牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 03:22
いつも通りの居酒屋へ行って、お酒、凄く飲みました。 職場の、仲のいい先輩です。 性別は男性です。 面倒見のいい人(おそらく性格的に)なので、 今日も快く付き合ってくれました。
方向が一緒のため、帰りが遅くなりすぎた日は、 タクシーで一緒に帰ります。 先輩のアパートが私より近いので、 先輩がいつも先に降りるんです。 今日も遅くなりすぎて、タクシーで帰ることになりました。 ただ、今日は、タクシーに乗り込んで早々、 先輩、薄暗い車中でも分かるほど青い顔になって…。
「先輩、顔色悪いですよ。大丈夫ですか?」 「うん…。大丈夫だよ。」
全然大丈夫そうじゃない。 そういえば、風邪気味って言ってた。 タクシーの移動中、だいぶ辛そうでした。
「じゃ、またな。」 ってタクシー降りた先輩が、 荷物を忘れて立ち去っていくところを初めて見ました。
タクシーを精算して、私も降りることにしました。
「先輩、待ってください。」「えっ?どうした?」 駆け寄って、 「荷物!忘れてます。」 「なにーまじか。あいたた、悪い。……うっ。」 先輩、口元、抑えてる。
「鍵、これですか?部屋は?」 「……。」
指さした先に駆けて、 「ここですか?X号室?」 頷く先輩。
「開けますね!」 早く鍵を開けたかったけど、もたついてしまいましたが…。
パタパタと部屋にお邪魔しました。 電気つけて、ストーブつけて、パタパタ。 先輩は、水で絞った冷たい濡れタオルを(タオルの場所は聞きました)を 顔にかけて、ベットに横になってます。
「ありがとう。帰って大丈夫だから、タクシー呼んで。」 「…はい。」
そのまま、少し先輩を見てたら、寝息が聞こえ始めて、 ちょっと安心しました。
安心したら体の疲れを感じて、 その場に座ってしまって。
気が付いたら寝てたみたい。 テーブルを背もたれにしてて、背中が痛い…。
そっとタオルを取って、先輩を見ると、 顔色、良くなってる。 たぶん、もう大丈夫そう。
先輩、そんなにお酒強くないって、 いつも、ゆっくりペースで飲んでる。 今日も、いつも通りのペースに見えたから、 風邪もあってで、具合が悪くなったのかな。 こんな先輩初めて見たから、凄くびっくりしたんです。
ふーっと安心して、冷静になると、 ここは、先輩の住んでる部屋なんだって、 先輩の部屋にいる現実にびっくりしました。
しばらく彼女いないっていってたからか、 シンプルな部屋。 ただの後輩の私が、あんまり見ちゃだめだよね。 たまたま入ることになっただけだし。 だけど、どことなく、先輩らしい部屋かもって思った。
時計は3時を過ぎてました。 帰ろうかと思ったけど…。 私、ずっと先輩の事、好きだったんです。
(先輩…) 先輩の部屋で、先輩の眠ってる姿を見てる。 こんなの、彼女ならあたりまえに見れる風景なんだろうな。 (先輩…)
その時、思いついちゃって(凄いよ、私!) 撮っちゃったのは写メ。 宝物にしようって、先輩の寝顔写メ。
撮ったのは、良かったのだけど…。
成りゆきだったけれど…。 初めて、先輩の部屋にお邪魔して、 初めて、先輩の寝顔を見てる。 なんて特別で凄くて、 貴重なシチュエーションなんだろう。 こんなチャンス、仲がいいとは言っても、ただの後輩の私には、 もう2度とないかもしれないな…。
[カシャー] 静かな部屋に、音量どうかな、というシャッター音が響き渡りました。 (撮れてる…。先輩、なんだか可愛い。) 斜め上から撮りました、という感じの写メ。 (可愛いけど、正面のも欲しい…。) (先輩…。) こんなこと、イケないよね…。 先輩の了解、もらってないのに。
[カシャー] (うそ…。ブレてる。) 「ん…。」 (先輩、起きちゃった?) 息を飲み込んで、様子を見てみると、大丈夫みたいです。 [カシャー] (うん…。撮れてる。) 「どうした?」
視線を移すと、先輩が、私を見ています。 携帯を持った私をー…。 「あ、の、タクシー。タクシーの番号を…。」「あー、タクシーの番号ね。」
サッと携帯が先輩の手に。先輩の手に…?
