牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
ちょうど、今頃の季節だったかな。会社の送別会で同じフロアの、普段は口数の少ない人と話が弾む。年下の先輩で、若干24歳で指導部主任という肩書きを持つ、カオリさんとしておこう。お嬢様系の女子高を卒業して接客の枠で会社に入り、2年目で大卒の新入社員を指導する係りに大抜擢される。 最初の研修で新卒のプライドを一度壊して、会社の組織人として再び組み直す一環だったことが後に分かるが、年上にも一歩も引かない気の強さと生意気さ、マニュアルを越えるような接客態度に誰も逆らえない。研修初日の夜、最後の挨拶練習で、「疲れても笑顔!!一日働いたら誰でも疲れるの!!でも、最後のお客様にも最高の笑顔!!」など、大声で怒鳴っている姿は研修の語り草。当然、男女とも同期以下とは距離を置いていたが、幹部達はそんな彼女の姿を頼もしく思っていたようで完全に味方だった。研修で指導する時にしか出さない低くてよく通る声、後ろで束ねた長い髪、細くて長い脚でパンツスーツを着こなす姿。江角で再生されそうだけど、接客の時にみせる満面の笑顔はエビちゃんなんだ。普段は無表情だけど、お客様から声を掛けられたりすると、ゆっくりと嫌味のない笑顔に変わっていく様は、心の底から接客してるように見える。急に笑顔に変わったりする人もいるが、それでは切り替えた感が強くて不自然に思えるけど、カオリさんは自然な感じがした。まあ、その人格変貌ぶりも、また反感を買う理由だが、本人は全く気にしてない。日頃の事務処理の時はあんまり喋らない。怒る時も、口数が少ないだけに怖い。カオリさんは人の足りない時だけ現場に入り、基本的に事務所に机がある。俺は技術系スタッフの一人で、中途枠から入っている26歳。だけど、入社時の研修はカオリさんから受けているし、最初の3ヶ月は全員接客に配置される。全体的に体育会的で上昇志向の強い組織の中で、保守が主体の俺の部署は会社の中で半ば左遷先。俺は部署で一人しかいない若手、それも中途なのでかなり浮いている思う。俺はカオリさんの冷たい態度は仕事のできる裏返しで好きだった。誰かの仕事に不備があった場合、上下関係なく誰構わず、同じような態度で冷たくあしらう姿に慕う後輩も多かったが、慕ってもミスすれば餌食になった。公平な人なんだと思う。研修では基本動作だったり、挨拶の練習を一日中させられる。それに、俺には部署も違うので被害にあったこと2回だけ。一次会は解散、ノリの合わない人達が残った二次会も出席せずに帰ろうと駅の方に向かうと、カオリさんも駅に向かっていた。声を掛けると、ションボリした顔。日頃は接客の時の笑顔か、事務所にいる無表情しか見たことなかったので、意外だった。送別会が終わったら、そのまま知り合いのところに最終の電車で行く予定が、向こうの用事で無くなったらしい。朝の時点で、駅のロッカーに荷物を入れて置いたようで、それを取りに行く途中のようだ。まだ21時前、せっかく一次会で話せたので誘ってみるとOK。二人で居酒屋に入った。カウンターで最初からワインにいくカオリさん。カオリさんは上昇志向の強い人ではなく、演じていると話してくれた。ちょっと仕事に疲れているかもしれないと、弱音を吐く姿も意外だった。この話が契機になって、不満をぶちまけ始める。今夜、カオリさんが向かう予定だったのは、知人ではなく遠距離の彼氏の所だった。彼氏は土日ともに急に仕事が入り、週末の予定はなくなった。俺もカオリさんも本社の事務所にいるが、各店舗は平日が定休日で土日も仕事が入っている。カオリさんは店舗にも入る日があるので、土日の休みはあまりない。明日からのせっかくの休みは全部潰れれば、確かに落ち込む。ウィスキーのロックを片手に、彼氏への不満に話が移る。年下の彼氏で付き合って4年。計算すると、カオリさんの20くらいの時から付き合ってることになる。彼氏の学生時代はかわいくて、何もかもが受け入れられた。彼が就職して遠距離になり、がんばっている話は聞く。でも、やる気だけ空回りするダメ社員のような気がしてならない。指導者としてみると、結婚の対象にならないことに、気付いた自分がいるという。このままズルズル付き合っていていものかと、グチる酔っ払い。俺も酔っていたので、今の会社に入って遠距離になってすぐに別れた彼女の話をすると、ますます怒って酒が進むカオリさん。今回の彼の休日出勤も、かんばってる自分に酔っているような態度だったので、ますます醒めたという。それでも、長く付き合った愛着のようなものがある。でも、振り切るべきか迷う。別れるか本気で考えないといけないときが来たと、深刻そうにつぶやく。彼氏と知り合ったきっかけは、高校時代に入っていた空手部のつながりらしい。よく通る声と、姿勢がいいのは、これのせいか…。自身に満ちた姿と、生意気だと言われる態度も関係してるかもしれない。俺、もし暴れらたら、止めれるかな…。大学の時、武道系の部活に入っていたから、大丈夫か。空手だと知っていれば、対処できるかも。話も合うかも…。酔いが回った俺の意識は、断片的な思考になってきた。この時点で俺は持ち帰りする気は全くなかった。カオリさんは俺にとって、物凄くレベルの違う人だと思っていた。軽い気持ちで手を出すと、絶対に仕事に支障がでると確信できる。そういうのはイヤだった。飲み会で距離が縮まったな、くらいにしか考えていない。それに、彼氏との別れ際に手を出すのは反則だと思っていた。店を出ると、ほとんど動けなくなったカオリさん。しかも、会社のロッカーに鍵を忘れたようだ。「今日はツイてない。絶対何かある」ブツブツいいながら、俺達はフラフラと歩き出す。俺はカオリさんの二泊分の荷物が入ったキャスターバッグをゴロゴロと引きずり会社に戻った。