牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
むか~し昔のことじゃった…ありに昔すぎて、覚えてないことや記憶違いもたくさんあると思う。俺の出身地は古い街だが、かなりの田舎。親父はちょっとした土地持ちで、祖父から引き継いだ会社を経営してた。いわゆる「田舎の名士」の端くれだったんだろう。田舎の秀才だった俺は、東京にある某「ものすごく有名な大学」に進学したんだが、合格発表の翌日には「△△家の息子が×大に現役合格した」と集落中が知ってる。それくらい地縁・血縁の濃い土地柄だった。 地元一帯は某保守政党の金城湯池で、両親とも某2世議員の熱心な支持者。祖父と先代議員の時代からの付き合いで、後援会じゃそこそこ偉かったらしい。俺も子供時代、何度か選挙集会に連れて行かれた。今じゃ黒歴史だけどな。 で、ここからが本題。大学に入って最初の夏休みに帰省した時のことだ。実家に戻って早々、母親から頼み事を持ち込まれた。「明日の晩だけど、婦人部の集まりがあるのよ。手伝ってくれない?」もちろん後援会婦人部のこと。今じゃ「女性部」と改名してるのかな。母親は地区の世話役だったか、それなりの役職を務めてたと思う。婦人部は後援会の一部だが、代議士夫人を頂点に独自のヒエラルキーを持ち、選挙はもちろん日常の活動でも馬鹿にならない影響力がある、と聞いたことがある。役場の幹部職員は政治活動が禁止されてるから後援会員になれないが、幹部職員の奥さんたちはしっかり婦人部に入ってたり…とかな。母親曰く、その夜の会合は代議士夫人も来るんで本当なら外せないが、入院中の姑(俺の祖母)の付き添いがあるから俺が代わりに、ということらしい。しかも、婦人部長が「帰省してるんなら是非、息子さんを」と指名してきたとか。気乗りしなかったが、母親も立場があるらしく拝まんばかりに頼んでくる。婦人部長は俺も知ってる人だし、バイト料も出るというから渋々承知した。 ※※ ※※当日、「くれぐれも失礼のないようにね」という母親の言葉に送られ、兄が運転する車に乗せてもらい街外れの老舗旅館へ。ここの離れが会場という。それなりに歴史も格式もある旅館だが、俺に言わせれば古ぼけた宿屋だ。「あら~、ユウキ君(俺)立派になったわね~」出迎えた婦人部長が大袈裟に驚いてみせる。白髪頭の気の良いオバさんだ。年配女性が集まり始めた会場には俺のほかに2人、場違いな若い男がいた。俺と同様、手伝いに駆り出された後援会幹部の息子らしい。1人は見覚えがある。高校の2年先輩。部活も違ったし直接話したことはないが、関西にある某「ものすごく有名な大学」に進学したはずだ。もう1人は初対面。俺と同じ大学の1年上で、隣の地区の高校出身という。男3人がそろった所で婦人部長が仕事の説明を始めた。旅館の仲居さんと一緒にお膳や酒を運んで、宴会が始まればお酌して回り、あとはオバさんたちの話し相手になる…要するに「男芸者」をやるらしい。もっとも見せる芸があるわけじゃなし、今ならホストに近いか。そういえば代議士がお国入りしたとき、後援会が開く宴会では婦人部の若奥さんたちが「お酌要員」に駆り出される、と聞いたことがある。ともあれ、ここまで来て断るわけにもいかない。3人で軽い食事を済ませると、仲居さんからお酌やお膳運びの最低限の心得だけ教わり、すぐ仕事が始まった。宴会に参加したのは十数人。50代~70代のオバさん&婆さんが中心だ。一番上座に代議士夫人が座り、両脇を婦人部長と地元県議夫人が固める。以下、年齢とか旦那の地位とか、よく分からない序列で席順が決まってるらしい。俺は大学で体育会(武道系)に入ってて、宴会でのお酌は何度か経験があった。大半のオバさんたちはそれなりに知った顔だし、それほど緊張することもない。ただ、さすがに代議士夫人の前では粗相して母親の顔を潰しちゃマズいんで、体育会の鬼先輩とかOBを前にしたときくらいの気遣いを心掛けた。夫人は…とりあえず仮名で「秋子さん」にする。深い意味は全くない。2世議員の旦那に嫁いで確か10年くらい。当時30代半ばだったはずだ。その日の宴会出席者の中じゃ、俺たち3人を除くと最年少だった。そこそこ良家のお嬢様だそうで、言われてみれば立ち居振る舞いにも品がある。和服も洋服も着こなす、田舎じゃちょっと目立つ清楚系の色白美人だ。