牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 07:18
階段を上がる音が聞こえてきました。勿論義兄です。 (ん?) 上がりきったあたりで、止まりました。確かに止まっています。 私はいそいで台に上がり、欄間から廊下を覗きました。 義兄が階段の1番上のところで立ち止まっています。 (どうしたんだ?) 最初、義兄が何をしているのか分かりませんでした。 ただ、恐ろしい程真剣な表情で、目の前の廊下の1点を見つめています。 (あっ、聞いている、耳をすまして、綾の風呂の様子を聞いている!)
間も無く、綾がシャワーを浴びる音が聞こえてきました。 すると義兄は最後の1歩を上がり、リビングでもなく、キッチンや食堂でもなく、くるりと右に折れ、バスルームに歩いていきました。 (い、いきなり全裸を覗かれる) いきなりの展開に、心臓が飛び出しそうでした。
義兄はゆっくりと綾の浴室に歩いていきました。 ドアの前で立ち止まるとちょと間を置いてドアの方に向きました。 そして、ノブに右手をかけ、右耳をドアにピッタリと付けました。予想外の展開に、私の頭は目の前の映像についていけませんでした。 パンティに現れた妻の股間、はみ出た尻肉とオマンコのヒクつきを、よりによって義兄の顔面ギリギリに見せ付けた行為に比べ、どうとも言えませんが、でも、間違いなく妻は今、全裸でした。全裸の妻を、たとえ曇りガラス越しとはいえ、いきなり・・
義兄はジッと動かず、シャワーが綾の体を打ち付ける音に聞き入っていました。 そして間も無く、ドアの隙間から、明かりが差してきました。(アア!、ちょっと待ってくれ!) シャワーの音が突然、大きくなりました。 何時の間にか、義兄は脱衣室のドアを開けてしまっていました。 見慣れた浴室の曇りガラスが、義兄の頭の上の方に見えました。 水滴で少し半透明になった所や、湯気までわかるような気がしました。 悲しいかな、妻の肉体の生々しい存在感が伝わってきました。いっきに頭に血が上りました。
浴室の右手にあるシャワーを浴びている妻。 おそらく、義兄の目には妻の斜め後ろの立ち姿が映っていたのでしょう。肉厚の豊かな尻も。 (あ!、ついさっき覗かれたフレアスカートの中の生の尻が、こんな短時間で覗かれてしまった!) いきなりの事で、私は、心の準備が間に合いませんでした。 私は二人をわなに掛け、当然リード感を感じていましたから、何か想定外の義兄の行為に、先を越された様な戸惑いを感ていました。
しかし、今、義兄の目に映っているはずの綾の後姿を想像した時、私は我に帰ったように勃起してきました。 綾のシャワーを浴びる姿が私の頭の中で、肉厚の尻やそれに続く太ももがなまめかしく動き出し、私は思わず股間を握ってしまいました。
と、シャワーの音が突然止まり、義兄は慌ててドアを閉めました。 そして、こちらに戻ってきました。曇りガラスとはいえ、綾に知られずに綾の全裸を覗けてしまった義兄は、「ハーッ、ハーッ」と息を荒げ、顔は激しく紅潮していました。 目が、潤んでいるようにも見えました。 10何年も付き合ってきて、こんな情け無い義兄の顔を見たのは勿論初めて。(胸の痛む興奮!)
