狂女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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狂女

15-06-14 11:54

「どこのホテルへ行こうか?」「知っている所があります。田舎ですが、幾つか建っているんです」そう言うと芳美はエンジンを掛け、駐車場から目的の地に向けて走らせて行った。まだ真昼で太陽が強く照っており、密室で絡み合うような雰囲気ではなかったが、僕も芳美も性器が疼いていて一刻も早く欲望を満たしたかった。来た道をそのまま戻って駅の方へ向かい、一時間くらいするとその駅も越えて辺りは段々寂しい感じになってきた。山奥ではないが左右に家など無く緑の木々が続いており、一車線の細い道が蛇のようにくねっている。こんな所に本当にラブホテルなんかが幾つも建っているんだろうか?と疑った。しかし芳美は平然と運転を続け、カーブ、又カーブとなっても余裕を持ってハンドルを取っている。「若!
頃はここへ何回も来たのかい?」と軽く笑顔で尋ねた。「ええ、まあ・・・」『結構遊んでたんだな』しかし彼女の過去はあまり知りたくないので深く問わなかった。主人が奴隷に連れて来てもらっているというようなおかしい気持ちを持ったまま運転に身を任せていると、突然小さなホテルが現れた。「おおう」「もっといい所がありますよ」芳美が笑って言った。「詳しいなあ」僕は皮肉を込めて言った。それから二、三のホテルの前を通り過ぎた後、【ホテル〇〇〇】という、ヨーロッパの城を思い切り甘美にした、小規模だが白亜の洒落た外観の建物が現れた。「ほう・・」見惚れていると、僕たちの車はその中へ入って行った。                            初めての体験で僕は興奮して落!
ち着かなかった。「これは凄いなあ・・・」!
井にはシャンデリアが輝き、大理石の壁には大きな四角い鏡が、そして何よりも目の前にはダブルベッドが!全体にやや冷たい感じだが、その高級感に圧倒された。「素敵でしょ?」まるで自分の持ち物かのように芳美は自慢げに言った。「ああ!ちょっと恥ずかしいぐらいだ」「ふふ」芳美は二人掛けの椅子に腰を下ろした。「ご主人様とはこういう所で愛し合いたいの」僕は何も知らない少年で、経験豊かな人妻に連れてこられたような気分になっていた。そんな僕を愛しい目で見ていた芳美は立ち上がり、「脱がせて」と言った。「ああ・・」年上女の要求に屈した感じで芳美のTシャツを脱がせ始めた。


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