思えないわ。そうとう経験積んでなきゃ大の大人をあそこまで狂わせられないわよ。こら!白状しろ」
「ごめん、瞳さん、本当は私大好きな恋人がいるの。今までも女の子と何人か付き合ってました。でも瞳さんのことは本当にずっと憧れていて、
私の理想の女性というか、私の中では特別な存在だったの」
「やっぱりなあ~。道理で女の感じるところがよくわかるんだ~。でも可奈ちゃん、その大好きな彼女を放っておいたらダメ。全身全霊で
愛してあげなきゃ。きっと彼女、あなたがフラフラしてるのを感じ取ってるわよ。しっかり掴まえておかなきゃ」
「うん。わかった。それと最後に二つだけわがままをきいてほしいの」
「ん、なあに」
「一つは、今夜、もう一回だけ瞳さんのバイクに乗っけてほしいの」
「わかった。別れのツーリングね。いいわよ。夜景を見に行きましょ。もう一つは?」
「もう一つは、最後にもう一回だけ、して」
そう言って瞳さんに抱きつきキスをした。
「ああん、い、いいわよ。私も最後に一生分ぐらい感じさせてちょうだい」
「うん、いっぱい逝かせてあげる」
「ねえ可奈ちゃん、あれしようよ」
「何、はあん」
「アソコとアソコ、ひっつけるやつ」
「貝合わせね。いいわ。じゃあ、瞳さんは横になって、足を広げて。はあ~ん」
「あん、あん、この体位も素敵。や~ん、足舐めちゃ、ああでも感じるう」
「足の指を一本一本しゃぶってあげる」
私はおまんこで気持ち良くなりながら、瞳さんの綺麗な足指を堪能した。
「あああん、ああ、ああ、いい、いい、いい、いっくううう」
「私もいい、いっちゃうううううう」
その晩の星空はすごく綺麗だった。バイクの走る風は、辛いこと全て吹き飛ばしてくれるようだった。私は瞳さんの背中に抱きつきヘルメットの中で
わあわあ泣いた。真っ赤な背中が全て涙を拭ってくれそうだった。背中越しに瞳さんの優しさが伝わってきた。そして2回目のタンデムシートは私を
大きく成長させてくれた。
-3年後-
ポストに一通のはがきが届いていた。そこには生まれたての赤ちゃんが写っていた。差出人は佐藤 厚志、瞳(旧姓 大原)と印刷されていた。
「可奈ちゃん、早く~、遅刻しちゃうよ~」
「待って。今行く」
私ははがきをバッグにしまいこみ、優子のほうへ駆け寄った。今年買ったばかりのバイクに跨り、轟音と共に勢いよく走り出した。私の背中にしっかりと
しがみつく優子を乗せて。
-完-
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