先輩、私の携帯の画面を見ています。 なぜか、ずーっと…。
「これ、何?」 携帯の画面を先輩に見せられました。 画面には、正面から撮りました、という、 先輩の寝顔写メが写し出されたままでー…
気付かれるなんて思いがけなくて、突然で、 寝顔見れたり、こういう状況に、舞い上がっていたし、 頭がまっ白でした。
沈黙が長くなり過ぎて、 誤魔化せないだろうと、思いました。
「先輩の写メ、欲しかったんです…。す、好き、だったので…。」 私、告白をするしかないって、思いました。
怖い。きっと先輩は、同じ気持ちじゃない…。 きっと困ってる…。
「嬉しいよ。俺もお前、好きだったから。」 「そうですよね…。え!?」 信じられなくて、2、3回聞き直しました。
振られても、また、一緒にお酒飲みに行きたいな、 すぐに他に好きな人が出来た事にしたら、また、行けるかな、 先輩との時間、無くしたくないなぁって考えていたので、 信じられなかったんです。
「じゃ、俺たち、付き合うって事で良いよな?」 「は、はい…。」 「じゃー、これからは彼氏としてよろしくね!」 「あの、彼女として、よろしく…お願いします。」 え?恋人になれちゃった。
時間は、4時に差し掛かろうとしていました。 もう彼女だからって、泊まることになりました。
先輩に、長袖のTシャツ(パジャマ代わり、嬉しい)を借りて、一緒に寝る事になりました。 先輩のベットに、先輩の隣で…って思ったら、ドキドキします。
ベットに入ったら、 「こっち向いて。」 って言うので、なんだろうってごそごそ向いたら、 (ちゅ)って、キスされました。 ドキドキしながらジィッと先輩を見ると、 ちょっと照れくさそうに微笑んでいました。 (先輩…。)
胸がきゅーっと苦しくなって、手探りで、先輩の手を握りました。 先輩の手が、少しビクッとして、握り返してくれました。
「もう1度、キスしてください。」 「…。」 (ちゅ)
先輩、知らないんですよね。 本当は私、エッチな女みたいだっていう事を…。
今のキスで、今まで、仕舞い込んでいた思いが、溢れ出ている事を…。
先輩に、もっと触れたいって思って、思ってる事を…。
「先輩、眠いですか?」 「いや、覚めちゃったよ。」 「そうですか…(良かった…)、ん…。」 「んん?」 先輩の唇、舐めてみました。 男も、柔らかいんだな…って、ぺろぺろ…。
先輩の唇は、薄いです。 ずっと見てたから、知っていたけれど、 柔らかくて、感動しました。 いたずらで、ほっぺと頭をつついた事があって、 ほっぺと髪の毛は、先輩も柔らかいんだなと、知っていたけれど…、 唇も、柔らかいんだな、薄くても、柔らかいんだなと、感動しました。
「先輩。Yシャツ脱がないといけませんよ…。」 プツプツとボタンを外してあげました。 「なんかドキドキするなー。」 「私もです…。」
「ズボンもシワになっちゃってます。 脱ぎましょう…。」 「いや、クリーニングに出すから…。」 カチャカチャとベルトを外して、ファスナーをと、探ったら、 手の甲に、先輩の固いものが…。
「先輩も、勃ったり…するんですね…。 会社では、そんな風に見えません…。」 グッと、優しい感じで握って、 ズリズリと手を動かしてみました。
「何?何?」 「あの、気持ちいいですか…?」 「い、いいよ、いいけど…」 先輩の事が好きだからだと思います。 先輩と一緒にいる時に、仕事中でも、変な気持ちになっていた事が、時々、ありました。 今と同じ気持ちです。 欲情してしまうんです。先輩に…。 はしたないって、自分でも思います。
「付き合ったばっかりだぞ。いいのか?」 「先輩の事、ずっと好きでした。 今日は先輩の事、たくさん触りたいです…。」 「いいよ、いいけど、早過ぎないか…」 「早過ぎませんー…」
先輩の薄い唇に、キスしました。 舌も絡めました。 先輩の舌は、女の私より、大きくて、厚みがあるように感じました。 …気持ちいいです。
舌を絡ませながら、Yシャツの下から見えた肌着を、胸元まで捲りました。 手のひらで、胸を滑らせて触ると、 乳首に指が触る度、先輩、ビクンッとします。
「先輩、感じやすいんですね…。」 「まじか…」 「指と、舌では、どちらが気持ちですか…。」 「おい…」 「うふふ、パク…。」 「あ…、ああ…、やめて…やめて…」 乳首を舌でペロペロしたり、吸ったりする度に、先輩は、ビクッビクッとします。 「どちらですか…」 「舌…」 「素直ですね…。パク…」 「あ…、あ…、」
会社では、あんなにも真面目で爽やかで面倒見のいい先輩が…、 エッチな事されて、悶えて、エッチな声まで出しちゃって…、ギャップが凄いです。
