牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
-
ホームページ
戻る
15-06-14 08:23
3年ほど前の話です。 元妻とは友人の知り合いからの紹介で知り合いました。 当時の私はネットバブルに背中を押され、小さな会社を起業していました。 小さいとはいえ収入は右肩上がりの会社です。
当時起業して4年近くが経っていたので、バブルが弾けるのも勘付いていました。 だから元妻との婚約にも乗り気だったんです。
元妻アヤノは1人娘で、お父さんは某一流企業の重役です。 うちの会社がダメになったら、そこに入れそうだという魂胆だったわけです。 結婚してからもお父さんは私を誘っていましたし、そうなるもんだと思っていました。
結婚して1年ちょっとが過ぎ、私とアヤノの生活は冷めていました。 私の帰宅が遅く、週に3日は会社に泊っていたものですから。 アヤノは暇を弄び、習い事や友人との遊びで時間を潰していたようです。
ただこれがまた金遣いの激しいヤツでして、月に50万渡しても足りないんです。 お父さんからもお小遣いをもらっていたはずなので、月100万ぐらいは使っていたんだと思います。 俺が死ぬほど働いてんのに何でお前は!という感情になるのも当然です。 私は浮気なんてせず、もちろんクラブやキャバクラなんかにも行ってない真面目な生活を送っていました。 なのに帰ってきたら妻はいないとか、冷えた弁当が置いてあったりだとか。
アヤノのお父さんは1人娘が可愛いらしく、男なら我慢しろの一点張りです。 だから結婚して1年もしないうちからセックスレス&家庭内別居状態が続きました。
ある日、突然仕事がキャンセルになり、私は夕方家に帰りました。 結婚してから初めての夕方帰宅です。 帰ってみるとアヤノはお風呂に入っていました。 こんな時間から風呂に入って出掛けるとはイイ身分だなとイラついたのを覚えています。 テーブルの上にはブルガリのバッグと化粧品などが散乱し、全部捨ててやろうかと思いました。 見た事もないケリーバッグだったので、またカードで買ったのかと思い手に取りました。
別に怪しい気持ちはありませんでした。 何ていうバッグなのかを知りたくて、何気なく中を見たんです。 中身は空っぽでした。 メーカーの刻印を探していて中のサイドポケットを見た時、思わず声が出そうになりました。
最近しばらくは見ていない物体が5つ。 手に取るまでもなく、それはコドームだと分かりました。 焦って私は元に戻し、バッグを置いてそのまま部屋に戻りました。 軽く頭がパニックになっていたんです。
なぜ妻がコンドームを? 私とはしばらくセックスレスだし、使う事なんてありえない。 しかも5つも内ポケットに忍ばせてるとは一体・・・
コンドームの名前を頼りにネットで検索してみました。 当時販売されているコンドームの中では最薄のモノと分かりました。 確かにアヤノは結婚する前も後も、コンドームを嫌がっていました。 まだ子供は欲しくないというお互いの希望で、薄いゴムを探したぐらいです。 それでも感触がイヤと言っていたのに、なぜ持っていたのか。
玄関を出る音に気が付き窓を見ると、アヤノはタクシーに乗り込んで出掛けて行きました。 私は半信半疑のままはやる気持ちをおさえつつ、アヤノの部屋に入りました。 しばらく引き出しやらクローゼットの中やバッグの中を見ましたが、ゴムはありません。 随分前に私と使っていた残りを持っていただけなのかなと思い始めました。 にしても記憶にないパッケージだったので、黙々と探し回りました。
結局何も見つからず、部屋に戻り悩み続けました。 するとある事を思い出したんです。 昔の彼女が言っていた話。 当時付き合っていた彼女に、私はローターをプレゼントしました。 部屋に置いておくと親にバレない?と聞くと、彼女はこう答えました。 「弟も親も見ない場所があるの」と。 聞いてみるとそれは「生理用品の中」と言っていたのです。
さっそく私は洗面所に行きましたが、アヤノの生理用品などはありません。 アヤノの部屋に戻りクローゼットの中を捜すとありました。 半透明な棚の1番下に、ナプキンなどが入った引き出しがあったんです。 恐る恐る中を物色しました。
出てきました。 そこには極薄のコンドームが3セット。 それから私が買い与えたわけでもないローターが1つ。 衝撃的でした。
この日から妻が浮気をしているんだろうと思い始めました。 私には素っ気ない態度でいましたし、もう離婚しようかなと思ったんです。 でもこのままじゃ気がおさまりません。 金もガンガン使われて終いには浮気までされて、離婚してもアヤノは痛くもないでしょうし。
