委員会(1~8)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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委員会(1~8)

15-06-14 11:30

これは僕が中学生のときの話です。
僕の通っていた学校ではクラス全員が何かの委員会に入らなければならず、僕は「給食委員会」という委員会に入っていました。

活動内容は給食当番の人達のまとめ役のようなことや、当番がつける給食エプロンを週末に当番の子達に持ち帰るように呼びかけたり、給食の時に使用する配膳台を週末に洗ったりと、人目つかないに地味な仕事が多く余り人気がありませんでした。
けれどこういった裏方の仕事が好きだった僕はやりがいを感じていて、他のクラスの委員が配膳台を洗うのをサボって帰ってしまった分も洗うこともあったけれど全然苦にならずよくやっていました。

そんな地味な活動が多い給食委員の委員長はソフトボール部のキャプテンをつとめ、かわいく性格も良く勉強も運動もでき、学校の男子だけではなく、女子たちからも人気があり好かれているという三年生の女子でした。
放課後一人残って委員会だよりや資料を作ったり、給食室の整理整頓をしたり一人で配膳台を洗っている彼女の姿を僕だけじゃなく他の生徒達もよく目にしてい て

「なんであの子が給食委員みたいな苦労が多く地味な活動が多い委員の委員長を・・・?」

とみんな不思議がっていました。
僕は二年生のとき初めて給食委員になり、出席した委員会で委員長である先輩を初めて近くで見て

「きれいでやさしそうなひとだなぁ」

と一目惚れしてしまいました。
でも先輩が人気があるのは知っていたし、ましてや年下の自分が相手にされるわけがないからとすぐに諦めていました。
そして週末の放課後、自分のクラスの給食エプロンの持ち帰り忘れがないか点検し配膳台を洗い終え、いつものように他のクラスの分も点検し洗われていないクラスの分も洗っていました。
すると後ろから

「遅くまでごくろうさま!」

と声がして振り向くと憧れである委員長がたっていました。

「Nくん、今週も、洗わないで帰っちゃったクラスの分までやってくれてるんだね」

と声を掛けてくれました。
先輩が自分のことを、しかも名前やクラスまで知ってくれていたということが驚きだったし、それに僕が他のクラスの分もやっていたことをちゃんと見てくれていたということが驚き以上に嬉しかったです。
今もそうだけど当事はもっとシャイで、年上の女子、しかも憧れの先輩を目の前にして緊張してしまい

「あっ、はい・・・」

と答えるのが精一杯でした。
そんな緊張でいっぱいの僕に先輩はやさしく笑いかけ

「Nくんのそういったまじめなとこ好きだよ」

と爆弾発言を!!!
もちろん先輩は告白とかそういうつもりではなくいったんだろうけれど、中学二年の僕には刺激が強すぎて顔が自分でも真っ赤になり心臓の鼓動が早くなるのが自分でもはっきりと分かりました。

「そろそろ下校時間だし、そこまででいいから帰る準備しよう。私も片付けるの手伝うから。」

と先輩はさっきの

「N君のそういうまじめなところ好きだよ」

といった事は全く気にしていないみたいでした。
僕は

「やっぱりそういった<好き>じゃなかったんだな。先輩みたいにきれいな人が年下の僕なんかにそんなこというはずないもんな・・・」

とちょっと残念でした。

そんなことを考えながら片づけを終え、先輩と一緒に昇降口に向かいました。
靴を履き替え外に出たところで先輩が

「ねえN君、今日ってこれから何か予定とかってあるかな?今日って土曜日で下校時間が早いから時間がなくて委員会だより作り終わんなかったんだ。もしよかったら手伝ってくれないかな?」

と言ってきました。
憧れの先輩のお願いだったし、僕自身まだ先輩と一緒にいたかったので

「あっ、はい。大丈夫です」

と緊張と動揺を悟られないようにできるだけ普通に答えました。

「ありがとう。すごく助かるよ。じゃあいこっか」

と先輩と並んで駅に向かいました。

「初めて会って以来ずっと片思いをしてきた憧れの先輩と今こうして並んで歩いている」

そう思うと自分でも心臓の鼓動が早くなるのが分かりました。
駅まで色々と話をしていたんだけど、緊張や、憧れの先輩と一緒にいるという事で頭が一杯で正直何を話したかよく覚えていないです。

そうこうしているうちに駅に着きました。
僕はそこでやっとどこで作業するか聞いていないことに気づきました。
先輩に尋ねると

「あっ、ごめんごめん。そういえば言ってなかったよね。はさみとかペンとか他にもこまごまとしたもの使うから、図書館とかでやるより私の家でやろう と思うんだ。それに今日、お父さんは出張でいないしお母さんは同窓会で泊まりで家に誰もいなくて静かだから落ち着いてできから」

