狙われた獲物
住宅街から少し離れた一戸建で裕一はジョギング姿である家の庭の中にいた。その家は表からは塀で中が見えない。雨戸が閉まり日が落ちても洗濯物が干したままになっていて裕一は留守だと思った 裕一は急ぎ働きは嫌いだった。じっくりと獲物を吟味してゆっくりと選んで盗む、裕一の拘りだった。なので直ぐに目に付くような下着には興味がない、この家も表から下着が見えた訳でもなかったが一瞬、風にストッキングがたなびいた様に見えた。きっとこの住人は塀に囲まれ安心している3、40代の若夫婦だろうと思った やはり裕一の思った通り、洗濯物の奥、後ろ側に隠す様に下着が干してある。シャツにキャミソール、ブラにシヨーツが干してあった。 別に裕一に女装の趣味も盗癖があった訳でもない、その下着を着けている女性を妄想するのが裕一の至福の時間で小心者だった それが・・・留守だと思ったお宅に明かりが浴室だった。裕一の想像通り黒髪のストレートロングの女性だった 女性は私に気付かず前屈みに髪を洗いだして体を洗っていった、皆さんならお分かりでしょう私はそこに存在してはいけない人物、音を発してはいけない、身動き出来なくなった。息を殺して見守る、下着の事も忘れて・・・一目惚れだった 彼女が浴槽に浸かっている時てす、電話が鳴って彼女がバスタオルを巻き電話に出ました。本来なら私が立ち去るチャンスでしたが、ここで私に二つの奇跡が起こります 一つは彼女の電話が聞こえてしまった「・・・お母さん、今日、明日うちの人居ないんよー・・・そうそう・・・居ないから今お風呂に入ってたところ・・・」 もう一つは立ち去ろうと窓に手を掛けたら、閉まってる筈の窓が開いていました。閉めても音がしただろうし、気付いたら部屋の中に入っています 何かワクワクします。部屋の匂いでしょうか?スリルでしょうか?もう冷静ではなくなっていました |
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