この話は続きです。初めから読まれる方は「青春の調教」へ
太腿を机に載せた私を、彼は驚いた様に見上げました。
「ね、中川。こないだはゴメンね、変な事いっちゃって。忘れて。」
「・・・鈴木から話しかけてくれるとか思わなかったよ。そっか。」
「アタシ今日空いてんだけどな・・・。」
「マジ?マジで?じゃあ遊んでくんないかな?」
普通に会話を交わしながらも、私の陰部は既に疼いていました。恥ずかしながら彼の性器を想像したりもしました。私の身体を見てどう思うのか、私にしゃぶられながら、私に挿入しながらどんな事を言うのか。妄想は膨らみます。
『先生、素直に申告します。中川のちんぽを想像して濡らしてしまいました。やっぱりサトミはどう仕様もない淫乱女です。』
『何も案ずる事はないさ。それはむしろいい事だと思うよ。本能のままに中川とまぐわればいい。ただしこれはあくまでも宿題だ。きちんとレポートを提出する様にね。』
「どうする、なんか食う?それともゲーセンでも行こっか?」
「アタシ・・・中川ん家行きたいな。」
「ウチ誰もいないしなんもないぜ。」
「ン、でもいい。中川と一緒に居たいんだ・・・」
私が腕を取り、腰と胸を押し付けると、彼は驚いた様に少し間を取りました。明らかに動揺しています。
「そっか、じゃあ俺チャリ取って来るわ・・・」
中川は自転車の荷台に座る様促しましたが、私は徐に荷台に股がり彼の腰に手を回しました。
「あ、あのサ、近いから横向きに座れよ・・・な。」
「いいじゃん、早く出して!ほら、しゅっぱーつ!」
私は彼の背中に顔と上体を押しつけ、態と強く抱きつきました。彼の汗混じりの体臭を感じます。先生のとは全然違う匂い。
「鈴木!腕・・・きついってば!」
「・・・こないだの中川の腕は、もっとキツかったんだよ・・・」
「バ、バカ・・・出すぞ!落ちんなよ!」
彼がペダルを踏み込む度、背中の筋肉も微妙に動きます。私は伸縮と振動と、体温と息づかいを感じていました。また彼も、押し付けるというには貧弱過ぎる私のバストですが、その存在は感じている筈です。
私はそれとなく腰に回した手を、下半身へと移動させました。内股から中央にあるものへ徐々に・・・。流石に掌がそれを覆うに至ると、彼も異変に気づき、私の手をどける様な仕草をして来ます。私はそれをわかりつつ、指先で膨らみをなぞり、突ついてみました。びくんという跳ね返る様な反応が返ります。ペダルを漕ぐピッチが速くなっていくのがわかります。
「す、鈴木、もうじき着くからな。」
堪らず中川は喋りかけて来ますが、私は構わず攻撃を続けました。彼の家までずっとです。
「まあ、汚いとこだけどサ、入ってよ。」
きっと彼のペニスは勃起しているに違いありません。不自然な位置で鞄を抱える姿は滑稽でしたが、同時にえも言われぬ高揚感が沸き上がりました。私ももしかしたら少し陰部を濡らしていたのかも知れません。
「この部屋、中川の匂いがするね。」
「ゴメンな汗臭くて・・・」
「んん、いい・・・匂いだと思うよ。」
中川が制服の上着を脱いだので、私もそうしました。ブラウスからブラが透けているのは分かっています。中川はチラチラを私の胸元を見ながら、階段をドタドタと降りて行きました。私は中川の制服に再度顔をつけてみました。ほんとに汗臭い。
「ゴメンな、母ちゃんいなくてなんもなくってサ。」
私は出されたお茶に手をつける事もなく、じっと彼を見ていました。男性の股間を凝視するなんてはしたない行為を、その時の私は恥ずかしいとも思わなかったのです。
私は彼が目を逸らす隙を見て、ブラウスのボタンをひとつふたつと外しました。殆ど胸が開けるくらいです。
