牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
俺が大学生のとき付き合っていた彼女の話をする。今から10数年以上も前の話だ。大学に入って2年目の夏休みのこと。1年生のようにバイトや遊びに精を出すこともなく、かといって3年生のように就職活動に追われることもない大学2年の夏休み。基本、大学の夏休みは暇だ。年頃の男女がすることといったらひとつしかない。人生で一番時間がありあまっていたあの頃、俺と彼女はセックスばかりしていた。 「ケンちゃーん。ねーアイスコーヒーのむー?」「サンキュ!氷多目でー」「あいあい」冷蔵庫から無造作に氷を取り出し、カランとコップに投げ入れキッチンから彼女は戻ってきた。両手にアイスコーヒー。ふたり分だ。「キッチン暑すぎる。きけん!超きけんだよ」「そうか。こりゃ昼も食べる気しないなー」隣に座る少女は俺の恋人。鈴木由香。大学に入ってすぐ向こうから告白してきてくれた。俺は20歳。彼女も同じく20歳。黒髪のショートヘアーと雪のような白肌が清楚な雰囲気をかもし出しており、黒目がちな目はくりんと大きく、10人が10人とも「美少女だ」と言うであろう完成度。そしてこれは好みが別れるかもしれないが由香は幼児体型だった。(俺は今までその手の趣味は全くなかったのだが、 由香と付き合いだしてからその危ない魅力にすっかりハマってしまっていた)ほんのりと杯をかえしただけの控えめで抑えめな胸。その先端に桜色に色づく小さくかわいらしい乳首。無駄な脂肪が付いていない尻。股間に秘める男性を快楽へといざなう性器。ちょびっとしかない頼りない性毛、ひらくと鮮やかな内部の赤。あとで知ったのだがあれこそミミズ千匹とかカズノコ天井とか言うのだろう。由香のあそこは名器だった。俺はいつも十数秒で果ててしまうのを、俺の下で笑う由香がいた。恥ずかしかったけれども若い俺は毎回すぐに復活して、何度も何度も由香のカラダに乗っかってしまうのだった。「だめだよー、何か食べようよー。アイスコーヒーだけじゃひもじーよぅ」「作るのめんどいだろ?」「わたしつくるよ!何食べたい?野菜炒め?」「またモヤシオンリー炒めかよー食べ飽きたって」「だってー安いんだもん。おいしいんだもん。モヤシー」こうしたやり取りはいつもの事だ。俺たちふたりは付き合うなりすぐに半同棲生活を始めた。由香が住んでいたアパートは今も借りているらしいが、ほとんど毎日、俺のアパートに転がり込んでいる。お互いそれぞれ友達はいたが、俺も由香もそこまで社交的な性格でもなくアウトドア好きなわけでもなくて、休みの日はよく部屋でダラダラしていた。ダラダラとイチャイチャ。そして盛り上がってきてセックスってのがいつもの流れだった。「夜、涼しくなってきてからどっか行こう。居酒屋で飲もうぜ」「ええーーわたしっ、超ひもじーんですけど!ペコペコなんですけど!」「それまでガマン」「ガマンできないっ」そういうと由香は俺のベットにえい!と飛び込んできた。「うわっ」「食べないと。元気でないよ?ココも♪」そう言いながら俺のペニスに愛おしそうに頬ずりする由香。そう、由香はとってもエッチなのだ。こんなに清楚な美少女顔なのに、こいつのマンコはいつも俺のペニスを求めて潤っていた。ズボンのチャックから起用にペニスを取り出すとやさしくキスを繰り返す由香。由香はいつも愛おしそうにキスを繰り返した。「ふらんくふると、はっけーん!」「…するの?」「するの!」小さな口に俺の柔らかペニスが含まれる。由香は人より体温が高いせいか口の中も熱くて、それだけで気持ちが良い。もふもふされると次第に大きくなっていった。それを感じた由香は嬉しそうに舌でさらに刺激する。全身の血液が下半身に集中する。次第に勃起は最高潮に達した。うっとりと俺の怒張ペニスを眺めながら、由香は裏スジを丁寧に舐める。下から上へ。上から下へ。カリの溝の汚れやすいところも忘れない。舌を尖らせ、俺のペニスの敏感ポイントをツンツン刺激する。