会社のおかしな先輩との恋を淡々と語る 1_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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会社のおかしな先輩との恋を淡々と語る 1

15-06-14 03:45

ちょいと前の話。
入社した小さい商社。100名程度の企業で俺はおかしな先輩と遭遇する。
 
 
4月に小さい入社式を行う様な、いわば「中企業」になりたい「小企業」みたいな感じで、営業マンも皆バリバリ系、女子だろうが男子だろうが頑張る奴は報われる。
微妙にブラック臭が漂う会社だった。(実際ブラックだったorz)

当時入社したての俺はある女性の下についた。
いわゆる部下というよりも見習い。後ろから金魚の糞状態で各企業を廻る。
新人紹介というより「あぁ誰?」みたいな目が痛い。
厳しい先輩だったがおかしな所が多々あった。俺の悪夢と快楽の幕開けだった。


先輩:当時23もしくは24歳。痩せで高身長。篠原涼子に微妙だが似ている。
セクシーさはないが社内ではそれなりに「綺麗なお姉さん系」って言われる部類。
自称Dカップ。暴力系のサバサバ系。喧嘩っ早い。何しろ早い、敵対値マッハ上げ。
特技は飛び蹴り。あと暴言。あと暴力。あと暴飲。三暴揃った男みたいな性格の方。


俺:当時二十歳そこそこのガキ。リリーフランキー似。
先輩担当。先輩迷惑行為後処理担当。謝罪担当。殴られ役のM男。




【新入生歓迎会】

先輩は酒が強い。さらに言葉使いは悪い。態度も悪い。
高圧的で俺には平気で「ねぇ?酒まだぁ?」とのたまう。
別に構わない。先輩だし。篠原涼子好きだったし。胸を強調した服で
エロ風味があるなら。男なんてそんなもんだ。

入社後二か月以上も先輩の後姿を追いかける日々が続き
お尻の形を覚えるほど追いかけた。あっ!今日生理ね、とかわかる位な達人の域に。
やっと迎えた歓迎会。飲むぞ!と意気込むが新人なので遠慮がちに飲む。
先輩の隣に座り、お疲れ様~でスタートした。


帰りのエレベーター内で先輩に飛び蹴りを食らう。
口から血が出る。蹴っておいて「大丈夫だから!」と意味不明発言。
この人とは関わりあいたくないと思い始めた。
1階につくと奴は走って逃げた。振り向きざまに「いえーい」とか言ってる。

翌週。何気ない顔で「おはよう」。
こいつは頭おかしいと思い始めた青春の終わり。



【ビッグプロジェクト始動】

隣で大きい声で「ち●こでかいの?wwウキキャ」
そういう話題を会議室でする奴がいる。先輩だ。
社長、専務、常務、営業部長。それぞれの「(#゜Д゜)キ、キミ!」みたいな顔が面白い。

会社で新規顧客開拓と称してある地域に絨毯爆撃作戦(突撃訪問)を開始するとの事。
先輩は「へ~そんなの意味あんの?」とマジで鼻くそほじくってる。
それを隣の俺につける。ティッシュで拭く俺。
俺の生きてきた中で鼻くそつけてくる女は奴だけ。

先輩の営業成績は常に2位、3位はキープしていた。
だから意外とでかい態度でもそんなに文句言う人はいない。
これこそ能力至上主義、いわゆるブラック風味な部分だった。


「意味あんの?」発言で先輩は何故か係長に昇進した。
帰り際にモモキックを食らう。はうっ!と廊下にしゃがみ込む俺。
その後ストッキングが伝線したから買ってこいとコンビニ行かされた。
選んでいるとメールで「ストッキング好きの変態君」と言う件名で
本文は「カフ●ラテも買ってきて」と来た。