ベッドに腰掛ける彼の様子はぎこちなく、しきりに脚を揺すっています。きっと心拍数は上がり、いつも以上に発汗をしているのでしょう。私も先生の前ではこうなのです。
「ネ、なんでアタシの事見てくんないのかな?」
「何でって、部屋で2人きりなんか初めてじゃんよ・・・」
私は試みに椅子の上で膝を抱いてみました。彼の位置からは私の股間が丸見えの筈です。一旦チラりとこちらを来ましたが、顔を真っ赤にして背けてしまいました。
「なんかツマンないな・・・」
「あ、あの・・・鈴木!」
私は振り返られる寸前のタイミングで膝を下ろし、立ち上がりました。中川のテンパり様ったらありません。
「ね、そっち行っていい?隣に座ってもいいよね?」
「鈴木、オレ!いやサトミ!」
私の思い通りのタイミングで、中川は私を押し倒しました。私は全く抵抗しませんでした。背中をついた勢いで私の胸は更に大きく開け、ブラジャーが露になりました。
彼は私の目をじっと見ていますが、今度は態と視線を合わせてあげません。
「サトミ、好きだサトミ!」
私に覆いかぶさる彼の肩を、私は引き剥がしました。もちろんここで彼が強引に来れば、女の私の力ではどうする事も出来なかったと思います。でもここで力を抜いてしまうのが、中川という男の本質なのでしょう。男のマインドなんて分かるものではないと思っていましたが、そんな認識が少し変わった気がしました。
私は徐に逸らしていた視線を彼の目に合わせます。
「中川さ、アタシの事セックスしたいとかそういう気で見てないって言ったよね?」
「あ、アレはさ・・・アン時は・・・だから・・オレもうダメなんだ!」
既に息づかいが荒いのがわかります。私の肩を掴んだ掌には汗が滲んでいます。私は殊更感情を殺し、抑揚を抑えて、淡々と喋りました。
「じゃあ、いいよ・・・しても・・・」
私は目を閉じたのですが、数秒の沈黙がありました。ここでも中川は間を空けてしまうのです。つくづくこういう男なのだなと思いました。
「これ以上アタシに恥かかせないでくれないかな?」
「あっ、あぁーッ!」
彼は彼なりに男らしさを演じているのでしょう、目を閉じた私に荒々しく抱きついて来ます。唇が重なった感触がありましたが、そのまま何もないので私から舌を入れてみました。彼は自分の舌を絡ませる事もなく、されるがままです。私は差し入れた舌で彼の口内を舐め回す様に愛撫してあげました。堪らず中川は唇を離します。
「ハァ、ハァ、サトミ、サトミィ!」
「中川はキス嫌いなの?」
彼は、顔を真っ赤にして私のブラウスを剥ぎ取り、スカートをずり下しました。先生から頂いた下着が露になります。この日私が選んだ下着は黒のレースのものです。力まかせに私の胸を揉みしだいた彼は、ブラをずらして左の乳頭に吸い付きました。
「!サトミ・・・これ・・・」
「はぁはぁ・・・何よ、ピアスだよ、おかしい?」
私の左乳首にはピアッシングが施してあります。もちろん先生にして頂ました。左側に装着する事で右脳が刺激され、より感じやすくなると先生はおっしゃいます。
私は動揺する彼に抱きつき、再び唇を重ねました。
「アタシを全部見るのが怖い?アタシの事好きなんでしょ中川?」
私は押し黙る彼のベルトを外しました。
「あ・・・じ、自分で脱ぐよ、サトミ。」
私がズボンを下ろす段になり、彼は慌ててワイシャツを脱ぎました。彼のボクサーパンツの中央はむくりと盛り上がっています。汗混じりの性臭がツンと鼻を突いて来ました。異臭と言えるこの匂いを私は嫌いではありません。むしろその後の甘美を予感させる前奏曲の様なものに感じるのです。
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