愛のレッスン 2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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愛のレッスン 2

15-06-14 11:21

この話は続きです。はじめから読まれる方は「愛のレッスン」へ

翌日、香織と絢美は予定通り、温泉旅行に出かけていった。香織の運転するピンクのマーチは、関越自動車道を走り、群馬県と新潟県の県境に近い温泉に向かった。
高速を降りて、山の中の曲がりくねった細い道を三十分ほど走ったところで、予約した旅館に到着した。この宿を選んだ理由は、部屋が離れになっていて貸し切り風呂があることだった。

ゴールデンウイークなので宿泊代は割高になるが、ここ数カ月アルバイトに励んで、一泊二日で予約をとった。
荷物を運んできた仲居が説明を終え部屋を出ると、香織が部屋を見回しながら言った。
「さすがに高級感があるわね。なんだか学生にはもったいない感じだよね」
十畳ほどの和室の中央には、木目鮮やかな欅の一枚板の座卓がどっしりと置かれ、床の間に据えられた花器には、八重桜や小手毬、利休草が泊り客をもてなしている。
二人はさっそく風呂に入ることにした。風呂は、部屋の奥にある脱衣場のガラス戸を開ければ、すぐに入れる造りになっていた。服を脱いで、浴室に入ると、二人でもゆったり浸れる檜の湯船からは、湯気に混じってさわやかな木の香りが立ちのぼっている。黒い石を敷き詰めた浴室の窓からは、まだ雪を頂く谷川連峰が間近に迫ってくる。
「ああー、気持ちいいー」
温泉につかった絢美が両腕を伸ばして言った。並んで湯船に首までつかり、澄んだ青空を背景に白く輝く雄大な山々の姿を眺めていると、学校とアルバイトに明け暮れて忙しく過ごしている日々の慌ただしさが嘘のように感じられてくる。
「それにしても静かね。まるで世界にあたしたちしかいないみたい」
香織が窓の外の景色を見ながらつぶやいた。その唇を絢美が塞いだ。湯気の立ち込める浴室に、舌を絡め合う音がぴちゃぴちゃと響く。唾液を溜めては互いの口の中に注ぎ、心ゆくまで飲み合う。
やがて、絢美は香織の秘裂に指を這わせた。中指を溝の奥に入れると、お湯とは明らかに違うぬるみが感じられる。さらに深く第二関節まで挿入する。豊富な愛液が、指の挿入を容易にする。軽く指を曲げ、ざらざらした膣壁の天井を指の腹で撫でまわした。
「ああー、感じる。もっと、いじって……」
懇願するような目でじっと絢美を見つめる。初めて肌を合わせたころに比べると、香織は快楽を味わうことに貪欲になっている。性感の開発された軀が、さらなる愛撫を要求している。親指でクリトリス、中指でGスポットを責めると嗚咽にも似た叫びを上げ、背中を反らせながら、天井を向きのけぞった。首筋に舌を這わせ、乳首を指でいじくる。
絢美は悦びの声を上げる香織の横顔を見つめた。高い鼻と少しぽってりとした厚みのある唇、優雅な顎から喉元にかけてのライン。嫉妬を感じるほど白いきめ細かな肌には、赤みがさしている。
(あたしの宝物。今夜は、眠らせないんだから)
心の中でつぶやくと、絢美は言った。
「あとは出てからのお楽しみ。夜は長いわよ」

風呂からあがり、ほてった体を休ませていると、午後六時ちょうどに夕食が運ばれてきた。山あいの宿らしく、鮎のフライや舞茸の天ぷら、山菜のおひたしなどがにぎやかに並んだ食卓の中でも、しゃぶしゃぶにする赤城牛の霜降り肉に二人の目は釘付けになった。
「お酒をお飲みになるなら、こちらのメニューからお選びください」
仲居が差し出したメニューから、香織は日本酒の久保田千寿を選んだ。父が好きでよく飲んでいるからだ。四合瓶を一本注文した。
「カンパーイ!」
冷の久保田を注いだワンショトグラスを持ち乾杯すると、二人は料理を堪能した。どれも料理人の確かな仕事ぶりを感じさせる見事な味だった。赤城牛のしゃぶしゃぶも極上の食感で、旨みを引き出すごまだれをつけて食べると、口の中でとろけるようなやわらかさだった。
夕食を食べ終わると仲居がやってきて布団を敷いていった。二人は修学旅行に来た中学生のように、枕を投げ合った。布団の上でじゃれあっていると、絢美が、突然真顔になって言った。
「ねえ、今夜はしてみたいことがあるの。前からやってみたかったこと」
そういうと、絢美はバッグの中から、黒い布のようなものを取り出した。
「何それ?」
香織が不安な表情で尋ねる。
「アイマスク。裸になって、これをつけて、四つん這いになってほしいの」
「ええー。何だかこわい……」
アイマスクを手にとった香織は、少しの間それをじっと見つめた。そして、意を決したかのようにゆっくりと装着した。
絢美は、香織を立たせると、浴衣の帯をとき全裸にし、そっとキスをすると言った。
「四つん這いになってお尻を突き出すのよ。」
香織は言われた通りの姿勢をとった。蛍光灯の光の下で、温泉に入っていっそうつややかさを増した白い背中が眩しく輝いている。上から見下ろすと、くびれた腰からハート型に広がる尻のラインがうっとりするほど艶めかしい。同じ女でありながら、ほれぼれと見とれずにいられない。絢美は自分も浴衣を脱ぎすて全裸になり、香織の尻の前にひざまずくと、中央の秘裂を凝視した。まだ閉じている溝からは、茶色がかったピンクのラビアが左右対称にはみ出ている。その下には、黒々とした豊かな陰毛が見てとれる。絢美の視線を感じるのか、尻が左右にもぞもぞと揺れている。

