水中苦行 Lady 19    密会編_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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水中苦行 Lady 19    密会編

15-06-14 11:14

ラフは口コミで広まって来た『水中ヌードショー』の会場の席に居る。
事前に主催者を調べてみると‥あのスケベ爺だった事を突き止めるラフ。

スケベ爺には何も言わずに会場入りをしたが、入り口立つ門番でもある筋肉隆々の男女に‥
撮影機材一切を預かり対象とされてしまう!事を大げさにするつもりは無いラフは素直に‥
承諾をすると共に

「その機材は俺の体の一部と同じだから‥厳重に保管してくれよ!」

ショーが始まり‥日本女性3人組が‥ビック水槽の中を布地が小さいビキニを着て現れる!
ラフは彼女らを見て‥身体のプロポーションを見て‥唖然とする!‥彼女らの体形努力も‥
当然だが‥それを支える管理能力も必要である事!‥ラフも芸術家とまでは言えないが‥
美に関する事には人一倍敏感である‥肉体美!筋肉美!流線形美!‥これらを高い次元で確立をしている彼女らの身体に惚れてしまうと共に‥スケベ爺の管理能力の高さを痛感!
さらに‥口コミだけでたくさんの男だけではなく女性客も居る事!努力と管理と経営を実現しているスケベ爺!ラフが会社社長になった時‥この辺が欠けていた事に恥ずかしさを
感じていながらも‥《撮りたい!‥彼女らを撮りたい!‥》と心の中で叫ぶラフ!

ショーは次の段階へ進む!‥ブロンドの髪の女がふたり出てくる!‥‥目を凝らすラフ!
その中のひとり!‥
《えッ!‥‥ジル!‥ジルじゃないの?》
顔半分をスモーク入りの‥水中マスクを付けているが‥あの口元!‥あのおっぱい!‥あの括れ!‥あのお尻!‥たくさんの男たちの熱い視線に犯されたジルは‥ショーの最後に‥水中マスクを外して‥観客たちに手を振るサービスをしてしまう!
《あいつ‥何考えているんだぁ!》

ラフはスタッフルームに足を運び‥スケベ爺に面会を求める…

「いや~~~!ラフ君‥‥一言言ってくれれば‥裏口から入れたのに!」

満面の笑みのスケベ爺は‥そう言った後‥

「サユリ!‥サユリ!‥こっち!こっち!」

と自分の娘を傍に来るように呼ぶ!

「こちらは‥今度の仕事のパートナーでもあるラフ君だよ!」

身長170cm以上のサユリ!ラフの方が少し低い身長‥視線をちょっと下げてラフを見るサユ

「娘のサユリです!」

サユリの高身長と共にその端整な顔立ち!‥女の顔に男らしさを少し感じてしまうラフ!
《綺麗な女だ!‥しかも圧倒されるこの顔!‥特に男の様な瞳が好い!》
一目惚れのラフ!
サユリはラフと握手もせず‥スケベ爺を連れて‥ラフから離れて怒った口調で小声で言う

「私‥イヤだから!‥絶対嫌!‥勝手な事したら‥家出て行くから!」

困り顔のスケベ爺その小声はハッキリとラフにも聞こえる明瞭な声!スケベ爺の腕を振り払い立ち去るサユリ困り果てた顔でラフに近ずいてくるスケベ爺

「スマン!ラフ君‥娘を撮って貰おうと‥」

「いいですよ!‥謝らなくても!‥ハッキリと嫌われた様ですね!‥この前の話は‥‥‥無かった事にしましょう!」

少し残念なラフ。スケベ爺の体形から想像付かない美女に!ラフはシャッターチャンスを逃した想いで一杯になる。
《サユリのヌードを撮りたかった》
そう想いながら‥数日前‥街中で見つけた‥ラフ好みの女の事を思い浮かべるラフ!
《あの娘を探すか!?‥でも‥どうやって探すか?》
スケベ爺の弁解を聞いて我に返る…

「あの娘は以前‥あの美貌で複数の男を従えて‥有頂天だったんだが‥今回の話なんかは‥心好く引き受けていたのに‥ある男とセックスする様になってからは‥その男一途で‥」

弁解を聞いた後‥スケベ爺と別れてラフは‥預かりの撮影機材を受け取り‥夜の外へ!
暗がりから‥サユリが少し離れたラフの前を横切り通過して‥暗がりに居る男に抱き付く!

「タカちゃん!‥愛してる!」

キスを‥男の口に!ホッペに!しまくるサユリ!
ラフはこの世にスケベの神様が居る事を確信する様な出来事に笑みがこぼれる!
《あの男》
暗がりからサユリと一緒に照明の下を歩いて立ち去っていく男‥照明に顔が照らされて時!
ラフは以前撮った画像を確認する

「やっぱり‥あの時‥一緒に女と居た男!‥間違いない」

ラフは男を尾行する事にするが‥それはふたりの水中セックスを観てからの事だった。
ビック水槽の横にプールがあり‥そこのプールサイドにふたりは立っている。
ラフは物陰に隠れて覗き見をしていると‥「私が‥脱がしてアゲル!」とサユリの声。
服を脱がす音はするが‥ラフの居る位置からは‥今夜の曇り空の影響で黒い物体がふたつ!

「今度はタカちゃんが‥私を脱がして!」

その声に慌てるラフ!撮影機材が入っている‥
バックから手探りで‥カメラを抜き取り‥構える‥が‥見えない!‥サユリのヌードが!
フラッシュを焚けば‥あっという間に存在がバレてしまう。

「ブラも取っちゃうの?」

サユリの甘い声に‥ラフの手が震える!…誰かライトを!…サユリを照らしてくれ!…
パァッ!っと淡いスポットライトがサユリを照らす!ポッカリと雲に穴が開いた様に‥‥
月明かりがサユリのシルエットを鮮明に浮き上がらせる!

「サユリちゃん‥綺麗だよ!」

と男の声…タカシの声…

「ホント?‥お月様が私を綺麗にしてくれてるのかな?」

《いや!この俺の為に月が味方してくれてるのさ!》
ファインダー越しにサユリを観る!
ラフは妖艶なサユリの身体に我を忘れて見惚れている!‥プロとして痛恨の極みが襲う!
シャッターが切れない!‥指が動かない!‥ファインダー越しにパンティ1枚のサユリが!
セミヌードのサユリが居るのに‥指が動かず‥シャッターが切れない!どうした俺の指!
何か解らない!暗黒のエネルギーに因って俺の指の動きを妨げているエネルギーを感じる!

「さあ!泳ごうか!」

タカシの誘いに

「うん!泳ごう!」

とサユリの声!
ふたりは足にフィンを付け…顔に水中マスクを付けプールに入り‥泳ぎだす!物陰から体を少し出しラフはプールを泳ぐサユリをカメラで追う!‥居ない!‥水面には居ない!
月明かりがプールの水面を淡く照らす‥プールの底を並んで泳ぐタカシとサユリが居る。
黒い物体が泳いでいるだけで‥プロカメラマンのラフはサユリのヌードが撮りたい!
その一心しかないので‥黒い物体ではもちろんNO-GOOD!NGである。
フン!と鼻を鳴らして‥バックから水中でも撮れるカメラ‥クオリティは少し劣るが‥
画素数が小さい‥ポケットカメラを取り出し‥プールサイドに腹ばいになり‥腕をプールへ突っ込み‥プールの底を泳ぐサユリをカメラで追う!‥居ない!‥


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