10分の距離を30分掛ける羽目になる。並んで歩くと、170cm越えの身長に高いヒールを追加されたせいで、目線の高さはほぼ一緒。「背が高いね」「172だよ。小6で165あったし」「…そう」ふらつくカオリさんの顔が目の前に来て思わす視線を下に逸らした。いつもはパンツスーツだけど、電車に長く乗る予定だったせいでジャケットにブラウスだった。「胸はBあるよ」胸に視線が移ったと思ったのか、あさっりと答えてくれた。「実はAなんじゃないの?」「Bある」ちょっと胸を突き出すようにしてアピールして見せた。細い体に、Bには見えない形よく突き出る胸。笑顔で答える姿に思わず、股間が反応。酔ってるのか、日頃はまず見たことのない姿だった。笑顔の後は、すぐに気持ち悪そうな顔に変わった。誰もいない事務所に入るなり、座り込むカオリさん。なんとか、ロッカーまで行って鍵を取り出す。もう限界だったのか、近くの椅子に座り込む。自販機でジュースを買って渡したら、「水が欲しい」と言い出した。社内の自販機に水はない。俺は事務所を出て、また来た道を戻りコンビニまで買いに行ってきた。事務所に戻ると、姿が見えない。広くもない事務所の一角、応接室の扉を開けると、ソファに深く座って寝ていた。床に転がったヒールに、壁のハンガーに掛けられたジャケット。薄いブラウス、フレアスカートから見えるだらしなく開かれた脚。イタズラしたくなる衝動に駆られたので、対面するソファには座らず隣りに座り、机にペットボトルを置いた。ソファに座るとカオリさんが一瞬目を覚ました。まだ、完全には起きておらず朦朧としている。フタを開けてペットボトルを渡すと、一口飲んでまた寝た。「…ありがとう」馴れ馴れしい態度から、俺を家族か彼氏と間違えてる。そのまま、カオリさんは腰を上げてストッキングを脱ぎ出す。脱いだストッキングは床に置き、また寝息を立て出した。やはり自分か彼氏の部屋と勘違いしているようだ。隣りには素足の同僚。俺はソファに深く座ると背中が熱くなってきた。会社では全く喋らない子。今日話してみて、口数は少ないけど、俺にも笑ってくれることが嬉しかった。ソファに浅く座り、スカートから白く細い脚を出している。仕事のこともあるし、彼氏もいる女に手を出すには気が引けたが、彼氏と間違えたことにすればいいと、酔った俺は考えた。まず、隣りに密着するように座る。反応なし。カオリさんの腕を俺の肩に回し、自分から抱きしめているような形にした。ブラウスのボタンを3つくらい外す。下着の奥にベージュのブラが少し見えるけど、真っ暗な部屋ではよく分からない。このくらいは自分で外したことにすればいい。俺の方にもたれるように体を動かすけど、反応なし。薄いブラウス越しに華奢な腕から体温が伝わってくる。次は足。スカートの上から腿を触っても反応なし。生足を撫でてても反応なし。寝てる。今度はブラウスの中に手を入れて胸まで手を入れた。何かグニュグニュする。もしかして、これがヌーブラというものか?これのせいで、服越しでも胸の形がきれいに見えたのか。グニュグニュをあっさり手に納めて揉む。胸の大きさは分からない。もしかして、A?「あ…やぁ」ここで、初めて声が出てくる。でも、やっぱり起きない。ここまで、来たら行ってしまえと、スカートを捲くり片方の足をソファの肘掛に乗せた。細い太腿が現れて、俺も完全勃起。全く起きる気配なし。いい訳とか忘れて、カオリさんの足元に座り込みM字開脚させた。奥に薄い色の下着が見えた。いつもは強気で、「この書類、回しておいて。何か問題あったらそちらで直して」と、一切反抗できないような態度を誰にでもとるし、もちろん書類に不備はない。 そんな女が俺の前で股を開いてパンツを見せている。ドS女を屈服させて満足するようなタイプではないと思っていたけど、頭の奥でしびれるような快感があった。下着を脱がそうと、腿の外側を伝いお尻へを手を回すと、いつまでたっても布の感覚がない。手探りで確認すると、腰骨のところに結び目がある。そういえば、接客の人は下着のラインが出ないように紐パンやTバックを履いていると聞いた事がある。パンツスーツ好きなカオリさんも、そうなのだろう。結び目を解いて、ガッチリと腿を抱え込む。股間を突き出すように座らせてて、一気にクリを狙って舌を這わせた。舐めた瞬間、体がビクッと震え出した。しばらく続けると、声も漏れてくる。「だめぇ…」特に抵抗はしてこない。しかし、徐々に足を閉じようとしてるし、頭に手が置かれた。「ぁっ…ダメだって…。こらバカぁ」かわいいこと言ってくれる。最初は蚊の泣くような声も、舐め上げる毎に、大きく高くなる。「あっ!……何、何、何!?ちょっと、何してんのよ!」完全に覚醒したカオリさん。とうとう、この時が来たが、もう止められない。カオリさんは髪の毛を捕んで抵抗する。痛い!痛い!将来薄くなるかもしれないのに、酷い扱いだ。俺は必死で舐めつづけた。カオリさんが暴れたため、ソファからズリ落ちそうになり、一瞬抵抗が止んだ。落ちそうになる腰を上げると、マングリ返しのような姿勢に変化した。俺の頭を掴む手はソファから落ちそうになる体を支えることに使うため、抵抗がなくなった。カオリさんは自分のされていることに気付く。「ちょっ!あっ…何、舐めてるの?あっ、あっ…最低ー!」ここまでくれば、後は逝くだけ。「俺さん…あっ、ヤメテ…。洗ってないの!!汚いから…イヤ、イヤ…ああんっ…」不安定な姿勢の体がビクビクと揺れ出す。ここまでくると、声にならない。激しい息遣いに混じる「イヤ」が言えずに「ヤッ」となる声がかわいい。「あっ…、ヤッ…、キャッ…、アァァァンッ!」一際、高い声が上がる。併せて、細い脚が急に高く上がったかと思うと、腰から2、3回痙攣するようにビクビクッと大きく震えて脱力した。