牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 12:04
マッサージとは、対象の体を擦ったり揉んだり叩いたりする事で血流を改善し、筋肉の緊張を解す事を言う。その歴史は古く紀元前にまで遡る。行為だけなら有史以前からだ。日本においては按摩と称され、江戸期には主に視覚障害者の専門職として一般に広まった。
無論、現代でも至る所で気軽に行われている。職業として請け負っている者だけでなく、子供から年寄りまで対象者施術者は老若男女に関わり無くだ。 しかしながら厳密にいうと、マッサージ行為を行っていいのは、国家資格を持つマッサージ師と正規の医師のみなのである。 じゃあ子供の肩叩きもアウトなのかと言えば、流石に法律もそこまで頭は固くない。
法で規制されるマッサージは「体重をかけ、対象者が痛みを感じる強さで行う行為」である。軽く肩を叩くくらいは楽々セーフだ。
それに、警察が動くようなマッサージ犯罪は、無資格者がマッサージを業務として客から金を取るといったものである。 カイロドクターや整体師がマッサージ師の資格無しにマッサージを行うのはアウトなのだ。
学校の体育教師が生徒に本格的なマッサージをするのも、かなり黒に近いグレーだったりする。 何故なら、マッサージはれっきとした医療行為だからだ。純粋な親切心からであっても、身体に害をなす可能性がある限り、素人がやってはいけないのである。
俺が高校を出てマッサージの専門学校に入ったのは、祖父がマッサージ師だったからだ。影響とか薫陶を受けたわけでなく、治療院の看板を掲げて開業していたのである。就職に悩まなくて良かったのだ。 それに慢性的な胃痛を抱えて会社に向かう父の姿を見て、サラリーマンは辛そうだと思ったからでもある。年寄りの増える時代で需要も多かろうし。 そういう訳で専門学校に進み、首尾よく「あん摩マッサージ指圧師」の国家試験に合格。ついでに友人に引き摺られて「アスティックトレーナー」と「健康運動実践指導者」の資格も取得。
前者はスポーツ選手の健康管理や怪我の予防に関わる物で、後者は選手のみならず幅広く一般の人に健康の為の基礎トレーニングを指導できるという、どちらも民間の資格だ。
勉強は大変だったが、友人一同で「若い女の子の体を合法的に触りまくる!」を合言葉に頑張った。 下心は偉大である。
そういう訳で、晴れて祖父の治療院に正規のマッサージ師として就職。思惑通り、中高生のスポーツマッサージを一手に任された。 無骨な男子学生は程ほどに荒っぽく、可愛い女の子には丁寧かつ丹念に。 もう何と言いうか国家資格の力は絶大である。下着姿になった中高生の女の子を思いっきり撫で回して給料が貰えるのだ。選んだ道は間違いでは無かった。まあ汗臭い男共の相手もしなきゃならないのは我慢の一言だとしても。 こうして年月が過ぎ、オナニーのネタに困らない生活を送っていた俺は、一つの風評に眉を顰める事になる。 ちょっとした噂になってしまったのだ。俺の事が。
女の子を触りまくるエロマッサージ師として――ではなく、特に若い女の子のスポーツマッサージに定評があると、逆に有難がれたのである。 まあ自分で言うのもなんだが、それは確かかもしれない。プロになって数年、女の子の体は熱心に丹念に入念に丁寧に撫でまくっていたのだから。ついでに体調管理やトレーニングの相談も親身になって世話をしたし。 一つの契機になったのは、マッサージを手掛けた女子高生のインターハイ優勝だった。水泳の自由形で日本記録に並ぶタイムを叩き出し、一躍脚光を浴びたのである。
彼女は世界水泳や五輪の強化選手にも指定され、インタビューにはこう答えた。
『支えてくれた友人と家族、何よりマッサージの先生のお陰です』
