ブライダル(2)
あの警察署での遣り取りから2年が過ぎた、来家忠信は依頼国の手引きで無事日本に戻る事が出来た、正直今回の依頼は余り乗り気では無く奏した嫌な予感と云う物は必ず当たる物で今回も或る国の独裁者の暗殺で有ったが、矢張り依頼国の内部の人物が相手側に情報を流していた為、来家忠信達は待ち伏せされていた敵陣から突然の攻撃を受け来家を含む5人の内3人が命を落とした、来家と国籍は不明だが恐らくアメリカ人の2人はなんと攻撃をかい潜り任務を遂行する事に成功しなんとか日本に帰国出来のであった、そして街をふらついていた時の事であった、1人の男がパチンコ屋へと入って行くのを見た、その男は2年前に来家忠信を取調した老刑事であった、来家は何故か判らないがその老刑事の男を追ってパチンコ屋へと! 「あんたか?!」 そう言う老刑事に来家忠信は軽く笑った 「久し振りだな」 来家が言うと老刑事は頷いたそして何発か玉を打つと手を止めた 「あんた、物騒な仕事は終わったのかい?」 老刑事の言葉に来家は頷くと再び老刑事はパチンコ台に向かった、そして暫く経った後に老刑事は来家の肩を叩き外に誘い人の居ない喫茶店へと入った、其処は馴染みなのか何も言わなくとも2人の前にコーヒーが出され老刑事の前にはチョコレートパフェが置かれた 「随分と顔何だな」 来家の言葉に老刑事は眉を細めチョコレートパフェを一口スプーンに掬い口に運び美味そうに頬張った 「あんたも食べるかい?」 老刑事の言葉に来家は首を横に軽く振った 「ところでなんで俺の後を付けて来た?」 「別に付けた訳じゃないぜ、ただ何となくだな」 「何となく?」 そう言うと老刑事はまたチョコレートパフェを口に運びながら笑った 「何となくか、覚えてるか、あの話し?」 老刑事の言葉に来家忠信は頷いた 「俺はもう刑事じゃないが、まだあの話しは続いてるようだぜ」 老刑事の言葉に来家は軽く鼻で笑った 「よっぽど何か有るんだな?」 「受ける気は無いか?」 元老刑事は微笑みながら言い、来家忠信は暫く考えコーヒーを一口啜ると言った 「国の遣ることは信用できねぇからな」 来家忠信の言葉に元老刑事は頷きながらチョコレートパフェを口に含みながら笑った |
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