従順な俺はまだ逆らう事を知らなかった。そんな社会人一年目。



【枕営業疑惑】

お客さんとの接待。
俺たち二人の目の前には研究者風のメガネ君がいた。
話すことも仕事の話ばかりでつまらないし、プライベートはあまり
根掘り葉掘り聞けない。

先輩は俺に先に帰れと言い放つと研究者風メガネ君と街に消えた。
俺は途方に暮れた。ここまで新幹線で来たのに…帰れないし。
しかたなくビジネスホテルに泊まる。

明け方先輩から電話が来る。酔っている。
駅まで迎えに行った。酔い過ぎてヘロヘロな先輩を発見。
何故かポケットにブラジャーと下着が突っ込まれていた。


「先輩これ…」と言うと、言ったら殺すと脅される。
「ノーパンですよ!!」と言うと今度は前蹴り食らう。
だが今回は足掴んでねじ伏せてやった。

ぐふっとか言ってた。

次の日新幹線で帰るが、先輩はどうやら怒っていた。
「なんか背中痛い」と言い出す。
ちょっと見てくれよ!と車内で上半身脱ぎだす。
あわてて止めて背中だけ見る。
大きく青あざになっていて新幹線降りたらすぐに医者に連れて行った。

ごめんなさい。肋骨二本折れてた。
手加減を知らない青二才。そんな初心者社会人。



【枕営業疑惑2】

肋骨も治らないうちに先輩はエスカレートしてゆく。
午後7時から打合せと称して客先と飲み会。

午後11時また迎えに行く。
帰るところがないので俺のアパートへ引っ張り込む。
入室後、いきなり全裸でシャワー貸せ!と。
何故かまたポケットにブラジャーと下着が突っ込まれていた。

今日と言う今日は説教してやる!俺のパジャマでも着てろ!
シャワーから出てきた先輩に説教する。
何度言っても、関わるな!の一言だった。


40回位言ったら殴られたので平手で殴り返した。
二人で取っ組み合いの喧嘩になった。
ドサクサまぎれにち●こ触る先輩は妙にエロかった。

その日何故か先輩と一緒に寝た。寝顔は可愛かった。
次の週。先輩の仕事受注が4倍になった。
社会のパワーバランスを垣間見た。そんな熱帯夜だった。



【枕営業疑惑3】

日に日にます先輩の受注量。一位まで肉薄していた。

今回はまた接待だが相手の親父がキモイ。
明らかにエロ目線。ブヒブヒなおっさん。
流石にやばいだろと思い始めたが先輩は全く動じない。

先輩は胸を強調した服で仕事の話を淡々と進め
その後はブヒブヒの趣味の話とかに付き合っていた。
この仕事を取れば…先輩の年間一位は確実な物になっていた。

トイレに行って帰ってくると、テーブルの上で
手を取り合っていた。キモイ。吐き気がする。

俺はこの頃接待時に酒を飲むこと辞めていた。
レンタカーなりなんなりで迎えに行かなくてはならないからだ。


>色々と規格外ですね!


>なんの商売?


>> 工業部品+建築資材です


店を出た。
レンタカーに乗る。
先輩は今日はどうもお会い頂いてとブヒブヒにお辞儀した。
五分程走った市民公園みたいな大きい公園で降ろせと命令される。

トイレか?と思ったが、一時間くらい待っててと言われ待つ。
はっ!と思って先輩!次枕まがいしたら会社に言いますかね!と念を押した。
運転席に回ってきて殴られると思い顔を背けた。
ホッペにキスして先輩は公園の闇へと消えた。

予想より遥かに早く先輩が帰ってきた。
助手席に座ると大きくため息をついた。
車内灯が照らし出す先輩のストッキングに包まれた
太ももには白い精液らしき液体がべっとりとついていた。
先輩はティッシュで拭きとるといきなり「帰るよ」と口にした。

