男子っ娘(こ)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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男子っ娘(こ)

15-06-14 11:29

久々に田舎に帰省した男は目の前の少年に目を奪われる。
その夏、初めて出会った親戚であろう少女の様な少年。
元々自黒であるらしく彼の地肌は褐色。
だが、田舎の夏という解放感が少年を外へと誘い少年はより一層こんがりと黒く焼けていた。
その薄いシャツの内から見える少年の地肌と焼けた肌。
しばらく女日照りの事もあったのかもしれない。
仕事が忙しくそういった行為に勤しむ事が無かったからかもしれない。
ただ、男はそんな少年の艶かしく日焼けした肌に激しく欲情してしまっていた。
カップアイスを嬉しそうに頬張る少年からチラリチラリと見えるあどけない胸。
男の脳はそれが異性の物で無い事を理解してる。
だが、別の意志。
股関の方はその少年を今すぐに食するべき異性だという事を認識していた。

「……」

他の家の者は田舎である為、遠方にしかないスーパーに買い出しに行っている。
事実、この社会から隔離された山奥の家には男と少年の二人しかいなかった。

男は少年に親しげに話掛けながら何気無く少年の側へと近づいていく。
少年も親戚の家の住人だと思っているらしく警戒を持つことはないようだ。

「アイス…おいしそうだね?」

「食べる?」

男がそう言うと少年はにっこりと笑い、アイスをすくったスプーンを男に差し出す。
と、その時、スプーンを差し出した少年の唇に男は不意に軽いキスをした。

「??…なっ、に?」

不意にキスをされた少年は何が起きたのか分からず呆然とする。
だが、だんだんと時間が経つに連れて自分が何をされたのか理解していく。

「な、なにすんだよおじさん!?」

少年は顔を真っ赤にして男の側からバッと離れる。
そして、キスをされた自分の唇に指をあてがい男を睨み付ける。

「ごめん、キミがあんまり可愛いかったもんだから…つい…」

男は悪びれた様子もなく少年に対してにっこり微笑んだ。

「は…はぁっ!?何言ってんだよ?おかしいんじゃないか、アンタ!?」

そんな男に少年は一気に不快感と怒りの表情を見せ始める。
しかし、男は焦ることなく笑みを浮かべたままだ。

「別におかしくないさ。キミはとっても可愛いよ?男の俺から見ても十分に…」

そう言って再び男は少年に近づいていく。
少年は逃げようとするが男の伸ばした手の方が早く、体を掴まれてしまう。
そして、今度は熱く艶かしいディープキスをし始めたのだった。


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