牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
-
ホームページ
戻る
15-06-14 01:11
幼稚園から高校までずっと同じ学校の同級生だった女の子が居た。 一応、由美としておく。家がごく近所で、親同士も大変仲が良く、幼稚園から低学年の頃は、よく家族ぐるみで一緒に出掛けてた。
由美はなかなかの美人、しかもバレエ、ピアノ、書道、(3年ほどだが)水泳、(水泳やめた後)公文と習い事も山盛り。 勉強もスポーツも出来ると言う、マンガに出てきそうな優等生。スラッとしたスタイルで、クラスの男連中の中では一番人気だった。
で、2つ下に妹が居て、名前が亜美(仮名)。彼女も由美と同じように習い事をして、勉強スポーツ両刀。
ただ、由美と違うのは、美人には程遠い容姿と、大柄で(同級生の中では)ゴツい体格。同級生にはゴリみたいな事も言われてたらしい。
父ちゃんは濃い目の男前、母ちゃんは和風美人、姉ちゃんは父似の美人のなか、彼女だけは負い目を感じてたと後に聞いた。
幼稚園~小学校低学年の頃は、彼女らの習い事の時間までは、ほとんど毎日遊んでたが、公園の遊具なんかでも、俺がクリアできない場所でも、2人は飄々と登っていったり出来るみたいな感じで、いつも怪我するのは自分だけだった。 何と言うか情けない話だが、運動関連では、2人には全く敵わなかった。
小学校も高学年になると、だんだん男女で一緒に遊ぶことなんかが無くなってきて、由美と会話するのは登校班で一緒に学校に行くときだけになった。 まぁ由美はクラスでは高値の花、俺は道端の雑草、恋心が全く無かった訳では無いが、家の大きさも違うし何となく世界の違いを感じてたので、深い恋愛感情にはならなかった。普通に会話するけどね。
ところが、亜美とは何故だか知らないが気が合って、亜美の方は俺を慕ってくれる。 「俺ちゃーん」 とか言いながら顔を見ると寄ってくるんだが、これが情けないことに、俺が小1(亜美が年中)の時に身長を抜かれたきり、成長期までずっと向こうの方が背も高かった(その頃の身長は、亜美>由美>俺)から、俺としてはありがた迷惑と言うか、複雑な気持ちだった。
その頃の事で覚えてるのは、亜美がよく俺に、 「水泳やめたい」 「バレエやめたい」 「ピアノやめたい」 なんて愚痴ってた話かなぁ。由美からはそんな愚痴は全く聞いた事が無かったが、亜美は習い事が好きではなかったようだ。しかも何かと比較される姉の方がでも進度が早かったらしく、その比較が嫌だったらしい。
そんな愚痴を聞いて答えてやるのが、 「いや大丈夫だ、俺よりずっとスゲーんだから安心しろ」 って慰めてた。
そんな亜美だが、1つ図抜けた特技があって、足が抜群に速かった。いや由美も毎年リレーの選手でしかも殆ど女子のアンカーで速かったんだが、亜美の速さはエンジンが違った。
小4の時は、男子含めて学年1、女子では学校1になってた。背も高かったからバレーのチームから誘われてたが、断り続けてた。 ちなみに俺は、物心ついた頃から今に至るまで、亜美にかけっこでは勝ったことが無い。
そうこうしてる内に、俺と由美は中学校に入った。 中1の時は同じクラスになったんだが、中学になってからは、学校ではほとんど会話することも無くなった。
もちろん、たまに帰りが一緒になると、普通に会話してたが、何せ彼女は美人モテモテの優等生、俺は成績は悪くなかったが所詮は雑草、この頃は引け目を感じて、深くは踏み込めなくなった。
この頃に、ちょっとだけ微エロ話があったので書いとく。 夏休みのある1日、俺、由美、亜美、で、俺の弟(小2)の4人でプールに行ったんだ。市内で唯一50メートルプールがある所で、自転車で30分くらいかかるところなんだが、4人で行った。 俺は、何となく学校の人気者の由美とプールに行けるってだけで嬉しかったりしてた。向こうも遠出が嬉しかったようだった。
で、プールに着いてそれぞれ更衣室に別れて着替えてきた。俺と弟は学校のスクール水着だったんだが、向こうの姉妹の水着はブランド物のワンピース。着てる水着から違う。
由美とは同級生ではあるんだが、背も2人に負けてることもあり(後の記録によると、俺約145cm強、由美亜美160cm弱)、また、2人共胸が膨らんで来てた事もあり、大人と子供みたいな感じで、かなり気後れした。