名前を出して貰えなかったコーチ涙目である。
絶賛された俺は市内外の学校やスポーツジムから引っ張りダコとなった。若輩者ながら某実業団や、とあるスポーツ協会が専属契約の話を持ってきたくらいである。
だが俺は専属の話は丁重に断った。 「より多くの人に自分の力を役立てたい」というのが表向きの理由だが、言うまでもなく、より多くの女体を撫で回したいというのが本音だ。無論、活動の場所が広がるのは歓迎であるから 「必要ならどこにでも行きますから呼んでください」と名刺を渡すのは忘れなかった。
そうやって各種のスポーツイベントにマッサージ師として顔を出すようになった俺は、いずれ「奇跡の手」とまで称されるようになる。 が、それはまだ先の話だ。
とある冬の事。俺はさるスポーツの協会から依頼され、一件のホテルに赴いた。
用件は言うまでも無い。選手へのマッサージである。大事な試合を明後日に控えているが、最終調整が上手く行かず、筋肉に疲れが残って張っている。どうにかマッサージで体を解して欲しいという事だ。 「じゃあ、始めるからね。服を脱いでベッドにうつ伏せになってくれるかな」 「は……はい。その、お願いします」
鹿嶋祥子さん。18歳の高校3年生で、フィギュア・スケートの若きホープである。顔立ちこそ地味で大人しめだが、体を目一杯使う伸び伸びとした動きは評価が高い。
ただ、子供っぽさが抜け切れておらず、頑張っているという印象はあっても優美さに欠けると言われているそうな。 よし、その辺の艶っぽさも引き出してあげよう。
本人及びコーチやトレーナーを交えたミーティングの後、彼女の部屋で2人きりになって服を脱がせる。飾り気は無いが、清楚な白いブラジャーとパンツが目に麗しい。
「腕を広げて、ちょっと足も開こうか。そう、気を楽にして」
事前に「先生の指示には全て従うように」とコーチの口から言わせているので従順な物だ。顔は真っ赤だが、ちゃんと素直に足も開く。 「んっ、ん……」
先ずは背中側に手を触れ、筋肉が云々疲労が云々と言いつつ若い素肌を撫で回す。一応専門家なので、普段どういう練習をどれだけやっているかピタリと当てる。 そうなると体のどこをどう触られても祥子ちゃんは黙るしかない。
大人しく可愛らしい童顔で一見すると華奢な体つきだが、流石に鍛えられているだけに弾力的で柔軟性がある。太ももなど見かけによらずムッチリ感が素晴らしい。 「ん……くぅ。あ、あの……」 「足を上げたままにする機会が多いよね。付け根の部分が固くなってる」 「あ、はい。んっ、ん」
下着の線ギリギリを指一本はみ出した辺りに手を置き、内腿を振動させたり撫で擦ったりする。 後2cmで下の唇という距離だ。祥子嬢も流石に戸惑う。だがやっている事はちゃんとマッサージである。こんな所を酷使する方が問題なのだ。
手に吸い付くような白く滑らかな肌の感触を楽しみつつ、パンツに覆われた性器を鑑賞する。それを脱がして一方的に触れるのは如何せん医者だけだ。そして自分から脱いで「触って下さい」と言わせるのがマッサージ師の腕の見せ所でもある。
両足の付け根を丹念に揉み解すが、今の所、彼女の性器に変化は無い。だが、まあ焦る事は無い。時間もあるし、これからが勝負だ。
「ん、あ……んむ。んっ、ふう……ふう」
肩から足首まで、間接の周辺は優しく、そして筋肉はやや強めに撫で擦る。同時に背骨の脇にあるツボを親指で指圧。体中で滞っていた血流を解放する。これに、自分が楽しむための愛撫を織り交ぜて、丁寧に体を解しつつ丹念に彼女を味わう。
「全身が熱くなって来たろう?」 「は……はい。先生、私……凄く、ポカポカしてきました」 「うん。血行が早くなって新陳代謝が活発になってるんだ」 「んッ!ふぅ、はぁ……は、はい」
