牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 03:28
彼女のさおりとは、付き合い始めて2年経つ。 まだお互い大学生だが、すでにお互い、このまま結婚するものだと思っている。
自分で言うのも恥ずかしいが、いわゆるイケメンに生まれたおかげで、女にはまったく不自由しない人生だった。 さおりとの付き合いも、さおりの一目惚れから始まった。 告白されたときに、俺には彼女が二人いたが、すっぱりと別れてさおりと付き合いだした。 それくらい、完璧にさおりが俺好みだったからだ。
そして、付き合い始めてからは、俺の女癖の悪さも姿を消して、浮気一つせずに2年が経った。
でも、さおりは相変わらず俺の心変わりが怖いみたいで、物凄く一途でほぼ俺の言いなり状態だ。
さおりは、俺的には絶世の美女なのだけど、友人達は皆普通だという。 どうやら俺の好みは多少人とずれているらしいが、そのおかげで、さおりは俺と付き合うまでは男性経験ゼロだった。
100%俺の好みのルックスで、性格も奥ゆかしくて一途。 セックスも、俺のしたい事は何でもさせてくれた。
とは言っても、俺もそれほどアブノーマルな性癖は持ってないので、電マを使ったり、外でしてみたりする程度だ。
ただ、最近ちょっとマンネリを感じているのも確かだった。
今日も、大学が終わると一緒にさおりの家に向かう。 俺のワンルームよりも、さおりの部屋の方が広いので、ほぼ入り浸りだ。 と言うか、いつも一緒にいて欲しいと強く希望されているので、離れられないというのもある。
そして家に帰ると、 『ねぇ、最近エッチしてくれないよね?もう飽きちゃった?』 と、さおりが聞いてきた。 一瞬言葉に詰まりながらも、 「え?そうだっけ?飽きるわけないじゃん!」 と言った。 マンネリを感じているのを見抜かれて、ちょっと焦りながらも、誤魔化すようにさおりを抱きしめた。
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