細いとはいえ、力の抜けた長い脚は重かった。カオリさんが呼吸を整えながら、上気した顔で俺の方をずっと見てる。「何で?」「となりに座っていたら、抱きしめられたから」とりあえず嘘付く。「ホント?ゴメン、間違えた…あぁ、どうしよう」長い溜め息をつく。両手で顔を覆って、恥ずかしそうに俯いた。「ちょっと待って、ちょっと待って。今、思い出すから」珍し焦り、こんな女の子ぽい仕草をするなんて、もっと虐めたくなってきた。考え出すカオリさんの、隙だらけな脚を開いて中指を入れる。「ちょっと、何する気?ヤメテよ。アァン!」中はアツアツでヌルヌル。出し入れすると、クチュクチュを音を立て始めた。「いやーー、こんなところで…、イヤっ、俺さんダメだって」でも、止めない。何回かイカせて、いい訳できないようにしたかった。と、酔っていた俺は考えた。イカせたら許してくれると、なぜかそのときは思った。「アッ…、ゴメン、ゴメンっ…って、…謝るから…さぁ…アッ…」哀願するように頼まれても、無視。「濡れてるからいいでしょ」「濡れてるの…アッ、…関係ないし…ハァ」抵抗されているうちに、ソファに膝立ちになっているカオリさんに手マンしていた。「ちょっと…何かヘン…あっ…」「ヘンじゃないよ」「ヘン…ヘン…、おかしくなっちゃ…う」もちろん、止めたりはしない。「ヤバイ…ホン…トに…ホント、ホント、ホント…あああっ!」何だかおかしくなってきたカオリさん。「大丈夫だって」「大丈夫じゃない!ああっ!…出ちゃう、漏れそう!!…っく」俺は手マンしながらジッとカオリさんを見つめていた。「ヤバイ、ヤバイって…」研修で「『やばい』『マジ』など、品のない言葉はお客様の前では絶対に使わない!」と言っていたのにね。さっきから連発してる。再び腰がガクガクと震え出す。「ああっ、もうダメぇぇ!」この時は、よく覚えている。その時、手にはジワッと熱い液がこぼれ、内腿にもツツッと伝うような感じだった。カオリさんの顔がこちらを向き、暗がりの中で視線が合った。一瞬、我を取り戻したカオリさんは自分の腕の存在を思い出したかのように、最後の抵抗で俺の顔の方に手をもってきた。「見るな!」てっきり、俺の顔をふさぐと思っていたら、掌がコブシに変る。スローになった光景の中で、力ない正拳突きが俺の顔を捕えた。実際、拳のスピードは遅かったと思う。後ろに避けたので軽く額に当たっただけで、痛くはなかった。そして、カオリさんは俺の指から解放された。「ハァ、…ハァ、…ゴメン、…痛かった?」潮を吹かされながらも、俺の心配してくれるなんていい人だ。「大丈夫だよ」「そうだよね…、もう、…私、ダメだ。恥ずかしすぎる」ぐったりとソファに座り込んだ瞬間、再び跳ね上がるように起きた。「つめた!!ああん、もう!!」バッグからティッシュを出して、拭き出した。雰囲気が変わる。これ以上はできない。カオリさんは、怒っている様子はなく、自分を責めているような感じだった。「トイレ行ってくる」いつもの調子の声だった。完全に落ち込んだ様子で戻ってきた。水を一口飲むと、「犯された…」とつぶやく。すかさず言い返す。「そっちが抱きついてきた」「ホントに?」「彼氏と間違えてるような気もしたけど、抱きしめてきたから俺も止められなかった」「ゴメン」責任感は人一倍あるから、これで十分だろう。「失敗した…今日はもう最低…」俺はツイてる。自己嫌悪のカオリさんをさらに責める。「どうだった?」「どうって?」「気持ち良かった?」「……」結構長い沈黙。「気持ち良かったよ」とうとう落ちたと思った。「私、酔うとエッチな気分になるときがあるし、今日も少し…」ペットボトル片手に、また一口だけ飲む。「それに、彼氏に会いに行く予定だったし…」飲んでいる時の話では、彼氏とは月に一回、逢っているらしい。月に一回しかセックスはしていないということになる。「じゃあ、今夜はエッチをする日だったの?」あえて確認する。「うん、そう。期待していた」はあ、と溜め息ついた。「もう、どうでも良くなってきた」俺の方に振り向いて話し出す。「俺さん、上手いね。あんなに舐められたの、初めてだったし…」「彼氏は、一舐めくらい?」「入れる前にちょっと舐めるだけ。私、されるの好きじゃないから」ゆっくりと話す。「今日はすごく気持ち良かった。シャワーもしてないのに…イヤだった」正直なところ、ちょっと味と匂いはしたけど、特に気にならなかった。「2回は、イッたかな」「うん、……実は初めてイッた」うおーーーマジか?俺がカオリさんの人生で初めてイカした男になったのか!「指がすごいし、奥までぐりぐりされてる感じ」カオリさんは俺の手を取って、自分の顔の前に持っていく。「俺さんの指、前からきれいだしエロいと思っていた」ほんと、どうでも良くなってきてる。「指でした最後に、何か出てきたのは気付いた?」「それは言わないで!」遮るように言われた。しばらく沈黙。「私、犯された…」「まだ入れてないし、違うから」「中途半端は嫌い」またしばらくの沈黙。時計は23時を回ってる。「したいよね」それはそうだろう。即答した。「うん、したい」いつもの無表情のまま答える。 「一回だけね」カオリさんはキャスターバッグを開けて箱を取り出す。「これ、使って…」今夜、彼氏と使う予定だったゴムを俺に渡す。俺はベルトを外しズボンとパンツを脱いでゴム装着。カオリさんの股間に手を入れると、もうベタベタで完全に準備はできていた。狭いソファに寝てもらい、正常位で入れる。「きゃふっ…あ…」ゆっくりと奥まで入れる。「うわわわぁ…、ぃぁぁぁぁ…」一番奥まで入れるとビックリしたような声を上げた。ゴム越しに感じる中はすごく熱い。気持ち良過ぎる。夜中にまず人は来ないだろうが、激しくするとカオリさんが大声だしそうで怖かった。