牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 07:03
あの日、A美の家に帰ってからも、頭の中は温泉での出来事のことでいっぱいでした。 何か月もずっと、いわゆる露出行為のようなことはしていなかったのですが、そういう気持ちがよみがえってしまいそうな気分でした。
あの温泉施設は、そもそも全裸が前提となっている場所だけに、それほど危ない橋を渡ることもなく自然に見られることができるのが、魅力的でした。
あと数日で日本に帰らなければなりませんでしたが、どうしても『もう1回あの温泉施設には行っておきたい』という思いがありました。
A美からそれとなく聞き出した話によると、あそこは、旅行のガイドブックに載っているような、観光スポット化している有名な温泉施設とはちがうので、『あの温泉施設で日本からの観光客を見かけることは、たまにしかない』、『日本人観光客の利用は、せいぜい1日に数人ぐらいだと思う』とのことでした。
先日、日本人のおじさんたちとバッティングしたのは、よほどの偶然だったのでしょう。
帰国の前日、再びあの温泉施設を訪れました。 つい数日前に、ドキドキしながら行ったのとは大違いで、 (今日はなんとしても日本人をみつけて、恥ずかしいところを見られちゃおう。。。) (すごく恥ずかしい気分にひたりたい。。。) そういう張り切った(?)、わくわくした気持ちでした。
できれば、2人組か3人組の、日本人男性だけのグループに遭遇するのが理想的でした。
やはり同じ日本人に見られるというのは、どういうわけか特別に恥ずかしいものです。 単なる『きまずさ』とは違う、特別な恥ずかしさです。
そして前回同様、私は最初から最後まで日本語のわからないふりを貫くつもりでした。
そうすることによって、見ている男性たちの本音の会話を耳にすることができます。 きっと私をドキドキさせてくれるはずです。
また、日本人でないと思われることによって、裸で堂々としていることも不自然に思われないはずです。
ただ、A美の話によれば、よほどタイミングが良くなければ、そんな相手には巡り会えそうもありません。 相当に運も必要だと思っていました。
私は温泉施設に着いたとき、すぐに入館しませんでした。 この日は特に暑くて、のども渇いていましたので、まず近くのカフェに入りました。
かなりの暑さでたので、やはり飲み物と涼を求めた人たちで、店内は込み合っています。
そのため、案内されたのは10人掛けぐらいのテーブルでした。 ほとんどのお客さんが白人の中、その中に混じって日本人の男の子が2人だけいました。
20歳前後に見える、大学生っぽい印象の2人組です。 (もしかして) 私の頭に、直感的な予感が駆け巡りました。
私は、大きな楕円形のテーブルの、彼らの斜め正面あたりに案内されてイスに座りました。 アイスコーヒーを注文します。 彼らの目が私に向いています。 これだけ白人だらけの中で、日本人はどうしても目につくのです。
彼らと目が合いました。 私は、ニコッと微笑んで会釈をしました。
運ばれてきたコーヒーを飲み始めてからも、ちらちらと私を見ています。 彼らは、私の存在を気にしているようです。 なんとなくわかります。 私も海外を旅行しているときに日本人に出くわすと、赤の他人なのに、なんだか妙に親近感を覚えることがあるからです。
自画自賛と批判されることも覚悟のうえで書きます。 私は顔も含めて、容姿にはそれなりの自信を持っています。
前回の投稿を読まれたあとの方には、いまさら信じていただけないかもしれませんが、これでも勤務先の会社では、『おとなしくて清楚な美人』ということで通っています。
実際、私は自我を押しとおして自分を主張していくのが苦手な性格です。 『清楚』というのは、周りが私に勝手につけたレッテルですが、でも私にとってはそういった自分の雰囲気や外見は、大きな武器です。
そのうち、テーブルの向こう側から、 「日本の方ですか?」 話しかけてきました。
私は、さっき感じた自分の予感を信じて、 「pardon?」 念のため日本語のわからない外国人のふりをしました。
とたんに、 「なんだよ、日本人じゃねぇよ」 「なぁんだ」 ・・・ずいぶんがっかりさせてしまったようです。
ただ、私という『東洋人の女』に対しては興味を持ったようで、彼らはそのあとも、 「ホエア、アーユーフロム?」とか、 「ホエア、ユア、カントリー?」とか、 かたことのカタカナ英語で何度も聞いてきました。
それに対して私が、 「what?」や「pardon?」と、 通じないふりを繰り返しているうちに、彼らもとうとう諦めました。
2人とのコミュニケーションはそこで途切れましたが、私はそのあとも素知らぬ顔をして2人の会話に耳を傾けていました。
2人は、バックパッカーとしてこの周辺の国々を旅しているようで、会話の内容からしてやはり学生のようです。
そのうち、彼らがこれからあの温泉に行くのだということがわかりました。 どうやら、やはり女性の裸を見ることが目当てで、わざわざここの混浴施設を訪ねてきたようです。 (やっぱり!)
