淫落(2)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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淫落(2)

15-06-14 11:52

淡いブルーのサマーコートを着た玉枝がマンションに帰って来た

「買ってきたか?注文の品」

田所敏夫の言葉に山岡玉枝は頷き片手に持つレジ袋を田所敏夫に渡し、受け取った敏夫はニヤリと笑い

「こんな物買ったら店員もさぞビックリしたろうな」

レジ袋の中身をガラステーブルの上に置いていった

「敏夫さん、もぅ許して、こんな事は嫌なの!!」

涙ぐむ玉枝の前に置かれたのはバナナ、胡瓜、ナス、コンドームであった

「きっと店員は今頃思ってるぜ、欲求不満の年増女がオナニーの材料買って行ったてな」

「嫌ぁぁ酷い事言わないでッ、あなたに命令されて買ったのよ!」

玉枝はそう言いながら両手で顔を覆った

「命令ねぇ、命令されたからこんな格好も出来たのかよ」

敏夫は玉枝が着ているサマーコートのボタンを1つ1つ外し全てを外し終えるとサマーコートを脱がした

「店員がコートの下がこんな風に成ってるなんて想像も出来なかったろうな」

サマーコートを脱がされた玉枝は立ち尽くしていた、サマーコートの下は全裸姿で唯一身に着けていると言えば純白のガーターベルトとストッキングであった

「お願い、本当に嫌なの…恥ずかしいのよ」

力無く言う玉枝に敏夫は軽く笑い

「なぁミネラルウォーターはどうした?」

敏夫の言葉に玉枝はえっ、と言った表情を浮かべ

「聞いて無いわよ」

「聞いて無い?、そうか聞いて無いか?仕方ないもう一度買って来てくれよ、今度は此を附けてな!」

ニヤリと笑う敏夫の手には洗濯挟みがあった、玉枝は表情を引きつらせ

「嫌、嫌よ、ねぇ…冗談よね…」

狼狽える玉枝に敏夫は笑い首を横に振り

「俺が今までに冗談を言った事が有るか?」

敏夫の言う通りこの男は脅しなど謂う男ではなかった、だからこそ玉枝は恐怖を感じたのであった


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