牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 04:12
大学時代、俺は地方から出てきて、一人暮らしをしていた。 アパートは四畳半と六畳の2K、トイレと風呂は別々のアパートだった。 学生の一人暮らしにしては贅沢だったと思うが、まあ実家がそれなりに裕福だったためだ。 隣には、母子家庭の家族が住んでいた。母親は三十過ぎくらいでちょっと綺麗な人だった。子どもは莉亜ちゃんという女の子だった。 俺がアパートに入ったときはまだ十歳くらいで、大人になったら美人さんになるんだろうな、と言う感じの可愛い子だった。 なぜか俺に「おにいちゃん、おにいちゃん」と懐いてくれて、たまに休みの日に部屋に遊びに来たりもしていた。目当てはマンガ本とWiiだったようだが。俺も年の離れた妹が出来たような気がして嬉しかったものだ。 俺はロリコンではなかったし、お隣の可愛い子、というだけだった。 そう、あの日までは。 大学二年になった四月なかば。花冷えと言うのだろうか、やけに寒い日曜日だった。近くのコンビニへ行って帰ろうとしたとき、急に雨が降って来た。真っ白に煙るような土砂降りの雨だった。 まいったなあ、と思いつつ、直ぐ止むだろうとしばらく雑誌の立ち読みなどしていたが止む気配はない。今までにも、急に雨に降られて買ったビニール傘が、部屋には五、六本転がっている。これ以上傘を買うのももったいない、走っていけばいいか、と店から出た。 アパートまでは三、四分ほどだったが、それでも下着までびしょ濡れになってしまった。 「くっそ、ついてねえなあ……」 ぶつくさ独り言を言いながら階段を上がると、隣の部屋のドア前で、子どもが座り込んでいる。莉亜ちゃんだ。
「あれ、どうしたの?」 「あ、おにいちゃん」 莉亜ちゃんが安心したような声をあげた。 「なんだ、びしょ濡れじゃないか」 莉亜ちゃんのショートカットの髪は濡れて、華奢な首筋に張り付いている。 白地に赤のボーダー柄パーカーや、デニムのミニスカートも濡れて色が変わっている。 「鍵をどっかに落としちゃったみたいで……探したけど見つからないの」 「お母さんは?」 「今日は休日出勤で夜まで帰ってこないの」 莉亜ちゃんのお母さんは、デザイン事務所でイラストレーターをやっている。休日出勤もよくることだという。時刻はまだ一時を過ぎたところだった。 「おにいちゃんの部屋で待たせてもらおうと思ったけど、おにいちゃんもいなかったからどうしようかと思ってた」 「ああ、コンビニへ行ってたんだよ、ごめんね……雨の中、鍵を探してたの?」 「うん……」 頷くと、莉亜ちゃんは寒そうに体を震わせた。まずったな、こんなことなら、すぐに走って帰ってくるんだった。とにかくこのままだと風邪をひいてしまう。 「とにかく部屋へ入ろう、寒かったろう」 「ん、ありがと」 莉亜ちゃんは、ほっとしたような笑顔を浮かべた。 部屋に入り、大きめのタオルを渡してやると、莉亜ちゃんはがしがしと髪を拭った。 押し入れにしまい込んであった、布団乾燥器を出す。俺は布団がふかふかじゃないと嫌な質なので、バイトで買ったものだ。 「とりあえず、上着脱ぎな、風邪引くよ」 「うん」 莉亜ちゃんが、パーカーを脱ぐ。スツールを使って、乾燥機の前に広げて干す。 パーカーの下は薄手の長袖Tシャツだった。雨に濡れて、キャミソールが透けて見える。莉亜ちゃんは小学六年生になっていた。以前はぺったんこだったはずの胸が僅かに盛り上がっている。ちょっとどきりとしてしまった。 「Tシャツもスカートもびしょびしょだよう……」 「そ、そうだなあ、俺のTシャツでも着るか、大きいけど」 「うん……全部乾かしたい、濡れて気持ち悪くって……」 プラスチックのカラーボックスから長袖の黒いトレーナーを引っ張り出し、振り返ると、莉亜ちゃんはTシャツとスカートを脱いで乾燥機の前に広げているところで、着ているのはブルーのキャミソールとショーツだけだった。 「あ、ごめん、こ、これ着て」 思わず目を逸らし、できるだけ近づかないようにして腕を伸ばして渡す。 「あ、うん……」 莉亜ちゃんも恥ずかしそうにタオルで体を隠しながら、トレーナーを受け取る。 「あの……全部乾かしていい? 