狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

15-06-14 11:40

その様は、アルバムの写真で見た少女時代の幸福さとは似ても似つかず、どろどろした現実で意気消沈している感じだ。頼りなげで、家族に支えられなければ生きていけそうもない・・・。そうなったのは僕のせいだろうと思った。たった一日でこの三人の女の運命を変えてしまった事の重大さを今更ながら思い知るのだった。                        「お待たせしました」注文した物が運ばれ、僕と智子の前にはコーヒーが、芳美には紅茶、加奈さんの前にはクリームソーダが置かれた。「もうすぐ夏だから冷たい物もいいわね」芳美が笑みを浮かべて言った。加奈さんはスプーンでクリームを掬い取って舐めた。一人だけ冷たい飲み物なので浮いている感じだ。「紅茶が好きなのかい?」隣の芳美に!
くと、「はい」と答えた。しばらく皆黙って飲んだ。もうすぐ四人別れ別れになるのでそれぞれ特別な思いがあるのだろう。芳美と智子とは次の土曜日に会うつもりだが、それまでが長い。会えない間は彼女たちの全裸写真や下着で我慢するか・・・。ふと、女たちにパンティを履かせていない事を思い出し、「もうノーパンに慣れた?」と芳美と智子に聞いたら、二人共、「いえ・・」と小声で答えて俯いた。「これからは履いていない方がすっきりするかもしれんな」そう言って芳美のタイト・スカートを上げようとした。「あ、駄目です・・」僕の手を押さえて軽く抵抗した。「言う事聞くんだろ?」「・・・」芳美が手を離したので僕はスカートを上げ、陰毛に触った。「ん!」電気に打たれたようなショックで芳美の体が!
びくっとはねた。それを智子が見、俯いた。!
ああ・・」芳美は陰部などを撫でられている内に目がとろんとなって甘い声を漏らした。「人に聞こえるよ」注意したら、彼女は手で口を塞いだ。「紅茶を飲みなさい」「・・・」困惑した顔で僕を見た。「さあ」「・・・」カップをゆっくり持っていき、口を押えていたもう片方の手を離して飲もうとする。しかし液体は口の中へ入っていかない。零してはまずいのでそのままでいた。「もう一息だ」しかし、やはりうまく飲めないので彼女はカップを下ろした。「はあ・・・」「駄目だなあ」「意地悪・・・」芳美は憐れっぽい表情で僕を見た。「うまく出来るようにこれから仕込んでやる」芳美は唇を噛んで目を逸らした。そんな行為に対し、加奈さんはいつしか艶っぽい表情で僕と芳美を見ており、智子の方は何やらもじも!
じしていた。「どうしたんだ?智子」「あの・・・」彼女が陰部の疼きを我慢している事はすぐにわかった。その目はペニスを欲しがっている。芳美も腰をもじつかせ、時々僕の下半身を見た。僕自身もペニスが疼いていた。このままドライブを終えて皆と別れるのは惜しい。しかし、又一夜を過ごすわけには行かず、僕たちは欲求不満のまま飲み終えて席を立った。                           喫茶店を出て車に乗り込んでも芳美はエンジンを掛けずにいた。その沈黙の態度で僕には彼女の心中がよくわかった。「おまえたちも好きだな」「火をつけたくせに」車内が暑くなってきたので、「暑い」と言ったらエンジンと冷房が掛かった。程無く涼しさが車内全体に行き渡り、優柔な気持ちのまま涼!
でいたが、そんな状態で店の駐車場に長くいるのは!
不自然なので、僕は「もう行こう」と言って背中を押した。「はい・・・」芳美はアクセルを踏んだ。                              


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