とさらっと言いました。
そして

「あっ、ごめんね。N君の家は丁度反対方向だから定期使えないんだよね」

と謝ってきてくれたけれど、僕のほうはといえば

「先輩の家に行けてしかも先輩と二人っきり」

ということで頭がいっぱいになっていました。
なのでいきなり話を振られかなり焦ってしまいました。

そして電車に乗り込んだけれど、丁度自分の学校の他に近くにある高校の下校時間ともぶつかってしまい車内は文字すし詰め状態でした。
僕と先輩は入り口近くに向かい合って立っていたけれど、つぎつぎに乗り込んでくる生徒たちに押されながら

「降りるときちゃんとドアのとこまでいけるかなぁ」

と考えていました。

そして電車が発車する段階になって僕は自分がとんでもない状況に置かれていることに気づきました。
込み合う車内で邪魔にならないようにと先輩も僕もかばんを足元に置き向かい合って立っていたため、周りの人達に押され先輩と正面から抱き合っているような状態でお互いの体が密着してしまいました。
先輩の顔がすぐ近くにあり、お互いの呼吸だけでなく心臓の鼓動さえも聞こえてしまうようでした。
すぐ目の前にいる先輩のからは甘くいい香りがして、女の子特有のやわらかい身体の感触だけでなく、先輩の胸のふくらみが僕の胸に押し付けられ頭の中が真っ白になってしまいました。

先輩も自分の胸が僕の胸に当たっているのに気がついて顔が赤くなっていました。
でも、このとおりの満員電車の車内。
お互いまったく身動きが取れないまま、降りる駅までの20分間過ごす事に・・・。
先輩は胸が大きいほうではなかったけれどそれでもそれなりの膨らみはあって、それに女の子特有の身体全体の柔らかい感触と微かに香る甘い香りに僕は自分の鼓動が早くなり顔が赤くなっているのが自分でも分かりました。
それは先輩も同じらしく、僕の胸に当たっている先輩の胸からは僕と同じくらい早くなっている先輩の鼓動が伝わってきました。
そんな状況ばかりに頭がいっていて自分でもまったく気づいていなかったんだけれど、僕の身体は素直に反応していてしまったらしく、先輩が

「Nくん・・・」

と顔を赤らめて視線をそらしながら小さく呟きました。
最初は何のことだか分からなかったけれど、先輩が顔を赤くしている理由がすぐに分かりました。
先輩と 密着した状態でいたため、僕のおちんちんはすっかり固くなり上に反り返った状態でちょうど先輩のおなかあたりに押し当てられてしまっていたのです。
僕は慌てて

「す、すみません!」

と体をずらそうとしたけれど全く身動きがとれず焦ってしまっていました。
すると先輩はフッと優しい表情を浮かべ

「ううん、 しょうがないよ。Nくんも男の子だもんね・・・」

と言ってくれ

「それにこうなってるって事は私に少しは魅力を感じてくれているって思っていいのかな?」

と 小悪魔のようないたずらっぽい笑みを浮かべました。
そして先輩の手が伸びてきて僕のおちんちんをやさしく扱きはじめたのです。
先輩の突然の行動に僕はただただ驚いてしまい、先輩のされるがままになっていました。最初はびっくりしていただけど、先輩の手のやさしいく心地よい刺激に 僕は先輩の手に自分のおちんちんを押し当てるようにしていました。ばらくすると先輩が僕のおちんちんから手を離し、僕の耳元で周りに聞こえないように小声 でそっと

「ごめんね、Nくん。私我慢できなくなっちゃって・・・。」

と言ってきました。
僕は

「先輩だからぜんぜんいやじゃないです。それに僕も先輩の手に 押し当てちゃって・・・」

と小声で答えました。
そんなやり取りをしているうちに電車は僕たちの降りる駅に到着しました。

駅に到着しホームに降り立ちようやく人ごみから解放されました。
人影もまばらなホームで僕は気まずさと恥ずかしさで下を向いて固まってしまっていました。
す ると先輩がやさしく

「ほら、N君行こう」

と僕の手をとってくれました。
そのまま先輩と手を繋いだまま先輩の家に向かって並んで歩いていきました。
憧れの先 輩と二人きりで手を繋いで歩いているという事実に僕はドキドキしてしまい、何を話したらいいか分からず俯いてしまっていました。
すると先輩が

「ごめんね、 なんだかN君を困らせちゃったね・・・」

と言ってきました。
僕は慌てて

「ち、違います。今こうして先輩と一緒に手を繋いでいられてすごくうれしいんです。だって、先輩は僕の憧れで、ずっと先輩のことが好きだったから」

と勢いに任せて告白してしまっていました。
先輩は一瞬驚いたように足を止めたけれどすぐに僕のほうを見て

「N君・・・。私なんかでいいの・・・?」

とやさしい表情で聞いてきました。


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