下着も濡れちゃってて」 「あ、構わないよ」 ドギマギしながら答える。なに焦ってんだよ、俺は。相手は莉亜ちゃんだぞ、まだ子どもだぞ、なに意識してんだ。 しかし……俺も濡れた服のままでは風邪をひいてしまう。体は冷えきっている。莉亜ちゃんもそうだろうな、まずいな、このままじゃ。 「あ、そうだ、お風呂入るか? 体、冷えちゃってるだろ」 俺は背を向けたまま、言った。 「うん……寒い」 下着を脱いでいるのか、くぐもったような声で莉亜ちゃんが答える。 「じゃ、お湯溜めてくるね」 莉亜ちゃんのほうを見ないようにして、風呂場へ向かう。 浴室に入り、湯を溜める。40度くらいにしておくかな、あまり熱いのもあれだろうし。 溜まってくる湯を眺めながら、しばらく時間を潰して部屋に戻った。 莉亜ちゃんは俺の貸したトレーナーを着ている。袖が長過ぎて、当然手は出てない。トレーナーの裾は太腿をギリギリ覆うくらいだった。 「おにいちゃんの服、大き過ぎるよー」 裾を袖越しに握って引っぱり、太腿を隠しながら莉亜ちゃんが笑った。なんだこの萌え要素満載の姿は。 「当たり前じゃないか」 平静を装って笑って答える。細い、大人の女ではない、すらりと細い脚。大きく開いたトレーナーの首元からは胸元が……。ああ、いかんいかん、俺はロリコンじゃない、断じて。 ふと見ると、パーカーやスカートと共にキャミソールとショーツまで干してある。横にちょこんと置いてあるのはニーソってやつか? このトレーナーの下は全裸……なんだな。 「あったかい飲み物でも作ろうか」 とはいうものの、女の子が喜びそうなものはなにもない。そういえば、今年のバレンタインに貰った義理チョコが冷蔵庫に放りこんだままだったな。俺は甘いものは苦手なのだ。 牛乳を温め、チョコレートを溶かしてホットチョコレートを作ってやる。 「あ、おいしーい」 莉亜ちゃんが、ひとくち飲んでにこりと笑う。飲み終えた頃、湯が溜まったことを知らせる電子音が鳴った。 「あ、お湯溜まったよ、入っておいで。風邪ひくといけないから」 「うん……」 莉亜ちゃんは浴室へ向かいかけたが、足を止め、俺を振り返った。ちょっと恥ずかしそうにもじもじしている。 「どうかした?」 「ん……ねえ、おにいちゃん、一緒にはいろ……」 はい? 俺の聞き間違いか? 「え? 莉亜ちゃん?」 「一緒にお風呂にはいろうよ……」 ええええ? 嘘だろおい。 「り、莉亜ちゃん、なに言ってるの? 恥ずかしいだろ、そんなの」 「あたしは大丈夫だよ、あー、もしかしておにいちゃん恥ずかしいんだ?」 莉亜ちゃんは意地悪そうに笑った。 なんなんだ、一体。まだ子どもだから、恥じらいとかないのか? 小学校六年生ってそんなものなのか? いや、でも胸は膨らみかけてるんだし、十分性的にも意識しはじめる頃だろうに……。 「友達はちっちゃいころ、お父さんとお風呂入ってた、っていうんだけど……あたし、覚えてない」 寂しそうな顔で呟く。ああ、そうか。莉亜ちゃんの両親は、莉亜ちゃんが二歳になるかならないかの頃に離婚したと聞いていた。多分お父さんが莉亜ちゃんをお風呂に入れてあげたことはあるに違いない。 だけど、莉亜ちゃんは小さすぎて覚えてないんだろうな……。 思わず惻隠の情をもよおした。 「わかった、入ろうか」 「うん!」 莉亜ちゃんは嬉しそうな表情になる。 「先に入ってて」 「わかった」 莉亜ちゃんは、跳ねるような足どりで風呂場へと消える。しばらくしてシャワーを使う音が聞こえてきた。 脱衣所へいくと、曇り硝子越しに、莉亜ちゃんが見えた。タオルを体に巻いている様子はなかった。濡れて体に張り付いたシャツとジーンズを苦労して脱ぐ。トランクスも脱ぎ、すべて脱衣カゴに放り込む。 さて、自然な流れで、小学校六年生の女の子の裸を見られるわけだ、ラッキー……じゃねえ、大丈夫大丈夫、おかしなことするわけじゃないんだから。 自分の下半身を見下ろす。変化なし。当然だ、俺はロリコンではないのだから。とりあえずタオルを腰に巻いて、一度深呼吸をし、ドアを開けた。 <続く> 続きを読む時に便利です→ お気に入りに追加 [体験告白][エッチ][ロリ][美少女]
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