牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 02:53
「んーまあしょうがない。だいじょうぶだいじょうぶ。じゃあそこに寝て」
青田さんが俺の頭をよしよしして、タオルケットに寝かせた。
青田さんは髪を片側にかき上げると、俺の股間に顔を近づけ、俺のを口に含んでくれた。
俺のは出したばっかりだったから、「汚いですよ!」と言おうとしたが、 眼を閉じて、真剣な表情でしてくれている青田さんを見て、俺は黙った。
青田さんの唇と舌の気持ちよさ。気持よすぎて足の指がきゅーっと丸まる。 俺のはみるみる元気になった。
青田さんは俺のから口を離すとちょっと笑った。
「俺くんのここさ、すごくいい匂いがするんだけど、もしかして…シャンプーした?」
「…あ、はい、昨日しました」
昨日の夜、体を洗った時に、俺はチン毛にもメリットシャンプーを使っていた。 青田さんは爆笑した。
「あっははははは、ごめんね笑ってwでもおかしーw」
なんだかツボに入ったらしく、笑いが止まらない。俺もつられて笑ってしまった。
それでやっと緊張が解けた。 復活した自分のモノに、青田さんにも手伝ってもらいながらコン●ームを装着した。
青田さんがまたあお向けになりながら言った。 「じゃ…お願い、ゆっくりね」
俺はうなずいて、青田さんに覆いかぶさった。青田さんが俺の首に腕を巻きつけた。 俺は自分のを手で支えて、青田さんに押し当てた。
「んー…もうちょっと…下かな」
「…ここ、ですか」
「…ん、そこ」 青田さんがうなずく。
腰をゆっくり押し出した。
自分のモノの先端が、少しだけ青田さんに分け入ったのがわかった。 だけどこれ以上入らない?と思った。
「んっ」
青田さんが痛そうな声を出した。 顔が歪んで、俺の首に回された手に力が入った。
「痛いですか?」
「…んん、大丈夫…そのままゆっくり…」
さらに腰を押し出す。先端が青田さんに飲み込まれた。青田さんがふぅっと息をつく。
「…いいよ、そのまま…」
腰をさらに強く押し出す。青田さんが「んんっ」と声を上げ、体を反らせた。
自分のが、青田さんの中にったのがわかった。
青田さんの中は熱くて、窮屈で、青田さんの呼吸に合わせて俺のを絞めつけてきた。
俺は気持ちいいのと、感激と、どうしていいかわからないのとで、両肘をついてじっとしていた。
青田さんが紅潮した顔でにっこり笑った。汗で前髪が額にはりついていた。
「…入ったね。じゃ…ゆっくり動いて」
「…ふゎい」
俺は言われた通り、ゆっくりと腰を引き、抜けそうだ、という寸前でまた押し出した。 また引いて、押し出す。 また引いて、押し出す。
少しずつ速くなる俺の動きに合わせて、青田さんが「んっ、んっ」と声を上げる。
「こ、こんなんでいいんですか」
「…うん、上手だよ(俺)くん」
青田さんの両肩をつかんで、体を前に押し出し、また戻し、押し出し、また戻した。 青田さんのおっぱいが俺の下で柔らかく潰れていた。 青田さんが俺の首を引き寄せ、キスしてきた。無我夢中で舌を絡めながら、腰を振った。 俺の動きに合わせて青田さんが上げる声が、だんだん大きくなった。 青田さんの苦しげに歪んだ顔。俺のを熱く絞めつけてくる青田さんの身体。 俺、いま、青田さんとしているんだ!と思うと、腰の動きを止めることができない。 腰を動かしながら青田さんに言った。
「…青田さん、俺、気持ち、いい」
「…あたしも、気持ち、いいよ。…あっ、あっ」
青田さんは苦しげに顔を歪めて喘いでいる。その顔を見るとさらに腰の動きが強く、速くなった。
「…青田さん、俺、もう…だめ」
「…あっ…あっ」
青田さんは声を出せない様子で、あえぎながら何度もうなずいた。 もう我慢できなかった。 俺は青田さんに何度も腰を打ち付け…達してしまった。
「ふわわっ」
頭が真っ白になり、腰が無意識にガクガク動いた。先っちょから体の中身が全部出ていくような、怖くなるほどの気持ちよさ。
青田さんも目を固くつぶって、俺の首をぎゅっと抱きしめてきた。
