狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

15-06-14 11:52

芳美との密会の約束は他の誰にも話さなかったが、加奈叔母さん、智子、友里恵はそれぞれ僕との関係で仲間が自分を出し抜くんじゃないかと疑っているようで、学校では友里恵が、そして智子と叔母は電話などでその事を言うのだった。レズ行為はあくまでも肉体関係であって、必ずしも深い愛情で結ばれているわけではないのだろう。女たちは三人か四人一緒の時は同性同士の結び付きを意識し、それはそれで良かったかもしれないけれど、反面、一人の異性をめぐって相手に対し優位に立ちたいという気持ちが出てきたものと思う。特に加奈叔母さんは長い間自分だけが僕と関係してきた自負があるので旧友の智子と芳美には強い対抗心を持っているようで、離婚騒動が無い気安さもあって、僕の家、さらに携帯の電話番号を!
ってからは何度も掛けてくるのだった。しかし、僕は両親や祖父母の目もあって叔母に会いに行く事は出来なかった。                         


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