絢美が言った。
「手首のところを背中で縛るよ」
「えっ、ちょっと、何?」
声を無視して、すばやく両腕を背中に回し、浴衣の帯で手首を縛った。
アイマスクを着け、両手を背中で縛られ、尻を高く掲げている香織の姿を見て、絢美はかつてないほど興奮していた。責める側でありながら、しかもまだ行為はこれからなのに、絢美の秘裂からは愛液がしたたり、腿へと伝っている。全身の血がかぁーと熱く燃えたぎるような気がしてくるほどだった。
「天国に連れて行ってあげるのよ」
そういうと絢美は、香織の足の親指に舌を這わせ始めた。
「いやあ、くすぐったいよ」
唾液にまみれた足指を折り曲げて声をあげる香織にかまわず、一本一本の指を慈しむように舌で愛撫を施してゆく。枕投げで汗をかいたせいか少ししょっぱい。もう片方の足の指も念入りに舐めているうちに、香織の体はすっかり力が抜けたようにくたっとなった。
足指への愛撫を終えると、絢美は透き通るような白さのふくらはぎから太ももにかけて、じらすように時間をかけて舐め上げていき、徐々に花弁のある核心に近づいていった。
ようやく舌が太腿のつけ根までたどり着くと、絢美は膝で立ちあがり、香織の尻に手を置いた。両手の親指で秘裂を開くと、はしたないほど大量の愛液があふれ出ている。包皮に半分ほど隠れたクリトリスが真珠光沢を放ち、茶色がかったピンク色の膣肉があやしく蠢めき、その上の肛門がすぼまったりゆるんだりを繰り返している。
絢美はつばをため、香織の肛門に垂らした。香織の体がビクっと反応した。包皮を剥いて、クリトリスを舌でつつく。快感の電流が全身を奔流となって駆け巡る。

「ああーっ。」
香織が叫んだ。ピンク色の真珠全体を舌で舐め回しながら、中指を挿入する。膣はぬるぬるの蜜壺と化し、指でかき回すとねちょねちょと淫靡な音がする。舌でクリトリス、指の腹でGスポットを攻撃すると香織が叫んだ。
「いやあああああー。おまんこ気持ちいいーっ。気持ちいいよー」
あまりの快感に理性が吹っ飛んでしまったのか、香織は自ら卑猥な言葉を口にし、愛液をしたたらせた。
絢美は、もう一方の手の親指をしゃぶって唾液で湿らせると、アナルにあてがった。蜜壺には薬指も入れて、二本でGスポットを責める。三つの性感帯を同時に責められると、香織は、獣の咆哮のようなよがり声を上げながら、口から涎を垂れ流した。膣壁からあふれ出る粘っこい愛液と自分の唾液とで 絢美の口の周りはぐちょぐちょだ。
そのとき香織の口から、ひときわ大きく聞き慣れない言葉が発せられた。
「ああー、出るう、出ちゃううー」
「えっ?」
絢美が、愛撫を中断し、顔を上げた瞬間だった。一筋の透明な液体が、勢いよくピンクの割れ目のあたりから発射された。液体は、はじめ一直線に飛んで絢美の胸を直撃したあとも、何度かに分けて噴出した。そのため、絢美は胸から太腿にかけて液体まみれになった。香織は叫びながらがくがくと下半身をうごかし、やがてぐったりとしたようすで布団にうつぶせになった。
「すごーい。潮吹いちゃったね。AVとかではよくあるみたいだけど、初めて見た」
絢美はアイマスクをとり、手首を縛っている浴衣の帯を解いた。うつぶせになっている香織を抱き起こし、おでこに軽くキスをすると、うっすらと汗ばんで艶やかさを増した体を抱きしめた。
「あたしのせいですっかりエロい体になっちゃったね。すごい声で叫んでたわよ」
「そうなの?とにかく気持ちよすぎて、頭が真っ白になっちゃった」
シーツには、おしっこをもらしたかのような大きなシミができていた。
「今度は二人で気持ちよくなるのよ」
そう言うと絢美は、自分のバッグからタオルに包まれた長い棒のようなものを取り出した。


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