先輩に憧れてる女も、実はいっぱいいるんじゃないかと思います。 そんな先輩が、こんなにギャップがあって、 女の私に、感じさせられちゃって…。 欲情しちゃいます…。
ファスナーを下げたら、ムクッとしてるトランクスが顔を出しました。 「あ…、あ…、まじ…?まじか…」 「うふふ…。」 トランクスも下げたらブルンッと、おちんちんが…、顔を出して…。
「先輩。ゴム…欲しいです…。」 「…どぞ!」 ベッドの下(ベットの間です)から、出てきました。 「先輩は、したい体位はありますか…?」 「き、騎乗位かな!」 ゴムを付けながら会話しました…。 もう、我慢出来なくて…です。 ゴムの上から、舐めてみました。 「ハァ…、ハァ…」 「先輩のおちんちん…、大きいです…。」 「お前も、会社と全然違う…」 「こういうところ、隠していただけです…。 知ってるの、先輩だけですよ…。んー…(ペロペロ…)」 「ハァ…ハァ…」 (先輩…、先輩…)
「先輩…、エッチ、しましょうね…。」 「ハァ…ハァ…」
「はあ、あ、先輩…」 「う…」
ぐ、ぐぐぐっと、腰を落としていきます。 「先輩、大き…」 ぐ、ぐっ、くちゅ! 「ンッ」 「全部、入っちゃいましたね…んん」
私のお尻と太ももに、先輩の温かい人肌が伝わってきます。 私の中に、先輩を感じました。
先輩は、私の太ももを撫でていて、 私は、先輩の腕を撫でていました。
先輩を見下ろすような位置なんだけど、征服感みたいな感情はなくて、 この体勢が恥ずかしいのだけど、目にうつる、先輩の体の男らしさに欲情しちゃって、 なんだか体が動いてしまいます。
「はあ…、はあ…、」 にゅ、にゅ、と、動くたびに、 欲情しているからか、 お腹のなかが、きゅっきゅする感じになります。 エッチな感じです…。
「ん…、ん…、先輩、気持ち、いいですか…?」 「う…、いいよ…」 「私も…気持ちいいです…、ん…」
にゅ、にゅ、と動いてしまいながら、 先輩の体を触ってしまいます。
ほどよく肉がついていて、 堅さに、男っぽい筋肉質さを感じさせられて、 なんだかクラクラします。 (先輩…先輩…)
「はあ…、はあ…、上、脱いで…」 「や、いやです…」 「俺だけ、裸…?」 「んん…、初めて、だから…、許して…ください、 やっぱり少し、恥ずかしいん…ですよー…」
にゅ、にゅ、の刺激は優しいんですけど、気持ち良くて、 恥ずかしいけど、にゅ、にゅ、と動いちゃいました…。
「はあ…、ちょっと待って…」 「駄目ですよ…、ん…、ん…」 (先輩…、なんだか可愛い…) 「駄目、待って…っ」 「んっ、んふっ、駄目ですぅー…」 (たまんなくなっちゃう… もっと…見たい…)
にゅっ!にゅっ!って、しちゃいます…。 「はぁ、はぁ、待ってっ、でる…!」 「うふ、だめ、ですぅ、ふぅ、んふぅ、」 (先輩が、見たい…)
「う…!!」 「んー…」 (先輩、イッてる…。たまんない…) 「まっ…、待って…」 「駄目です…、し、絞り出して、あげたい…」 にゅ!にゅ!ってお尻を打ち付けちゃいます。 「待っ…、ふ…、ふ…」 先輩、ぴくぴく仰け反って感じてて、たまんない…。
「エッチ、しちゃいましたね…」 「う、うん。」 「先輩、可愛かったです…。」 「やめてくれー…」 先輩と、抱き合って横になって話しています。
「先輩も、エッチになったり、精液出たり…するんですね…。 私って、エッチかもしれないって思ってたから、安心しました…。」 「俺も男だぜ!エッチになるし、一人でなんか、毎日してるぜ!」 私が女だから、きっとフォローしてくれてるんだなぁ、 先輩、優しいなぁ、と思ったけれど、 「え…っ、毎日…、毎日ですかぁ…?」 つい、[毎日]に反応してしまい… 「ん?多いかな?」 「わ、分からない…ですけど…、 先輩もエッチで、嬉しいです…。」 エッチが終わると、なぜなのか、物凄く恥ずかしくなります。 「俺もエッチだから、…もう1回する?」 (先輩…) …2度目は私が、「可愛かった」って言われちゃいました。
仕事中は、相変わらず、先輩は、 面倒見が良く(誰にでも)て、爽やかで、真面目です。 部屋での先輩はというと、 最近は、私のお尻を撫でて遊んだりするようになりました。 私たち、付き合ってるんだなぁと感じられて、嬉しいです。
時々、「愛してるよ」って(嬉しいですぅ…)、言い合ったりもします。 誰よりも、大好きです。
偶然の、あの日ことが、今も運命みたいだなぁと感じます。 あの日の、寝顔写メは、大事に携帯の待ち受けに…、 は出来なかったですけど、 今もずっと、私の宝物です。
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