私は心の中で、自分の直感の鋭さと、運の良さをかみしめていました。 彼らとは、ほぼ向かい合わせに座ってますので、どうしてもときどき目が合います。
そのたびに、私は『なるべく魅力的な表情』を意識して、ニコッと微笑みを返しました。
「なにジンかなぁ?」 「こっち在住の日系とかかもしれないぜ」
そして、私の容姿のことをしゃべりだしました。 「●●●●子(ある女優さんの名前)に似てね?」 「すげぇ美人じゃね?」 私の自尊心をくすぐってくれるようなことを言ってくれています。
私は私で、彼らのことを観察し、分析(?)していました。 話し方こそ生意気ぶっていますが、本当はそんなタイプの子たちには思えません。
身なりのセンスもいまいちですし、全体的に野暮ったさが隠せていません。 辛辣な言い方をすると、ひとりでは何もできないくせに、2人でいるから生意気ぶってる、間違いなくそんなタイプの子たちです。
再び彼らの話題は、これから行く温泉の話になり、少しして2人とも席を立ちました。
去り際にも私のほうを、ちらっ、ちらっと見ています。 私がにこやかに「bye」と言うと、2人とも嬉しそうに「バーイ」と返しました。
「ふふっ」 「かわいいな」 2人でそんなことを言いながら消えていきました。
私は、すぐにも席を立って温泉に向かいたくなって、うずうずしてました。 たぶん、このあと温泉であの2人と鉢合わせすることになるのは確実です。 絶対に私のことは印象に残っているはずです。
さほど年も違わない彼らの前で、オールヌードの自分が注目される場面を想像して、なんとも言えない狂おしいような感覚になります。 考えただけで、もう恥ずかしくて、顔から火を噴きそうです。
コーヒーは飲み終わってしまっていましたが、10分ぐらいそのまま粘ってから、私も店を出ました。
温泉施設の建物に入りました。 受付を済ませます。 渡された大きめなタオルを持って、ロッカールームに行きます。 2度目ですから勝手もわかっていますし、もう慣れたものです。
全裸にタオルだけを巻きつけてロッカールームを出ました。 順路的にまず最初はシャワールームに進むことになります。 そこにさっきのあの2人がいました。
やはりまだ混浴のシステムに躊躇があるのか、2人とも下半身にタオルを巻いたままです。 他には誰もいませんでした。
私はあらためて、 (やった) と思いました。
日本人男性2人組と鉢合わせ・・・ 思い描いていたとおりの、あまりにも理想的な展開に、自分の強運に感謝せざるをえませんでした。 心の中で、いやがおうでもテンションが上がってきます。
彼らは部屋に入って来た私の顔を見て、 「あっ!」 「さっきの!」 目を丸くして驚いています。
「oh! what a coincidence・・・」 私も偶然の再会に少しだけ驚いてみせて、 「hi」 2人に軽く挨拶しました。
そして、嬉しそうに「ハーイ」と挨拶を返す彼らに向き合ったまま、無造作にタオルをはずしました。 一糸まとわぬオールヌードです。
2人が『はっ』と息をのむのが伝わってきます。 (きゃー。。。)
大胆にも彼らの目の前でまっ裸になった私ですが、もちろん恥ずかしさは並大抵ではありません。
彼らの視線を全身で受けながら、心臓をわしづかみされるような圧迫感に襲われます。 うまく息ができないような胸苦しさに耐えます。 (いやー。。。)
でも表面上、私はそんな彼らの視線など気にも留めないで、堂々とシャワーの下に立ちました。 おっぱいも、アンダーヘアーも、お尻も、すべて丸見えです。