さらには陰毛の生えているあたり、太ももの付け根、睾丸など男根以外の部分もぺろぺろと舐め上げていった。「あぁ……きもちいい」「ふふっ。舐めたらあかんぜよ」由香は○学生時代に初体験を済ませていた。そのせいかフェラチオにしたって何にしたってともかくズバ抜けてうまかった。俺は高校時代に彼女と付き合ったことがあったが、当時の彼女は口に含むのなんてもってのほか。一回たりともペニスを舐めてくれなかったのに由香は当たり前のようにフェラチオをする。当たり前のように精子を飲む。これもすべて当時の男に教わった事かと思うと、胸が張り裂けそうなくらい嫉妬に狂いそうになるが、それと同時にものすごく興奮する自分もいた。つらいけど、聞きたい。聞きたいけど、つらい。前の彼氏とどんなセックスをしていたんだ。初めてのセックスは?避妊はどうしていたんだろう。毎回コンドームをつけてやっていたのかな。たまにはナマで挿入することもあったんじゃないだろうか!?ナマで外出し?アナルは?屋外ではやったのか?学校の制服を着て出されたのか?制服着ているのに、ナマ!?それともブルマ!?制服でナマ?ブルマでナマ!?うう……!!うぅ……!!頭がクラクラ、ガンガンする。由香と当時の彼氏とのセックスを考えただけれでも、嫉妬の炎で胸が締め付けられ、焼き焦がされる想いがする。苦しい。苦しいけれど、それを考えただけで異常に性的興奮を覚えてしまう俺がいるのも事実。俺ってこんな性癖だったのか?俺ってこんなに変態だったのか?わからない、わかれないけど…!「また考えてるの?」「うん、少し」「今、私が好きなのはケンちゃんだけ」「……」「ケンちゃんの精子だって飲めるよ」俺はゴクリと唾を飲み込み、勇気を出して俺は禁断の質問を口にした。「……前の男のも、飲んだことあるんだろ?」由香は顔を赤らめ視線をそらし、そしてまた俺をまっすぐ見つめてこう言った。「…ウン、あるよ」「いっぱい口に出されたの……?」「うん」危険な快感。こうして前の男の話を聞かされながらするフェラチオは俺の快感神経をダイレクトにしごきたてる。俺の心は泣いているのにもっともっとひどい話が聞きたくて聞きたくて俺はゴクリと唾を飲み込みながらも、こう言った。「由香の話、…もっと聞きたい」鈴木由香。俺の大事な彼女。大学で出会った俺の大事な彼女。△学■校と吹奏楽部に所属。一回も髪を染めたことのない優等生。そんな彼女が義務教育の頃から性行為に励んでいたなんて誰が想像できるだろうか。「私の彼氏は年上でね。いろいろ教えてくれたんだ」由香のセックス話を聞きながらもフェラチオされる俺の性器は今までに見たことないほどに肌がピンと張り詰めて、大きく大きく怒張していた。「あの頃は、お互いの部屋に行ってヤッテばかり。猿だったよホント」由香が○学生の頃、由香の当時の彼氏は■校生だった。歳の差、実に5歳。由香は幼い盛り。今でも幼いカラダつきの由香が本当の100%ロリータだった頃の話だ。幼い由香めがけて精液がかけられる。顔に、胸に、腹に、生えはじめの陰毛に…。想像しただけで俺の先端からカウパーが次から次へとあふれ出る。当時の彼氏は思春期真っ只中だ。男の一生の間で性欲が一番強い時期だったこともあり、由香は彼の部屋で、もしくは自分の部屋で一日に何度も犯されていたらしい。「最初は必死にしがみついていただけだった。実際に気持ち良くなってきたのは 3回か4回か、しばらく回数を重ねていったあたりからかな?」学校がある日は学校から帰ってきてから、由香たちは愛し合った。夏休みなどの長期休みのとき(しかも親が不在のときなどは)朝から夕方になるまで何度も何度も行為に励んでいたという。ヌルヌルの股間をこすり合わせ続けて、最後の方は赤くヒリヒリ腫れてしまったことも1度や2度じゃない。「明日はやめようね」と約束しても翌日にはまたどちらからともなくカラダを求め合い、愛を深め合っていたという。その若さゆえに、由香も彼氏もスグに性欲が満タンになってしまい、スグに行為に及んでしまっていたらしい。春も、夏も、秋も、冬も。