大人目線ならガキなんだろうけど、当時の俺からすると、2人とも凄いお姉さんに見えた。 特に由美は輝いて見えた。その由美と、2人っきりでは無いが、学校の人気者を独占してるような優越感が有った。
で、みんなでそれぞれ泳いだり遊んだりを始めたんだ。 由美も亜美も、水泳を習ってただけ有って泳ぎは達者、俺は溺れない程度、で、泳げない弟に2人がかりでコーチしてた。うむ、羨ましい。
一応、 「俺も泳げな~い」 なんで甘えてみたが、由美にピシャリと、 「あんたは泳げるでしょ」 なんて言われてしまい、その場は見てるだけになってしまった。
で、そんな時にちょっとしたハプニングがあったんだ。
みんなでプールから上がって、地べたに座った時に気づいたんだが、亜美の水着が食い込んで、股間の毛がハミ出してたんだ。 教えようと思ったんだが、何となく指摘し辛くて、何も言わなかった。 で、チラチラ気付かれないように覗いてたんだが、凄いモシャモシャだったんだ。自分は中1でツルツル。亜美は小5でモシャモシャ。当時の自分はなかなか生えてこなくて焦ってたので、敗北感みたいなものを感じた。
後から考えると、この時初めて、亜美を女性として意識したような気がする。それまでは、足の速いところは凄く憧れてたけど、幼なじみで同級生の妹で、チビの俺を慕ってくれる子くらいにしか思ってなかったんだが、この日を境に少し見方が変わった気がする。
余談だが、この日の事件は当時の自分には衝撃が大きく、何度もオナニーのネタにさせてもらった。
中3になった。亜美が中学校に入ってきた。 春先のある日、部活(卓球)を終えて帰宅しようとすると、亜美が待ってたようで、自分の家の2階の窓から呼び止められ、降りてくる。
「俺ちゃん、相談が有るんだけど…。」
正直、改めて相談なんて言われたのは初めてで、何の話かよく解らなかったが、相手は美人では無いが女性を強く意識する女の子、2人で近所の公園に行ったんだが、気心知れた幼なじみなのに、凄く緊張したのを覚えてる。ちなみにまだこの頃、身長で負けてた。
しかし、こっちの緊張に反して、公園で亜美が切り出した内容は、 「どのクラブに入るか?」 だった。
(俺の緊張を返せ!) と思いながらも、 「亜美は何でも出来るから何入っても大丈夫じゃね?」 とテキトーに返したんだが、どうも真剣に悩んでるらしい。 特に引きが強いのは、陸上、バレーボールで、友達の誘いも入れると、ほとんどの運動部から誘われてるらしい。
「で、何がやりたいんだ?」 「わからない。」 「姉ちゃんと同じ体操部は?」 「それは嫌」
うん、これは予想できた。何だろう、亜美は由美にコンプレックスを抱えてたのは何となく見ててわかったから。
「じゃ、俺と一緒に出来る卓球部に来いや。」 「うん、そうする。」
オイオイ、ホントかよ、そんな簡単でいいのかと思いながら、 「やっぱり陸上部がいいんじゃないか。走り方教えて貰ったらもっと速くなるだろうし。足が速いのってカッコいいと思うぜ。」
どうもこの一言で、亜美の中で陸上部に決まったらしい。
陸上部に入った亜美は、メキメキ上達したらしい。中1で100メートル12秒台と女としては格段の速さだった。50メートル走は6.6。 後で聞いたが、体育の50m走なんてストップウォッチ押す先生のタイミングがマチマチで、安定しないらしい。ちなみに俺の中3の時のタイムは8.1。ストップウォッチのタイミングなんて関係なくボロ負け。
中3にもなると、由美の体操の練習(と言っても練習時は大概体操服にジャージ、たまにブルマ)を覗きに行きたいと思う輩や、たまにホントにコッソリ覗きに行く輩も居たんだが、俺は亜美の走る姿を見るのが好きだった。
亜美の走る姿は、ホントに輝いてたと思う。早めに部活が終わった時なんかは、ボーッと陸上部の練習、それも亜美の姿を追ってた。また亜美って顔はアレだが、この頃にはゴツい感じが抜けて程よい肉付きで、スタイル抜群だった。 この頃には、由美より亜美の方が気になる女の子になってたと思う。
そうこうしてる内に、中学卒業になった。俺と由美は近隣で一番の公立進学校に合格した。由美とはまた同じ高校に通える。12年目と思うと、感慨深いものが有った。
卒業式の日、由美と一緒に帰ろうと思ったんだが、どうも由美は色んな友達(男含む)に引っ張りだこで、待ってても仕方なかったので、先に帰ることにした。後で聞くと3人に告白されたらしい。全員玉砕、罪な女だ。
帰宅すると、窓から亜美に声をかけられた。どうも俺を待ってたようだ。亜美は慌てて降りてきて、 「話が…」 また、2人で近所の公園に行った。以前と違って真っ昼間だ。