戻ってきた義兄は何故か階段を下りず、廊下を進んで行きました。 と、突然、欄間から明かりが差しました。(ん?) 台に上ると、食堂の、置きっぱなしになっている、巨大ファンヒーターの前にかがみ込んでいました。 近所のガソリンスタンドを経営している人から、お付き合いで買ってしまった、ストーブの形をした物。重すぎて、夏の間も置きっぱなしになっていました。
灯油の残量でも見ていたのでしょうか、やおら義兄は、そのスイッチを押しました。 そして、こちらのリビングを見渡しています。目線が上がった時、欄間の私に、目が合ったような気がしました。そしてこちらに歩いて来ました。 慌てた私は台を下り、荷物の影に隠れました。(ヤバイ!)ドンと音がしました。(ん?) そっと襖の隙間を覗くと、正面に義兄が座っていました。いつも座る反対側に座っていました。
暫らくジッとしていましたが、今度はテレビの前のちょっと開いた空間にゴロンと大の字になりました。(?)この前、綾が横になって、ミニの奥の股間のパンティを覗かせたところです。 そして立ち上がると、食堂の電気を消し、又静かに綾のいる浴室に向かいました。
義兄は脱衣所のドアの前に立つと、又角に戻り、廊下の電気を消しました。 そしてドアの隙間に顔を押し付けながら、ドアを開いていきました。 真っ暗になった空間に、又明かりが差してきました。先程より、湯気でボヤンとではありますが濡れたガラス越しに浴室の様子がよくわかります。
「サッサッ」と、綾の体を洗う音が聞こえてきました。 と、義兄がドアを大きく開け、体を少し中に入れ、覗き込んでいます。 (綾はどんな格好をしているんだろう、どこを覗き込んで)綾が乳房を洗い、ブルンと揺れる様子が脳裏に浮かびます。(何で風呂に入るなんて言ったんだろう。普通といえば普通・・いや、やっぱり覚悟した事を実行する為なんだろうか、)○○と別れる時の言葉を思い出しました。
『ナルヨウニナレよー』『もたもたしてると、6時になっちゃうよー』その言葉に、確かにコクンとうなずいた綾。そのうなずきにアゴが震えるほど興奮した私。だいぶ迷ったにせよ、ついに帰ってきた綾。そして初めて後悔した私。(綾はどこまで覚悟してるんだろうか・・)
と、突然ガラスにシャワーの当たる音がしました。綾が最後にすることです。 義兄が慌ててこちらに戻ってきました。サルみたいに赤い顔をして。 (アッ、兄貴ドア!ドアが開いてる!)隙間から、まだ少し明かりが見えています。 角でちょっと滑って階段へ・・暗い中、必死にがに股で下りて行く義兄。 あまりに滑稽で、ふきだしてしまった私。予想外の展開でちょっと不快だったキモチが、少しなごみました。 冷静、沈着の義兄が、綾のために、こんなに滑稽な姿をさらけ出している現実が、何か不思議でした。つい、1週間前までは想像もつかなかったこと。まだ現実感がわきません。
「ギッ」妻がドアからちょと顔だけを出しました。こちらを見ています。 (オレジャナイ!オレジャナイゾ!)ちょっと上を見ています。(バレタ!)そしてゆっくりドアを閉めました。 やっぱり、綾を見ると、現実に戻されます。今義兄に全裸をのぞかれた妻を見ると、いっきに興奮が高まります。(どこまで行くんだろう、いや、カラオケから出てきた綾は、明らかに元気がなかったし、しかし、コクンとうなずき・・あ?興奮!)
ふと、コンビ二でのメールが気になって来ました。特に、多分○○からの返信メール。そのあと、送ってきた『オヤスミ、パパ、愛してる』あれは、明らかに『ゴメンネ、パパ、愛してるけど、今夜はゴメン』間違いない!
途端に返信メールが気になりだしました。○○の、どんな言葉が綾に届いたのか無性に気になりだしました。(どんなアドバイスしたんだ?壁を突き破ってでも寝室に行ってメールを見たい衝動にかられました。
しかし、ある楽しみがありました。 『明日、メールして、楽しみに待ってるよ!』見れるかどうかはわかりませんが、どうなるにせよ、綾の、今夜の感想や、今のキモチも入るはず。
「ギー」綾が出てきました。ちょっだけドライヤーの音がしましたが、まだ随分濡れています。 そして、また寝室に入っていきました。10分程して出てきました。ちょっと薄化粧になっていた様な気がします。綾は、あまり化粧をしても変わらず(変わり映えしないのではなく!)
