牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 02:33
俺が中学三年の時、母方の祖父の葬式に従姉妹(母の妹の娘達)も来ていた。 会うのは俺が中一の時以来だったと思う。
二年ぶりに会う従姉妹は想像以上に可愛いくなっていたが、その時は恋愛対象として見てはいなかった。
俺の住んでいた所はかなりの田舎で(うちと祖父の家は隣)従姉妹が住んでいる場所とはそうとう離れていた。
葬式が無事に終わった日の夜、親達が気をきかせて「いとこがこんなに揃う事は滅多に無いんだから向こう(俺ん家)で遊んで来な」 と料理やら飲み物を持たせてくれた。
家に来たのは全部で15人はいたと思う。(初めて会ういとこ?親戚?も何人かいた) 8畳2間続きの座敷の襖を外し、何箇所かに別れて宴会?親睦会?が始まった。
その中で俺(中三)と姉、従姉(高二)、従妹(中三)の四人は年が近く、昔話しやら何やらでかなり盛り上がっていた。
俺の住んでいた所は、何かイベントがあると、大人達が普通に酒を勧めて来る良い習慣があった。 この時も普通にビール等を飲んでいた。
飲むものを飲んで、テンションが上がって来た従妹のさゆが前触れも無く、、
「ねえ?・・りょう(俺)って彼女いる??」と隣に擦り寄って来た。距離はかなり近い…
「ん?…いない」と答えるとさゆはスルっと腕を組んで来て、「フフ」と意味ありげに笑い、俺を見つめて来た。
ややあって、俺は目をそらし、コイツなんのつもりだ… と思いつつ、腕にムニュっと当るさゆの胸の感触を楽しんでいた。 さゆの外見は可愛いタイプでややポチャ、一歩手前、と言った感じ。 優しそうな目をしているが、内面はわがままで男に対してはこびていると言うか甘えている感があった。 俺風に言えば妹系。普段、口は悪い。
俺に腕を組んでいたさゆの頭をスパン!と平手が打った。 さゆは腕をはなして、「痛って…この!」と従姉のゆうかを睨みつけた。
「サユがえっちぃ事してるからでしょ」 と、ゆうかがあいた皿等をかたずけて、ペットボトルのお茶と人数分のグラスを持って来てくれた。
従姉のゆうかの外見は綺麗系寄りの可愛い系、モデルとまではいかないがスタイルはかなり良かった。 さゆと同じく優しい目をしているが、その奥に意志の強さや力強さを感じさせられる目。
内面はサバサバとしたストレトな性格で女なのに男友達みたいに付き合える。 そんな子を想像して貰えたら分かりやすいと思う、俺風に言うと男前。 さゆほどではないが同じく口は悪い、、、
ゆうかはさゆの頭を叩いた後、俺とさゆの間に強引に入り込み、グラスにお茶を注いで皆に廻す。
ゆ「あっちいけ、ほら!」 さ「ユウのがじゃまだって!」
ゆ「サユのでかいケツのがじゃまでしょ」 さ「たまたまケツ小さいからっていばんな!この!」
お尻をグイグイと押し合いながらこんなやり取りが暫く続く、誤解の無いように言っておくがこの二人はすこぶる仲が良い。 この時も喧嘩ゴッコをしてジャレ合っている。そんな感じだった。夫婦漫才には付き合ってられないと俺は向かいの姉の隣に避難した。
姉の隣に避難したところで、従姉妹のやり取りを笑いながら見ていた姉が、ネタを振る。
「さゆ、りょうはヤリチンだから気をつけた方が良いよー」
さゆは一瞬、俺の方を悔しそうな目で見たが、クスッと笑った後、興味津々といった感じで姉に詳しい説明を求めた。 この時、俺は童貞ではなかったが、ヤリと言われるのは心外だった。
姉が答える前に経験人数は二人、一人とは一回しかしてない。もう一人とは最近別れた。つまりヤリチンじゃない、と説明した。
さゆは身を乗り出して、相手は痛そうだった?上手くいった?等と聞いて来た。 さゆは処女か…ゆうかは…? 姉はニヤニヤ笑っていた。
この後の展開が読めたのでさゆの質問をはぐらかし、「お風呂行ってくる」と席を立った。準備を済ませ、部屋から出ると座敷の方から三人の笑い声が聞こえて来た。
「…くそ…やっぱりしゃべったか、、」
初めての時に興奮の余り、入れる前に暴発した事を姉が喋ったと直感した。 結局この時はお風呂の後、さゆとゆうかが二人で部屋に来て、三人の中で未経験者はさゆ一人、という事が分かったぐらいで他は特に何もなかった
?さゆ?
