狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

15-06-14 11:38

少し俯けば芳美さんの大きな胸が目に入り、おまけに加奈さんが僕の手を取って肩に頬を寄せたりする。ちょっとエロの圧迫感を抱いていると、芳美さんが「いつからそんな仲になったの?」と尋ねた。僕は「去年からです」と答えた。「・・・」彼女は僕たちの肉体関係を疑っているのだろうか?「初めは叔母さんが可哀そうだったんです」と言い訳めいて言った時、加奈さんが両手で僕の顔を挟んで「駄目」と顔を自分の方へ向けた。その両手を無理に下ろす。「後で。ね?」「ううん、ユウイチ・・・」芳美さんたちの方を見れば、二人共変な顔をしている。僕は立ち上がり、「もう帰りましょうか?」と二人に言ったが、彼女たちは顔を見合わせ、黙っていた。「何なのよ、これ?」智子さんが不愉快な表情で言い、芳美さ!
も「そうよ」と膨れている。そんな二人の体を僕は妙に落ち着いて眺めた。熟した人妻の大きな胸、そして両脚。『欲しい・・・…』いつしか勃起しており、それを一瞥した智子さんと芳美さんは嫌悪感を露骨に表してベンチから立ち上がってバラ園を後にした。僕は加奈さんを連れ、二人に続いた。                       帰りの車内は気まずいままだった。芳美さんはハンドルを握りながら、「初めからこんなつもりだったんだね?」と怒気を含んだ口調で言った。「いえ、本当に叔母さんを思って・・・」「何言っとるの」「・・・」こうなるだろう事はわかっていたのに、馬鹿な事をした思いだった。


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