旦那の議員は典型的なボンクラ息子で、威張り散らすし俺も好きじゃなかったが、夫人は腰が低くて、婦人部のオバさんたちにも当たり柔らかく接してた。東京にいることが多い旦那に代わって支持者と接することも多いんだろう。後援会幹部からの信頼も厚いらしく、うちの母親もおおっぴらにじゃないが「秋子さんがいなきゃ××先生、とても勝てないわよね~」なんて言ってた。俺とは何度か顔を合わせた程度だったが、高校を出たばかりの小僧相手でも「△△さんの息子さん? いつも主人がお世話になってます」と丁寧な応対。むしろ他のオバさんたちの方が「ユウキちゃん、東京で彼女できた?」とか「まだ童貞じゃないでしょうね?」とか平気でズケズケ言ってくる。うちの母親もそうだが、田舎のオバさんは「下世話で下品」がデフォルト。秋子さんのことも頭が良いだの人柄が良いだのと持ち上げる半面、陰で「あの年で子なしじゃ、先生も気の毒よね~」なんて言ったりしてた。 ※※ ※※途中、先輩の一人が徳利を倒すハプニングはあったが、宴会は無事終了。赤ら顔のオバさんたちが引き上げるのを見送って、俺たちも任務完了だ。一緒に男芸者を務めた先輩2人は、バイト料の包みをもらって帰途に就く。俺も帰ろうとしたら、ほろ酔い気味の婦人部長に呼び止められた。「ユウキ君、このあと別に用事ないでしょ?」「ええ、特に…」「だったら、もう一仕事してほしいんだけどな。ご両親には連絡しとくから」とりあえず、離れにある客室に行ってほしいという。仕事の内容を尋ねても「行けばわかるわよ」「言われた通りすればいいから」と要領を得ない。俺に金計算をさせるはずないし、掃除か何か?と思って客室に向かった。「失礼します。△△です」「どうぞ~」この旅館で離れの客室に入るのは初めてだ。内装は中途半端な和洋折衷。丸い籐の肘掛け椅子に秋子さんが座ってた。他には誰もいないみたいだ。「あのー、婦人部長さんに言われて来たんですけど…」「ご苦労様。そこに座って。何か飲む?」宴会の途中からタメ口っぽくなってたが、その方が気楽と言えば気楽だ。勧められるままビールを…いや未成年だから「麦茶」だったかもしれない。秋子さんは洋酒のグラスを手に、俺の大学生活とか体育会のことを尋ねてきた。何が知りたいんだ?といぶかしく思いながら、隠す必要もないんで正直に答える。しばらく話した後、秋子さんがグラスを置いて立ち上がった。「暑いしお風呂入ろうかしら。背中流してくださる?」はっ?へっ?なに? 俺は訳が分からずその場に固まった。秋子さんは部屋付きの内風呂の前に行くと、さっさとボタンを外し始める。青い花柄の上品なワンピースが俺の目の前でストンと足元に落ちた。夏の盛り、中はレースをあしらった高級そうなブラジャーとパンティーだけだ。秋子さんは身長165cmくらい。俺より15cmほど低い。モデル並みとは言わないが、スラリと伸びた手足に引き締まったウエスト。うっすらと脂肪に包まれた全身が女性的な曲線美を描いてる。出産経験がないせいか、当時の30代にしては見事なスタイルだった。「後ろ、外してくださらない?」婦人部長が言ってた『言われた通りに』ってこのこと? でもなんで…?戸惑いながら背後に回りホックを外す。ブラがはらりと落ちた。胸はCくらい。お椀型のきれいな形で、つんと飛び出た乳首が可愛らしい。秋子さんは恥ずかしがる素振りも見せず、上とお揃いのパンティーもするりと脱ぐ。程よい大きさの丸いヒップ。頭から爪先までバランスの取れた色気を醸し出してる。浴室に入るとき、きれいに整えられた逆三角形の陰毛がちらりと見えた。「ほら、どうしたの?」「あ…はい」そういや昔、風呂屋で背中を流す三助という仕事があった、と聞いたことがある。突っ立ってるわけにもいかず、靴下を脱ぎ、ズボンの裾をまくって風呂場へ向かう。「もう、ユウキ君の家じゃ服着たままお風呂入るの?」「えっ?」脱げってこと? どういうつもりだよ…って、そういうつもりか?踏ん切りがつかないまま、俺は慌てて服を脱ぐ。秋子さんは笑顔で、早くも頭をもたげ始めた俺の股間に熱い視線を送った。手渡された手拭いに石鹸を付け、掛かり湯した秋子さんの背中を静かに擦る。白い肌はきめ細かくて滑らか。胸の鼓動が高まり、手拭いを持つ手が震える。プリンとした尻を見ながら、俺はどんどん充血する股間を鎮めようと必死だった。もちろん無駄な努力に終わった。