飽きることなくカラダを重ねる思春期の男女の行為。それも俺の彼女、由香の話だ。俺の頭は金属バットでガツンと殴られてかのようにクラクラした。ショックと嫉妬と怒りとせつなさと、いくつもの感情が複雑に絡み合うと同時に今までに感じたことのないような異常な性的興奮を覚えて、その絶頂が脳髄を襲った。キンタマの奥の奥からしびれるようなナニカがドックドックと尿道を通ってあふれ出す。気がつくと俺は由香の口内に射精していた。こぼれた男のエキスが由香のかわいらしい唇を汚した。しかし由香は嫌な顔ひとつせず未だに硬さを保ったままの俺のそれをお掃除フェラしながら話を続ける。「当時私はね、生理がきていなかったから全部中出しだったの」マ、マジかよ。おいおい…。俺はまだ一回も中出しさせてもらったことないぞ!?でもそれを言うと当時の彼氏に負けたことを認めるようで口にできなかった。俺って、小さいな…。強がった俺は股間を張らしたまま、由香に質問を投げかける。「…由香はいくつの時…生理になったの…?」ペロリと亀頭の裏側に舌を這わしながら由香は照れたように笑う。「14歳の冬だったよ。それまではずっとナマでナカ」胸が痛む。生唾を飲む。俺は質問を続けた。「…それ以降は?」「危険日はゴムをつけるか、ナマで外出しかな」「安全日は?」「えへ。やっぱり中出し。だって彼喜んでくれるんだもん」年端もいかない幼い思春期少女の性体験を聞かされた俺の性器はふたたび最大値までその形状を取り戻す。俺もまだ中出しさせてもらったことないのに…!幼い由香の幼いカラダの抱きしめてその幼膣のナカに何度も何度も!?ゆるせない!ゆるせない!ゆるせない!俺の先端から残り汁に混ざって、由香の唾液、そして次の射精の準備が整ったことを知らせるための潤滑液がとめどなくあふれ出ていた。「もっと教えてくれ」「…ケンちゃん…?いいの?こんな話して?苦しそう。…ごめんね」「いいから!いいからッ!…止めないで!続けて欲しいんだ…ッ」「ケンちゃんケンちゃん!」由香は俺の足を持ち上げて、Ⅴ の字にするとその谷間の奥へと顔をうずめた。俺のチンポの下、袋の付け根から蟻の門渡りとその周辺の肌のうすくとても敏感な部位をペロペロペロペロと丁寧に舐めあげていく。ちゅっちゅ。ちゅぱちゅぱ。チロチロ。レロレロ。「ここもね、舐めてあげると喜んでくれたんだ」「えっ?」「ケンちゃんにしてあげるのは初めてだよね?いいかな?」そういうとまだ風呂にも入っていない俺のアナルに舌を当てた。ちゅぱちゅぽレロレロいやらしく音を立てながら俺のそこを愛しそうに舐めあげていく。「ちょっと!まて!まって!そこは…!そこは…!」「こういうのは?どう?」裏返った声で反論してもそこに説得力は全くなくって。俺のアナルに由香の舌が入ってくるのも阻止することはできなかった。男の力でやめろ!と抵抗すればそれを拒むことも簡単にできただろう。でも、できなかった。生まれて初めて女の子にアナルを舐めてもらう快感に身を任せ、俺は先ほどよりも著しく大きく激しく逞しく男性器を天に反り立てていた。もうだめだ。ここでまた俺は射精してしまう。俺は精液を出すことを止めることはできない。ただただこの快感に身をまかせて、またしても恥ずかしいほどの量を放出してしまうのだ。と、思った瞬間だった。俺は甘かった。そんなに事は簡単には運ばなかったのだ。由香は俺よりも一枚も二枚も上手で、そのテクニックは凄まじかった。舐めるだけで終わりではなかったのだ…!ググ。一瞬何が何だかわからなかった。ヌヌヌヌ、ヌルン。それはいつもは男である俺が"挿れる側"だったから。まさか自分が"挿れられる側"になるだなんて思わなかったから。コツン。「うああ!」俺のアナルに指を刺したまま、由香はにっこり笑ってこう言った。「ここ、ケンちゃんの前立腺。気持ちイイでしょ?」「こ、こんなことも、前付き合っていた彼氏とは…してたのか…?」「うん。彼の大学合格祝いのときに初めてシテあげたの。最初は私の方が抵抗あって、ね」「ううああ、なんだこれ、どこ触ってるんだ、どうなってるんだ、俺のカラダ…」「えへ。