妻、美優28歳
妻、美優のスマホが鳴った。妻は画面を見ると岡田さんからと電話に出た。岡田とは会社の取引先の社長だった。妻の顔が見れない 「・・・はい、はい、お休みで出られません 私はまた強引な岡田さんが無茶な注文をと思いながらも・・・美優に何も言えなかった そんな私に美優は・・・またぁ・・・と諦め顔で岡田の表示を見た時から電話に出たのですが「今から来い」と岡田は命令口調で言います 美優は私に聞こえない様に声を潜めて「夫が・ そんな妻に岡田は来る時の服装を指示していました。そして岡田は・・・美優を無視する様に 美優はどうでも良かった、ただ早く切りたかったと、岡田に試されていたから・・・岡田も定休日で私がいるのはわかっていた筈、行かなければどうなるかは妻にも安易に想像が出来る 美優はなんて失礼な・・・何度思ったかわからない。しかし、無視も出来なかった。もう外出する時の姿を妄想している。そしてお客様に対応する様な口調で応え、あの時の事を思い出していた あの時とは妻が28歳の時だった、美優は私を呼び出した「何?」それが私の反応だった結婚する前の話です 「大事な話があるの・・・実は親からお見合いの話があって・・・」喫茶店での光景です 正木(私)は花屋の店員で、美優はOLで美優の会社に観葉植物を入れていて知り合い付き合っていた 若気の至りと言うか?取り返しの出来ない汚点なので話したくはないのてすが、弁明が出来るなら女から好きと言われれば・・・まだ自信が無かったとしか・・・ それは、私からのプロポーズと言うものでもなく「するな」と言う否定的な言葉を期待して美優は待っていた しかし、私は最悪な言葉を「親の顔を潰す訳にもいかないから、会うだけ会って断れば・・」 それからずっと後になって美優から聞いた お見合い相手は美優の父親の会社の親会社の専務で岡田だった。私よりずっと年齢も上で・・ 勿論、知ったと言っても直接に岡田が出てきた訳ではなかった、全て後で思えばです。そういう意味では岡田は巧みでした |
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