「ありがと。上手じゃない」「は、はあ…」間の抜けた俺の返答にクスリと笑うと、秋子さんはさっさと湯船に浸かった。役目を終えたから風呂を出りゃいいのか、それともここで待機すべきか。股間を必死で隠しながら洗い場で膝立ちする俺に、彼女が声をかけた。「ユウキ君も入ったら?」高い部屋なんだろう。ヒノキ造りの湯船は十分2人で入れる大きさだった。覚悟を決め彼女と反対側の湯に体を沈める。夏にしてはちょっと熱いかも。すると秋子さんがススッと俺の隣に来た。逃げるわけにもいかず身を固くする。「すごい筋肉ね…」俺の肩から胸を指先が這う。乳首を撫でられると体がビクッとした。細く柔らかな指が腹筋の溝へ進み、完全に上を向いたペニスを優しく握る。「ふふっ…ここもご立派ですこと」宴会での清楚な雰囲気はどこへ行ったんだろう。とにかく色っぽい。肉棒に絡みついた指をゆっくり動かしながら、秋子さんは妖しく微笑んだ。促されるように立ち上がると、彼女の顔の前に肉棒がそそり立つ。口紅を引いた唇の間から舌が伸び、青筋の浮き立つ竿にねっとり絡みついた。「ああっ…」思わず声が漏れた。大して長くもない人生だが、こんなに興奮したのは初めて。秋子さんは出っ張ったカリを丁寧に舐めると、膨らんだピンクの亀頭を口に含む。尿道を舌先で刺激されると、それだけで発射しそうな快感に襲われた。「まだまだ、出しちゃだめよ…」秋子さんはペニスから口を離して立ち上がると、俺の手を引いて風呂場を出た。全裸のまま連れて行かれた部屋には、大きめの布団が1組と枕が2個。秋子さんは俺の手を握ったまま横たわる。どんな馬鹿でも何をすべきか分かる。薄暗い灯りの下、俺は残った理性を振り払い、白い体にむしゃぶりついた。 ※※ ※※全裸で抱き合い濃厚なキス。舌がいやらしく絡まり合う。そのまま両乳房に手を這わせた。指を包む柔らかな感触がたまらない。激しく揉みながら指先で乳首を摘むと、紅潮した全身がピクンと反応した。「ああぁん…気持ちいいわ…」俺は引き寄せられるように、可愛らしい乳首に吸い付いた。円を描くように舐めあげ舌先で弾くと、口の中でぐんぐん硬さを増す。もう一方の乳首に移って今度は甘噛み。さっきまで吸い立てた反対側の乳首が唾液に濡れエロティックに揺れる。指先で摘んだらピンピンに張っていた。口と片手で両乳首を攻めながら、もう一方の手を股間の茂みへ進める。柔らかな陰毛をかき分けて触れた割れ目は、早くもトロトロの粘液が溢れてる。親指と薬指で陰唇を広げ、人差し指でクリトリスをソフトに撫でてみた。「ううっ!…そう…そこよ…あああぁぁ~~ん…」秋子さんが切なげに呻く。透明感があって、それでいて劣情をかき立てる声。指先で乳首を刺激しながら、股間に這わせた中指をゆっくりと膣へ埋め込む。相当感じやすい体質なのか、中は洪水のような濡れ具合だった。「ああん、いいわ…いい…もうダメ…」喘ぎながら秋子さんが俺の股間に手を伸ばし、そそり立つペニスを握り締めた。俺は構わずクリを刺激しながら、挿し込んだ中指を曲げて膣壁を刺激し続ける。「ダメダメダメダメ…ああ…ああああぁぁ~~~~っ!」悲鳴にも似た声が部屋に響き、秋子さんの背筋がピンと反り返る。下半身がブルッと痙攣したと思うと、間から噴き出した液体が俺の手を濡らした。「はあ…イッちゃった…」異常な状況で誘われたことへの違和感は、とうに頭から消し飛んでいた。秋子さんを優しく抱き寄せ再び濃厚なキス。顔を離すと唇の間に唾液が糸を引く。紅潮した頬、トロンとした目つきがたまらなくエロい。ペニスを握る彼女の手に力を込もる。自分でも驚くほど硬く、大きくなっていた。「これ…ちょうだい…」枕元にティッシュ箱はあるが、コンドームらしきものは見当たらない。ラブホテルじゃないから当たり前か。ということは…そういうことなの?仰向けに横たわる秋子さんの両脚を広げ、正常位の体勢で股間をあてがう。赤みがかった亀頭が膣の入り口に触れた。そのままゆっくりと腰を突き出す。「あああぁぁ…」という彼女の声と共に、太い竿が女陰に沈んでいった。まじめだった俺の女性経験は片手で収まる程度。風俗に行ったこともない。20歳近く上の女と交わるのは初めてだから比較する対象もタカが知れてるが、秋子さんの体内は若い女と変わらない締まり具合のように思えた。なのに、経験の浅い子にありがちな抵抗感がないし窮屈な感じでもない。