それに「一回だけ」と言われたので、できるだけ長く感じていたかった。ヌププププと、ゆっくりと突いて抜く。カオリさんは深い呼吸で応えてくれた。そのまま、対面座位に移行して、ブラウスのボタンを全部外す。ヌーブラを剥がして(?)自称Bカップと対面。うーん、Bあるかないか?手は華奢な背中に回し、スベスベの肌を撫でる。「ゾクゾクするよぅ……はぁぁぁ…」首の後ろに回されたカオリさんの腕が強く抱きしめてきた。目の前の乳首を唇で摘んで、時折強く挟んむ。「はぁぁぁぁぁ…、んんん!!……はぁ…はぁ…舐めないで、シャワー入ってないし」深い呼吸の中に混ざる、突然の刺激にビクビクと反応する。これが楽しくて何度もしてしまった。舐めるのは汚いと何度か抵抗されたが、途中から諦めて抵抗はなくなった。「遊ばないで…。イヤだよ」俺を見下ろして、甘えるように語り掛けてきた。「いちいち反応してくれるから…」「…こんなの初めて…んっ」「どの辺が初めて?」「こんな形で入れて、…背中を触られて…、…胸をいじられるの」対面座位をしたことがないのか…。また初めての男になってしまった。最後にソファに膝を付かせてバック。「はぁぁ…あん、はぁぁぁ…あん…ん」ゆっくりとギリギリまで引き抜き、ゆっくりと奥まで突く。「すごい奥まで…はぁぁぁぁ…あん……、当たってる…」意識を飛ばさないスピードで突く。「バックは好き?」「うん。でも、こんなの初めて…ゆっくりだし…奥まで当たる…」「奥は好き?」「ハァ…好きというか…、ハァ…こんなに奥まで当たるは初めて…」「俺のどう?」「細い…」!?マジで!?細い…ほそい…ほ・そ・い。俺、細井さん?ショボンな言葉に慌ててフォローが入る。「…ごめん、長い。…細くて長い…うぁぁぁん!!」ムカついて奥までガツンと突く。「細いので突いてみた」「…ゴメン、細いウナギが入ってくるみたい…」訳分からん。店の水槽にはウナギはいるけど、関係あるのか?というか、結局細い…。かなり長く入れていたと思う。中が乾いてきて、膣が大きく開いてきた。ギリギリまで抜くと、カオリさんの膣に空気が入るようになる。締め付けがゆるい…。これではイケない。「あ…、あっ…、はぁぁ、…奥に当たると…」カオリさんは相変わらず感じてる。さらにゆっくりと動くと、広がっていた中が、急にギュウギュウを締まってきた。「頭がおかしくなる…ぁぁぁん」俺はそろそろイクのを確信したが、最初で最後だと思うとじっくり味わいたくなった。射精感がこみ上げてくるにつれて、ゆっくりと動く。イキたいけど、ゆっくりと上り詰める感じ。「俺さんの先が…、爆発しそうに大きくなってる…」「もう逝きそう…」「エッ?ホント?…ァっ…」グッと腰を掴んで、一番奥まで串刺しにするつもりで突いた。「ああああん!!」今日一番の大声。その瞬間、ゴム中出し。余韻で小刻みにゆっくりと動いた。会心の射精感に満足した。カオリさんは放心状態。長い髪も乱れて、貞子状態。後片付けして事務所を出る直前。「私、彼氏いるって言ったよね?」「何回も聞いた」「それで私を、どうしたい?」この子、やっぱり大物だと思った。俺、試されてる。「カオリさんは彼氏のこと、どう思ってるの?」「私のことではどうでもいいの。俺さんがどうしたいか聞いてるの」「かわいいし、優秀」「そんなこというの?俺さんのこと見誤ったかな。がっかりさせないでよ。私をどうしたい?」こいつ…、これだから嫌われる訳だ。まあでも、この口ぶりからOKは出てるし、カオリさんほどの女の人と一回限りにはしたくない。俺には縁のないほどの人だと思っていたけど、何が起きるかわかないものだ。はっきりと言っておこう。「好き、付き合いたいと思う」答えた瞬間に首に手を回してきて、見たことない泣きそうな甘い笑顔でキスしてくれた。「好き」というのは、まあ軽い好きだけどね。「ありがと。気持ち良かったよ…凄く」抱きしめられまま、耳元で囁いてくる。「今の彼氏とは別れるよ」そのまま、タクシーで俺の部屋に向かった。カオリさんは乗った瞬間に寝てしまう。降りて部屋に向かうけど、足取りが小鹿状態。「腰がガクガクする」自分でも可笑しいようだ。肩を貸して、階段を登る。部屋に入ってキスしたけど、舌は入れさせてくれなかった。歯磨きするまで、お預けくらう。シャワーに入ってもらってる間に部屋を片付け。二泊分のお泊りセット持参の子を、お持ち帰りしてしまう運の良さ。カオリさんの後からシャワーに入って、フトンに入る。裸か確認するために、手を下の方に伸ばして行くと、割れ目にヌルッと指が埋まる。「ああん!!…はぁ、…バレた?」「すごいよ。ここ」さらに指を押し込んだ。「いやぁぁん」嫌がる様子はない。「こんなの、一年に一回あるかないかくらい」そのまま、キス。堰を切ったように、お互いの舌が絡む。「うう…んっ、はぁ、はぁ」苦しそうに息をして、顔を離す。「ちょっと、指は止めて。キスに集中できない」下の方は、一時中断してまたキスをした。キスが終わってゴムつけて、カオリさんの希望で対面座位で挿入。「さっきの、すごい良かった」ちょっと冷たい部屋で、ぴったりとくっつく俺達。またキスしながら、小刻みに動いたり奥をゆっくりと突く。喘ぎ声を混ぜて、話したような気がする。時計を見ると、2時を回っている。「昨日は、彼氏にはドタキャンされるし、鍵は忘れるし、犯されるし最悪な日だった」ここで、ギューと抱きしめてきて、「今日は、いい日だよ」この後は、あんまり覚えてない。お互い疲れていたし、眠気と快感で意識が薄くなる。カオリさんは濡れっぱなし、俺はずっとバキバキに立っていた。細いウナギだけど…。キスでお互いの口も耳もベトベトになって、ドロドロに溶けそうだった。秋の肌寒い部屋で、二人で密着してお互いの体温をずっと感じてた。時間はどのくらいかわからない。