勉強したんだよ、私。たぶんそこらの風俗嬢より、ヤバイかも?」「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!やめてやめて!頭がおかしくなる!あああぁ…」「好きだよ、ケンちゃん…イッテいいんだよ?」「だめだめダメダメ!ヤバヤバヤバ!何かがッ!何かがッ!」俺は由香にアナルの中にある素晴らしい箇所を指の腹で何度も何度もこすられた。コリコリコリコリ。それも絶妙な力加減、絶妙な指の角度で。声がかれる。喉がかれる。目がチカチカする。チンポには手を触れていないのに、痙攣したかのような快感の波が脳を揺さぶる。(クセになるみたいでね。彼と別れたあとも"やってくれ"てしつこかった)(彼の学校にいって、教室でコレ、やってあげたこともあったよ?)(市民プールの更衣室でやったときは、あたり一面白く汚して大変だった)(家でやるとほら、お布団汚しちゃうから。コレは外でヤルことが多かったんだ)(ケンちゃん、お布団汚しちゃうかもだけど、ごめんね)(好きだよ、…ケンちゃん)その瞬間だった。おかしくなるほどの脳内麻薬が全身に向かって放出される。頭の中が真っ白になった。次の瞬間、俺のチンポからドックドックと精液があふれ出ていた。チンポには一切触っていないのに、次から次へと精液があふれて止まらない。おかしいのはその状態だ。普通男は射精したらその快感はスーッと引いて冷静になれるのが普通なのに、その時は快感が10数秒もしくは数10秒と続き、その間もだらしなく俺のチンポから精液があふれ出ていた。まるで壊れてしまった蛇口のように、コポコポと俺の子種汁が俺の陰毛、ヘソ、腹とそこらを汚し、白い水溜りを作った。どっくん。どっくん。俺のチンポが壊れてしまった。精液が止まらない。あぁぁああぁあああ。急に寒気がした。経験したことのないほどのあまりの快感の副作用か。頭が痛む。少しの吐き気と少しのめまい。しかしカラダを休ませるまもなく由香は俺の肛門に指した指をクイクイッと折り曲げて、押してはいけない快感のスイッチをONにする。「ッ!?」「ごめんね、ケンちゃん。もっともっと気持ちよくしてあげる」これだけ連続で射精しているというのに俺のチンポは再び膨らみ出した。数秒と経たずに硬度と角度も臨戦態勢を取り戻す。カリがピンと張り詰める。鈴口が膨らむ。俺はおかしいくらいに勃起していた。いつの間にかパンティだけ脱いだ由香はスカートをまくり俺の上に跨ってきた。俺はそれに応えるように腰の位置を調整する。スカートの中に由香の頼りなげな陰毛がチラリ。そこから糸がスーッとキラリ。俺のチンポに垂れて白い糸が俺と由香の性器を結びつける。運命の赤い糸ならぬ、白い糸。しかしそれはそんなロマンチックなものではなく、由香が分泌した愛液だった。みだらな液は俺を迎え入れるために膣からあふれて俺の陰毛に性器にとヌルヌル垂れる。由香も興奮していたのだ。そのまま俺のチンポに指を沿え、やさしく自分のナカへ導いていった。ヌルンと吸い込まれるように挿入した。でもナカはモノスゴクキツイ。燃えるように熱く、トロけるようにヌルヌルで、内部はザラザラの襞が多数蠢いていた。数回射精したあとの敏感になった俺のチンポには刺激的過ぎる快感だった。騎乗位のまま由香は腰を上下に動かす。由香のショートヘヤーが揺れる。数度ピストンを繰り返したあとそのままグッと腰を落として俺の陰毛にこすれるように今度は前後に摩擦運動を始めた。グッチョグッチョといやらしい音が部屋に響く。クリトリスが擦れるのか、声を押し殺して動きがたまに鈍くなる。その不器用な動きがまた俺をよりいっそう興奮させる。由香の顔は真っ赤だった。恥ずかしそうに上目で甘えてくるその姿を見たら俺もたまらなくなって由香のシャツを捲り上げる。ブラジャーをはぎとるように遠くに投げ捨てると年齢の割には抑えめな、ちいさな胸がホロンとこぼれた。まるで○学生のような乳首に吸い付く。力強く抱きしめて由香の尻をわしづかみにして前後にゆする。