牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 01:29
智恵さんの中は、締まりがどうこうと言うよりとにかく熱かった。 そして俺のちんちんの形状がそうなのかわからないんだが、智恵さんのものすごく弱いところを擦っていたらしい。
「んんっ…みゃあ…あん…擦れるぅ」 「…何が?」
「何でわかるのぉっ」 「何が?」
俺は智恵さんの耳たぶを噛みながら訊いた。
「ダメなところばっかり擦ってるぅっ」
智恵さんの甘えるような喘ぎ声は、日常の智恵さんの 「陽気でよく笑う広田さんの奥さん」ではなくなっていた。
俺は早々といきそうになり、腰の動きを早めると同時にそれを察した智恵さんが、右手で俺の首の後ろを鷲掴みにして左手で枕を引きちぎりそうにしながらのけぞった。 激しく上下するおっぱいを見ながら俺は智恵さんの中でいった。
あ、ごめん語弊があった。ちゃんとゴムはしています。
いつもならここで賢者タイムなんだけど、智恵さんは雰囲気巧者って言ったらいいのか、賢者様がうざくない加減をわきまえた感じで、つつーっと俺の体を撫でたり、俺の脇とか胸のあたりを甘噛みしていた。
特に何を話したかは憶えていないが、お互いにポツリポツリと言葉の切れ端を、緩慢な弧を描くバドミントンのラリーのように交わしていたと思う。
二回目は智恵さんにフェラで抜いてもらった。
「行為は必ず避妊すること」という約束だったが、フェラはそれに該当するかしないか、ちょっと考えていたら智恵さんが 「これは”性奉仕”だから、性行為にはあたらないよ」 と俺の気持ちを見透かすように少し笑うと、俺のちんちんの先を、ぱくっと軽く咥えると、口の中で舌をぐりぐりぐり?っとしてきた。
やべえ!うますぎる! 一回射精した後だから、長持ちするはずなんだけど本当にやばかった。 セックスそのものは避妊していたが、とうとうフェラは生でさせてしまっている。 つまり、今頃俺の嫁が広田さんの旦那さんに同じことをしていたとしても、それが広田さんに乞われたからだとしても、嫁が智恵さんのように自分からしたとしても、俺は文句は言えないと思った。
「あの、俺いっちゃうからもう…」 「んー?…んーん?(いいよ?)」 智恵さんはフェラをやめずに、俺は智恵さんの口の中に出してしまった。
「ん…ん…んふふふ♪」
俺は急いで体を起こすと枕元のティッシュを枚も取って智恵さんに渡した。
「…(飲まずに)出しちゃっていいの?」
智恵さんは、俺からティッシュを受け取ると、その中に俺の精液を吐き出した。
「清水さん優しいね、旦那は飲んで欲しがるからいつも私飲んじゃってたけど」
正直な話、俺はフェラのフィニッシュに関しては射精がフィニッシュなので、それを飲んで欲しいとか、そこまでの嗜好は持っていなかった。 だから嫁の口に出すときだって、同じように終わったらティッシュを嫁に渡していた。
その後スーパー賢者タイムに入った俺は智恵さんと一緒に風呂に入り、バスタブの泡の中で乳繰り合いながら、備え付けのテレビを観てまったりした。 結局風呂から上がったその後、チェックアウトまでもう二回俺は智恵さんを抱いてしまった。
約束の時間より10分ほど早く、俺たちがデニーズの駐車場に着くと、 すでに嫁と広田さんは車の中で待っていた。
「どうでしたか?」とか声をかけ合うのも変な感じだし、 俺たちはお互いに冷淡な感じであいさつを交わしてから、それぞれ本来の組み合わせに戻って、車に乗り込み別れた。
車の中で嫁はじっと黙って俺を見ていた。 俺も黙って運転していたが、沈黙を破ったのは嫁の方だった。
「どうだった?」 「どうって…別に、というかぁ!ホテル行こうぜ!今から」
何でこんなこと言ってしまったのかわからない。 何で嫁なのに、自宅まで待てずにホテルに誘うんだ俺。 どう考えても変だろ不自然だろと言った直後に思ったのだが、 意外にも嫁は二つ返事で言った。
「うん」
唯一嫁がそのあとに付け加えたのは、「広田さんの奥さんと行ったところはいや」だった。 そんなのは俺だってそうだ。 俺たちは高速道路の入り口の近くにある、非常に悪趣味なラブホテルに入った。
悪趣味な外観の割には、部屋の中はそっけないくらいにシンプルで、入ったら正面にベッドがあって、俺は靴を脱ぐや否や嫁さんを持ち上げた。 (お姫様だっこじゃなくって肩に担いで) 「ちょ…ちょっと…」 「…うるさい」
ベッドに嫁を転がすと、そのまま覆いかぶさってキスしながら服の上から嫁のおっぱいを揉みはじめた。 嫁は嫁で、「待って…どうしたの急に」と言いつつも、 抵抗らしい抵抗はせずに、俺が舌を入れたら自分の舌も絡ませてきた。
はたから見てれば、レイプみたいな感じだったが、俺が無造作に嫁のスカートに手を入れて、ストッキングごとショーツを脱がそうとしたとき、嫁は軽く腰を浮かせた。
ブラウスを脱がすとき、袖か肩口で小さく「びりっ」と破ける音がしたが、俺は構わず嫁を裸にした。 ブラウスを脱がしたときにブラジャーのホックもはずみではずれたようで、ついでにそれもむしり取った。
「どしたの?ゆうちゃんどうしたの?」