膣全体が勃起を優しく柔らかく、それでいてしっかりと締め付けてくる。ペニスを包む粘膜も、今まで経験したことない感触だった。ミミズ千匹かカズノコ天井か知らないが、内壁と竿が擦れると絶妙の刺激が襲う。腰を前後させるたび、目の前が真っ白になりそうな気持ち良さに見舞われた。「あああぁ~ん、すごい…奥まで…奥まで届いてるぅ~~」秋子さんの穴は俺の18cmがちょうど埋まる深さ。亀頭の先端に硬い臓器が当たる。ちょうど膣内の感じるポイントにカリの一番出っ張った部分が当たるらしく、突けば突くほど気持ち良さが加速する。腰の動きも自然と激しさを増した。「うううううぅぅ~~、イク、イクイクイッちゃうぅ~~!」秋子さんが小さな爆発を迎えるたび、仰向けになった乳房がフルフル揺れる。俺の我慢も限界に近い。尻肉がヒクヒクと痙攣を始めた。「俺…ダメです…もう…」「出して…ちょうだい…ちょうだいいぃぃ~~~あああぁぁ~~!!」秋子さんが下から腕を伸ばし、俺の腰をがっちり抱え込んだ。俺は彼女の上半身を渾身の力で抱き締め、ペニスを極限まで深く挿し込む。ドクッドクッという感触が尿道を走り、膣内に生温かい粘液が広がった。精通から7年、童貞を捨てて3年ほど。これほどの快感を味わったことはなかった。全身の体液が搾り取られるような放出感と言えばいいか。秋子さんの膣はそこだけ意思を持った生物のように脈動し、精液を吸い込んでいく。意識が遠のくような感覚にとらわれ、俺は秋子さんの隣に倒れ込んだ。「すごい…こんなの初めて…」しばらくして呼吸が整うと、秋子さんは仰向けで天井を見つめる俺に体を重ねた。胸板に頭を乗せ、俺の乳首をチロチロと舐め始める。鈍い快感が全身に広がった。そのまま俺の首に腕を絡め、もう何度目か分からない情熱的なキス。舌を舐め合いながら全身を擦りつけられると、否応なしに興奮が高まってくる。秋子さんが俺の股間に手を伸ばした。ペニスは萎える間もなく臨戦態勢だった。「ふふ…すごいわ…」秋子さんは体を起こして俺に跨がり、勃起の先端を股間にあてがう。ゆっくり腰を下ろすすと、愛液で光る肉棒が再び膣にのみ込まれていった。あの夜の俺は狂っていた。それまで自分の精力も性欲も人並みだと思ってた。当時、東京には同い年の恋人がいたが、せいぜい一晩に2回とか3回。それが秋子さん相手だと、何度放出しても賢者モードに入る気配すらない。萎えそうになっても、あの可愛らしい口に含まれるとあっという間に回復した。4~5回目になると精子を出し尽くし、睾丸はスカスカなのに勃起が収まらない。俺にオカルト趣味はないが、淫魔に魅入られたように秋子さんへ挑み続けた。上になり下になり、前から後ろから突きまくって、最後はほとんど意識混濁。全てを出し尽くし、ぐしゃぐしゃに乱れたシーツに廃人のように倒れ込んだ。俺の頭を抱き「よく頑張ったわね」と囁く彼女の声が虚ろに響いた。気付いたら夜が明けていた。隣では秋子さんが一糸まとわぬ姿で寝息を立ててる。ボーッとした頭で「帰らなきゃ」と考えた俺は、のっそりと布団を抜け出た。内湯で軽く汗を流してから服を着てると、目を覚ました秋子さんが近づいてきた。化粧はほとんど落ちてたが、変わらず美しい笑顔だ。「ご苦労さま。素敵だったわ」秋子さんは俺に白い封筒を手渡しながら、首に手を回し湿った唇を押し付けてきた。しなやかで柔らかい体を抱き締める。また股間がうずき始めた。下半身の変化を察知した秋子さんが顔を離し俺を見つめる。満面の笑顔だった。俺は体を離し、逃げるように部屋を出た。秋子さんが名残惜しそうに見送る。『もう1回…』という思いが頭をもたげたが、それ以上に彼女の笑顔が怖かった。旅館の前でタクシーに乗り、「お車代」と書かれた封筒を改める。中には自宅から旅館まで10往復以上できる現金が入っていた。 ※※ ※※翌日、婦人部長から電話があった。次の週、また例の旅館に行ってほしいという。俺に頼んできた本人だ。あの夜、離れの部屋で何があったか知らないはずはない。「どういうことですか? なんで僕があんなことを」婦人部長の答えは的外れというか、要領を得ないものだった。『怒らないで。あの3人の中から奥様が選んだのよ』「秋子さんが?」『即決だったわよ。むしろ光栄に思っていいんじゃないの』どういうことだ? あの宴会は夜とぎ相手を選ぶオーディションだったのか?