「どうした?」 と聞いてみても、いつもは饒舌なのに亜美は黙ってる。しばらくの沈黙の後、意を決したのか亜美は切り出した。
「好きです。付き合って下さい。」
この時の自分の素直な気持ちは、まず嬉しかったのが一番だった。 生まれてこのかた、女と付き合った事が無く、勿論告白された事も無かった、典型的なモテない自分。バレンタインのチョコだってこの数年、毎年由美亜美に貰う義理チョコ2つだけの自分。 この自分を好きになってくれる女の子がこの世に居てくれた事が、本当に嬉しかった。
ちょっと顔だけは好みとは離れてたが、スタイルは抜群、そこらのアイドルにも負けないプロポーションは顔よりスタイルが気になる自分好み。性格も気心知れてる。
「本当に俺でいいのか?」 「俺くんでじゃなくて俺くんがいいの。」
俺くんがって嬉しい響きだなぁ…。
「ふつつか者ですが宜しくお願いいたします。」
と頭を下げると、亜美は目に涙を浮かべてた。 で、聞いてみた。
「いつから俺の事が好きだったんだ?」 「幼稚園の時から。俺くんは初恋の人だよ。」 「え!」
いや、正直驚いた。 公園の遊具で一緒に遊んでてもいつも2才下の亜美にも付いていけなかったカッコ悪い俺、小学校の時は泣き虫でよく同級生に泣かされてた弱虫の俺、最近になってやっと亜美(167cm)よりちょっとだけ身長が高くなったがずっとチビだった俺…。 どこに好きになる要素が有るのかと、驚くより他無かった。
後でわかったんだが、恐らく俺は由美に対しては「気後れビーム」みたいなのを放出してて、亜美には無かったのが良かったようだ。
亜美は何かと由美と比較され、親からも何となく由美に愛情をより強く注いでるような寂しさを感じてたらしい。ところが俺だけは由美より自分と仲良くしてくれてるように感じてたらしい。
実際、亜美の方が話しやすいしね。 と言うことで、高校を前にして、俺に人生初の彼女が出来た。
と言っても、相手は中学生だし、こっちも性欲はバリバリ有るものの、やはり親同士もツーツーな訳で、あまり無粋な事も出来ないと、しばらくは清い交際をしてた。
実際、俺は高校では帰宅部だったけど亜美は中学の部活で期待の選手だったから、かなり忙しかったし、あまり外でデートとかは出来なかった。
で、夜、どちらかの家に行って部屋で話をするんだけど、と言っても大概俺のところより広い亜美の家に行くんだけど、当然そんな時間にはどっちに行っても親が居るわけで、双方の親とも交際にはかなり好意的で歓迎はされるんだけど、エロい事なんて出来るわけも無く。
で、亜美も無防備で、亜美の家に行ったときには、よく風呂上がりだったり、薄着だったり生足短パンだったりと、童貞には刺激的過ぎる格好で迎えてくれるので、往生した。
普通に会話するんだけど、ついチラチラ見てしまって、勃起してしまって隠すのに往生したり…。
実は、アレはイタズラだったと後で知ったんだが…。 でも、色んな話をしたなぁ。陸上の事、学校の事、将来の事…。 凄く楽しかった。
この年の夏、2人で前述の市民プールに行った。この時はさすがに俺もスクール水着なんて事は無く、トランクスだった。亜美はブランドもののワンピース。プロポーションがはっきりする水着を敢えてチョイスしたのか、スタイル抜群でとても中学生には見えなかった。
また胸も中学生としてはそこそこ突き出していて、すごいボリュームが有るように見える(後日談で75B、体育会系バリバリなのでアンダーが大きい)。 これが俺の恋人なんだなぁと誇らしげに思いつつも、あんまりジロジロ見ると勃起してしまいそうで、出来るだけ見ないようにしてた。これも後で見透かされてたと解ったけど…。
その日の帰り、公園で初めてキスした。交際から5ヶ月の話だった。 まあ、それ以降もエロには発展せず、と言うか相手の親も顔見知りだし、せめて彼女が中学卒業するまでは我慢しようと心に決めていた。
毎日のようにオナニーで我慢してた。この頃にはもう由美なんて幼馴染みで恋人の姉以上の感情は全く無く、オナニーのオカズは大概亜美の悩殺ボディだった。
<続く>
続きを読む時に便利です→
[体験告白][エッチ][彼女][ナイスバディ][美脚][オナニー]
|
Copyright © ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)All rights reserved.
コメント