次の年から毎年、お盆ぐらいに従姉妹のゆうか(高三)とさゆ(高一)は祖母の家に遊びに来るようになった。 俺はこの頃、彼女達を女として見ていたし、従姉妹も俺を男として見ていたと思う。それはすぐにはっきりとした形で表れた。
その日、俺は友達との遊びに夢中になり、帰宅したのは予定より二時間ほど遅い19:00頃だったと思う。 お昼過ぎに従姉妹は到着していたようで、二人共祖母の家でくつろいでいた。
従姉のゆうかが立ち上がり「遅っいよ、りょう!・・久しぶりー」と俺のケツをポンと叩いて台所に向かった。 ケツを叩くのは誰にでもする彼女流の挨拶、とその時は思っていた。
居間のソファーに従妹のさゆが、膝を抱えてTVを見ていた。 俺は正面のテーブルに胡座をかいて座り「さゆ、久しぶりー」と声をかけた瞬間…!固まった。
さゆはかなり際どい水色のミニスカをはいていた。 パンツは足に隠れて見えないが、むしろ夜のおかずになるぐらいの光景だった。 彼女流の挨拶・・いや、サービスか!…と思った。
固まっていたところにゆうかがご飯を持って来てくれた。 二人とも良く気がきく…
ゆ「サユ、汚いパンツ見えてるよ」 さ「誰かさんと違ってサユのは綺麗だよ」
一瞬、パカッと足を開きまた閉じた。白と水色の下着が見えてしまった。そこから得意の夫婦漫才が始まった。
途中で叔母(従姉妹の母)がスイカを持って来たついでに、さゆを台所にかたずけた。はしたない事をするな!等と説教をされているようだった。
食後にスイカを食べているとさゆが戻って来て俺の隣に座った。まだ際どいが少し長いジーンズ生地のスカートにはき変えていた。
相当ブルーになっていたのでさっきのお返しに「これも可愛いいね(スカートが)」と言うと、さゆは「んふっ」と笑い、俺の肩に顔を乗せて言った。
さ「可愛いいって言った?(私を)」 俺「いや…(スカートが、てか近い…)」
さ「言った!(私を可愛いって)」今度は、はき違えてる・・
通りがかりに叔母が肩をグイッと引っ張り、近い!と言わんばかりにさゆを睨みつけた。 叔母はさゆが俺に必要以上に甘えたりするのを嫌っているようだった。
他のいとこ達が花火を買って帰って来たので、近くの河原で花火大会が始まった。俺が途中で帰ろうとすると、 「帰るの?」とさゆ
俺「うん、部屋でちょっと休憩」 さ「私も行く、ちょっと待ってて」、、、
さゆはゆうかに俺の部屋に行く事を伝えているみたいだった。 ゆうかもさゆが俺に甘えたりする事を嫌っている感があっので、また夫婦漫才が始まると思っていたら、あっさりとさゆが戻って来たのは意外だった。
さゆは「いこっ」と言って俺の手を引っ張った。 この時にはさゆが俺に対して好意以上の感情を抱いているのは知っていた。あれだけされたら誰だって分かる。。
ゆうかは… ゆうかの方を見ると、いとこの子供達と遊んでいた。花火の光がゆうかの優しい笑顔を照らす。一瞬、こっちを見るのが分かったが表情から考えている事は読み取れなかった。
後ろ(ゆうか)を気にしている俺をさゆがグイッと引っ張り、腕を組んで来て歩調を早めた。さゆは分かりやすい。 途中でさゆは「さっき(夕食時)はごめんね」と言って来た。叔母に説教をされて一応、反省しているようだった。
気にするな、と言う意味も込めて「膜まで見えた」と暗に処女である事をからかった。すると、彼女は「ふふん」と不敵な笑みを浮かべ、初体験を済ませた事を告白して来た。
ほとんど痛みはなかった事、その後10回程したがイクと言う感覚がまだよく分からない事。結局、その彼氏とはすぐに別れた事。
この時、俺は後の展開に期待していた。。 「下手だったんじゃない?」とふってみる。
さ「良く分からない…りょうは上手?」予想通りの反応。。
俺はその時、色々仕込まれていて、高校生にしては経験値は高かった思うし、それなりに自信はあった。
俺「うーん…どうだろ?試したら分かるかもね」 さ「うん!試したい」 俺「んふん?」
予想以上の即答に間抜けな返事をしてしまった、、 この頃、さゆは性に対して好奇心旺盛だったんだと思う。俺もだが。。初体験もゆうかや俺に先を越された感からしたようだった。今回も最初は俺もさゆも半分ゲーム感覚だったと思う。
俺とさゆは、、俺の部屋は座敷の奥の方にあ、12畳ぐらいの物置部屋をリフォームして部屋として使っていた。部屋のすぐ横に入口があり、母屋に用がない時はここから出入りしていた。
さゆは一年ぶりに入った俺の部屋をキョロキョロ見渡し「結構変わったねー、あっ!これ、ちょーだい」等とハシャイでいた。 俺はちょーだいを無視して飲み物を取りに行った。部屋に戻るとさゆはベットに座り足をパタパタさせていた。白く肉感的なふとももに少し、欲情してしまった。
テーブルに飲み物を置いてさゆの隣に座る。と同時に「んー」と甘えた声でさゆが抱き着いて来た。その前に確認しておきたかった。
俺「本当にする?どこまで試す?」 さ「え?りょうにまかせるよ?」
俺「今、ゴム無いんだよね」 さ「…」
俺「生でした事ある?」 さ「無いけど…ゴムなかったらしちゃダメって…ユウも言ってたし、今日はBまでで良い?」
残念。。
俺「ん、じゃ今日はBまでね」 互いに目を見つめ合いながら、ゆっくりと顔を近づける…!! …ちょっと待て。。
俺「ゆうかがダメって、、いつ言ってた?」 さ「え?さっきだよ」
俺「Hするって言ったの?」 さ「りょうが良いならするかもって…いけなかった?」
俺「いや、駄目じゃないけど…」
どうやらさゆは最初からその気で、、そしてそれをゆうかに、、動揺している自分がいた。サラサラと部屋のすぐ横を流れる小川の音が遠ざかっていった、、
<続く>
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