何のために? というか、なんで後援会が代議士夫人の愛人を用意するんだ?婦人部長曰く、旅館での出来事は夫の代議士はもちろん俺の両親も知らないという。確かに旅館から帰宅して以降、両親の態度に変わったところはない。父親はともかく、俺に代役を言いつけた母親が事情を知らないはずないんだが…。まあ「俺が秋子さんとヤリまくったの知ってる?」なんて聞くわけにもいかないが。『とにかく行ってちょうだい。ユウキ君にとっても悪い話じゃないんだから』悩んだ揚げ句、婦人部長に指定された日、俺は旅館へと出向いた。後援会の幹部が代議士夫人の不倫を斡旋するなんて理不尽もいいとこだが、ごねて親に迷惑をかけられないし、こっちも誘いに乗った弱みがある。何より秋子さんの体をもう一度抱きたいという誘惑に抗えなかった。結局、夏休みが明けて東京に戻るまでの間、秋子さんを抱いたのは4回。俺の方は地元の友人に会うくらいで比較的のんびり過ごしてたが、彼女はいろいろ忙しいらしく、呼び出しがあるのはたいてい前日になってから。指定される時間も朝とか深夜とか不規則だったが、言われた通り出向いた。行けば最低3発、多いときは7~8発、時間の許す限り彼女の体を堪能した。コンドームの類は全く使わず、ほとんど全て彼女の中に射精した。最後の1回は秋子さん本人に頼まれ、東京に戻る日を1週間遅らせての逢瀬。体育会の稽古も始まってたしバイトもあったが、「実家の都合」と言い訳した。もちろん旅館に行く前は「こんなことしていいのか」と思い悩んだりもしたが、いざ秋子さんの肌を目にすると、そんな感情はどこかに消え性欲の塊に変身する。ペニスの感覚がなくなるまでハメても勃起し続ける自分が恐ろしかった。 ※※ ※※東京に戻った翌日、恋人の由紀とほぼ1カ月ぶりに再会した。由紀は近郊の女子大に通う1年生。大学に入ってすぐに付き合い始めた。地味で少し太めだが、気立てが良くて一緒にいると幸せな気持ちになれる。オクテな子で初めての男が俺。最初こそ痛がったがすぐに慣れ、夏休みに入る前は週2~3回、どちらかの下宿でセックスしてた。久しぶりに再会してしばらく、罪悪感で由紀の目を見ることができなかった。本意じゃなかったとはいえ夏の間、浮気三昧してたわけだ。一途な恋人を裏切ったのは気がとがめたし、肉欲に溺れた自分が恨めしかった。贖罪の意味もあって久しぶりに抱くつもりだった。由紀もその気だったようだ。しかし、できなかった。勃たない。本当にピクリともしない。彼女が手や口で手伝ってくれたが、最後まで使用可能な状態にならなかった。泣きそうな俺に、由紀は「大丈夫、気にしなくていいよ」と笑ってくれた。その翌日、バイトから帰ると留守番電話にメッセージが残されていた。メッセージの主は後援会の婦人部長。すぐに電話がほしいという。嫌な予感はしたが、夜遅くなっても悪いんですぐ折り返す。『来週、奥様に会ってもらいたいんだけど』「そんな…、体育会の稽古も始まったし無理ですよ」『そこは何とかしてちょうだい』「無茶言わないでください」結局、婦人部長が指定した日、俺は都心にあるホテルへ向かっていた。ロビーをジーンズで歩くのが場違いな感じもする高級な所だ。部屋の呼び鈴を鳴らすと、中から「お入りなさい」と声がする。ジュニア・スイートというのか、寝室と応接が別間の造りだ。秋子さんは応接間にいた。昼過ぎなのに黒いイブニングドレス姿だった。「今夜のパーティーに着て行こうと思って。どうかしら?」「あ、はい…よくお似合いです」間の抜けたほめ言葉だったが、秋子さんはこぼれるような笑み。実際、黒のドレスは白い肌によく映えた。両肩を大きく出すカットで、柔らかめの布地が全身にフィットするフォルム。胸の膨らみからウエストのくびれ、艶やかな腰のラインが浮き出ている。やや深めのスリットからのぞくきれいな脚がたまらなくセクシーだ。手足が長く、全身の肉付きにバランスが取れてないと着こなせないと思う。「あれから毎晩、ユウキ君のこと考えてたのよ」「そ、そんな…」髪留めを外すと、アップにしていたセミロングの黒髪がはらりと広がった。秋子さんは笑顔のまま、脇の下にあるジッパーを静かに下ろし始める。俺は身動きもせず、ふわりと足元に落ちるドレスを見つめていた。中は黒いブラ。肋骨全体が隠れそうな幅広のストラップレスだ。下半身は同じ黒のガーターベルトとストッキング。パンティーは着けてない。