俺は精神的におかしくなっていたと思う。
その光景が頭に焼き付いてしまいオナネタにすらなっていた。


ホテルにつき別々の部屋へ。
しばらくすると内線で呼ばれる。酒もってこいと。
ホテル内で酒を買い先輩の部屋へ、おまえも飲もうぜと言われ飲む。

ここでブヒブヒの話はしなかった。
キャキャっと笑う先輩を見ていたら微妙な恋心が芽生えたのかもしれない。

その日も先輩と一緒に寝た。相変わらず寝顔は可愛かった。
混乱する頭をどう整理していいかわからなかったあの頃…そんなホロ苦い思い出。


>大変だろうが飽きない毎日だな



【微妙な距離】

一緒に寝たりするが先輩とは距離を置いていた。
社員同士で一緒の部屋で寝ているなんてバレたら
大変な事になるし、先輩の立場も悪くなると考えた健気な俺は
あまり接点を持たないように努力をしていた。

「おぃ」
「おいじゃないでしょ先輩」

「ん?おぃ、昼飯食いにいくぞ」
完全に俺様に付いてこい!な態度。

「先輩、ちょっとお話が…」
「なになにぃ~」

「あの、あんまり社内で二人だけ場面が多いとみんな勘違いして~」
みたいな事を先輩に進言した。

「あらぁ~そんな事考えてんのww」
「先輩!」

そう言ってもわざと腕組んで来たり
脚を絡めようとしてきたりする。


「もう、一人で食べてきてくださいね!」
「ちょっとちょっと!冷たいんじゃない?」

「だからぁ~」
全然人の話聞いていない。先輩はいつもそうだ。

「寝顔見た仲じゃ~ん」
「ちょっと!先輩!声がでかい!」
と言いつつも玄関まで来てしまった。

「何にする?」
「僕はラーメンがいいですね」
「じゃカレーにするか」
「え?」
ラーメンが食べたくてもカレーを食べに行く。


「おぃ何ムスぅっとしてんだよ」
「だって、ラーメン食べたいって言ったのに」

「いいじゃんかカレーで」
「先輩とカレーこれで50回越えてますよ!」
「あっなにそれ?私とじゃカレー嫌だって事?」
「べ、別にそういう訳じゃ…」

「じゃ食い終わったら別々行動な」
「は~い」

でも公園で二人でお茶飲んでたりする。
離れられない二人を演じてるような、そんな初めての秋口。風はまだ暖かかった。



【お姉ちゃん】

俺は何を求めていたのか、そんな思いをする時がある。
俺は長男だったから子供の頃、お姉ちゃんが欲しい、欲しいと親に頼んだのを思い出した。
それを先輩に重ね合わせてる様な気がしてならなった。

お姉ちゃんにホッペにキスされたなんてありえないと思ってたけど…
一緒に寝たりしてお姉ちゃんみたいな感覚が嬉しかったのかもしれない。

「なんだ?お姉ちゃん欲しかったんだw」
「そうなんですよね~」

「あんたのお姉ちゃんじゃ不細工だろうねきっと」
「不細工でも、お姉ちゃん!って呼んでみたいじゃないですか!」

「きもいなぁ~」
「きもくないですよ!近親相姦するわけじゃないし」

「うわ!きもっ!」
「だからきもくないですって!」

「私の事お姉ちゃん!って呼んでみて」
「お姉ちゃん!」

「やっぱキモすぎだわw」
と言いつつ満更でもない顔をしている先輩。
濡らしてんじゃねぇよこのやろう!と言いたいが言ったら必ず殴られる。


「もう一回!姉さんって言ってみて」
「え?」

「もう一回だって」
「姉さん!」

「うわー!やらしーー!うおーー!」
「先輩の方が近親相姦をか考え過ぎなんじゃないですか?」
「ぶっ殺す!」
「姉さん、俺、姉さんのこと考えてたらこんなに…」迫真の演技。

「まじやめろ!」
「姉さん、あぁ姉さん!姉さんと繋がりたいよ、一つになりたいんだ!」迫真の演技
「…こ、こんどな…」
「え?w」

先輩が微妙に近親相姦ものが好きなんじゃないかと思ったとある居酒屋。
意外と可愛い一面を時折見せるその横顔に何処かチクリと胸が痛んだ秋の終わり。
街はクリスマスへ衣替えしていた。

<続く>

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