牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 07:28
妹とは仲が良くて昔から一緒にキャッチボールとかサッカーとかしてた。 野球したりする時、人が足りないと妹を刈りだしていたので 妹がショートヘアで色黒な御転婆娘になったのは僕のせいだと親によく言われた。
母は色白で友達が「お前のお母さん美人だな」というくらいの人で、内心自慢の母だから、本来母親似の妹も美人なはずなんだけど、肌は僕と同じ真っ黒け、髪も短く切ってて後姿は南国の少年のようにしか見えない。
「兄貴!おはよ!」 毎朝洗面所で元気に挨拶する妹はちっとも妹という感じじゃない。
「・・・おはよう朝からテンションたけーな・・・」
「今日はあそんでくれんだよね!」
妹と野球をしてたのは今は昔、僕は、大学生になって都会の大学に、 先日夏休みで実家に帰ってきたところだった。 妹は正月に会った時より少しだけ髪が伸びていたが、相変わらずのショートヘア。 今年卒業の中学生の妹は、ソフトボール部最後の夏を終えて暇らしく、帰ってくるなり遊びに連れて行ってくれとせがまれたのだった。
「っていうかなんでこんなに遅かったんだよ・・・」
顔を洗った後リビングのソファーでくつろいでいると、隣に座った妹が顎を膝の上に乗せて頬っぺたを膨らます。 ジーンズ地のホットパンツにタンクトップ。 母親は巨乳なのに相変わらず胸が無い妹。 顔はそっくりなのになぜかスタイルだけは母に似なかった。
「中学最後の試合だったのに・・・」 最後のソフトの試合の応援にいけなかったので昨日からずっとこの調子だ。
「本当は夏休み始まったらすぐ戻ってくる予定だったんだけど、急に断れないバイト入っちゃってさ」
「ふーん・・」
ジト目で見上げてくる妹
「なんだよ?」
「べつにーまた彼女でも出来たのかと思ってた。」
高校時代に初めてできた彼女に夢中で構ってやらなかった時期の事を未だに言う
「解ったわかった今日は遊んでやるから、もう言うな」
「うん・・」
「ね、兄貴」
そのまま頭を膝に乗せたまま聞いて来る。
「なに?」
「あたしね告白されちゃった」
「へー」
雑誌を見ながら生返事をする。
「ちょっとちゃんと聞いてよ!!」
雑誌を取り上げる妹。
「あっこら」
「もー聞いてって!」
「なだよもー」
「それで、付き合うのか?」
妹から雑誌を取り返して読みながら聞く。
「うーん・・」
今一煮え切らない様子の妹。
「なんだ、迷ってんの?」
「そういうわけじゃないけど・・」
「なんだよ・・聞いてくれって言う割りに如何するか決めてないのかよ」
「うん・・・どう思う?」
「そんなの俺が知るかよ、お前の問題だろ」
「うー・・・」
「ねー、兄貴は今彼女いるんだよね?」
「あー夏休み前に別れた」
「また?」
「俺にも悪い所あるけどさ、付き合ってみたらウザかったんだもん、最初はいい感じだったんだけど、地が出てくるとウザイ女って結構いるんだよ」
「ふーん・・兄貴が我侭なだけじゃないの?」
「兄貴に遊んでくれって我侭垂れるお前に言われたくねぇ」
「昔は散々自分の都合で妹を自由にしたくせに!」
「ひ、人聞き悪い言い方するな!」
「野球が好きだっていうから混ぜてやってたんだろ」
「ふん!」
怒って階段を上がり自分の部屋へ行ってしまう妹。
「あら、貴方達帰ってきた早々喧嘩?本当に仲がいいわねw」
キッチンからエプロンで手を拭きながら母がリビングに入ってきた。
「別に、マコトが昨日から一々突っかかって来るんだよ」
「お兄ちゃん帰ってきて嬉しいのよw」
「そんな可愛い玉?」
「あら、あの子もアレで結構女の子らしくなったのよ?」
母は何時もの柔らかい表情でニコニコしている。 ウエーブのかかったセミロングで相変わらず年齢を感じさせない母。
「女の子らしくねぇ・・俺には未だに弟にしか思えないけど」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「で、何処へ行くんだ?」
「えーと新しいシューズかいたいんだよね!」
助手席の妹がテンション高めに言う。
「お前なんでそんなにテンション高いの?」
「いいから!いいから!」
「ねえ、こないだまで付き合ってた彼女ってどんな人?」
「なんだよ・・どうでもいいだろ・・」
「えーいいじゃんおしえろよ~」
「別に普通だよ」
「普通じゃ解らないよ、なんか具体的にさ、芸能人で言うとどんな感じ?」
「うーん・・眞鍋かな・・?」
「・・・・へー・・」
