慕っていたお姉さんに裏切られた_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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慕っていたお姉さんに裏切られた

15-06-14 06:05

子供の頃父親から軽く虐待(セクハラ含む)を受けていた私は、高校を卒業して家から遠く離れた寮のある会社に就職しました。

寮と言っても、独身寮は男性ばかりなので、私は家族寮を一人で使わせてもらっていました。

その会社には大きな工場があって、高卒の私は本社の事務所ではなく、工場の中にいくつかある、現場事務所のうちの1つに配属になりました。

現場事務所とは、工場で働いてる人が事務の仕事をする時に使う部屋で、自分の机があるのは、私とパートのおばちゃんと係長の3人でした。

説明が長くなりますが、工場のラインを止めるのは長期休暇の時だけで、普段の休みはその3人で交替でとっていました。


私は父親と同じ年代に見える係長(ハゲてるだけで実は若かったけど)が苦手でした。
おばちゃんは良くも悪くも真面目な人で、仕事中はほとんどしゃべらない人でした。

用もないのに新入社員の私を品定めに来る、工場の若い男の人たちも嫌で嫌で仕方ありませんでした。





工場の社員食堂は当然男の人たちでいっぱいで、私はお弁当を作って一人で近くの公園で食べるようになりました。

その公園は、工場の一番端っこにある現場事務所からは近かったけど、本社からはかなり離れていたので、会社の人に会う事はありませんでした。

小さな公園だったので、大抵私一人でしたが、たまに綺麗なお姉さんがお弁当を食べてる事がありました。
時々、彼氏らしき男の人と二人で来る事もありました。


私がいつも座るベンチは屋根がついていたので、雨の日も公園でお弁当を食べていました。

でも、ある雨の日、そのベンチに綺麗なお姉さんが座っていました。
お姉さんは私を見つけると手招きしてきました。

「朝は晴れてたからお弁当作ったんだけど、雨になっちゃって。
 屋根の付いてるベンチはここだけだから、一緒に食べない?」

私専用のベンチと言う訳でもないし、とても感じの良い人だったので一緒にお弁当を食べました。

お姉さんは近くのマンションに住んでいて、イラストレーターをしていると言いました。
時々一緒に来る男の人は弟だとも言っていました。
とても綺麗で優しくて、いろんな話題を持ってる人でした。


それからはほとんど毎日お姉さんと一緒にお弁当をべました。
知らない土地で、会社でもいつも一人で、帰っても広い家族寮にたった一人で、お姉さんと過ごす時間は私にとってとても大切な時間でした。


ある日お姉さんが「休みの日にマンションに遊びに来ない?」
と誘ってくれました。
私はもちろん喜んでOKしました。

当日、いつもの公園でお姉さんと待ち合わせしました。
そしておねえさんの住むマンションへ。
そこは本当に公園のすぐ近くでした。

部屋に入ると、ダイニングキッチンを素通りして、大きなソファのある部屋に通され、「お茶を入れるから待っててね。」と言ってお姉さんは部屋を出て行きました。


すぐにドアが開いて、お姉さんが戻って来たのかと思ったら、入って来たのは、時々公園にお姉さんと一緒に来ていた男の人でした。

そういえば弟だって言ってたな。一緒に住んでるのかな?と、
のんきに考えながら「おじゃましてます。」と挨拶しました。
男は無言で近づいて来ると、そのまま私をソファに押し倒しました。


私は何が起こったのか訳がわからず、
「ちょっと待って、ちょっと待って。」と繰り返していました。

その時、開いたままのドアからお姉さんが無表情でこっちを見ているのに気付きました。
お姉さんは私と目が合うと、そのままその場から立ち去りました。


やっと何が起きたのか理解した時には、上半身は・・・。
そしてすぐにスカートの中にも手が入って来ました。

とにかくパンツだけは守らなければ、と必死に両手でパンツをつかんでいたのは覚えています。


男も何とかパンツを脱がそうとして、しばらくパンツの攻防戦が続いたように思います。
私はめちゃくちゃに暴れて、そのうち私の足が何かに当たりました。
どうやら急所にひざ蹴りが入ったようです。


その時は何が何だかわからないけど、男が私から離れたので、そのまま押しのけて部屋を飛び出しました。

バッグも靴も置いたまま、シャツの前を押さえて胸を隠し、私が逃げ込んだのは現場事務所でした。

現場事務所には係長とおばちゃん、それに若い男の人が何人かいました。
泣きながら事務所に駆け込んだ私を見た瞬間、おばちゃんが「男は出て行け!」と怒鳴り、自分のカーディガンを着せて抱きしめてくれました。


あとで聞いた話ですが、若い男の人たちを連れ出した係長が堅く口止めをしてくれたらしいです。
でも工場に入る所を何人もの人が見ていたので、すぐに噂はひろがりましたがw

おばちゃんを通して事情を知った係長は激怒し、仕事を放り投げて一緒にマンションまで行ってくれました。

私を外で待たせて、係長一人で部屋に行ってバッグと靴を持って来てくれました。

「ぼこぼこに殴って来てやったぞ。」
と言っていましたが、事実かどうかは未だに謎ですw


その後しばらく、若い男の人たちが交替で会社まで送り迎えをしてくれました。
そして、そのうちの一人と付き合い始め、今はここの住人です。

実はあのお姉さんは、以前本社事務所に勤めていたそうです。
何があってやめたのかは知りませんが、被害者は私だけではなかったようです。
弟というのも実の弟ではないそうです。

慕っていたお姉さんに裏切られたこと、処女だったので、男にいろんなところを見られたり触られたりした事、しばらくはショックが大きくて、結局会社も辞めてしまったけど、事務所の人たちと打ち解けられたし、彼氏も出来たし、今は笑って話せるようになりました。

途中ちょっと端折ってしまいましたが、これで終わりです。





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