忘れ得ぬ交歓_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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忘れ得ぬ交歓

15-06-14 11:55

駅前のスーパーで買い物をしていると背後から「奈々さん」と声を掛けられた。近所でも広報車と噂の奥さんだった「こんにちは」カゴの中の食材で献立も言い当てる奥さんだ。関わりにならない方が良い、その場を立ち去ろうとした
時「水着を買ったの?」と声を掛けられた

不意の事に「えぇ」と応えてしまっていた。
「やっぱり、奈々さんだったんだ、そうじゃないかとずっと見てたの」奧さんの言葉に初めて口を滑らせてしまった事に気付いた「いえ、何の事でしょうか?」

「フフフ・・大丈夫よ、誰にも言わないから」

一気に私の全身から血の気が引きました

それは一週間も前に遡ります。私は関係のある元の上司と再会しました。その上司は今は会社の部長になっていました。その男性は今度グアムに行くから一緒に行かないか?と私を誘いました。そこから水着の話になります「現地で買う」「現地で買うなら日本で着けない様なハイレグ水着を」「海外でもビキニなんて無理よワンピース」「旅費を出すんだから選ばせろよ」と一緒に買いに行ったと言うのが経緯です

そんな所を頼によって見られていたなんて・・
結婚して海外に行くこともないと密かに楽しみにしていたのに・・・スーパーから二日間後に奥さんが来ました「奈々さんにお願いがあるんだけど聞いてくれる?」勿論、「私に出来る事なら喜んで……」

奥さんは「嬉しい、ありがとーお願いって言うのは私の旦那の御父さんなんだけど連れ合いを亡くして一人で家に閉じ籠って元気が無いから奈々さんの力で元気にしてくれる?」と言うものでした

他人に家庭を壊されたくないと言う思いで奥さんと出掛けた初日、奥さんは「お父さん、美味しい手料理を食べて貰おうと近所の奥さんに頼んで来て貰ったわよ」と私を紹介しました

エプロンを着け台所のシンク下の土鍋は埃がかぶっていました。もう一人で鍋もずっと食べていなかったのか?奥さんは「帰るけど後お願いします」と不適な笑みを残して帰りました。

そう、奥さんから注意事項やする事を書いたチェックリストを手渡されていたから・・・チェックリストの中には入浴も書かれています

「御父さん、お風呂のお湯が沸きましたよ、後で私も行きますから」

買ったばかりのまだ誰にも見せた事の無い新品の水着、それも元上司が選んだ男性が好きそうなサイドが紐のビキニに着替えた。グアムの海辺ならまだしも部屋の中では恥ずかしい、上から白いTシャツを着て浴室に行きました

「失礼します。御父さんお背中を洗いますね、
まさかここで親孝行が出来るとは思いませんでした」と明るく振る舞っていてもお父さんの大きくなったものは目に入ります

「じゃ明日も美味しいの作りに来ますから」と帰りましたがビキニはお父さんの目の付く洗面台の横に干して来ました


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