対面座位で入ったまま、カオリさんはいつの間にか寝ていた。俺はイかないまま、カオリさんを横にして寝かせた。でも、なんか凄い満足した。翌朝、俺の方が先に目を覚ました。カオリさんは裸で寝てしまったことにビックリして、すぐに体を隠した。まだ、俺に慣れてない。「体の相性ってあるんだね」「彼氏とは良くなかったの?」「相性があると思ってなかった。…彼氏…うーん、もう別れるから彼氏ではないけど…、入れてると途中から痛かった」「太い?」「ゴリゴリ入ってくる感じかな。あと、俺さんのは奥まで当たったよ。頭が真っ白になった」「…俺は細いですよ」「ごめんね。狭い私には、ぴったり」適当にイチャイチャして、朝から一回。最初は明るくて恥ずかしそうだったけど、騎乗位でしていたら嬉しそうに腰を動かしてくれた。「ああん…俺さんすごい…気持ちいぃ…」「何が?」「抜けないよ。安定感っていうのかな?ずっと入ってる」そのうち、カオリさんは正座のような膝立ちの騎乗位から、M字に開くようにして腰を降ろして打ちつけてきた。規則正しく、バシバシとぶつかる音がする。「やっ…、あっ…、あっ…」調子に乗って俺も下から突いた。「ヤダっ…何か出そう」急に腰を浮かしたので抜けた。そのまま、俺の方に倒れこんでくる。「…急に動かないでよ」しばらくそのままで動けないカオリさん。「自分からあんなに動けたのは初めてだよ」「前の彼氏とは騎乗位しなかったの?」「すぐ抜ける。彼にはアソコの位置の関係かもしれないって言われたよ」「でも、太いんでしょ」「またそれ?抜けると意味ないよ。自分から腰動かしてセックスするなんて初めて」幸せ~、といいながら抱きしめられた。顔にかかる髪がくすぐったい。ところで、さっきから使ってるゴムはサイズがLL。初めて見た。装着はすぐにできるが、ズルズルと中で滑って不安定な感じがする。彼氏は正常位以外だと、抜けそうになって気になり、乾いてしまうらしい。立バックは身長差からできず、騎乗位の腰を動かすと簡単に抜けたようだ。だから、俺の上では、いろいろ腰を動かして試していたようだ。しばらくしてカオリさんは寝てしまった。うつ伏せに寝てる姿は、細長い秋刀魚。朝ご飯を用意して起したら、また嬉しそうな笑顔を見せてくれる。食べ終わってゴロゴロしてると、モノを触ってくる。「これすごいね。すごい気持ちよくしてくれる」「細いから、すごいでしょ」自虐ネタを振ったら飛びついてきた。「細いウナギはおいしいよ」掴んで撫でてくる。「かおりさんは秋刀魚だね」いきなりきつく握られた。「そんな安い魚じゃない。それにどこが秋刀魚なの?」「細長くて、貧乳なところ」「Bあるから貧乳じゃないよ。貧乳はA!!」カオリさんによると、Bは小さめ、Cは普通、Dは大きめ、E以上が巨乳、らしい。「それに、秋刀魚は安すぎる。ウナギは高い」この中国産め、といいながら手はパンツの中に入ってきた。「じゃあ、カオリさんは太刀魚ね」「まだ納得いかないけど、秋刀魚よりいい」生で握られて手はゆっくりしごいてくれる。「俺さん、まだイッてないよね」パンツを脱がしてきた。「やっぱり長い…」手でガチガチに立っていたところに、生暖かい感触が加わる。「ウナギはおいしい?」こちらに顔を向ける。口から出し、ニッコリとして一言。「細いしおいしい」かわいくて、許してしまった。でも、前彼のモノも気になる。「前の彼氏は、どんなのだった?」「うーん…、ツチノコかな?」太くて短い…、LLの珍獣。「長く舐めてると、顎が外れそうだった。俺さんのかわいい。ずっと咥えていれるよ」…かわいくて細いウナギ。この秋刀魚、言いたい放題だ。先だけ加えて棒を全ての指で握る。「笛みたい」リコーダーを吹いてるつもりらしい。なんだか萌えてしまった。会社では見たことない、ふざけた姿だった。そのままで逝けそうになかったので、上は脱いでもらった。手の平サイズの胸を触らせてもらうと、カオリさんから少し声が漏れて一気に逝きそうになる。撫でるように触っていた胸を、逝く直前に掴むように揉んだ。昨晩からほとんど逝ってない俺は、大量にカオリさんの体にかけてしまった。「アツっ…」喉からお腹の方にかけて、真っ白の液が垂れていた。熱さに唖然とするカオリさん。ふき取っていると、くすぐったがる様子がおかしい。「濡れてる?」「わかった?」フェラをしていると、濡れてきたようだ。下を脱がすと、また紐パンが登場。ほとんどTバックしか持ってないらしい。フェラのお返しはクンニ。舐め始めると、気持ち良さそうに小さな声で喘いでくれる。次に指を挿入。「ふああぁぁ…、…ぁぁ」ヌプヌプと濡れた中に指を奥まで入れて、ゆっくりと出し入れする。「はっ…、くっ、…ううっ…」ちょっと苦しそうな息遣いに変わる。俺の腕をありえないような力で掴んできた。中断して顔を上げる。「大丈夫?」「はぁ、はぁ…危ない…かも。一気に来た。アアアン…」大丈夫そうだから、再び続ける。俺を掴む腕だけでなくて、全身に力が入っていた。「っは…っは…っは…っは、ううっ…、ハァハァ…っは…っは」呼吸は一定のリズムになり、長い脚をガクガクさせながら上げる。「っつ…っはぁぁぁ、っくぅぅ・・・」すぐに腰と全身をビクビクと震わせて、イッてしまった。最初から3分も経ってない。「あれ、なんなの?」「舐めながら、指入れた」「俺さん、彼女とかにいつもそんなことしてたの?」「いつもではないけど…、たまにね」「始まってすぐに、今まで一番気持ちいいところまで行ったよ」「カップラーメンより早くイケたね」「そんな安くない」テクを尊敬してくれるし、申告を信じれば初めてのことばっかりできて嬉しい。夕方に近づくと、カオリさんのだんだん口数が減ってきた。明らかにテンションが下がって、考えごとをしてる。「ごめん、今から電話するよ」暗くなる頃に、電話で彼氏に別れ話を切りした。