牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 02:39
今日は、息子の10歳の誕生日だった。 子作りを開始して、なかなかかれず、5年もかかって出来た息子なので、目に入れても痛くないほど可愛くて、少し甘やかし気味かも知れない。 そんな息子の10歳の誕生日なので、良くないとは思いながらも、学校を休ませて、ディズ○ーランドで一日過ごしていた。 もちろん、私も仕事を休んで…… とは言っても、自営業なので、そこはかなり融通が利く。仕事は、プロダクトデザインの事務所を経営していて、たまたま私のデザインした大手企業の商品が、ワールドビジネスサテライトに取り上げられるくらいヒットして、ありがたいことに毎年事務所の業績も右肩上がりが続いている。
今日は、平日ということもあって、比較的すいていたランドの中で、本当に楽しい時間を過ごしていた。 『お誕生日おめでとう! 本当に、大きくなったねぇ〜』 嫁の恵里菜も、心の底から嬉しそうだ。苦労して出来た子供なので、可愛くて仕方ないという感じだ。 恵里菜は42歳になるが、まだまだ綺麗だと思う。肩までの黒い髪が艶やかで、メイクも薄目で上品な感じだ。おっとりという感じで、子供に対しても声を荒げるところを見たことがない。
私には、過ぎた女房だと思う。
『ほら、あなた、もっと裕哉とくっついて、写真撮りますから』 カメラを構えながら、上品な口調で言う恵里菜。 本当に、上品な奥様という感じだ。でも私は、恵里菜が夜の生活の時には、思いの外大胆に乱れるのを知っている。セックスの時の恵里菜は、上品な見た目とはギャップがあり、そこもたまらないと思っている。
『あなた、今度は私と裕哉で撮って下さいね』 私にカメラを渡しながら、裕哉と嬉しそうにくっついて笑顔を作る恵里菜。 仕事も家庭も最高に順調で、言うことのない人生だと思っていた。
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