「うん・・・」
「・・・・・・・」
「誰?」
「・・・・・・・」
妹は真剣な顔で靴を選んでいる。
「なあ、お前またそんな男臭いのはくのか?」
ごつい靴を手にとって悩んでいる妹。
「えーだって動きやすいのが良いんだもん」
「お前も女なんだからあっちの奴とかさ」
「あて足が痛くなるから嫌だ」 (あの子もアレで結構女の子らしくなったのよ)
母の言葉が頭の中でむなしく響いた。
「あ、新しいモデルだ」
そんな話をしていると僕のお気に入りの靴のシリーズの新作をみつけた。
「あー私それのサイズ違いもってる!」
「なんだよ買おうとおもったのにお前とおそろいかよ・・げー」
「なんだよ!そんな言いかたないだろばか兄貴」
「やめたやめた」
靴を棚にもどす。
靴を買い終えたあと機嫌が悪そうに前をズンズン歩く妹。
「おーい」
「ふん!」
「あっマコト犬が居るぞ」
「えっどこどこ!?」
ぱっと顔色が変わって食いついてきた。 ペット禁止のマンションにいるので犬が買えないが妹は大の犬好き。 たまたま、ペットショップフェア中で特設のスペースで犬のふれあい体験をやってた。
「あーいいなぁ・・」
「触ってこいよ荷物持っててやるから」
「うん!じゃあコレお願いね!」
ソレから30分犬を遊ぶ妹をベンチで待つ事になった。 確かにこうやって遠巻きに妹を眺めていると少しは女の子らしくなったと思う。 ソフト部をやめたので髪も伸ばし始めているという。 母のようなグラマラスな感じではないが、スタイルはスレンダーで良く引き締まっている。
「しかし良くやけてんなこいつ・・」
南の島の少年のような笑顔で犬にもみくちゃにされてはしゃぐ妹。
「うわー毛だらけ・・」
犬の毛を払いながら妹が戻ってくる。
「満足したか?」
「うん!楽しかった!」
「メシくうか?」
「うん!」
「なにくうかなぁ・・このステーキセット下さい」
「じゃあ私もステーキ!」
「・・・じゃあステーキセットを二つで」
ウェイトレスさんが妹のテンションの高さに笑いを堪えつつメニューを取って戻っていく。
「恥ずかしいからもう少しテンション落としてくれよ」
「いいじゃんw」
「だいたいステーキってどうよ・・」
「えー女がステーキ食っちゃダメなの?」
「そういうわけじゃないけど・・」
「うーもうおなかいっぱい・・」
帰りの車の中で妹が気持ち悪そうに言う。
「だから全部食えないくせになんで頼んだんだよ」
「えーだって食べたかったんだもん」
「ねえ、帰ったら腹ごなしにキャッチボールやろうよ!」
「えー家でゆっくりしようぜ・・」
「ダメ!今日は私とデートしてくれるんでしょ?!」
「兄妹でデートはな・・」
「キャッチボール!」
手を掴んでくる。
「わかったわかった危ないから大人しくしてろ!」
「兄貴は野球もうやらないの?」
「あーたまに大学で先輩に誘われてやるくらいかな」
家の近くの公園でボールをやり取りしながら話をする。
「お前高校上がっても続けるんだろ?」
「うーん・・」
「なんだやめるのか?」
「うん・・お父さんが勉強しなさいって・・」
「まあ、それもアリかな・・あわるい!」
ボールが妹の上を通り抜けて飛んでいく。
「お兄ちゃんも勉強したほうがいいと思う?」
妹がボールを拾って戻ってきて投げる。
「まあ、オリンピックでるとかそういう目標があるとか・・」
「うーんそういのはないかな」
「大学行くんだろ?」
「うん多分・・」
「まあ、勉強はやっておいて損は無いと思うぞ」
「ねえ、」
「なに?」
「兄貴の大学って難しい?」
「まあ、ソコソコだなお前成績どうなの?」
「うーん普通かな・・」
「じゃあ少し勉強すればいけると思うぜ」
「あ、でも私の時にはもうお兄貴卒業してるよね」
「当たり前だろw何浪させるきだよw」
「マコトー」
妹とキャッチボールをしていたら公園の前の道から女の子達が声をかけてきた。
「あつちゃん!オース!」
妹が返事をして手を振ると3人の女の子が自転車のまま公園に入ってきた。
「こんにちはー」
運動部らしい丁寧な挨拶。 この子達はソフトボール部の友達で、去年の試合を応援した時にも会っている。 みんな短いショートで妹と同じように真っ黒に日焼けしている。
「お兄さん今年の試合どうして見に来てくれなかったんですか?」
あっちゃんと呼ばれた子が言う、マコトの親友で小学校の時から知っている子だ
「悪い悪いwバイトが忙しくてね」
「お兄さんとキャッチボールいいなぁ」
他の子が言う。
「へへw」
なぜか自慢げな妹。
「じゃあ邪魔しちゃ悪いから私達はコレで!」