俺は部屋から出て、飯の準備を始めた。一時間弱は話してたと思う。途中、大きな声を出したり、長い沈黙もあった。長年付き合った人だろうし、別れ話するほうも辛だろう。「電話、終わったよ」リビングからの扉から顔を出して台所の俺に声を掛けてくる。俺達は居間の方に食事を運ぶ。携帯が再び鳴り出すが、カオリさんは電源を切る。夕食中は別の話をして、喜んで食べてくれた。メインは冷蔵庫にあったサンマだった。しばらくして、元彼の話しを始めた。「私、悪い女だよね」ちょっと自分に酔ってるような気もするが、初めて長く付き合った彼と別れた訳なので黙って聞いた。「彼氏が休日出勤でがんばっている時に、浮気して気持ち良かったから、別れるだよ」「切れる理由を探していたのだよね。そのきっかけだっただけじゃないの?」「そうだけど、そうじゃない」彼にしたら、したくもない休日出勤してる土曜の夕方に彼女から突然、別れの電話が入る。話し合いにも応じず、一方的に別れられて電話にも出ない。昨日まで彼女は知らない男と、一日中Hしてイカされる。…そういわれるとかわいそうだ。「あのさ、俺さんと付き合っても、そういう可能性あると思わない?」「俺は元彼じゃないよ。それに彼は残業を止めるつもりはないんでしょ」「…うん、ゴメン。近いうちには別れてた。でも順番間違えた…」友達なら疎遠はあっても、特に別れというのはないけど、彼と別れるということは2度と同じように会うことはない。4年も付き合った人ともう会う事がないという事実に、落ち込んでいる。楽しかった想い出もいっぱいあるだろう。安いソファに並んで座っているが、体は触れていない。想い出に浸るカオリさん。きっと、近づいたら嫌がられるだろうと思いつつ、肩に触れる。パシッと、瞬間的に払いのけられた。予想していたから、面白かった。でも、少し傷付いた。「…ゴメン。今はちょっと気分じゃない」狭いソファの上で小さく丸まり、体育座りして壁の一点を見つめてる。「一人になりたい?俺、コンビニでも行こうか?」「一人にはしないで…。隣りにいて」そのまま膝に顔を埋める。すすり泣く音がいつの間にか聞こえてきて、いつの間にか止まっていた。隣りを見ると、俯いた顔は長い髪に埋まって見えない。俺は時計を見ていた。長針は半周ほど回ってる。いつのまにか、どうでもいいこと考え出していた。ワンピースの連載がいつ頃終わるのか考えいると、脇腹をツンツンと指で突付かれた。「さっきはゴメン。叩いてゴメン」「気にしてないよ」しばらく沈黙。 「…俺さん、優しすぎる。まさかこんな人だとは思わなかった」ポツリ、ポツリと話が続く。「私ね、高校の時は男子に興味なかったんだよね」女子高で友達と一緒にいれば楽しかった。自分が男子からどんな風に見られているか気にしなくていい。前向きで夢があり、進学せずに自分の好きな業界を目指して就職。入社してがんばったら、年上の男子にも勝った。でも、体育会系的な業界の会社なので、上昇志向丸出しのS属性の男はたくさんいる。今日の負けは明日の布石くらいにしか思ってない。気の強い女を自分のモノにしたい男がいて、自分がそういう男にから、対象にされていることは気付いたという。最初の彼氏は友達の紹介で知り合ったらしいが、やはりそういうタイプだったようだ。征服することに喜びを得るタイプ。そうではなくとも、お互い初めて付き合った不慣れさから、3ヶ月も持たずに別れた。このことで、次に付き合う人は自分の好みを良く考えて探したらしい。ヒィヒィ言わせようとする、匂いを漂わせる男は、絶対イヤ。俺はあの女と付き合っているぞ、というブランド品のような扱いを受けそうだという。友達に相談したら、年下で自分より身長の低い人を勧められたので、ちょっと知っていた前彼に目をつけたらしい。最初は良かった。でも、就職したらダメな方だった。しかも遠距離。かなり、迷う。うちの会社には気合と根性が蔓延していて、無い者は脱落して行くか、ダメのレッテルを貼られる。俺の部署はダメ部署。そんな中、中途で年上だけど童顔の人が入ってきた。新卒の研修に紛れて、それなりに声は出すししっかり仕事はするけど、やる気はない人がいる。上司に何か言われてもすぐに「ハイ」とは言わない。すぐに筋道たてようとする。ダメ部署にいるが、どうもやる気がないわけではない。年上という感じは皆無。カオリさんにすれば、理系で体育会系の俺の行動は興味の対象だったようだ。会社がサービス残業の無限ループに嵌る中、就職7年目のカオリさんは少し嫌気がさして来ていた。そんな中、新人の俺は全く気にせず帰る。そんな姿を見ているうちに、ちょっといいかなと思うようになったという。昨日の飲み会で、話し掛けたのもそのせいだったらしい。さらに、彼氏が休日出勤すると連絡があって、この人だったらしないのにと思う中、駅で偶然会ってホイホイ飲みについて行った。飲みすぎたとは思ったが、その後まさかの急展開。…理由は後付けかもしれない。とにかく、やってしまった。別れてもないのに、付き合ってもない人とした。酔ったとはいえ、浮気した事実。彼氏と別れての傷心。次の人と付き合い出す。自分では半年は掛かると思っていた時間が一晩で過ぎた。いつの間にか、カオリさんは俺に寄りかかって話していた。今まで年下には見えない貫禄を感じていたけど、今日一日、彼氏との別れて落ち込む様子を見て、やっぱり年下だと感じた。仕事では見せない薄い化粧。良く笑うし、隙だらけの仕草。かわいくて肩に手を回して抱きしめたら、ビクッと震えた。「もう、私ダメかも…」少し困った顔と、ちょっと甘えるような笑顔。「どうしたの?」「濡れてる。さっきからずっと。まじめな話してるのに…」「じゃあ、チェック入るね」スカートに手を入れると、ぐっしょりと濡れてる。「あっ…体、おかしくなった…」落ち込んだように感じる姿に萌えた。