ガーターの下に逆三角形の茂みが見える。「あら? 私だけ脱がせる気かしら?」俺は慌ててシャツとジーンズ、そして下着を脱ぎ捨てた。由紀の前だといくら頑張ってもピクリともしなかった股間の逸物が、下着姿の秋子さんを見ただけで猛り狂わんばかりに立ち上がっている。夏休み中に密会した時より大きくなってる気すらした。「もう…興奮しすぎよ」秋子さんに促され、全裸の俺は夢遊病患者のように近づいてブラのホックを外す。防具のような硬い布が落ちると、白く美しい二つの膨らみがいやらしく揺れた。もう俺の中に迷いもためらいもなかった。「会いたかった…」2週間ぶりに激しく抱き合いながら唇を重ね、互いの口内を舌でまさぐる。キスは5分以上続いた。顔を離して見つめ合うと、心なしか涙ぐんでいるような黒目がちの目がたまらなく色っぽい。俺は秋子さんを抱き上げて寝室へ移動した。黒のガーターベルトとストッキング、そしてハイヒールだけを身につけてベッドに横たわるエロチックな肉体。丸く美しい乳房の先に薄い色の乳首。柔らかな乳房を揉みながら先端を口に含むと「あああぁ~~ん」という声が漏れ乳首がぐんぐん硬くなる。前より感度が上がったみたいだ。唾液まみれの乳房をなおも舐めながら、股間に手を伸ばす。陰唇は既に開き、触れるだけで指先がベトベトになるほど愛液が溢れていた。「あっあっあっ…ああっああっ…あああぁぁ~~っ!!」クリを指先で刺激しただけで1回目の絶頂。明らかに敏感になってる。俺は秋子さんを座らせると、背後から抱きながら愛撫を続けた。両脚を後ろから引っ掛けて股を大きく開かせ、片手で乳首を攻めながらもう片手で股間を刺激。その体勢のまま、うなじや耳の後ろに舌を這わせる。「ああん…いい…いいわあぁ~~」耳たぶを甘噛みしながら乳首を指先で転がし、クリを弄びつつ指を挿入。秋子さんは獣のような声を上げ、2度、3度と股間から透明な液体が噴き出す。イクたびに赤らむ頬と焦点のぼやける瞳が、俺の劣情をさらに刺激した。「もうだめ…これ…ちょうだい…」荒い息を吐きながら秋子さんが俺のペニスを握る。この2週間というものセックスはもちろんオナニーもできなかったペニスは、溜まりに溜まった欲望のはけ口を求め、ダラダラとヨダレを垂らしていた。彼女を仰向きに寝かせ、足を開かせると正常位でズブリと挿入する。「欲しかったの…欲しかったのよ~~~っ!」秋子さんの声は絶叫に近かった。両膝を抱える体勢で腰を動かすと、結合部から『ブリュ…ブリュ』と猥褻な音が響く。相変わらず俺のペニスにピッタリの深さと絶妙の締め付け具合。出し入れするたび亀頭と粘膜のヒダが擦れ、急激に射精感が高まる。「ううっ…イク…イキます…」「来て…出して…出してぇぇぇ~~~っ!」秋子さんは両脚を俺の腰に、両腕を俺の背中に回すと、強く強く互いの体を密着させたまま全身をガクンガクンと痙攣させる。俺の睾丸がキュッと持ち上がり肛門がすぼまった次の瞬間、限界まで膣の奥深くに挿し込んだペニスの先端から、大量の精液が噴き出した。そのままベッドで5回交わった。互いに欲求不満が溜まっていたのか、勃起状態を維持するため秋子さんがフェラする必要すらなかった。興奮したのが、四つん這いで尻を高く突き上げる秋子さんを後ろから犯したときだ。中腰でハメたんで疲れたが、膣の向きのせいか子宮を突き刺すほど深く挿入できる。彼女もヨガりまくったが、本人は強く抱き合える正常位や座位が好きらしい。5回戦が終わるとさすがに精根が尽き、しばらく放心状態で抱き合った。正面から抱き合う時は、ほぼずっと唇を重ねてたような気もする。呼吸が整うのを待って、2人で手を繋いで浴室へ向かった。「わっ、垂れてきた…」歩きながら内股を擦り合わせるようにする秋子さんの仕草が、たまらなくエロい。泡まみれになって互いの体を洗い合ってると、美しい裸体にまた欲情。彼女は勃起に気付くと笑顔になり、浴室の壁に手を突いて尻を突き出す。俺は白い尻を両手で抱えると、立ちバックの体勢でズブリと勃起を挿し込んだ。「あん、あん、あん…いいいいいぃぃぃぃ~~~!!」パンパンパンと湿った音が浴室に響く。形の良い乳房を後ろから掴みながら、俺はこの日6回目の精を放った。ほとんどドライオーガズムだったと思う。応接間に戻って身支度を調え、帰り際にもう1回熱いキスを交わした。細い体を抱き締めてると、またムクムクとペニスが立ち上がる。