数日後、顧問弁護士と会う事があったので、友人の話をとして質問しました。 すると浮気を証明できれば、離婚する時慰謝料が取れる事が分かりました。 しかも浮気相手からも取れると。 多分お父さんが穏便済ませたがると思い、かなりの額が期待できるかもと言っていました。
興信所や探偵に頼んで調査すべきか、それともこのまま離婚するか、かなり悩みました。 悲しさよりも怒りが強く、復讐してやりたいとさえ思っていました。 そこで思いついた悪魔の方法がありました。
アヤノが購入していたコンドームと同じものを私も買いました。 友人に頼み凄く細い針を貰いました。 とある町工場で作られている猛烈に細い針です。 もう分かるかと思いますが、その針でゴムに穴を開けてやろうと考えたのです。 でも実際どうなるのかが分からず、自分で実験してみようと思いました。 亀頭やサオの部分に穴を開けると、摩擦で簡単に破ける事が分かりました。 1ダース使って分かったのは、精液を溜める箇所のある部分に穴を開けるのが最適という事です。
浮気相手が早漏じゃなければ、しばらくは破けもせず原形をとどめています。 でも激しく動かし続けると、次第に先っぽのところに亀裂が走るんです。 その為に穴の個数も場所も工夫しました。 やっちゃいけない事なのに凄く楽しかったのを覚えています。
袋の上からどう刺すかが問題でしたが、それもまた1ダース買って実験しました。 そして実行に移ったんです。 習い事があって夜まで帰ってこない日、私は夕方帰宅してアヤノの部屋に入りました。 あの場所を開いてみると、ローターは無くなっていました。 その代わりゴムは5セットに増えていて、そのうち2つの箱が開いていました。 私は慎重に開いている箱にあるゴム全てに針を刺しました。 それが終わりまた会社に戻り、何食わぬ顔で生活を続けました。
それから2週間ほどして、また夕方帰宅して調べてみると、今度は違うコンドームがあるんです。 しかも3セットも。 前回のゴムに穴が開いてたのに気が付き、新しいゴムに変更したのかなと思いました。 だから私はそのまま同じゴムを買いに行き、アヤノが戻る前に穴開け仕事を完了しました。 似たような極薄ゴムで形状も同じでしたので、穴は同じ場所に同じ個数開けました。
その週末に夜帰宅するとアヤノがいなかったので、コンドームを調べました。 すると3セットあったゴムが無くなっていて、ローターだけが置いてありました。 次の週もその次の週も見ましたが、それからゴムがある事はありませんでした。 穴を開けてから2カ月ぐらい経った頃でしょうか。
夜私が帰宅すると、アヤノはテーブルに料理を並べていました。 ワインも買ってあり、媚びるような笑顔で言ってきたんです。 「これからはもっと家庭的になろうと思って」と。 何だ?と猜疑心も働きましたが、料理を食べてワインも飲みました。 アヤノはずっと「これからはもっとイイ奥さんになるね」とか言っていました。 「アナタさえ良ければ一緒に寝たい」とか「今度の休みに旅行に行こう」とか。 仕事が忙しくなり始めていたので、その全ては叶わずでしたが。
ワインを呑んでほろ酔いの私はお風呂に入り、1人のベッドで寝ていたんです。 するとしばらくしてアヤノが入ってきて、一緒に寝ようと言い出しました。 セミダブルなので狭くはありませんが、私にはアヤノを抱く気持ちはありません。 なのに私に抱き付いてきて、自慢の巨乳を押し付け足を絡ませて誘ってきました。 私はシカトしたまま眠りました。
モヤモヤするので目が覚めてビックリしました。 あれ?なんだ?と夢と現実が分からない錯覚に陥った私が見たのは、アヤノが私のペニスを咥えている姿でした。 久し振りのフェラでしたから、私のペニスはカチカチになっていて、それをジュポジュポと舐めているんです。 思わず「何してんだよ」と飛び起きました。 「だって何もしてくれないから」とアヤノは媚びるようにしな垂れてきました。
アヤノはまだパジャマを着ていたので、ただペニスしゃぶっていただけのようです。 「疲れてるからホント勘弁してくれ」と断ると、アヤノはブー垂れて出て行きました。 その姿を後ろから見ていて思ったのです。 もしかしてアヤノは妊娠してるんじゃないか?と。 もしくは中出しをしてしまい、それを隠すために誘ってきたんじゃないか?と。 あれだけ何度もゴムに穴を開けたわけですから、気付かずに中出ししててもおかしくありません。
