裏・アイドル事情 14_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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裏・アイドル事情 14

15-06-14 11:46

「・・・ごめん。うん・・・新しい企画の
打ち合わせで今晩は遅くなりそうなの・・・
そう、だから先に寝てて・・・
うん、大丈夫・・・」
夫に遅くなる言い訳をしている傍らで、
ベッドに横になっている少女が
早くと催促するかのように悪戯っぽく
背中に指を這わせてくる。
「・っ‼・・えっ?だ、大丈夫よ・・何が?」
麻美はちょっかいを出さないでと、
電話の相手と話しながらその手を振り払った。
ここは豪勢な装飾に彩られた
ラブホテルの一室。
麻美はキングサイズのベッドに全裸のまま
腰掛けて、家で待つ夫に遅くなる
適当な言い訳を電話していた。
あれから二人は会館を出、
早紀に誘われるまま入ったホテルで
いきなり熱いキスをされた。
キスに夢中になる中、
いつしか戸惑いは消え去り、
気付けば着ていた服も脱がされていた。
さすがに連絡もしていない夫のことが
気になり、逸る早紀を抑えて、
もっともらしい理由で遅くなることを
告げていたのだ。
「うん、うん、わかった。ごめんね。
・・・本当に(ごめんなさい)」
麻美は最後に心の底から夫に謝罪をした。
もちろん今から自分がしようとしているのは
浮気なのだから、夫に対して罪悪感があって
当然であろう。
だがそもそもこういうのを
浮気と言えるのだろうか。
相手は同じ女性なのだ。
麻美の膣深くに挿入されるペニスも
持ちあわせていない同性なのだ。
麻美の問題はそういうことではなかった。
むしろ普通の男が相手であれば、
どんなに気が楽であったろう。
夫も浮気をしているかもしれないのだから。
ペニスを持たない同性だからこそ、
麻美は夫に対して深く謝罪をしたのだ。
それが自らのアイデンティティーを
問われる行為だから。
長年見て見ぬふりをしてきた結論次第では、
夫婦の意味を失うことになる。
麻美が電話している間、
早紀も全裸になっていた。
「先生早くう~。こっち来て横になってえ」
手招きする早紀の横に麻美も横たわる。
「ねえ、その『先生』ってのなんか嫌だな。
折角だから名前で呼んで」
「ええ~、先生は先生なんだけどなあ。
じゃあ、麻美・・・これでいいの?」
「ええ、私も今だけは名前で呼ぶわ。早紀」
麻美はそう言って中断していたキスの続きを
始めた。
(あの頃に戻ったよう。
瑠衣とこうして裸で抱き合ってキスしたなあ)
甦る嘗ての恋人との日々、感情が、
複雑な思いと共に麻美の頭の中を
渦巻いていく。
レズビアンとしての自分を封印してきた過去。
そうすることで幸せになれると思っていた。
いや、ただ思い込もうと
していただけなのかもしれない。
だがここへきていろいろなことが重なり、
自分を見つめ直す時期に
来ているのかもしれない。
決して上手くいっているとは
言えない夫婦生活、
夫の浮気への疑念、
ある女性に恋心を抱き始めている自分。
中途半端なままの自分を変えたいと
思ったから麻美は今ここにいる。
これはある意味、浮気ではなく本気なのだ。
ただ相手が恋心を抱く女性ではなく、
その恋人だということ。
複雑な気持ちではあるが、きっかけとしては
後腐れのない関係とも考えられた。
好きでもない人と本当に肌を重ねられるのか?
そんな麻美の最後の戸惑いも
要らぬ心配だった。
「すごい敏感。大人の女性の体って。
優香さんとはまた違った魅力だわ」
ものの五分も経たぬうちに麻美の熟した体は
早紀のリードによって、桜色に染まり
敏感に反応し始めていく。
「はああ~、そこ気持ちいい~、ああ~ん」
長年男達に乱暴に扱われていた体は、
久しぶりのしっくりくる愛撫に
予想以上に歓喜した。
懐かしい感触、でも微妙に違った触り方。