「すっげぇ」 「やっべえな」 彼らの感激したような声が聞こえてきます。 (ああ・・・、見られてるぅ。。。)
呆然とした様子で私のヌードを眺める彼らの眼差しを浴びながら、私は、シャワーの下でくるくる回るようにして全身にお湯を浴びました。
行動は大胆そのものですが、内心では恥じらいの気持ちに火が付きっぱなしです。 (イヤん、恥ずかしいよ。。。) 熱が出たときのように、頭が『ぽーっ』となってきます。
そして、この恥ずかしさこそ私が求めていたものです。 日本では、おとなしい自分の殻を破れず、周りからの清楚というイメージを裏切れないでいる自分が、男の子たちの前で何も服を着ない『まっ裸』でいるのです。
日々まじめに仕事をして、羽目をはずすこともできないこの私が、緊張で震えてきそうな思いで、全裸で男の前に立っているのです。 全身の血が逆流するようなプレッシャーと、そして心地よい陶酔感に興奮していました。
シャワーをひととおり浴び終えた私は、まだタオルも巻いたまま突っ立っている2人に、 「see you」 挨拶をしてまたタオルを巻き、シャワールームを出ました。
そのあとしばらくは、ひとりで普通に温泉を楽しみました。 広い館内ですが、どうせそのうち、まだ1度や2度は彼らとも顔を合わせる機会は必ずやって来ます。
きっと彼らは彼らで、今頃はまだ外国人女性のヌードを見物してまわるのに忙しい(?)はずです。
それにいまさらながらですが、実際ここは温泉施設としても大変素晴らしくて、純粋に(?)お風呂やサウナを満喫することができます。
時間帯が良かったせいか、今日は利用者の数もまばらです。 部屋によっては自分だけの貸し切り状態になることもありました。 (彼らも、若いヨーロッパ女性の姿を探すのに苦労しているかも) ひとごとながら、どうでもいいようなことを『ぼんやり』考えていました。
いくつもある『温泉の部屋』のうちのひとつで湯船につかっていたとき、彼らがとなりの部屋に入ってくるのを見ました。
2人とも、もやしのような『ひょろひょろ体型』です。 腰にタオルを巻いたまま、あちこちの部屋を行ったり来たりしているようです。 彼らの目を満足させるような若い女性を探しているのでしょうか・・・。
私は、さっきの感覚がよみがえって胸が『きゅん』ってなりました。 彼らとは目を合わせずに湯船から出て、タオルを取ります。 体に巻いて、部屋から出ました。
建物の奥のほうに向って歩きます。 私には、彼らが私を追ってくるという確信がありました。
ここの温泉は、混浴であるがゆえになおさら、女性の裸をいやらしい目で見ようとする男性のふるまいを許さないみんなの雰囲気があります。
彼ら2人がそれに気がついているかどうかは別として、あの様子ではきっと、もうどこの部屋に行っても周りから白い目で見られていることでしょう。
そんな中で観察の対象を探すとなれば、おそらく唯一のコミュニケーションを取れた女性であり、そして日本人と見間違うような容姿(実際日本人ですが)の私のところに居場所を求めてくるはずです。
どんどん建物の奥に進む私の目的地は、『寝湯(?)』でした。 実は、前回来館したときにちらっと見て気になっていた場所です。 こじんまりとした『寝湯の部屋』に入りました。
ここは深さ10cmぐらいしかない湯船(?)にお湯が張ってあって、そこに寝ころぶようなスタイルの温泉です。 浅いながらも、ちゃんとお湯も循環しています。
一見、ただの足洗い場かと見間違えそうな感じもしますが、まぎれもない『寝湯』です。
