少女とその母に出会って 5_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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少女とその母に出会って 5

15-06-14 02:13

もう時間は遅く、この古い旅館では普通に喋る友子ちゃんの声ですら
大きく聞こえる

「え、だって・・不味くない?」

何が不味いのかは色々だが・・・・
明らかに困った顔をしていたのだと思う
そんな私をみて友子ちゃんも見る見る暗い顔になる

「そうですよね・・私となんかじゃ嫌ですよね・・」
「い、嫌とかそういうわけじゃなくて・・さ」
「つ、付き合ってもいないのにやっぱ変じゃない?」
「私は別に気にしません・・・」
「ソレに・・」

友子ちゃんの口元がキューッと引き締まる

「それに、ケイジ先生となら私そうなっても構いません・・・」
「で、」
「私とじゃ嫌ですか?」
「それともやっぱり彼女が居るんですか?」

何か言おうとした私を制するように友子ちゃんが食って掛かる
(仕方が無い・・・)





「ごめん・・好きな人が居るんだ・・だから友子ちゃんの気持ちは嬉しいんだけど・・」
「やっぱりそうなんですか・・」
「ごめん・・」
「だれですか!?私の知ってる人ですか?」
(やっぱそうきたか・・)
「友子ちゃんの知らない子だよ・・」
「どういう人か教えてください・・・」
「友子ちゃんの知らない子だよ・・言ったって解らないよ・・」
「じゃあ誰かは良いです、その代わり一緒に混浴行きましょう!」
「はい??」

どうやら友子ちゃんも結構酔っていた様子・・・
どうしたものか困っている私に友子ちゃんが

「そしたら諦めます・・だから今回だけ私のわがまま聞いてください・・」
「でも・・」
「おねがいします・・」


混浴風呂は奥間の更に離れにあった。
照明はあえてそうして有るのか少し暗めになっている
時間が時間だけあって脱衣所にはお客の姿は居なかった。

2人とも脱衣所で背を向け合って脱ぎ始める。
同年代の女性の裸を見るのは久しぶりだ・・正直ドキドキしている。
私はささーっと脱ぐと友子ちゃんの方を見ないように黙って風呂場に急いだ。
風呂場は割と明るくなっていた。
(まあ、足元暗いと危ないしな)

しかしやっぱりお客は居ない。
体を流して風呂につかっているとガラガラッと引き戸を開ける音がする。
カポーンとオケを使う音に続いてササーッと体を流す音がして
友子ちゃんが湯船に入ってきた。

ケイジ先生・・もう大丈夫ですよ・・」
声をかけられて初めて友子ちゃんの方を見る。

友子ちゃんは色白で結構出るところ出たグラマーな子だ。
今は恥ずかしいのかお酒のせいか少し赤らんでいる。

「意外と誰も居ないんですね・・」
「そうだね・・」

ドコを見て話したものか困る・・
何となく目も見れないしかと言って・・・

「わがまま言ってすみませんでした・・」
「い、いや・・別にわがままだとは思ってないよ・・」
「でもご迷惑でしたよね・・」
「そんな事無いって・・」
「先生は私みたいな子はタイプじゃないですか?」

そう聞かれて初めてどうなのか考えてみようとした・・・
しかし、考 え て み よ う とした時点でそれは無いんだとおもった。

答えに困っていると
「・・・・先生はどんな人がタイプなんですか?」
と質問を変えてきた・・
ゆうの顔が浮かぶ・・・

「別に友子ちゃんがダメって訳じゃないんだと思う・・」
「友子ちゃんは確りしてるし優しいし頼りに成る」
「嫁さんにしたらいい嫁さんに成ると思うよ・・」
「可愛いしね・・結構グラマーなのも解ったし・・」
「でも、ダメなんですよね」

断りモード全開の私の態度を敏感に感じ取ってさえぎるように
ピシャリと友子ちゃんが言う

「うん・・ごめん・・・」
「こう言うのってさ理屈じゃないと思う・・ごめん・・」

告白から初めて正面から向き合う・・・
しばらくはお互い見つめあったまま黙っていた。
遠くで滝の音がする、ザザザーッと竹林に風が抜ける

「あーあー私の好きになる人ってなんでこうなんだろう」
「コレでも結構モテるんですよ私・・・」
「でも、肝心な時はいつもこう・・」
「本当に愛して欲しい人からは見向きもされない・・・」

私にもその気持ちは解った。
初めての彼女・・大好きだった彼女に二股をかけられていた。
4年近くも付き合ってた。心から大好きで通じ合っていると思った。
でも、真実は違っていた。

彼女は医者の息子である私を将来楽に生きるための糧にしたかっただけだった。
結局はソレが解ってソレまで彼女を通じて友達だった皆とも決別した。
何人かは知っていたのだ・・でも私にソレを伝えようとする人は居なかった。
今思えば、言いにくかったのかも知れない・・本当に好きだったから・・