秋子さんがパーティーに行く時間が迫ってなければ7回戦に入ってたはずだ。 ※※ ※※それ以来、俺は完全に秋子さんに溺れ、狂ってしまった、昔の官能小説風に言えば「肉欲の虜になった」というやつか。秋子さんに呼ばれるのは不定期だが、だいたい月2~3回。たいてい婦人部長が電話してきたが、秋子さん本人から連絡が来ることもあった。俺は指定された日時、例の高級ホテルに出向いて彼女を抱く。授業があろうが体育会があろうがバイトがあろうが、彼女との約束を優先させた。ホテルでは秋子さんの時間が許す限り、部屋で延々とセックスする。少ない日で3回、多い日は日中から深夜まで7~8回に及ぶこともあった。ほとんど全て生で中出し。口に出すことすらまれだった。寝室はもちろん応接間、浴室、トイレでも交わったが、部屋からは一歩も出ない。2人でデートすることも、外へ食事に行くことすらなく、ひたすらセックスする。自分でも頭がイカレたのかと思ったが、彼女と一緒だととにかく性欲が尽きない。彼女も寸暇を惜しむように、ひたすら俺のペニスを求め続けた。秋子さんと再び密会するようになって間もなく、恋人の由紀とは別れた。もちろん裏切っているという罪悪感もあったし、俺に恋人の資格はないと思う。だが、それ以前に由紀相手じゃ体が反応しなくなっていた。秋子さんみたいな華はないが、ぽっちゃりした体型は俺の好みだったし、相性も悪くなかったはず。何より俺が最初から「仕込んだ」自負もある。なのに由紀の裸体を見ても不思議と性欲が湧かない。頑張って抱こうとしても、肝心のペニスが立ち上がってくれなかった。ある日、何とかしようと由紀がフェラと手コキをかなり長時間試したら、ペニスが勃起しないまま射精したことがあった。絶望感だけで快感も何もない。だらりと垂れた竿の先端からぽたぽた精液が落ちるのを見て、別れを決意した。もちろん体目的じゃなく、人柄を含めた彼女の全部が好きだった。由紀も「セックスできなくても一緒にいたい」と強く望んでくれた。しかし、秋子さんとの肉欲に溺れた俺は、一緒にいても自責の念に苦しむだけ。さすがに本当のことは言えず「他に好きな人ができた」と押し切った。反応しなくなったのは由紀に対してだけじゃない。オナニーもできなくなった。無理に自分で擦ってもダメで、最後は硬くならないまま精液が漏れるだけ。一度、朝勃ちした勢いでオナニーを試したが、すぐに萎んでしまった。悩んだ末、風俗にも足を運んでみたが、百戦錬磨のはずの店のお姉さんが「こりゃダメだわ。ごめんなさいね」とさじを投げる始末だった。朝勃ちするし、何より秋子さんの前で勃起が収まらないってことはEDじゃない。夏休み明けに由紀相手に失敗したのは罪悪感と焦りが原因かもしれないが、2回目以降はなぜ硬くならないのか、自分でも分からなかった。「秋子さんしか興奮しない」という一種の自己暗示にかかってたのかもしれない。実家で過ごした年末年始は、またあの旅館の離れが密会場所になる。年の瀬で忙しさの合間を縫うように部屋を訪れたのは、もう深夜だった。シックなスーツ姿で出迎えた秋子さんは、いつもより嬉しそうな様子。その頃の俺は、服を着ていようが彼女を見るだけで欲情するようになっていた。押し倒そうとすると、溢れんばかりの笑顔で軽く制止する。「ふふっ、今日からしばらくあまり激しくしちゃだめ。お腹の子に響くからね」「えっ!? こ、子供…って赤ちゃんですか?」顔から血の気が引いた。数えたわけじゃないが、初めて抱いた夏の夜以降、秋子さんと会ったのは20回ほど。合計すると100回以上は彼女の中に射精したはず。避妊なんて全くしなかったわけで、妊娠しない方がおかしい。「あなたが心配することないのよ。主人の子供だから…」「へっ? そ…そうなんですか?」秋子さんが夫の議員とどれくらい頻繁に夫婦生活を持ってたかは知らないが、そこまで自信満々で夫との子供だと言い切れる根拠があるんだろうか。「あんな小さくて皮のかぶったオチンチンでも、精液は出るのよね。細いし短いし30秒もたないから、いつ入ってるか分かんないけど」ものすごいことをサラリと言いながらも、笑顔で嬉しくてたまらない様子。腹はまだ目立たないが、ここに新しい命が宿ってると思うと不思議な気分になる。あまり激しくならないよう気を使いながら、結局5回戦までやった。産科の医者に怒られるかもしれないが、出産の1カ月くらい前まで逢瀬は続いた。