嫁はそれでも「待っている」体勢だった。 スカートを腹のあたりまでまくり上げると、俺は嫁の脚を開かせてろくな前戯もしてなかったから入りにくいだろうと思いつつも、ちんちんの先を亀裂に押し当ててそのまま挿入したら、嫁はすでに溢れるほど濡れていて、ぐちゅっと音を立てて入り、嫁は悲鳴のような声をあげて、体を反り返らせた。
「あっあっゆうちゃん、いいの?…生だよぉ?」
嫁は泣いているような表情のまま目を潤ませていた。 俺はそのまま腰を動かす。
嫁は俺の太もものあたりを鷲掴みにして、いやいやをしながら何度も体を反り返らせる。 激しく上下する見慣れた嫁のロケットおっぱいの乳首が隆起している。
「んっんっんっっ…すごいっ…ゆうちゃぁんっ!」
NTR趣味って正直よくわからないんだけど、俺は確実に嫉妬していた。 智恵さんも確かに良かったけど、俺にはこの嫁だ。この女だけだ。
「やぁっぱりゆうちゃんがいいぃ!ゆうちゃんのこれがすぎぃ!」
昼間あんなに智恵さんとやったのに、まだ出るのかってくらいに俺は嫁の中に出した。
「あ”っあ”あ”っ…」
ぐったりと覆いかぶさる俺の体の下で嫁は不規則にがくん、がくんと痙攣し、ぷるぷる震える指が俺の二の腕に食い込んできた。
「すごかった…ゆうちゃんこんな抱き方出来る人だったんだね」
嫁はそう言うと、俺の首筋のあたりを舐めながら、俺のはだけたワイシャツを脱がした。
嫁は、仰向けに寝そべる俺の胸の上に蛇みたいにずるずると這いずってきて、俺の胸のあたりにちゅっちゅっとキスしたり舌で舐めてきたりした。 今まで嫁がそんなことをしてきたことはなかった。
「ゆうちゃん…妬いた?」 「すごくなっ!」
俺は変な大声になり、嫁はびっくりした顔の後、嬉しそうな顔になった。
「あのね…あのね…私ずっとゆうちゃんのことばかり考えてたよ?」
胸の上で俺を見下ろす嫁の顔は、智恵さんなんか目じゃないくらいに淫靡で妖艶だった。
俺は結婚して三年間こんな表情をする嫁を見るのは初めてだった。 嫁も「こんな抱き方をする」俺というのは初めてだったという。
「あのね?がばぁって来て犯して欲しいの」 嫁は「犯して」という表現をした。
「ゆうちゃんって…いつも遠慮がちだったでしょ?…私がいやって言ったら本当にやめちゃうでしょ?もちろん…本当にいやなときはあるんだけど、 でも…ね?だいたい強引に来ても…いいんだよ?私はOKなんだよ?」
文中の「…」は嫁が俺の胸とか首筋にキスをしていると思ってくれ。
嫁が言うには、俺と結婚するとき「この人は早く家族が欲しい人なんだ」 と思っていたんだけど、新婚旅行のときに俺がゴムを持参していたので 「あれ?」って思ったらしい。
それと、セックスに対して罪悪感と言うかあまり激しく求めることを善しとしないような印象をずっと持っていたという。
別にレスだったわけでもないんだし、俺自身はそんなつもりじゃなかったけど、確かに、あまり強引にってタイプではなかったかもしれない。
新婚旅行のときにゴム持参だったのは、何でかは憶えてないが たぶん、変に「たしなみ」めいたことを考えてたんだろう。
とにかく冷淡だったのは俺の方だったみたいだ。 じゃあ何で嫁は自分から求めて来なかったのだという疑問になるが、 ここで嫁は「促進のフィードバック」という言葉を使った。 そしてそのきっかけは俺からじゃないとどうにもならなかったのだ、と。
俺はバカからフィードバックって言葉の意味がよくわからんが お前らの方がよくわかると思うんだけど、何かそういうことらしい。 「抑制」「促進」それぞれのフィードバックっというのがあるんだそうな。
「激しく応えて欲しかったら激しく求めて来い」 ってことだったんだろうな。
そして今回俺はこのスワッピングで、広田さんに抱かれて帰ってきた嫁に対して、ものすごく嫉妬心や焦燥感が湧き上がってきていた。 そして今俺が、がばあって来たとき、本当に本当にに嬉しかったという。
嫁を2回抱いたから、正味俺は今日約10回近く射精したことになるが、 さすがにヘトヘトになって、それでも何か満足しながら俺たちは手をつないで駐車場まで歩いた。 そう言えば手をつなぐなんてのも久しぶりだった。
自宅に帰る途中、広田さんの家の前が通り道なのだが、俺たちはホテルに寄ったから結構遅かったのに、まだ広田さんの家は電気がついていなくて車も無かった。 たぶん、広田さん達も俺たちと同じことになっていたのだろう。
それから俺たち夫婦も、広田さんご夫婦も仲は変わりない。 あのときのことを口にすることもないし、俺と嫁は傍から見てればバカみたいにラブラブだし、広田さん達もそうだ。
嫁とのセックスは確実に変わった。 何というか、お互い顔や首筋や肩や胸がべちょべちょになるような貪りあうみたいな感じになった。
それからしばらくして嫁が妊娠した。そしたら智恵さんも妊娠したwww 俺と広田さんはバツ悪そうにお互い笑った。 スワッピングの話はあれから一回も出ない。
で、嫁が一昨日、ついに俺の娘を産んだのだ。 先生が俺を見て「一目でわかった!」って笑うくらい(失礼だなあ)に俺そっくりの娘だ。 智恵さんももうすぐ予定日らしい。
んで、俺は家で一人で留守番しているわけなのだが、 ふとあの一件のことを思い出したのだ。
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