魂が抜け切ったような気分で、俺はがっくり青田さんの上に覆いかぶさった。
「…」
「…」
二人ともはぁはぁ喘ぐばかりで、言葉が出なかった。
長い沈黙の後、赤い顔をした青田さんが、俺にささやいた。
「…どうだった?」
「…気持よかったです…でもすいません、俺、自分だけ気持ちよくなってたかも」
「そんなことないよ。あたしも、あー(俺)くんとしてるんだ、って気持よかったよ」
それを聞いて、俺は嬉しくてちょっと泣きそうになってしまった。
「ちょっと、なんで泣くのw」
「…すいません」
「変態のくせに泣くなよwふつうは女の方が泣くもんだよw」
「…すいません」
笑いながら、青田さんは俺の頭をなでてくれた。
俺は青田さんから体を離すと、コン●ームを始末して青田さんの横に寝そべった。
「ねえ、(俺)くんのシャツ貸してよ」
青田さんがそういうので、俺は自分のカッターシャツを渡した。
「うわーやっぱり大きいね」
青田さんは俺のシャツにくるまると、「えへへ」って笑いながら、寝ている俺に体を寄せてきた。 生まれて初めて腕枕をした。 青田さんの体の温かさを感じる。遠くからチャイムの音が聞こえてきた。
青田さんとタオルケットに横になったまま、取りとめなく、いろんな話をした。 お互いのクラスとか担任とか、部活とか好きな教科とか、どこに住んでいるとか兄弟がいるかとか、趣味は何かとか、好きなテレビとか、映画とか、音楽とか。
それまでそんな話は一度もしたことがなくて、俺は青田さんのことを何も知らなかった。 青田さんの下の名前さえ、このときに初めて知ったぐらいだった。
今思い出しても、人生でいちばん幸せで、いちばん心地良い時間だった。
一時間ほどそうしてから、俺たちは服を着て部室を出た。
ど田舎の学校で、駅への帰り道は人もほとんどいなかったので、初めて一緒に帰った。 自分の肩の向こうに青田さんが歩いている。この上なく幸せな気分だった。
ちょっとだけ手もつないだ。
二人とも昼飯を食べていなかったんで、駅で一緒にラーメンを食べた。 それからホームで電車を待って、電車に乗り、青田さんの降りる駅で手を振って別れた。
電車の中で一人になると、ああ、今日俺は青田さんとしたんだとしみじみ思った。
青田さんは俺をいいやつだと言ってくれた。 俺として気持よかったとも言ってくれた。
もしかしたら、もしかしたら青田さんも俺のことが好きなのかもしれない、と思った。
家に帰って着替え、秀ちゃんちにお礼と報告に行った。 秀ちゃんは「ついに男になったか!」と大喜びして、俺にビールを飲ませてくれた。 俺は昼間の緊張のせいかあっさり酔いつぶれてしまい、その日は秀ちゃんのアパートに泊めてもらった。
よく覚えていないが、青田さんの夢をみたような気がした。
これで、俺は青田さんと付き合いはじめ、結婚して末永く幸せに暮らしました…と めでたく終われればいいんだが、現実はそう甘くなかった。
二回目にしたのは、約一週間後、期末試験が終わった日だった。
毎朝の電車は一緒だったけど、青田さんから「試験が終わるまでは勉強に集中」と言われていたんで、初めてした土曜からは部室で会わなかった。
最終日の朝、電車の降り際に青田さんが小さい声でささやいて行った。
「今日、部室ね」
俺は試験が終わると、ちゃんと歯を磨き、モノもきれいにしてから部室へ向かった。 部室に入ると、青田さんはいつもの椅子に座って本を読んでいた。
「やーっと終わったねー。試験どうだった?」
「…なんとかなったと思います」
青田さんが立ち上がって、ふかっと抱きついてきた。
「…変態、あたしに会えなくて寂しかった?」
「…寂しかったです」青田さんを抱きしめた。
「…あたしも」
キスした。青田さんのキスは軽いやつじゃなくて、本気のキスだった。
「…じゃ、しよっか」
青田さんがささやいた。
俺はぶんぶんうなずいて、青田さんを椅子に座らせると、鼻息も荒くブラウスのボタンを外し始めた。