大人になった体は嘗ての恋人瑠衣とは
また違う指と舌に新たな音色を
奏で始めるのだ。
「ああ・・・凄く感じる・・・
あああ~・・・うそっダメェ~」
「素晴らしいわ、麻美。
この筋肉質な体、とっても綺麗。
こんなに美しくて敏感な体、初めて。
アソコはどうなってるんでしょう?」
股間を覗き込むようにその日初めて
早紀の舌が麻美のオマンコを捉えた。
「ああああああ~ん、だ、ダメええっ、
そんな風に舐めないでええ~」
柔らかな舌がビンビンに熱くなったオマンコを
羽毛で掃くように何度も優しくスライドする。
そのソフトタッチがあまりにも切なくて
頭がぶっ飛びそうになる。
(お願い。そこをもっと。狂いそうなの。
何とかしてええ~)
麻美の心の声が聞こえたのか、早紀は一転、
肥大化し頭を出すクリトリスに
直接吸い付いた。
「ヒイイーっ、あっ、あっ、あっ、あっ、
うっああっ」
クリトリスを吸われながらこれまたソフトに
舌でリズミカルに突かれる。
脳天を突き抜けるような痺れと
切なさで思わず全身が仰け反る。
いつしか大きな渦が巻き起こり、
麻美はその真っ只中に放り込まれていた。
少女の舌は狡猾に且つ正確に麻美を
渦の奥深くに引きずり込んでいく。
(ああ、怖い。こんなの気持ち良ぎる。
狂っちゃいそう)
息も絶え絶えに自分の舌にのたうち回る
恩師の姿に、早紀は満足そうな笑みを
浮かべる。
「ああっ、もうダメええ~、
イクううう~、あああああ~」
本日2度目の絶頂が麻美を襲い、
歓喜の声が部屋に響き渡った。
息を乱しながらぐったりする麻美だったが、
当然これで終わりではなかった。
(本当、参ったわ・・・
いつもは私に怒られてばかりいるダメ生徒が、
レズでこんなにも女の扱いに長けてるなんて。
一回りも下の子に感じさせられて、
明日からいったいどんな顔して
指導すればいいの?複雑だわ・・・
ちょっと悔しいけど、蒼井さんがあんな風に
声出してたのがわかった気がする)
痙攣する体を休めていると、甘えるような
表情で早紀が擦り寄ってきた。
「ねえ、先・・麻美も私にして」
早紀は麻美の手を取ると
自分の股間に誘導した。
「あっ、早紀のアソコも濡れてるのね」
「いやあん、当たり前じゃない。
私達SEXしてるんだから。
ねえ、気持ち良くして。麻美も女の子に
してあげたことあるんでしょ?」
麻美の脳裏に元恋人の瑠衣が麻美の指で
絶頂の声を上げる映像が映し出される。
「ふふ、生意気な子ねェ。大人を挑発して。
いいわ。今度は私が思いっきり
啼かせてあげる」
麻美はかつてとった杵柄と自信ありげに、
パックリと開いた割れ目から愛液を掬い上げ
小さなクリトリスに塗り付けた。
「はああ、ああ、麻美」
初めて間近で聞く早紀の艶やかな声も
悪い気はしなかった。
「ああ、気持ちいい、もっとして」
興奮する早紀の表情を見て、イったばかりの
アソコがうずうずしてくる。
「ああ~、ああっ、麻美、麻美いい~」
自分の名前を甘い声で呼ぶ早紀が
昔の瑠衣と重なる。
その時、早紀が麻美のオマンコに
指を這わし始めた。
「あっ、あんっ、私はもう」
イったばかりのアソコは少しこそばしくて、
思わず腰が引けてしまう。
「大丈夫。あんっ、
また感じさせてあげるから、あっ、
だから一緒に・・・触りっこしよう」
「・・・うん、はあ~ん、あんっ」
二人はお互いのオマンコを弄り合い、
高まっていった。
「イっちゃうよ、もう、もうイってもいい?」
「待って、麻美。私も。一緒に」
「あああああ~」
「あああああああ」
(瑠衣、私やっぱり女性がいいみたい・・・)
麻美はそんなことを思いながら
頭が真っ白になった。
それからも28歳の女体は、
16歳の少女のテクニックに
翻弄されっぱなしだった。
どれぐらいイっただろうか。
7、8回くらいまでは数えられたが、
それ以降はもう訳が分からなくなり
麻美は数えるのを止めた。


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