そういうとあっちゃんはみんなを連れて行ってしまった。
「あっちゃん何いってんの?」
「さあwなんだろうねw」
妹ははぐらかすように言う。
「?」
たっぷり2時間程2人でキャッチボールして家に戻る。
「ふー汗かいたな」 リビングのクーラーのスイッチを付ける。
「あんた達もう直ぐ晩御飯だからお風呂はいって頂戴」
そういわれて先に僕が入ることになり風呂に浸かっていると
「兄キー一緒に入ろうぜ!」 そういいながら妹がすっぽんぽんで入ってきた。
「わっ!こら!なんで入ってくんだよ!」
「だってお母さんがさっさと入れってうるさいんだもん」
「母さんもなに言ってんだよ・・」
「いいからいいから、今更恥ずかしがるもんでもないでしょ」
「いや、可笑しいだろ恥ずかしがれよ・・」
「だってソフト部でも良く皆でシャワーあびるよ?スパ銭にも行くし」
「女同士だろそれ・・」
「いいからいいから」
「何がいいからなんだよ・・」
「兄として妹の成長を少しは感じて貰いたいわけよ」
「意味解らん」
「どう?少しは女らしくなった?」
そういいながらすっぽんぽんのままポーズをとる妹。 前すら隠さない思い切りのオールヌード。 白い部分と日焼け部分のコントラストが凄い。
「あっ・・でもお前毛生えたんだなw」
「馬鹿だな当たり前だろw」
「オッパイも結構おっきくなったんだぞ!」
「どこが・・あいっ」
拳固を食らった。
「ほらほら!可愛い妹が背中流してやるからあがったあがった!」
「ったく・・」
口ではそうはいったが、確かに妹も少しは女らしくなっていた。 体の線だって随分女らしくなっているし、それにスポーツ少女だけあって全身ほど良く引き締まっていた。
兄貴とは言えそんな妹が背中を流してくれるというのが嬉しくないわけは無いだろう。
「やっぱ兄貴はでけーな!」
「なに?チンコ?」
「馬鹿!背中だよ!」
「いてて!!つねるな!つねるな!」
「ね、私綺麗なった?」
妹がゴシゴシ背中を擦りながら聞いてくる。
「そうだなー少しお母さんに似てきたかな」
「本当?!」
「まあな、お前も元々お母さん似なんだからもっとお洒落すれば可愛くなるだろ」
「兄貴可愛い子好きだもんね」
「男は皆そうだよ」
「でも、あれだなw」
思わず笑いがこみ上げる。
「なんだよ」
「お前にも毛がはえたんだなw」
「何で可笑しいんだよ!」
「いや~なんかお父さんうれしいなぁwぷくはははw」
「馬鹿兄貴!」
「あいたた!つねるな!」
「えーといつぶりだっけ?」
「なにが?」
「一緒にお風呂はいるの」
「私が小5の時だよ」
「あーそうだったな、まだあの頃は毛なんか無かったな、あっイタイイタイ!つねるな!」
「もう、毛の話はいいの!」
「もーお風呂で騒いでないでさっさと上がりなさい!」
母が怒って扉を開けた。
「はい・・」
2人体を拭いて上がると食事の仕度が出来ていた。
「あんた達幾つなってもうるさいんだから」
「すみません・・・」
「おなかすいたーいただきまーす」
素直に謝る僕の横を母と僕を無視して席に付いて食べ始める。
「お前良く食うなぁ」
「だっておなかすいたんだもん」
その後バクバクとたべて二杯おかわりした妹は、ソファーで2人でTVを見てる間に隣で寝息をたてはじめた。 寝てる妹は歳相応の女の子らしく可愛く見える。
「今日は疲れたみたいね久しぶりに貴方が帰ってきてはしゃいでたから」
「こいつ、いつもこんな感じでしょ?」
「馬鹿ね貴方が居なくなってから家でこんなに子供みたいにはしゃいでる事は無いのよ」
「そうなの?」
「本当このマコトはお兄ちゃん子なんだから」
「貴方が散々子供頃に遊んであげてたから、貴方が大学にいって暫くは落ち込んでたのよ」
「毎年貴方が帰ってくる前の日からソワソワしてるんだから」
「うーん・・・」
「まあ、コッチに居る間はどうせ暇なんでしょ?」
「まあね・・」
「たっぷり遊んでやって頂戴」
「はいはい」
「というわけでとりあえずこの子二階のベットに運んでね」
「・・・」
「結構重くなったなコイツ・・・」 妹をおぶって二階の妹の部屋に行く。
「へぇー部屋は女の子っぽいな」 久しぶりに入った妹の部屋はすっかり年頃の可愛い感じになっていた。 妹の机のボードには部活の写真や家族の写真が貼られている。
妹をベットにおろしてタオルをかけてやる。
「うーん・・」 寝返りをうつ妹の頭を撫でてそっと部屋をでた。
<続く>
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