その日はふたりとも午後から部活だったから、あまり時間がなかった。 かもお互いに一週間も会ってなかったし、初めての時の不安感もないしで、二人ともガツガツしていた。 特に俺はもう余裕が全くなかった。
俺は青田さんのブラウスの前を開けようとして、ボタンを1個飛ばしてしまった。
外し方がわからないブラジャーを無理にずらして、おっぱいを出させて吸いついた。青田さんが大きな声を上げた。 その声に興奮して、俺はちょっと荒っぽく青田さんの唇に舌をねじ込み、 おっぱいを両手でもみしだいた。 両手で乳首をはさんで、ひっぱり、指の腹で転がした。
制服もそのまま、青田さんのパンツだけを荒っぽく脱がせて、両脚を思い切り開かせた。青田さんはもう濡れていた。
割れ目にむしゃぶりついた。青田さんがまた大きな声を出した。 わざと脚を大きく広げて、青田さんの内ももから割れ目、そして小さな突起を、わざと大きな音を立てて吸い、なめまくった。
「んんっ、んっ、んっ、んんんー」
青田さんは両手で自分の顔を覆って声を殺していたけど、じきに俺の髪をつかんで、がくがくがくがくっと椅子の上で身体を痙攣させた。
その日は床に敷くものがなかったんで、青田さんにテーブルに寝てもらうことにした。 俺はぐったりした青田さんをだっこして、会議テーブルに横たえた。
「…青田さん、入れますよ」
青田さんは熱に浮かされたみたいな表情で、何度も首を縦にふった。 俺はズボンを脱いだ。今回はコン●ームを付ける時にヘマはしなかった。
立ったまま、横になった青田さんの両脚を抱えて、自分のモノをあてがった。 上からのしかかるような体勢で、一気に青田さんの中に押し入った。
「あああっ!」
青田さんは泣き出したような声を上げて、俺の首にしがみついてきた。 そのまま青田さんの両肩をつかんで腰を打ちつけた。 古い会議テーブルの脚がギシギシ鳴った。 できるだけ長く、とは思ったけど、青田さんが顔を歪ませて喘いでいるのを見ると、もうとても辛抱ができなかった。
「…青田さん、俺、もう」
青田さんの背に腕を回して、きつく抱きしめたまま荒っぽく腰を振って、射精した。
俺はむき出しになった青田さんのおっぱいに顔を埋めて、はあはあ喘いだ。
青田さんは汗ばんで紅潮した顔と潤んだ目でこっちを見て、ちょっと笑った。
「…(俺)くん、今日は、この間より…乱暴だった」
俺は焦った。 「…すいません、なんか…あせっちゃって。痛かったですか本当にすいません」
「ふふ、大丈夫。なんかねー…このオンナは俺のもんだー、って (俺)くんにむりやりされてるみたいだった。でも、気持ちよかったよ…」
「…すいません」
「…いいんだよ。…あたしは(俺)くんのなんだなー、って気がしたから」
「…?」
ちょっと意味がわからなかった。
それから二人で服を整え、部活の支度をして、じゃあまた明日、とキスしていたらがちゃがちゃっと鍵の回る音がして、いきなりドアが開いて、○○部の顧問の先生が入ってきた。
三人で顔見合わせて固まった。
「…何やってんのおまえら」
顧問は荷物を取りに来ただけだったんだが、それでまあ、俺たちの関係はあっけなく終わった。
顧問は俺たちが何をしていたか察している風だったが、いい先生だったし、 見られたのはキスだけだったんで、学校側からはお説教だけで終わった。 部室の鍵は取り上げられてしまったけど。
だけどこういう話は必ず漏れるもので、「俺と青田さんがつきあってて学校でヤってたらしい」という噂が流れ始めた。
俺はまあ見た目が大したことなかったおかげで、クラスでも部活でも 「いやいやこいつとあんなキレイな先輩がくっつく訳ねえだろ(笑)」 という扱いをされたんで平気だった。 ビバ!ブサイク。
だが女性の青田さんにとってはとても冗談では済まない。 「不純異性交遊」なんて言葉があって、高校生の女の子がセクロスするなんてまだまだ大問題だった時代だ。 青田さんは俺の何十倍も辛かったと思う。
<続く>
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