それから数日後に帰宅すると、やはりアヤノは23時過ぎなのに料理を作って待っていました。 その日も私のベッドに入ってきて誘ってきましたが、やはり私は断りました。 そんな行為が3回あり、私は確信しました。 そして私は本当に忙しくなり、週に3日は会社に泊り、週末の土日は地方へ行っていました。 問題が起きたのはそれから3カ月ほどしてからです。
家に帰るとなぜかアヤノのご両親もいて、ニコヤカに私を待っていました。 そこで言われた一言。 「やっとこれで一人前の男になれるな」でした。 何の事ですか?と聞くと、アヤノが妊娠しているというのです。 やっぱりな・・と思いました。 そして私の怒りは最頂点に達したんです。
「身に覚えはありませんけど」と。 一同唖然としていました。 私の子供でもないくせに、私に押し付けようとするアヤノ。 それを知らずに喜ぶご両親。 アヤノに対して怒りがさく裂しました。
隣の部屋に引っ張っていき、どういう事かと問い質しました。 既に妊娠3カ月になっていて、病院で確認してきたと云うんです。 でも3カ月4カ月前は何もしてないぞ?となります。 するとアヤノはシレーっとした態度でこう云いました。 確か4カ月近く前、アナタが酔って私を抱いた日があったと。 泥酔して帰ってきたから記憶にないんでしょと。
分かったと。 そこまで言うのなら、俺の子供なのか調べてくれと言いました。 そうに決まってる!ヒステリックに叫ぶアヤノの声を聞き、お父さんがやってきました。 私は事情を説明し、身に覚えもないので認知できないと答えました。 お父さんは意味が分からないという顔をして、アヤノをなだめ、最後は私を怒鳴りつけました。 私は着替えをスーツケースに入れ、その日からホテルへと泊り始めました。
それから数日して、お父さんと2人で夜食事をしました。 お父さんは、事情がよく分からないから説明してくれというので、私はレス&家庭内別居の事を話ました。 アヤノの金遣いや家にいない事も全て。 それでも君の子なんだろ?というお父さんでしたが、以前ほど強気ではありません。 薄々もしかして?と思いだしたんだと思います。
だから私は言いました。 自分の子供かどうか、DNA検査して下さいって。 お父さんも「じゃ~そうしよう」って言ってくれました。
専門機関でDNA検査すると私やお父さんに言われたアヤノは、ヒステリックに攻め立てました。 私の子供に決まってるじゃない!と断固として受けないのです。 その姿にお父さんは不信感を抱いたようです。 私は聞いていませんでしたが、アヤノを説得したみたいなんです。 多分わたしの子じゃなくても良いからって話だと思います。 渋々検査を受けた結果、当然のように私のとは一致しませんでした。
アヤノは申し訳ないという態度でもなく、もしろ開き直っている感じでした。 だから言ってやったんです。 「離婚したいから、弁護士をたてる事にしたよ」と。 アヤノは何も言いませんでしたが、お父さんが「待ってくれ」と言ってきました。 それでも私は顧問弁護士に紹介してもらった弁護士に依頼して、裁判をする事にしました。
アヤノの浮気相手は、初めのうちは逃げ回っていましたが、見つけてみると21歳のホストでした。 調べた結果、毎月100万位の収入があるらしく、それなら慰謝料を請求しましょうって。 私の子じゃないと分かっていたくせに押し付けようとしたアヤノ。 しかもその後も悪びれるわけでもない態度に、弁護士もご両親も呆れ顔でした。
最後は穏便にという事で、お父さんは私に財産を提供する事を約束しました。 そりゃそうですよね。 お父さんの会社とは仕事上でも付き合いがあって、変な噂を流されたら最悪ですから。 詳細は書けませんが、かなりの資産を提供してもらいました。 でもその半分はお返ししましたけどね。 お父さんの資産をもらっても心が痛むだけですから。 アヤノ名義のモノは頂きましたけど。
あれから3年が経ち、噂ではホストが新しい旦那として一緒に暮らしているようです。 お父さんが許さないらしく、ご両親と同居していると言っていました。 浮気に気が付かなかったら、今頃はどうなっていたのんでしょうかねぇ。 毎月ホストに三桁の金を使い、しかもセックスまでしててそれを知らなかったら・・・ しばらくは女なんていらないって今でも思っています。
[体験告白][人妻][浮気][妊娠][離婚]
|
Copyright © ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)All rights reserved.
コメント