愛美 2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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愛美 2

15-06-14 08:52

ちょっと話が前後するが、5年生になって間もなく俺は初恋をした。5年生になったときのクラス替えで一緒になった美紀ちゃんという子だった。

彼女はクラスで一番かわいくて目だったので、最初に見たときから気になっていた。色白でポニーテールが似合うその子は、ショートカットで色の黒い愛美ちゃんと比べてずいぶん都会的に見えた。

でもこれは変な話で、美紀ちゃんは地元の人で、方言を喋ったけど、愛美ちゃんは俺と同じ東京出身で二人の間では標準語を喋ってた。

美紀ちゃんも、クラスでどんどん手を上げて意見をいうような活発な子だったが、いつも男の子と一緒に走り回り、木に登ったり、変なところにもぐりこんだりしている愛美ちゃんと比べたら比較にならないぐらい女の子らしかった。

大体、愛美ちゃんは俺の頭の中では解剖学的に女性というだけで、殆ど男の子と同じような存在だった。


そのうち、授業中に彼女の方をちらちらと見ると、必ず彼女も自分の方を見ているのに気がついた。そして、授業中に目が合うと、あっかんベーをするようになった。俺もあっかんべーをして返した。俺はそれがなぜかドキドキして楽しかった。

あれは運動会の頃だと思うが、俺はクラスの男子が集まって「お前の好きな子誰だ」という話で盛り上がっていた。皆、「そんなのいるかよ」とかいって誤魔化していたのに、俺は、正直に「美紀ちゃん」といった。そして「男子だけの秘密」だったはずなのに、俺が美紀ちゃんを好きだという噂はすぐ広まった。

数日後、俺は美紀ちゃんに、使われていない教室に呼び出された。そこで俺は彼女の愛の告白(の様なもの)を受けた。この時の情景も俺の記憶にはっきりと残っている。

それは、よくある「OOくんが好きです」式の告白ではなく、もっと子供らしいものだった。


彼女は教室に入って扉をしめると、「私の好きな子教えてあげようか」といった。
俺はドキドキして「うん、教えて」というと、ずいぶんもったいぶってから、「4組の山崎みつる君とぉー、2組の慎吾君とぉー、3組のとおる君とぉー」と3,4人の名前をあげて、一番最後におまけのように「あとリョウ君」と俺の名前を付け加えた。

彼女が名前を上げた子は、みんなカッコいい子たちで、いかにも女の子にもてそうな人気者ばかりだった。だから自分の名前は殆ど耳に入らず、心の中で嫉妬していた。

俺は、結構賢く成績も良く、授業中は目立ったけど、背が低く、運動もたいして得意じゃなかったので、お世辞にも「カッコいい」部類ではなかった。何しろ、俺のとりえは、4歳の頃からやっていたピアノだったのだから。

俺ががっかりして、なんとこたえていいのかわからず黙っていると、「でも一番好きなのは最後の子」といった。そして「わかった?」というと一人で教室をでていってしまった。






まだ、精神的に子供で、しかも鈍感な俺にはその意味が最初よくわからなかった。
俺ががっかりした顔をしたいたから、最後に一言付け加えたんだろうと思った。
でも、彼女が、なんでわざわざ俺を呼び出して、彼女の好きな子を教えてくれたのか良くわからなかった。

そのうち、ひょっとしたら、彼女の言葉を額面どおりとっていいのかなも思うようになった。そう思うと、天にも昇るような気持ちになった。

で、その思いは的中していたのだ。それから、毎日のように、美紀ちゃんは俺をさそって、その教室に連れて行った。

でも5年生の俺達は別に何をするということも無かった。二人でたわいもない話をしたりするくらいだった。
俺は彼女と向き合っているだけでドキドキした。俺は、それから毎日彼女のことばかり考えた。毎日学校で彼女に会えるのが嬉しくて、うきうきしながら学校へいった。


このあと俺は、人生最初の大失敗を犯してしまう。

美紀ちゃんの告白があった頃も俺と愛美ちゃんは相変わらず泊りがけでお互いの家を行き来して、エッチな遊びを続けていた。でも俺にとって、愛美ちゃんは同じ秘密を共有するcomrade(戦友、同士)のような存在で、何でも話すことのできる、すごく仲良しな友達だった。

上でも書いたように、エッチな遊びができるということを除いて、彼女が女の子だという意識がまったく無かった。彼女も同じような気持ちだろうとおもっていた。

だから、美紀ちゃんの告白をうけて有頂天になって舞い上がっていた俺は、嬉しくて黙っていうることができず、愛美ちゃんに一部始終を話してしまったのだ。

愛美ちゃんは普通に聞いていた。「良かったね」とも言った。あのときは完全に舞い上がっていたので、会うたびに美紀ちゃんのことばかり話していたに違いない。

それから2,3週間別に愛美ちゃんの態度は変わらなかったし俺も同じように接していた。


ところが、俺には理解に苦しむ自体が発生した。ある日、美紀ちゃんが露骨に俺の視線を避けた。

俺が彼女の方を見ると、「フン」と横を向いた。俺には何が起こったのか皆目見当がつかなかった。

俺が休み時間に彼女を捕まえて、「僕が何かした?」と聞いても、恐い目つきで睨み返すだけで、向こうに行ってしまっい、まったく取り付く島がないとはこのことだ。

美紀ちゃんは女子の中でも人気者だったから、取り巻きが一杯いた。その女の子達からも俺は冷たい視線を浴びるようになった。俺は、愛美ちゃんにその話をしたけど、あまり親身になって聞いてくれなかった。