よく分かりませんでしたが。以外にもトレーナーでした。それも下の子が気に入ってしかたなく着ているもの。小走りにキッチンに向かっていきました。 皿を出す音、コンビニで買ってきた物をあける音が切なく響きます。まもなく両手に皿を持ってリビングに入って来ました。 体がまだ湿っているのか、何か、上のトレーナーが体に妙にくっついています。(!!)胸が大きく揺れています。(ノーブラか!)テーブルに置くと、小走りに戻っていきます。
肉厚の尻の動きがよく分かります。何か、得体の知れない興奮がやってきました。最後に、義兄専門のいつものビールとウーロン茶が運ばれました。 運び終えると、立膝のまま、綾はまるでお祈りでもするみたいに、下を向いています。
綾と2人きりの今の瞬間が不思議な気分、2人きりなのに、言い知れない不安と興奮・・ (綾も、同じキモチなんだろうか?!綾、大丈夫か?) 前に垂れたセミロングの濡れた髪を首の動きで戻し、何か振り切るように、立ち上がりました。 そして、階段にいきましたが、柱にもたれて階下を見ています。けだるい、トランペットの音がかすかに聞こえます。いつもなら、すぐに眠くなる音。今夜は何も気になりません。
今度はこちらを向き、両手を後ろにして、下をむき、仰ぐように上をボンヤリ見ている綾。 何か、トランペットのけだるい音が、綾の今の姿に相まって、映画でも見ているような感覚に襲われました。けだるそうな綾の姿が、とても美しく見えました。胸のプーさんの絵も、気になりません。
綾がゆっくり動き出しました。けだるそうに、階段を降りていきました。 「コンコン」綾が遠慮がちに義兄のドアをたたきました。 義兄がドアが開いた様です。 「スミマセン、遅くなっちゃって」 「何で?、早かったさ、全然平気だよ、」相変わらず感心する程優しい声。 「すみません、上がりますか?お疲れじゃないですか?あの、明日のお仕事・・」 「うん、勿論、こんなチャンス、めったに無いんだから大丈夫さ!」 「え?」ちょっと沈黙。(バッカだな?!) 「冗談、冗談!さ、レディーファースト、レディーファースト」 「え?あ、すみません」 二人の足音が聞こえてきました。
「悪いなー、こんなに遅くに、綾子さん、疲れてるんじゃないか?」言いながら、義兄は、目の前の、綾の肉厚の尻の動きをしっかり見上げています。綾は恥ずかしさに耐えるような表情。
「あー、こんなに沢山、わるいなー綾子さん」 「すみません、ほんとに何にも作ってないんです」 綾は緊張からかビールの栓がなかなか抜けませんでした。 「あー、いいよ、俺抜くから」そう言って、栓抜きを逆さにして手刀で「スポッ!」 (あれ?カッコつけてる) 「あっ、私注ぎますから」 「あっ、そう?うれしいな?」 綾の顔はかなり強張っています。と? カチカチカチ・・ 綾の手が少し震えています。
「あっ、慣れないからね、悪いね」(珍しくうまいフォローでしたが、喜んでるんでしょう!) 「あ、え、えー、すみません」 「さあ、今度は綾子さん!あれ?お酒じゃないの?」 「すみません、私、お酒、ダメなんです」ウーロン茶を注いでもらう綾。また少し震えてます。 綾の震えを見て、興奮してきた私。義兄も同じに違いありません。 それを見て安心したのか、義兄の声がいつものように低くなってきました。 仕事の珍しい話をしたりしていましたが、あいずちを打つだけで、綾からは緊張感がビンビン伝わってきてしまっていました。 それでも、ビールを注ぐ手は兄貴のオシャベリのおかげか、震えも何時の間にか止まってきました。 何時の間にか、1人で話している事に気ずいてか、 「綾子さん、そういえば、今日は、お友達と遊んできたの?」 「えっ? そ、そうなんです。遅くなってすみません。」何を思い出したか、綾の顔が、又ちょと強張りました。
「ん?まさか、これじゃないでしょ?」強張りに気ずいてか、義兄は親指を立てました。 「え?え?、まさか!、そんなふうに見えます?」 「ハハ、そうだよな、まさか、綾子さんに限ってな!ごめん、冗談冗談」 「古い友達なの?そのお友達」 「え、えー、高校からの、1番何でも話せるお友達なんです。」 「ふーん、いいねー、じゃあ、楽しかったでしょ、今夜は、」 「え、ええ、まあ」 「あれ?」 「え? 楽しかったですよ、勿論、」 「どんな話するんだろーなー、女性の親友って・・・」