疲労回復の為の血行促進マッサージに隠れて性的な愛撫を施された祥子ちゃんは、大分息が上がってきた。肌も上気して赤味が差し、しっとりと汗をかいてもいる。体中がジワジワとした感覚に覆われてきた筈だ。その中に性感が潜んでいるとは気付かずに。 頃合と見て、彼女の体を仰向けにさせる。
子供っぽいと言われているが、中々どうして色っぽい顔も出来るじゃないか。俺は内心でニンマリと笑みを零した。 すっかり力の抜けた祥子嬢は、目をトロンと垂れ下げ、頬を赤く染めてボウッと俺を見上げている。実に良い兆候だ。もう少し可愛がれば自然と甘い鳴き声を上げるだろう。 「じゃあ、前の方もマッサージするからね。もう少し腕を広げて」 「ん……ぁ、はい。ふぅ、ハァ――っ!ん、んんっ」
横から細い胴体を挟むように両手を脇に当て、ゆっくりと上下させる。腕の付け根から脇の下を通り、大胸筋の横から骨盤に至るまで。真面目な顔を装って撫で擦る。例にって腕の振り上げ方がどうだの、腹筋が苦手だろうだのと口々に言いつつだ。
「うーん、ここん所の疲労度が高いな。トレーナーさんにも伝えておこう」 「はっ、ハァっ……ん。んっ」
かなり盛り上がってきた祥子ちゃんを前に、メモを書き付けて見せる。振りだけでなく、ちゃんと仕事も兼ねてだ。
理想の動きを想像して鍛える場所とトレーニング法を決めるのがトレーナーなら、筋肉の疲労度を見て必要な鍛錬ポイントを見つけるのがスポーツマッサージ師である。これがピタリと的を射るから、俺は選手本人だけでなく関係者一同からも信頼されるようになったのだ。 全ては不自然なく女体に触れるための前振りであるにしても。
「良し。じゃあ、ちょっと体を起してくれるかな」 「あ……ん、んしょ。んんッ、ハア……ふぅ」 「うんうん。後ろに座るからね、君は力を抜いて。そう、持たれかかっていいから」 「はぁ、はァ……ん。はい、先生……んっ、ふぅ」 ベッドに登り、彼女の背後で膝立ちになる。そして祥子嬢の体格に合わせて腰を下げ、最終的に爪先を立てた正座になった。その体勢で彼女の腰に手を回す。
傍目から見れば後ろから抱き締めている感じだ。 「腕を上げて、そして大きく息を吸う」 「はい。こう……ですか?」
スゥーと俺の言う通りに肺一杯に空気を溜めた祥子ちゃん。かれこれ30分以上も撫で擦られ続けただけに、ちょっとやそっとでは驚かなくなっていた。何の疑いも持たずに力を抜いて、こちらに身を預けてもいる。 「ん――っ!?んっ、あぅ。んっ」 「そのまま。もう一度息を吸って。うん、分かるかい?大胸筋が疲れているのが」 「あ、んっ。は、はい……。何か、張ってる感じ……です」
ただ、やはりそっと胸を持ち上げられると驚いたようだ。ビクリと震える。が、そこはそれ、何故なのかをちゃんと説明すると黙って受け入れた。
胸ではなく、乳房の下にある大胸筋を解す&――のを、ついでとして、俺としてはやっぱり乳房目当てで触っているのだが。
「目一杯、背中を反らしてー。そうそう、良し、力抜いてー」 「はい……ん。んんッ、んぁ。は……ふぅ」 「今度は肩を後ろに反らしてー。うん、良し、力抜くー」 「はぅ――っ!ん、んぁ。あッ、あ……」
手の平にすっぽり収まる小振りな胸を下からムニュッと持ち上げつつ、彼女に身動きを要求。自分から体を動かさせるのがポイントだ。背中を反らせれば、戻った反動で俺の手の平に乳房全体が収まり、肩を反らせれば戻った反動でやはり胸が俺の手の中に飛び込む。
祥子嬢にしてみれば、自分から男の手に胸を擦り付けているという格好である。大胸筋マッサージの為に俺の手はグイッと押し付けてあるので、もう思いっきり胸を揉んでいるのと変わりないのだ。
<続く>
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