外腿からスカートに手を入れる。お尻の後の方まで手を回しても、下着に触れない紐パンという奴には、まだ違和感がある。もしかして、ノーパン?というエロさも感じる。脱がしてキスしようとしたら、また拒絶。歯磨きとシャワーさせてということらしい。シャワーから上がり、持参したバスタオル姿でフトンに入るカオリさん。電気消して隣りにくる。ジッと見つめてきて一言。「あのさ、私のこと好きにしていいよ」瞳は潤んでいた。俺の手を掴んで指を噛む。「今はメチャクチャにして欲しい…気分」何?いま、何て言った?一瞬の後、この秋刀魚、いや太刀魚をどう調理しようか考えた。いや、調理なんて無用だ!!実は前の彼女は体力のない人で、早く突くと息ギレして苦しくなる人だった。それで、ゆっくりでもお互いが気持ち良く方法を考えていたりして、カオリさんのいう優しいセックスになった訳だが…。もう解禁!!細いウナギをカオリさんの下の口いっぱいに、喰らわせてくれようか!!とは、当時は思っておらず、俺の槍で串刺しにしてやる!!と、浮かんだはず。今でもそういうつもりだし。「アァァァァん」いきなり正常位で一気に奥まで入れた。2秒ほど奥で止める。さらに数回ガンガン突いて、ストップ。「ハァ…ハァ、いきなり何?」好きにしろっていったのは貴方でしょう。「カオリさん、男にヒィヒィ言わされるの嫌いなのじゃないの?いいの?」「俺さん、やっぱり優しいね」優しく両手を俺の頭の後ろに回して引き寄せ、キスしてきた。言い過ぎでなければ、女神のようにも見えた。見た目は清純な感じだけど、要求は自分の欲求を叶えようとする、実はワガママな女神。「ウムウウウ…、ハァ…ハァ」キスで口を塞がれたままで再び突く俺。堪らなくなって、カオリさんは口を離した。俺は耳から首にかけて噛んだり舐めたりしつつ、反対も手で触る。もちろん、腰も軽く動かす。声を漏して、喋る。「もっとして…。もっと…、…俺さんになら、犯されてみたいって感じになってる」なんでそんなこと言うの?頭の片隅で思いつつも、俺はもう止まらない。脚を俺の肩に乗せて突く。次第に高くなる声と、後ろに逃げようとする腰。肩から脚は下ろし、思いっきり脚を開き、腕は腋の下から通して肩を掴んだ。ガッチリと肩を固定する。これで、後ろには逃げられない。突き続けると、かなりの大声になっていることに気付いた。俺はフトンをカオリさんの顔に乗せる。最初は喘ぎ声が漏れていたが、フトンを噛んだのだろう。「うう~う~」唸るように、こもる声がフトンから聞こえる。正常位で続けると中が膨らんできたのか濡れて滑りすぎるのか、入れてる感覚が希薄になってきた。ちょっと、俺のウナギが弛緩する。片足を思いっきり上げて、腰を掴んで転がして横から突いた。カオリさんは、木にしがみつくように、フトンを抱きしめる。中の形が変わって、グリグリと入ってゆくようになった。新しい刺激に、俺の細いウナギは再び元気を取り戻す。側位も初めてだろう。フトンの隙間を探して、掌サイズの胸をグッと掴む。「ああああ!」思わず声が漏れた。フトンの端に真っ赤な顔が見え隠れする。息苦しいだろうに。バックにひっくり返して再び一気に奥まで突く。「はああぁぁぁん」途中でフトンから解放されて、真っ赤な顔して大きめな声を出す。「あっ…、なに…か…出そう、…っくぁ」「出せばいいよ」冷たく言うと、俺は近くに転がるカオリさん持参のバスタオルをお腹の下辺りに引き寄せた。「あっ…ダメ…ヤッ…、ああぁん」フトンの押し付けるようにカオリさんに乗る。寝バックにして、うつ伏せのカオリさんに俺は馬乗りになった。「やあぁん…何?入ってるの?」声が大きくなってきたので、今度は枕を噛ませた。後から聞くと、この辺りから後ろの見えない状態でどうやって入ってるのから分からなくなって、意識が朦朧とする中、自分がひたすら出し入れさせるだけの肉人形のようになったと、思ったらしい。もちろん、俺を感じていたとのこと。「っくぁぁあ…ひん…」突かれると時折、枕が口から離れて漏れる声は、ケモノのようになってきた。少し突くのを止めると苦しそうに呼吸をする。「ダぁ…、ぁぁん!!、イッ…チャ…アン!!アン!!っくぅぅ!!」断片的に言葉を話す。すこし意識を逸らして後ろを振り向くと、視界の隅にあるカオリさんの長い足先が見えた。足の裏はとんでもない角度に曲がっていて、指先まで力が入っている。再び前を向いて手を見ると、こちらの指も真っ赤になって破れそうなほどに力を込めてフトンを掴んでいた。最後のスパートをかける。「うぁぅぅぅぅ……ぅん!!」全身に込められた力が、一気に抜けた。突いても無反応。締まりも無くなった。それから数回突くと俺も逝って、そのままカオリさんに覆い被さるように倒れこんだ。動機と汗が凄い。力の抜けた体は重いだろう。俺は何とか体を捻って、カオリさんの上から転がり落ちた。カオリさんは、ピクリともしない。真っ赤な顔で息はしているし、目も少し開いている。「大丈夫?」顎が少しだけ動く。口からは漏れたヨダレが、黒い跡になって枕に広がっている。呼吸が落ち着いてきた頃、小さな声で呟いた。「お腹…冷たいよう」「…でた?」真っ赤な顔を枕に伏せる。「ううう、動け…ない」起き上がろうとしても、力が入らないようだ。手伝って、なんとか仰向けにさせた。カオリさんの下に敷いたバスタオルはグショグショ。下のフトンはしっとりと濡れていて、被害は少なかった。下の口もヨダレがだだ漏れ。「…ごめんね」「いいよ。出させたのは俺だし」「激しすぎ…」動けるようになって、軽くシャワーに入る。カオリさんは昨晩、出番のなかったパジャマ姿。フトンに入って抱きしめてくる。少し寒い中での人肌は本当に気持ちいい。「俺さん…私のしたいこと全部してくれるね」優しいね、と頭を撫でてくれた。俺はカチンときた。