明らかに綾の表情が曇りました。何かピーンと張り詰めた雰囲気が支配してしまいました。
「アッ、ゴメン、立ち入った事聞いちゃったカナ、ゴメンゴメン」 「いえ、そんな事は・・・」 又、ピーンと張り詰めてしまいました。
「お義兄さん、そう言えば、帰ったらちょっとメール入れるって約束したの忘れちゃったんで、ちょっと行って来ていいですか?すぐ戻りますから」 突然綾が言い出しました。
「あっ、いいよ、俺飲んでるから、ゆっくりして」 「ごめんなさい、すぐ戻りますから」席を立ち、寝室に戻ってしまいました。(ん???明日じゃないのか?報告じゃなかったのか?・・もしかして相談?) 意外に長く、20分程もいなくなりました。(ホントにメールしてるのか) 義兄も緊張していたのか、ドンドンビールを注いでいました。 「フーッ」肩をつかんでいます。
そしてトイレに行くのか、立ち上がりました。トイレは浴室の手前です。 廊下に出ていくと、奥で、ドアの開く音がしました。綾が出てきたみたいです。 「アッ、すみません、長くなっちゃって」 「あ、いやいいよ、トイレ行こうと思ってさ、わー、いいね、きれいだ、似合うよ!」(ん?何?) 「やめてください、いつ寝てもいい様にと思って、すみません」 「あっ、そうだよな、もう遅くなってきたもんな、ごめん、ちょっとトイレ」 「あ、ご、ゴメンナサイ」サササッと慌てて歩く綾の足音。キッチンに向かっていきました。 キー、バタン・・冷蔵庫? カラン・・・コップ? 綾が入ってきました。 (オオッ!!)綾はネグリジェに着替えていました。誕生日に贈った、シルクの光沢ある グレーの前面ホックの前開きのもの。ただ、私の趣味で、何時の間にかネグリジェばかりになってしまいましたが、両手に缶ジュースらしきものと、コップを持っていました。 (親友の○○は何をそそのかしたんだ?しかし、考えてみたら私の願っても無い強力な味方!) 義兄が戻ってきました。
「うわー、きれいだね!、よく似合うよー」いっきに上機嫌! 「ごめんなさい、こんな格好で、お酒飲むと着替えられなくなっちゃうと思って」 「え、飲んでみる?」義兄がビール瓶を持とうとしました。 「あっ、これ、買ってきたんです。さっきコンビニで。これなら苦くないんで飲めるんです。」 「ん?あー、リキュールか、あ、そう言えば、マサクン言ってたな?、何か、これ飲んだ時の事」 「え?、言っちゃったんですか?!」 「うん、何か、すごく恐かったって!綾子さん、ホントは飲めて、悪いの?酒癖、」 綾は両手で口を押さえて笑いをこらえています。
「あ、違うんです。あの時、ちょっとけんかしてて、機嫌が直るかと思って、飲ませられたんです。これ、果汁50パーセントで、美味しいよって。でも、私、飲めないから、頭がクラクラしちゃって何か、考えられなくなっちゃって、あとで聞いたら随分ひどい事言っちゃったみたいで」
「ハッハッハ!へ?綾子さんが??それは面白い、さ、飲んでみよー、愚痴でも何でも聞いてあげるから。ハッハッ、さ、」義兄は、350ミリリットル入りの缶をコップにどんどんついでいきました。 「アッ、そんなに」 「ちょっとじゃ愚痴出てこないでしょ?ハッハッハッ」 綾も両手で口を押さえて笑い出しました。 「サッ、乾杯しよう、カンパーィ!」 綾は1口にすると、「おいしい」そう言って、又口にしました。あの時も飲めない綾は同じ事を言って、飲める量がわからず、あっという間に飲んでしまったっけ・・・ 「カンパーィ!まだか?愚痴は」義兄は綾を笑わせながら、ドンドン飲ませてしまいました。
「胸がドキドキする」(あ、早すぎ!義兄、企んでるよな、明らかに、それに・・綾も?) 「あ、顔が熱い!」 綾の体はちょっとのぞく胸元までみるみる赤くなってきました。
<続く>
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