3人ぐらいが横に並んで寝そべることができる長方形の湯船(と言うか、ただの『へこみ』?)が2セット、それぞれお互いに向き合うような感じで床に埋め込まれて(?)います。
前回もそうだったのですが、あまりポピュラーでないのか、今日も誰も利用していませんでした。 私だけの貸し切り状態です。
バスタオルをはずして、タオル掛けに置きます。 私は、再びオールヌードになって、お湯の中にあおむけに寝ました。 天井の模様が荘厳な雰囲気です。
寝転がった楽な姿勢で、低温のお湯が体を伝わって流れていきます。 なかなか快適です。 あとは待つだけです。 『彼らが現れたら、また私のヌードを見られてしまう』と思うと、興奮してドキドキしてきます。
一方では、『女として、裸を見られるなんていやだ』という理性的な気持ちも決して消えることはありません。 本当に今このままここに寝そべっていていいのか、わからなくなってきます。
彼らが現れる『そのとき』を待ちながら、恐怖感と、期待感と、嫌悪感で、なんとも言えないような心境でした。
飛び起きて、タオルを体に巻きつけたい衝動がわきあがります。 本来はリラックスするはずの寝湯で、緊張感に押しつぶされそうになりながら、そのまま待ちました。
思っていたとおり、彼らがこの寝湯の部屋に現れました。 へこみの中に寝転がったままの私と目が合います。
まっ裸で横たわる私の姿をみつけて、露骨に『しめた!』という目です。 (あ、あ、来ちゃったよぅ。。。) 心臓が壊れそうなくらいに激しく鼓動しています。
彼らは私のすぐ脇まで歩いてきて、私が使っているのと向かい合わせの湯船を指差し、 「ヒア、オーケー?」 と聞いてきました。
聞きながら、まっ裸で湯船に寝そべっている私のオールヌードを見下ろしています。 (やー、いやー。。。そんなふうに見ないで。。。)
お湯といっても、あまりにも透明すぎて、私の体をなにひとつ隠してくれてはいません。
しかも、とても浅いので、体すべてがお湯につかっているわけでもないのです。 体の厚みの上のほうは、水面の上に出ています。
彼らに晒している、あまりに無防備すぎる自分の姿に、寝ながらもめまいがしそうです。 (イヤぁん。。。)
さっきのシャワールームでも、すでにオールヌードを見られていますし、単に『立ってて見られる』か、『寝てて上から見下ろされる』かの違いだけのはずです。
それなのに、あおむけで寝そべっている姿を上ら見下ろされるのは、何倍も恥ずかしいものでした。 『まな板の上の鯉』みたいに無防備すぎる状態のせいなのかもしれません。
自分でも予想外でしたが、内心の動揺を抑えきれませんでした。 (イヤっ、イヤっ、) もう耐えがたいほどの恥ずかしさでしたが、表面上ではそっけない演技を続けました。 彼らのことなど気にも留めていない様子を装います。
『ああ、また会ったわね』というような感じで、 「sure, no ploblem」 と返事をしました。
彼らは、タオルをはずし、もうひとつの湯船に2人で並んで寝そべりました。 本来は、私と彼らでお互いの足の裏が向かい合うような方向に寝そべるのが正しいはずなのですが、彼らは逆向きに、つまり私の足の側に頭を向けるように、へこみに寝そべったのです。
しかも、腹這いに寝て、頭だけをあげています。 私が伸ばした足の先のすぐ向こう側、私の足先からたぶん50cmもないと思います。 そこに2人の顔が並んで、こっちを見ています。
<続く>
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