俺、そんな優しくない。勝手に完結してるんじゃねえよ。さっき入ったドSモードが抜けておらず、もう気だるそうにまったりしてるカオリさんのパジャマを下着ごと脱がす。「ちょっと、何?今日はもう終わりだよ」一気に上り詰めると申告のあった、クンニしながら指攻めを開始。「ぁっ…ああああん!!ダメっ…」力の入らない体で、足を開かされて責められる。過呼吸が始まり、抵抗はなくなる。自分で一番楽な姿勢を取りイク体制に備える。ものの3分もいらなかった。分かりやすく、足を高々と上げガクガクと震えてイッた。でも、止めない。「アッ!!アッ!!また…くる…アッ、…ああぁ」10秒後に再び足が上がって中が締まる。2回目の連続イキ。おもしろいくらいに、イッてくれる。3回、4回とイク。5回目辺りで、体の動きがおかしくなってきた。「もっ、もう!!ヤメテ!!ヤメテ!!ヤメテ!!ヤメテ!!」もちろん止めない。腰を動かして逃げようとするが、全く力は入ってない。「おかしくなるぅ!!」大声で叫ぶと、物凄い力で逃げられた。50cm程、逃げた先でグッタリとするカオリさんの素足に一瞬触れた。「きゃー!!さわるな!!」気持ち悪い、気持ち悪い、と呪文のように唱える。これは…、やりすぎたな…。前の彼女も同じような姿を見たことがあった。しばらく落ち着くまで待とう。呼吸が落ち着くと、俺の方に振り向いてくれた。「もう…、壊れるかと思った。…壊れた」顔は力なく俺の方を見ながら涙目で言われて、ドSモードは一気に鎮火どころか、土下座したい気分。「ゴメン…ちょっとやりすぎた」「…壊された」ゆっくりとフトンの中央まで引き戻すと、すうすうと寝息を立て出した。俺は隣りで賢者モードに入り、後味の悪さを味わいつつも彼女ができたんだなぁと、起きることのないカオリさんの横顔を見ていた。起きると下半身裸のカオリさんは俺にブツブツと文句言ってきた。結局、持参したパジャマの下は僅か数分しか着てない。やりすぎでヒリヒリするようで、日曜日はお休み。さわやかで健全な時間を過ごした。午後になってすぐ、カオリさんはキャスターバッグの整理を始める。夜まで一緒にいてくれると思っていたので、ちょっとショック。分かっていたけど、寂しいものでお互い何回も抱きしめた。カオリさんも徐々に、いつもの感じに戻ってくる。どちらかというと、カオリさんが俺に惹かれていたのだが、二日で逆転。今まで寂しさなど感じることもなかったのに、俺は柄にもなく鬱になってしまった。「また明日から逢えるよ」いつもの調子に戻っていたカオリさんは、普段甘えることを許さない。でも、意外にも優しかった。駅まで行くと見つかるかもしれないので、部屋の前までで、バイバイ。靴履いたカオリさんを、玄関で向かい合って抱きしめた。最後に名残惜しさのあまり、ドアにカオリさんの体を押し付けてまでキスしてしまう。「ちょっと、激しすぎ…」胸元から手を入れてナマ乳をグっと揉む。震えが伝わってきた。感じてるカオリさん。そこで、手を離した。また頭を撫でてくれた。なんか、目からこみ上げてくるものがありそうな…。「なんか泣きそうだよ」カオリさんもちょっと泣きそう。最初は酔った勢いだったけど…。今は離したくない。まだ俺の気持ち伝えてなかった。「…かおりさん、…大好き、…愛してる」泣きはしなかったが、言葉に詰ってしまった。俺、26にもなってこれくらい、言えないのかよ。「…うん」今度こそバイバイ。明日、逢えるのにね。後日談の後日談数年前の秋刀魚がおいしくて、夜は肌寒くなるような今ごろの季節の話でした。この後、カオリさんは仕事では徐々に態度を軟化した。逆に俺は上司に対しても、遠慮がなくなった。お互いに性格が近づいた訳だが、カオリさんは会社の幹部連中にもウケが良い。俺はそうではない。他の女性社員の何人かは、カオリさんが遠恋していることを知っていた。キャスターバッグを駅のロッカーに入れる週末は彼氏に会いに行く日だったが、俺に代わったことを誰も知らない。休日が合わない俺達。実家暮らしで一人娘のカオリさんと、一緒にいたいと思う気持ちだけで結婚を決意。俺は長男ではないので、誰にも惜しまれることなく婿養子になった。カオリさんを可愛がっている会社の常務は、「ウナギ(俺のこと)かよ」とあからさまに嫌な顔した。「常務と似てますよ。似た者同士は反発しますね」と、笑顔で切り替えした。カオリさんは女子高時代の友達に馴れ初めは、「酔わされて襲われた」と笑顔で公言してる。以前から、遠恋の元彼とうまくいってなかったこと、会社で気になる人がいることを相談していた。「遠くの吉野家より、近くのステーキだよ」とアドバイスされたようだ。実際は「近くのはステーキではなくて、うな重だった。でも細いウナギだった」と言ったらしい。恐るべし、ガールズトーク。これでホントの最後。カオリさんにとってクンニで指攻めは、ものすごい太いロープに捕まって、空まで一気に押し上げてもらうように力強く逝ける、と言ったことがある。メチャクチャにして欲しいと言ったことを、後から聞いた。男の人に全部を委ねてみたいと思う反面、怖い気持ちもある。あの時の、俺と散々セックスして、もうどうでもいいという想い、元彼を裏切ってる自分がイヤになったこと、自分を征服したい男は嫌いだけど、征服されてみたいと思う自分もいる。全部混ざって、ちょっとおかしくなったらしい。事実、ゆっくりなセックスから最後は少し激しいくらいがちょうどいいようだ。対面座位は今でも大好き。ぴったりとくっついて胸を舐められたりしながら、俺の頭を撫でるのがお気に入り。最初の夜のようにゆっくり俺に突かれて、中出しされてビクビクするウナギの動きを感じると子宮がキュンとなるらしい。 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