大好きな人から選ばれなかった苦しみはどうしようもないトラウマになった。
しばらくは人間そのものへの不信感で大学も辞めそうになった。
なんとか持ち直して卒業したが結局女性への不信感は強く残った。

実際友子ちゃんに対しても、今この瞬間そういう心がくすぶっている
「信じるな・・女はわからない・・」とささやき続ける
彼女がどういう人なのか解っているつもりだ・・
毎日一緒に仕事をして回りの人となりから何まで良くわかってる。

それでもソレは理屈ではどうしようもない。

消せない落書きのように
無視しようとしてもそこに確りあって
何かの拍子で目に入ってくるのだ・・・

「仕方が無いよ・・・望んだように上手く行くなら誰も悩んだりなんかしないんだから・・・」



「もうすこし1人でゆっくりしていきます・・」

上がろうと促した私に友子ちゃんがそう答えたので
友子ちゃんを残して風呂から上がった。

内心、心配だった・・しかし
全てを受け入れられない私には彼女を心配する資格はないと思った。
半端な優しさは人を深く傷つける・・・それは身をもって知っているから。

自分で乗り越えるしかないものも世の中には沢山有る。
他人が助けることは可能でもそれは言わば切欠に過ぎない。
結局は最後に自分で立ち上がる意思が有るものだけが
真に立ち上がることが出来る。

何かの助けで立ち上がってもソレがなければ立てないのなら・・・
いや、やめよう・・これは人に言える立場じゃない・・
私自身の事でも有る。

今の私は間違いなくゆうによって救われている・・
彼女の純真な無欲に救われている・・
彼女の要求は純粋で無欲・・そして人を傷つけない
あれこれとわがままを言うようでも
彼女の我侭は無邪気で安心できる・・
正直で嘘がなく機嫌が悪いと直ぐ顔に出る。
俗世を知った大人では感じさせないそういう
彼女の幼さに私の猜疑心は及ばない・・

ゆうを救っている気分だったが・・救って貰っていたのは私かもしれない。
自分がとても情けなかった・・・


服を着て部屋に向かう・・・たまらなくゆうが恋しかった。
自然とゆう達が寝ている広間に足が向く・・
入り口の前で我にかえる・・
「なにやってんだおれは・・・皆も居るんだぞ・・」

そう思ってきびすを返し自室に戻ろうと廊下の角を曲がった所で
何かとぶつかった。

「キャッ」
「び、びっくりした・・」
「びっくりしたのはゆうの方だよ・・」

そこには何時ものパジャマを着たゆうが枕をもって立っていた。

「部屋に行ったら居ないんだもん・・ドコに行ってたの?」
「寝る前に風呂にね・・」
「友子さんも居なかったんですけど?」

大きな目で覗き込むようににらみつけて来る・・

「彼女も風呂だろ・・」
「ソレよりもなんかようか?」
「1人で眠れないの・・」

ゆうは抱えてる枕に顔を埋めながらもぞもぞと言う。
考えてみればゆうと私はここ数ヶ月殆ど毎日一緒に寝起きを共にしている。
お互いの体温を感じながら眠る事に慣れすぎている・・・
ゆうが寝付けないという理由が私自身にも良くわかっていた。

「・・・・仕方ないな・・おいで・・」
「うん・・・」
「ケイジなんか元気ないね・・」
「うん・・ちょっと疲れたから・・」

部屋にもう一つの布団を引く。
流石に一緒の布団は不味い・・

「私が居ると迷惑?疲れる?」

ゆうが不安そうに聞いてくる
そんなゆうの目をみていたら心のそこからお湯のようにあったかいものが上がってきて
気持ちが優しさで溢れてくる。

「そんな事無いよ・・今ゆうが居てくれて本当によかったと思ってる・・」
「ゆうが居なかったら俺はダメになってたかもしれない・・」

ゆうが優しく笑って布団から手を出してくる。
私も布団から手を出してゆうの手を握る。
心地よい睡魔が襲ってきて。
私は深い眠りに落ちていった。




旅先の朝は、独特の雰囲気が有ると思う。
馴染まない布団や薄べッタな枕の感触とか
自分の家とは違う妙に澄み切った朝の空気感とか
なんだか別の所に居るんだと変にしみじみ思ってしまう瞬間。

私はボーっとする意識のなかで(ああそうか)と自分が旅館に泊まってる状況を思い返したりする。
時間はもう9時を回ろうとしている・・・昨日の今日なので仲居さんには朝食は遅くと言って有る。
とはいってもそろそろ起きないといけない時間だろう。

「ゆう・・・」そういえば隣に寝てるんだったとゆうの布団を見渡したがゆうの姿が無い・・
(まさか!?)