臨月が近づくにつれ秋子さんの下腹は膨らみ、体全体がふっくらしてくる。乳房や乳首も大きくなった。それはそれでエロかった。ホルモンバランスも以前と変わってるはずだし、悪阻もあったみたいだが、妊娠しても彼女の性欲は全く衰えない。さすがに激しいセックスは控えたが、大きな腹を抱えるように後ろから貫くと、四つん這いで脚を大きく開いたまま愛おしそうに俺の下腹部に股間を押し付けてきた。夏の終わり頃、秋子さんは無事出産した。3200グラムの男の子で母子ともに健康。旦那の議員は「待望の跡継ぎができた」と大喜びらしい。俺はたまたま帰省中だったが、母親によれば後援会も祝賀ムード一色という。赤ん坊の写真を見せてもらったが、俺と議員のどっちに似てるかは分からなかった。東京に戻って間もなく、秋子さんに呼ばれ、再びホテルで会うようになった。産後まだ2カ月かそこら。こんなに早くセックスして大丈夫かと思ったが、彼女の性欲は衰えないどころか、出産前より強くなってる気すらした。とにかく貪欲に俺の性器と精子を求めてくる。俺の方も彼女の体にますますのめり込んでいった。出産直後こそ少しふっくらした感じだった下半身も、すぐ元通りになった。俺のペニスとぴったり合う膣も、絶妙の刺激を与える粘膜もほとんど同じ。以前と違うのは「母乳プレー」が加わったこと。それから彼女がその最中、俺を抱き締めて「好き」と言うようになったことだ。 ※※ ※※由紀と別れて以降、何人かの女性と親しくなったり言い寄られたりした。うち2人くらいとはかなり心も通じ合い、交際の一歩手前まで行った。しかし、いざ深い仲になろうとすると、俺の下半身が言うことを聞かない。意識過剰だと分かっていても、どうにも使い物になってくれなかった。恋人ができれば秋子さんから「卒業」できるんじゃないかという期待もあった。だが、親しくなった女性を前にピクリともしない股間のモノを見るたび、そもそも人妻の愛人をしてる男に彼女を作る資格はないと思い知らされた。逆に秋子さんとの仲はさらに深まっていった。出産後にアナルを開発したくらいで、別に変態プレーにはまったわけじゃない。頻度や回数も特に増えなかったが、濃密さがさらに増したというか、会うたび汗まみれになって快感をむさぼり尽くすような感じ。俺の精子は月に何回か会う彼女の膣にほぼ全て注ぎ込んだ。ただ、恋愛感情は最後まで起きなかった。秋子さんは美人だし気さくでいい人。彼女が独身なら年の差があっても恋心を抱いたかもしれない。しかし、そんな精神的つながりを考える以前に圧倒的な肉欲と快感が2人の関係を支配してたんだと思う。秋子さんの方は出産後、俺に抱かれながら「好き」「愛してる」と口走るようになったが、どこまで本気かは分からない。終わりはいきなり訪れた。いや、俺が無理やり終わらせた。俺は大学卒業後すぐにイギリスへ渡り、現地の大学院に進んだ。秋子さんの希望で、俺が卒業したら議員の私設秘書として雇う話が出てると知り、このまま日本に残ったら自分が廃人になると思って決断した。渡英が決まった後、ホテルで秋子さんと会った時に留学すると告げた。彼女が涙を流すのを見たのは、後にも先にもこの時だけだ。すがりついて「ユウキ君がいないと私、生きられない」と言われたが、未練は感じなかった。むしろ彼女の泣き顔が恐ろしかった。最後に秋子さんを抱いたのは、出発の2日前だったと思う。無理して時間を作ったらしく、2人きりで部屋にいたのは2時間ほど。これまでないほど濃いセックスを1回だけして、あとはずっと抱き合っていた。腕の中で何度も何度も「愛してる」と言われたが、俺の心には響かなかった。この時、2人目の懐妊を告げられた。やはり「主人の子供」だという。以来、秋子さんに会ったことはない。向こうからも連絡は来なかった。俺のEDは1年以上続いたが、治してくれたのが留学先で出会ったスペイン人女性。その女性と国際結婚して、今じゃ子供もいるオジさんだ。秋子さんの旦那はその後、まあかなり偉くなったりもしたが、その辺は事情があって書けない。今も現職…かどうかも言えない。ただ、うちの母親によれば、男の子2人は元気に育ってるそうだ。 ←クリックでランダムの記事が表示されます
なし
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