「当時の彼氏にもッ!この乳首を舐めさせたのかッ!?」「うんッうんッ!舐めさせたよッいっぱいいっぱい舐めさせたよッ!」俺はさっきのお返しとばかりに由香の尻穴に指をあてがい、まさぐった。「当時の彼氏にもッ!肛門いじられたのかッ!?」「好きなの!お尻も好きなの!」「変態めッ!変態めッ!」「ごめんなさい!ごめんなさい!ケンちゃん!ケンちゃん!」由香の愛液はヌルヌルと彼女の尻穴のほうまで垂れてきており、そのおかげか俺の指はズボっと彼女の後ろの穴に入ってしまった。その瞬間、俺のチンポを収納している由香の膣がキュッとしまる。液があふれる。肛門と膣は繋がっていたのだ。俺の指を入れたことで膣圧が上がった由香のそこは俺の亀頭の一番敏感な部分を焼け付くような熱さで締め上げる。ヌルヌルの肉リングがチンポをしごく。お互いの声が裏返る。高まる。心臓が早鐘のように鳴る。「お、俺ッ…俺ッ、もう…ッ」「ケンちゃんあのね…?」「…?」「ナカで、出していいからね?」「てッそんなッ、安全日じゃないだろ由香ッ!?」由香は自分の意思かそれとも本能か、その膣内がさらに蠢いた気がした。まるでそれは膣を使った手コキのような、まるでそれは膣を使ったフェラチオのようないやらしくも愛情のこもったその膣肉が俺のチンポに喋りかけてくる。「ケンちゃんも…中出ししたいもんね?私のナカにナマで出したいもんね?」「あぁッ!出したいッ!由香のナカに俺の精子出したいッ!」もう理性なんてなかった。俺もここまできたらナカに出したかった。もちろん由香のナカには昔の彼氏の精液が残っているわけないのだけれども、それをかき出すのごとく、力強くピストンを繰り返す。「出すぞッ!出すぞッ!」「ケンちゃんケンちゃん」「由香ぁあーーーッ!!」俺のチンポと由香のマンコが溶け合った。細胞のひとつひとつがバラバラになりすべてがまざってヌルンと溶ける。俺のすべてと由香のすべてががりひとつになる。カラダが溶け合いひとつになる。ココロも溶け合いひとつになる。俺の先端から快感が弾けた。ドッビュ!ッピュ!ピュゥウーー!!ピュウーーーッ!!ナマで挿れたまま、ナカで出す。生まれてはじめての経験だった。何度も何度も子宮の奥をたたきつけるかのように力強く噴射される俺の精液。あぁ熱い…熱いよォ。由香ァ…由香ァ…。ケンちゃんごめんね!ケンちゃんごめんね!もう俺以外のやつとしたらゆるさねェ!ゆるさねェ!だからだから今日から俺専用のマンコだからな!由香は俺の専用マンコだからな!ケンちゃんケンちゃん…。由香ァ…由香ァ…。中出しってキモチ、いいな。中出しってキモチ、いいね。好きだよ。うん、私も好きだよ。ちゅ。ちゅ。ちゅ。夕日のオレンジ色にそまったアパートの部屋で俺たちは何度も何度もキスをした。唇がおかしくなるくらいにキスをして、また盛り上がってきたらセックスをして、お腹がすいたらご飯を食べて。眠くなったら寝て、また起きて、セックスをして。このまま俺は由香と結婚するのかなと思っていた。由香がどう思っていたかは知らないが少なくとも俺はそう思っていた。カラダの相性がバツグンだったし由香は性格も良かったのだ。来る日も来る日もあきもせずにセックスを繰り返していた俺たちだったが、大学4年生になったある日、大ゲンカをして別れてしまった。きっかけは俺が就職活動をしないでフラフラしていたこと。今思えば「フリーター志望」の男なんて、結婚相手として見られるわけないよな。あの頃の俺は幼かった。別れたあとアパートでひとり泣いた。将来結婚するだろうと思っていた相手を失ってしまったことで俺の心にはポッカリと穴が開いてしまったようだった。それから俺は心を入れ替えたように就職活動を始めた。努力の結果、第一志望の会社には入れなかったがなんとか地元の3流企業に内定をもらって、春から晴れてサラリーマンとしての生活を始めた…と、言いたいところだが、実際はそんなにうまくいかなかった。すべての会社に俺は落ちた。まわりが就職活動を始めていたときでも、ダラダラと怠惰な生活を過ごしていた代償は大きく、彼らとの差は歴然としていた。