牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 11:58
季節は巡り、早や立春である。 とはいえ、春はまだ遠しという感じだ。
あたしは、夫に先立たれて一人になってからというもの、ウツを発症し、病院を転々とする毎日だった。 長かった更年期障害も終焉を見せ、却って心の空洞が大きくなったように思える。 もはや修復不可能なくらいに。
息子が二人いるのだけれど、未婚だが独り立ちしてくれている。 彼らの心配をしないでいいだけ、まだましなのだ。
あたしの住む公団住宅にほど近いワンルームマンションを借りて息子たちだけで一緒に暮らしていた。
「さびしいなぁ」 あたしは、万年床に入って、電気ストーブの火を見ながら、その奥に歪んで映る自身の顔を見ていた。 口を膨らましたり、ぽかんと開けたり、百面相しながらその変化を見ていた。 五十女の独り寝はこんなもんだ。
風が強いのか、電線を鳴らしている音が窓越しに聞こえる。 「もがり笛」って言うんだと、次男の彰人(あきと)が教えてくれたっけ。
彰人は、今、何してるだろう? やさしい子で、なにくれとなく、世間におじけづいた母親を気遣って面倒を見てくれた。 病院を紹介してくれたり、長男の勇人(ゆうと)と比べちゃいけないけれど、よくしてくれた。
勇人に言えない、彰人との秘密があたしたちにはあった。 「母子相姦」・・・
彰人がいけないのよ。 八方ふさがりに落ち込んでいたあたしに、あんなに優しくするから。 「オトンに、申し訳ない」なんていいながら、あたしを抱いた。 母親のあたしを。 おかしくなっていたあたしは、彰人を一人の男として見てしまっていた。 そして、今も。
あたしは枕元のケータイを取った。 そして彰人を「ワンキー」で呼び出した。
「あ、彰人?」すぐに出てくれた。日曜日だからね。 「オカン?どうしたん」 「今、ひま?」 「まぁね。どうしたんさ」 「来ない?これから」 あたしは、息子を誘っていた。
「これからぁ?いいけどぉ」 このごろ焦らすようになった。ずるい彰人。
十分ほどで、彰人は自転車でやってきた。 「さぶいなぁ」 スタジャンに両手を突っ込んで、ニット帽を被って入ってきた。
「お風呂にお湯入れてるし、入りいな」 「うん、そうするわ。オカンも一緒に」 いやしく笑う彰人。 ほほに柔らかそうなしわが幾本か寄るのが、父親似だと思う。
「勇人は?」 「兄ちゃんは、潤子ちゃんのとこ」 「あの子ら、つきおうてんねんね」 「そらそやろ。いっつもなっがい電話してるわ」 「あんたは、いいひんのかいな」 「こんなビンボ人に彼女できるかいな」 真顔になった彰人。
先に彰人に風呂に入らせて、あたしは部屋を暖かくした。 バスルームのガラス越しに彰人の黒い体が見える。 あたしは、頃合を見計らって、髪をアップにして裸になりバスルームの扉を少し開けた。
「入るよぉ」 「おう。寒いし、オカンも温もり」
彰人は湯船に浸かっていた。 あたしは一応、タオルで陰部を隠して入った。 シャワーで念入りに、彰人にかわいがってもらうであろう陰裂を洗った。 息子に舐めさせるために陰部を手入れする鬼畜の母の姿。
「オカン、洗ったるわ」
後ろに立って、彰人がタオルに石鹸を塗り付けている。 優しく、背中、首筋、お尻と洗ってくれた。 なんとも微笑ましい孝行息子である。
ただ、ペニスはギンギンに勃起させていたところが違っているが。 母親の裸体に欲情する破廉恥息子である。
後ろから抱きかかえられるようにされ、硬いペニスがお尻に押し付けられる。 もうそれだけで、あたしはしびれそうになった。 亡き夫にもされたことのない痴態。
垂れかけたお乳を下から持ち上げられ、落とされる。 ぷりんと、震える肉。 今度は前に回られて、向かい合った。 そして、背の高い息子が上からあたしの唇を奪う。
「あ、はむ」 舌をからめ、歯が当たるような激しい口づけ。 どこでそんなことを覚えてくるのだろう? ペニスはあたしのおへそをつつき、入りたそうにさまよっている。 あたしはその熱い棒を泡だらけの手で握ってやった。
「あうっ」彰人がうめく。 敏感な亀頭部をこすられたからだろうか。 硬いそれは、肉体の一部とは思えなかった。 握って、こする動きを早めた。 しなるように、ペニスが硬さをより増してきた。
「やばいよ。オカン」 「でちゃう?」 「ここで出したら、もったいないやろ」 「そやな。あたしの中で出してほしいな」 「やろ?もう出よ」
あたしと彰人はナマでするのが普通だった。 もう上がってしまったあたしは、コンドームの煩わしさを好まなかった。 彰人もそれは同じだろう。
煎餅蒲団の上で、彰人が大の字になる。 あたしに舐めろと言わんばかりに。 あたしは、お望み通りにその立ち上がった竿を先からゆっくり口をかぶせる。 毛を処理してくれているんで、鼻がくすぐったくない。 その代り、ちくちくするが。 竿を舐め、タマを口に含んだ。 ころりと口の中でころがす。
乳首もなめて差し上げる。 男の子は意外にも乳首が弱い。 脇腹、腋の下、内股を甘噛みして攻めると、身をよじって喜ぶ。
「オカン、おれが舐めたるわ」
待ってましたとばかりに、あたしも大の字に寝転がる。 彰人はおっぱいから順に、おへそ、陰毛を舐め、クリを舌先で転がす。 母親のクリを執拗に舐めまわす息子などいるのだろうか?
「ああん、いい。そこ、いい」 「オカン、べとべとに濡れてきたで」 「いやや。はずかし・・・」 「入れてええか」 「入れてぇ」
股を割って、彰人が先端を膣口に合わせる。 谷筋を亀頭でなぶって、愛液を馴染ませてからの突入だった。
「はふん」
ずぼーっと長い固体が入ってきた。 もう、何度目かの挿入。
屈曲位で、深く突き刺されたあたしは、でんぐりがえりそうだった。 夫にもここまで深く突かれたことはない。 じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ 絶え間なく、粘液質の音が部屋に響く。 不意に、彰人があたしの口を吸ってきた。
「はむ」 にちゃ・・・
「あきとぉ」 「オ、オカン」
乳首が、指先でいじめられる。 あたしが教えたのだ。 そうすれば、膣が締ると。
「し、締ってる」 「彰人がいたずらするからやん」 「うあっ。いい。オカンのオメコ、ええわぁ」
ぎゅっ、ぎゅっと彰人を締め付けている自分がわかる。
「な、なあ、うしろから、してくれへん?」
あたしは、息子にねだっていた。 バックから突けと。
「ああ、ええで。後ろからやったるわ」
あたしは、さっと四つん這いになって、息子に尻を向けた。 なんと卑猥な母親なのだろう。 ズブリ・・・ 彰人の太い男根が差し込まれた。 これでもかと、激しく突き上げる。
「うっ、うっ」
あたしは声を殺して、快感に酔った。 息子に後ろから犯されているという禁断のシチュエーションが理性を失わさせた。
「オカン、オカン、恭子、きょうこぉ~!」
あたしの名を呼んで、彰人は大量に精液をあたしの胎内に流し込んだ。
二人はしばらく動けないくらいに消耗した。
なおぼんの友達、恭子さんの話をもとに創作しました。 息子さんの彰人君、ハンサムですよ。 いいなぁ。恭子さん。
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