その後も俺は、何回か美紀ちゃんを捕まえては問いただそうとしたが、「自分の胸に聞いてみな」というのが彼女のくれた唯一の答えだった。


数日間そうやって悩み続けた末、何が起こったのか少しずつわかり始めた。取り巻きの一人に「あんなひどい事しといて、まだ美紀ちゃんに付きまとうなんて最低」というようなことをいわれた。

「『ひどいこと』って別に何にもしてないよ」というと、彼女は「4年生の愛美って子に言ったんでしょ?」といった。

問い正したわかったのは、どうも愛美ちゃんと、彼女と仲の良い同級生2,3人が、俺が愛美ちゃんに教えた美紀ちゃんの愛の告白の台詞をそのままネタに使って、美紀ちゃんをからかったようなのだ。

美紀ちゃんにしてみれば自分が思いを込めて言った事を全然関係ない下級生の女にべらべら喋ったわけだから、怒って当然だった。

ひとつ加えておくと、その頃、俺と愛美が仲が良いということは、学校では知られていなかった。というのも彼女とは学年が違うせいもあって、下校はばらばらだったからだ。朝は一緒に行ったが、たいてい他の子供たちとも一緒だった。


とにかく俺は信じられない思いだった。幸せの絶頂から不幸のどん底に突き落とされた気持ちだった。でも美紀ちゃんに対してなんの言い訳もしようがなかった。

俺は愛美ちゃんに話したことを、ものすごく悔やんだ。愛美ちゃんを信用しきっていた俺が馬鹿だと思うと同時に、愛美ちゃんに対する怒りがこみ上げてきてしかたなかった。

でも俺には、そのときなんで愛美ちゃんがそんなことをしたのかわからなかった。

俺はその日、問いただすために愛美ちゃんのうちにいった。愛美ちゃんは事実を否定しなかった。でもそんなことをした理由もいってくれなかった。ただ「だってあの子、嫌いなんだもん」といった。

それから美紀ちゃんの悪口をいろいろ言った。俺には愛美ちゃんがわからなくなった。俺が何を言ってもだめだった。

俺がああいうと、こういう、こういうとああいうで、俺は終いに頭にきて「愛美ちゃんなんか嫌いだ」と吐くき捨てるようにいって帰ってきた。


その週末、愛美ちゃんはうちに来なかった。その次の週末も来なかった。その次の次も、さらにその次の週末も彼女は来なかった。学校でたまたま顔をあわせても彼女は知らん振りをした。

俺の母親は最初、「愛美ちゃん最近来ないわね」とかいっていたが、俺が「しらねえよ、あんな奴」とかいうので、そのうち何も言わなくなった。

おれは、どうでもいいと思った。その時は愛美ちゃんが憎たらしくてしょうがなかった。あいつのせいで俺の幸せがめちゃめちゃにされたと思った。でもそれ以上に、愛美ちゃんにそもそも話した自分が馬鹿だと悔やんだ。でも悔やんでも悔やみ切れなかった。

その頃覚えた「覆水盆に帰らず」という言葉を心の中で繰り返した。

結局そのまま愛美ちゃんとは一言も喋らないまま正月を迎えた。


愛美ちゃんがいなくなったので、以前から同級生の中で一番気の合う孝司という子とよくつるむようになった。

あるとき、話が美紀ちゃんの事に及んだ。彼は、美紀ちゃんと俺の間に起こったことはしらなかった。俺は事の顛末を話して聞かせた(もちろん愛美ちゃんとのエッチの話はしなかった)そして「全部、バカ愛美のせいだ」といった。

孝司は同い年とは思えないくらい大人びている奴で、学級委員長とか生徒会長とかをやるタイプだった。彼はいつもかしこいこを言うので俺は一目置いていた。

孝司は俺の話を聞き終わると、「おまえ、鈍感だな。愛美ちゃん、お前が好きなんだよ。お前がもし好きで仲良くしている子から、他の奴が好きでカッコよくてとか言われたらどうする?愛美ちゃんがかわいそうだ」というような事をいった。

愛美ちゃんに対する怒りもおさまりつつあった俺は、これを聞いて、自分のした事の愚かさ気がついた。そして愛美ちゃんにたいして申し訳ない気持ちで一杯になった。

それからだった、俺の愛美ちゃんに対する気持ちに変化が出てきたのは。


それから毎日俺は愛美ちゃんのことを考えるようになった。急に彼女がいじらしくも思え、愛おしくてしょうがなくなった。

そして、以前一緒に空き家でしたさまざまなことや、一緒に泊まって楽しかった事などを思い出すたびに、胸がキューッと絞められるような思いをした。同時にしばらく忘れていた下半身のムズムズする感覚がよみがえってきた。

