狂女66_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女66

15-06-14 11:42

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「狂女」へ

「これから公園へ行くんですか?」
芳美はハンドルを握って尋ねた。
「その前にちょっと買いたい物があるから寄ってくれ。俺が道を教える」
「はい」

車は再び国道に入り、東に向かって進んだ。
日が長い為まだ暗くはないが、友里恵と会う時間が近付いてきてさすがに気持ちが昂り始めた。
智子が振り返り、「終わったら私たちはどこで泊まればいいんでしょう?」と不安そうに聞いた。
「さあ・・・」
夜の公園で女たちとの行為がどう展開するかわからず、はっきり決めていなかった。
僕の曖昧な態度に、智子は切実な目を向けていた。
「・・・俺の家へ来るか?」
「え!」
智子は思わず芳美と見合った。
「叔母さんの昔の友達だと言えばいい」
「でも、そんな事をしたら変に思われますよ」
「ちょっと事情があって一晩だけ泊まるというふうにすればいいだろう」
「・・・」
「そうだなあ、一旦俺の家へ行って皆で母さんたちに会ってから歩いて公園へ行くか」
「・・・」
二人は緊張したらしく、それ以上話さなかった。
女たちにとっては、家で僕の母親に会うというのは、近い将来の姑に会う娘以上に緊張するに違いない。
夫のいる身でありながら、まだ高校生の息子と体の関係を結んでしまっている・・・。
たとえ強姦された結果だとしても今はもうその息子とのセックスに溺れているし、同性からすれば、息子をたぶらかしたふしだらな女たちとして許せないはずだ。
勿論それは智子と芳美二人の心中の事であって、実際にそうならないように振る舞うのだが・・・。
口では強気に言った僕にも当然不安があり、ここで二人との肉体関係がばれてしまったら大変な騒動になる。しかしもしうまく行ったら、これからも女たちを家に呼んで、見つからないようにすれば楽しく過ごせるんじゃないか。
それに、二人を利用すれば母さんの怒りを和らげられる利点があった。
芳美は、僕の母親に会う事と、智子と一緒にご主人様の家で一夜を過ごす事とで体が強張っているらしく、運転の注意が散漫になって時々センターラインを越えたりした。
「しっかり運転しろよっ!」と声高に叱った。
「はい、すみませんご主人様」

車は国道から県道に入り、商店街をしばらく走った後、僕の指示で小規模なデパートの前の路上に停まった。
「ちょっと待っとってくれ」
「はい、ご主人様」
デパートの中の日用雑貨売り場へ行き、そこで大きめのポリ袋一セットを、さらに文房具売り場で小さなメモ用紙とボールペン、セロテープを買って車に戻った。
「よし。今から俺の家へ行くぞ。又一号線に入ってくれ」
「はい、ご主人様」
車が動き出す。
外は暗くなり掛けており、約束の七時には間に合いそうもないので、一時間ぐらい遅れるかもしれない旨を友里恵に伝えた。
「本当に来るでしょうか?」
芳美が聞いた。
「来るさ」

県道から国道に入り、やがて自宅近くの行き止まりの道に車を停めさせた。
家へ行く前に僕は自分のバッグから、加奈さん、芳美、智子という順にそれぞれのパンティとブラジャーを取り出して後部座席に置き、加奈さんのパンティからポリ袋に入れ始めた。
「まあ、ご主人様ったら・・・」
芳美が苦笑して言った。
智子も苦笑している。
加奈さんの下着を入れ終え、次に芳美のパンティを手にした。
「これは何日履いてたんだ?」
「きのうだけです・・・」
「そうか・・・」
その臭いを嗅いだ。
「まあ・・・」
芳美は恥ずかしさに目を逸らした。
「まだ臭いが残っとるな」名残惜しいもののパンティをたたんで入れた。
それから大きなカップのブラジャーもたたんで別な袋に入れる。
そして智子のパンティを取り、やはり臭いを嗅いだ。
「ああ、いいな・・・」
「嫌です、ご主人様・・・」
智子は赤面している。
「智子もきのうだけか?」
「はい・・・」
パンティを袋に入れ、次に、大きなカップのブラジャーもたたんで別な袋に入れた。
それからメモ用紙に、【加奈  20✕✕年〇月〇日】というふうに三人それぞれのパンティとブラジャーの入手日などをボールペンで書き、それらを、下着の入っている袋にテープで止めていった。
「こうやって大事に取って置いてもらえるんだから感謝するんだぞ」
「はい、ありがとうございます」
「ありがとうございます、ご主人様」
ポリ袋に入れられた着用済みの下着、計六枚をバッグに戻した。
「あの、私たちは新しい下着をここで履かせて下さるんでしょうか?」
芳美が遠慮がちに言った。
「そうだったな」
僕は二人のバッグから、名古屋で買った様々な下着を取り出して色々見たが、どれにするか決められず、「全部公園まで持ってってくれ」と言ってそれらを二人のバッグの中に戻した。
「そこで履かせて下さるんですね?」
芳美は笑みを浮かべている。
「ああ。夜の下着モデルになるんだ」
二人共うっとりした。
「ストリップもするか?」
「ああ・・・」
「ああん・・・」


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