がばっと自分の布団をまくる
(おいおい・・)
いつの間にもぐりこんできたのか・・
少女は子犬のように丸くなってすやすやと眠っている。
そういえばゆうの寝顔を見るのは久しぶりだ。
いつも彼女の方が早起きなので私は起こされる事が多かった。

大きな瞳に長い睫毛 黒くて艶やかな長い髪を今は一つに束ねている。
華奢な体には白いレースのパジャマが似合う。

「う・・ん・」

ゆうが寝言ともつかない声を上げて私に擦り寄ってくる。

「ゆう・・そろそろ起きないと」
「う・・ん・・」
「ほら・・ゆう」
「うーん・・・」
「あ、ケイジくんだぁ・・」
「なに寝ぼけてんだ・・」
「クスクスクス・・あれぇ・・・」

ゆうは目をこすり丸まろうとする。

「うーん・・まだ眠いぃ・・」
「ほら、朝ごはんは山菜御飯だよ、ゆう楽しみにしてただろ」
「うー・・・」

どうやら起きる気になったようだ。

「荷物は広間において来たんだから着替えておいで」
「うん・・」
いつも寝起きがいい子なのに昨日は夜遅かったのか随分眠そうだった。



ゆうを送り出して自分も支度を始める。
ゆの布団のシーツを剥がし布団を畳んでタンスに仕舞う。
シーツは仲居さんが洗うだろうから綺麗に畳んで浴衣と一緒にしておく。
ジーンズとシャツに着替えて部屋からでる。

そこにともこちゃんがやってきた。

「あ先生おはようございます。^^」
「お、おはよう」
「皆やっと今おきだしたみたいなので朝食は10時からです。」
「あ、そうなんだ・・友子ちゃんは早かったの?」

友子ちゃんは確り化粧もして準備万端な感じだったのでそうおもった。

「はいw朝風呂入りたくて早起きしたんです。w」
「先生起きてるかさっき見にきたんですけど」
「ゆうちゃん先生の部屋で寝てたんですね^^」
「朝起きたら居ないから探しちゃったw」
「あ、ああwそうwなんか怖い夢見たみたいでね・・」
「ふふw可愛いですねwでもちょっとゆうちゃんが羨ましいなぁw」
「ははwゆうは子供なんだからw」

表向きポーカーフェイスで答えるが内心滅茶苦茶ドキドキしている。

「そうでもないかもしれませんよw私はあの位の歳には解ってましたしw」
「ははwまさかwゆうはまだまだ子供だよw」
「なーんかあやしいなぁ」

変な汗がでる気分・・・
(くそ・・俺も朝風呂はいりたくなってきた・・)

「お兄ちゃん用意できたよ」そこへゆうがやってくる。

ゆうも余所行きの服でばっちりきめてちょっとお化粧もしている。

「あーゆうちゃん可愛いw」
「ゆう!どうしたのそれ・・」

私は何時ものゆうと違うちょっと大人っぽい顔に驚いてしまった。

「へへwおねえちゃんたちにして貰ったw」

どうやら朝の準備のついでにお姉さまがたに化粧をして貰ったようだ。

「お兄ちゃんゆう綺麗?」

キラキラ瞳と唇でにはにかみながら聞いてくる。

「あ、ああうん・・可愛いよ・・」

先ほどの友子ちゃんとの会話があったせいか
素直に誉められない私・・

「本当?!ふふふw」

ゆうは化粧がよっぽど気に入ったのか
しきりに鏡やら反射する物に自分の顔を映しては一日ご機嫌だった。

朝食は皆の準備が出来るのを待って始めたので終わる頃には11時を回っていた。
時間も時間なのでお昼と夕食は時間をずらす事にして
皆で近くの動物公園や水族館を巡った。

「お兄ちゃん!一緒に回ろうよ!」

水族館でカップル組みが自分達は別ルートで回ると言い出して分かれるのを見て、水族館の入り口でゆうが突然言い出した。

「え、皆で回ればいいじゃん・・」
「だめ!ゆうと2人で回るの!!」

皆も突然のゆうの行動に驚いていた。
私はゆうにだけ聞こえる声で
「ゆう・・ダメだろばれたら・・」
「だめ・・ココはゆうとふたりで回るの!」

ゆうも小さい声だがはっきりと言い切る。
そうやってしばらく押し問答していたが
ただならぬ空気を感じたのか友子ちゃんが

「いいですよ先生w私達は私達で回りますからw」
「でも・・」
「ゆうちゃんお兄ちゃんと遊びたかったんだよねw」

結局友子ちゃんの申し出もあってゆうと2人で水族館を巡ることになった。

<続く>





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