狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

15-06-14 11:42

女二人の返事を待っていたら、「私も行きます」と芳美が決然と答えた。「うん。智子は?」「・・・」「行きましょうよ」「・・・ええ」「よおし。これで決まった」僕は嬉しくなって残りのコーヒーを一気に飲み干した。
「もう出よう」「はい」「はい」女たちもカップを空にし、僕に続いて立ち上がった。                        デパートから駐車場に戻り、岡崎へ向かう事にした。女たちはもはや家族に連絡しようとはせず、家庭崩壊を覚悟しつつ、今夜起きるだろう少女の性の生贄に思いを寄せているようだ。芳美は運転しながら、「その子はまだ処女なんですか?」と聞いた。「たぶんな。俺にはそう言ってた。他の男とは付き合ってないようだし」「でも、ちょっと可哀そう・・・」智子が同情する口調で言った。「まあね」芳美はあっさり言う。「優しくしてあげて下さいよ」「ああ」そうは答えても、友里恵が恥辱に泣き叫ぶ姿を想像すると胸が熱くなるのだった。『もし加奈さんがそれを見たらどう反応す!
かな?まあ、せいぜい友里恵を気の毒がるだけだろう』友里恵の為に買ったパンティをバッグから出し、包装紙を解いてそれらを一枚ずつ両手に持って広げた。いかにも高校生らしい。あえて白い木綿製を選んだのもそれが理由だ。絹製や、変にセクシーな物では人妻たちとあまり変わらない。『これを履かせて・・・ふふふ』そして、彼女が履いていたパンティ、さらにブラジャー、いや友里恵の部屋にあるパンティとブラジャーは全て没収してコレクションにする。今はたった二枚だが、その内にたくさんの下着を買わせる。勿論、あいつの金でだ。後部座席でにやにやとパンティを広げて見入っている僕の方を智子が振り返り、「ご主人様は本当にパンティがお好きなんですね」と苦笑して言った。「ああ、俺はパンティ・フ!
ェチなんだな」「どうせ裸にするのに」「そ!
までが又いいんだ」「でも、女の体が一番なんでしょう?」芳美が前を見ながら明るく聞いた。「あたりまえさ。特におまえたちはな」その言葉に、芳美と智子は顔を見合わせてふふっと笑った。「さっき買ったおまえたちの下着を見るぞ」「はい」「どうぞ」僕は二人のバッグから、包装紙に包まれたそれぞれの下着類を取り出し、まず智子の包みを全部解いた。単独のパンティは九枚で、形や色と実にバラエティだ。赤、黒、白のスキャンティ、白の紐パン、黒、青、ピンク、白無地、そして白地に金糸刺繍の物。さらに、水色の上下揃い。それからブラジャーの方は五枚。白、ピンク、オレンジ&ベージュ?白、ピンクの透け透け二枚、乳首周辺隠しの物。芳美のパンティは赤、青、白、黒二枚、赤、黒の紐パン、赤、金色の!
スキャンティ。黒の上下揃い。ブラジャーは白、青の他、特にセクシーな物が四枚、黒く薄い透け透け物、赤、黒、金色の乳首隠し三枚・・・。何とも凄く、これらを身に着けた人妻たちを想像したらむずむずする。「今日は履かせて下さるんですか?」智子が聞いた。「ああ」「ご主人様に履かせて戴けるなんて!嬉しいです!」芳美の声が弾んでいる。「これからは俺が指示した物を身に着けるんだぞ」「わかりました、ご主人様」「はい、あなた」芳美と智子は素直に従う。「たとえ一週間履いていても勝手に洗濯してはならんからな」「はい」「はい」「それから、一方が脱いだパンティをもう一方がすぐに履くかもしれんからな」「・・・」「いいな?」「はい、ご主人様・・・」「わかりました、ご主人様・・・」芳美!
続いて智子も従った。「おまえたちはお毛毛を擦り!
合わせた仲だから遠慮せんでもいい」再び、座席の上に所狭しと並べた下着類に目をやった。ブラジャーとも組み合わせると何通りになるだろうか?出来れば全ての組み合わせで身に着けさせて写真に撮りたい。ただ、全てが新品なので下着その物の興奮度は今一つであり、早くこれら全部を着用させて体臭を付け、自分の下着コレクションに加えたかった。友里恵との件だけでも大変なのに、これも加えたら・・・もっと時間が欲しかった。                                 国道一号線を岡崎に向けて快調に走っていた時、智子のバッグから携帯電話の呼び出し音が聞こえたが、智子は出ようとはせず、僕と芳美もあえて無視していた。その音は長く続き、相手がいかにも心配している様が!
かる。やがてその音はやんだ。「長かったわね」芳美が前方を見ながら言ったものの、智子は黙っていた。「又旦那からだろうな」「私はもうどうなってもいいんです」気丈な感じだ。「芳美には掛かってこないな」「私は切ってありますから」「そうか」情欲に溺れた現実逃避的な行動は破滅に直結しており、智子と芳美双方もそれによる不安と恐れから逃れられないと思うけれど、破滅を覚悟してしまえばそれほど苦にはならないのだろう。僕だってそうだから。そしてその不安と恐れを完全に忘れる為に情欲に一層溺れる。まるで、嫌な事を酒で忘れようとするものだ。そんな自堕落な生き方がいつまで続くかはわからない。『なるようになれ、だ』新しく買った下着類を元通りにして取りあえず女たちのバッグに戻し、目!
閉じて今夜の事を考えた。加奈さんについてはあえ!
考えないようにした・・・。                                   車がようやく岡崎市に入り、僕たちは道路沿いからや奥まった所にある大衆食堂に入ってかつ丼などで腹ごしらえをした。そこで僕は勇気を出して家に電話を掛け、今日は都合で帰りが遅くなると母さんに伝えた。母さんは僕の行動を責め、何をやっとるんだ?とか、早く帰って来な!などと興奮気味に喋った。どうして早く帰れないの?と怒気を含んで聞かれても本当の理由は話せず、ちょっと・・とか言ってごまかし、適当なところで一方的に切った。「はあ・・・」溜め息を吐いたが、加奈さんの事を言われなかったのはほっとし、かつ丼を食べ続けた。智子と芳美は向かい合っておとなしく箸を動かしている。店!
は年配の男が多く、一人のおっさんは畳の上に胡坐をかき、空の丼を前にして新聞を開いたまま芳美や智子を時々見ている。『いい女だと思っとるんだろうな。こいつらは俺の女なんだぜ』僕はその男に優越感を持って食べていた。器量やスタイル、胸の大きさ、そして色気・・これ程の女二人が居るのは場違いな感じであり、芳美と智子だけならこういう店には入らないだろう。二人はおっさんの視線を感じながらも平静に食べていた。ノーパンなのに度胸が付いたもんだと僕は苦笑した。店の奥にはテレビが掛かっており、地元の話題の番組を年配者や若い男が見ている。やがて三人共食べ終え、「もう行こうか?」と言った。「はい」「はい」女たちが立ち上がると、例のおっさんがぽかんと口を開けて二人の胸に見入った。!
ノーブラの巨乳が揺れたに違いない。それでも女た!
は平静を保ってレジに向かった。                               「恥ずかしかったわ・・・」「私も・・・」車に乗り込んだ芳美と智子は張り詰めていた糸が緩んだかのように顔を綻ばせて言い合った。「もうご主人様ったら、意地悪なんだから・・・」芳美が僕を軽くたしなめて言った。「平気で食べとったじゃないか」「そんな事ありません」僕を見る芳美の目は妖しい魅力を放っている。                          


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