気がついたときにはまわりの友人連中全員が無事就職していた。自分だけが無職だった。その後コンビニのバイト、交通調査量を調べるバイト、引っ越し屋のポスティングのバイトなど幾つかのバイトをしたが、正社員に繋がるようなものはひとつもなく、このまま俺の人生終わるかな、と思った矢先、新しいバイト先で由香に出会った。鈴木由香。大学のとき付き合った彼女と同姓同名だった。でも見た目は全然違っていた。今度の由香はどこにでもいそうな女の子。連れて歩いても他の男たちに自慢できるような女の子ではなかったが、ともかく話があった。波長があった。一緒にいて落ち着いた。こんな俺のことを好きといってくれた。何年かぶりにセックスをした。ふつうのセックスだった。ふつうのセックスだったけど久しぶりに女性と心を通わせた気がして、嬉しくて、行為が終わったあとトイレで一人泣いたのはここだけの秘密だ。前回と同じ失敗はしないと誓った俺はそれまでの俺とは違った。何社も何社も面接で落とされたが諦めずに就職活動を続けた。ハローワークにも何度も通ったが、何もしてこなかった俺を採用してくれる会社はなかなかなかった。でも諦めなかった。何十枚も履歴書を書いてペンだこができそうになった。でも諦めなかった。由香が「がんばって」と支えてくれたから、俺は頑張れたんだ。そんな俺にもついに春がきた。この4月から初めてサラリーマンになる。工務店相手の住設機器の卸しの会社で就職が決まったのだ。たまたま面接してくれた社長さんと意気投合したのが幸いした。うれしくてうれしくてその夜ふたりで抱き合って眠った。セックスはしなかったけど俺たちは満足だった。今度こそは由香を大事にすると心に誓った。由香。あのときの由香。元気にしてるか?あのときはごめんな。あのときの俺はお前とセックスすることしか頭になかったのかもしれない。だから将来についてのことも話し合うことなく俺たちは終わってしまったんだろうな。あの時、俺は由香の昔の彼氏の話を聞きながらセックスするのが大好きな変態野郎だった。そんな俺も、来月お父さんになるんだ。へへ。笑っちゃうだろ?あの時、由香が話してくれた話の中で、一番印象に残ってる話がある。「私の前つきあっていた彼氏ね、名前、ケンちゃんって言うの 同じ名前だったから意識したのかな?あんだけ大ゲンカしたのにね なんでかまた惹かれちゃった。でも時々昔のケンちゃんと比べる私がいるの」「…あの頃のケンと今のケン、どっちがチンポ大きい?」「えへ。まぁ…イイジャナイデスカ。そんな話は」「うわ!ひっで!お世辞でも俺の方がデカイって言えよ!」「…正直言うと、昔の彼氏の方が大きかった」「うわぁ…マジか…」「でもね、でも私は今のケンちゃんのチンポが好きなの。 すっごくすっごく大好きで大好きなの!! もう生涯今後ずっとケンちゃんのチンポ以外知りたくないよ? お婆ちゃんになっても挿れて欲しい。愛して欲しい。 そんな風に思うのは、今のケンちゃんだから。今のケンちゃんだけ。 それだけは信じてね ケンちゃん…」コーヒーの香りが広がる。「ケンちゃんアイスコーヒー。氷多目だよ。はい」お腹が大きくなった由香がコップを二個持ってくる。カフェインはお腹の赤ちゃんに悪いんじゃないのか?うん。だからほら、私はノンカフェインの。なるほどなるほど由香の大きくなったお腹を撫でながら耳を当てる。「あ、今蹴ったぞ!」「でしょ?もういつもこんな調子。貴方に似て元気な男の子よ」「由香に似た女の子かもしれないよ?」「オテンバってこと?」顔を近づけて頬にキスをする。見詰め合う。妊娠のせいかセックスの回数はこんなにも減ってしまったけどこんなにも愛しいのはなぜだろう。こんなにも幸せなのはなぜだろう。これからも、きっと、ずっとずっと。由香。由香。ありがとう。ありがとう。大好きだよ。 ←クリックでランダムの記事が表示されます
なし
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