そう思い出すと、いつも女の子に囲まれ、ツンとした美紀ちゃんを学校で見るたびに忌々しく思うようになった。そうなると不思議なもので、今度は「あいつがいなければ愛美ちゃんと俺の仲はこうならなかった」と思うようになった。

おれは愛美ちゃんを取り戻したいと思ったが、きっかけがつかめなかった。今は学校であってもまったく無視だった。声をかけてもそっぽを向かれた。手に入らないと思うと欲しくなるのが人間の性なのか、そうなると余計、愛美ちゃんのことが恋しくて仕方なくなった。


孝司は手紙を書いて謝れといった。でも、俺は作文が大の苦手だった。でも、他にいいことが思いつかなかったので、俺は、散々悩んだ挙句、手紙を書くことにした。

原稿用紙1枚の作文を書くのも四苦八苦の俺が、10枚くらいの長い手紙をかいた。今でも手元にある何回も消しゴムで消して汚くなった下書きを読むと、11歳の自分がどんなに必死だったかわかる。その手紙は、今読むと恥ずかしくなるような甘い台詞で埋められていた。

俺はまず自分が思ったことを正直に書いた。そして、愛美ちゃんが、世界で一番大切な人間で、心から愛している。そして以前の自分達に戻れるなら、自分は何でもする。というようなことを延々10ページに渡って書き綴ったのだ。

俺はそれが書きあがってからも数日間、投函できなかった。どんな反応があるか心配だったからだ。投函してから、返事が来るまで、毎日毎日が、まるで一年のように感じた。

数日後やっと来た彼女の返事は女の子らしい便箋二枚にかわいい文字で丁寧に書いてあった。


手紙をもらうまでは、リョウ君がすごく醜いいやな人に思えていて、話もしたくなかった。でも手紙を読んでリョウ君の気持ちがわかって、嬉しくて涙が止まらなかった。リョウ君をどれくらい好きだったかわかった。今すぐリョウ君の所に飛んでいきたい。でもリョウ君が来るのを待っている。ということが書いてあった。

俺はこれを見て、ぶっ飛んでしまいそうだった。俺は早まる心を抑えて、電話の受話器をとると、彼女の家の番号を押した。彼女の母親が出た。「あれ、リョウ君久しぶりね、ちょっとまってね」といった。俺は、心臓がドキドキして、呼吸困難に陥りそうだった。

愛美ちゃんが電話口にでると、俺は上ずった声で「手紙ありがとう」といった。それからやっとの思いで「いろいろゴメンね」といった。
受話器の向こうからは、「うん」という声がかすかに聞こえた。


その後何を喋ったか覚えてないが、最後に、俺が「また仲良くしてくれる?」というと、それまで鼻をすすりながら「うん、うん」とだけ繰り返していた彼女は感極まってワーッと泣き出した。俺は「今からそっち行くよ」といって電話を切った。

そのあと俺は自転車を飛ばして愛美ちゃんの家まで行った。彼女は外で待っていた。もう泣いていなかった。彼女はばつが悪そうに、上目遣いで俺の顔を見た。

その何かを訴えかけるような目が堪らなく魅力的だった。あらためて、愛美ちゃんてなんて可愛いんだろうと思った。彼女は俺が近寄ると、何もいわずに抱きついてきた。

そして、しばらくそうしてから、ふと思いついたように、俺の手をとると家の裏の方に引っ張って行った。そこは、彼女の家と裏の柵の間の狭い空間で、周りから見えなかった。「ねえ・・・、キスして」といって目をつぶった。


俺にとってキスなんて生まれて初めてだ。俺は、急に息が苦しくなって、俺は胃袋の下の部分がムズムズする感覚を覚えた。俺はテレビとかのシーンのみようみまねで、恐る恐る彼女の唇に軽く自分の唇を重ねてチュッっと吸った。

俺が唇を話そうとすると、愛美ちゃんは「絶対逃がさないぞ」といわんばかりに俺の頭を両手で抱えて、ギュウっと唇を押し付けて激しく吸った。俺は一瞬びっくりしたけど、自分も同じように思いっきり吸った。

久しぶりに股間がムズムズし股間に血液が流れ込むのがわかった。やっと苦しくなって唇を離した頃には、オチンチンがビンビンになってズボンの前を押し上げていた。

彼女は、俺の顔をジーッと穴が開くほど見つめながら、ハアハアと激しく息をしていた。その瞬間の彼女の、まるで仕切り直前のお相撲さんのような必死な表情を俺は今でも忘れない。俺はそのとき、無性に彼女の中に入れたいとおもった。


すると、まるで、俺の心を読んだかのように、彼女はかべに手を突いてお尻をこっちに突き出した。俺はそれがどういう意味かすぐわかった。俺は慌ててズボンを下げてパンパンになったオチンチンを出した。

そして、ハアハアと口で息をしながら、彼女のスカートをめくって、両手で紺色のブルマに手をかけるとパンツごと一気に下ろした。そこには、彼女の見慣れた「オチンチン」の入り口が割れ目からちょこっと顔を出していた。心臓が壊れそうなくらいドキドキなった。

俺は、早まる気持ちを一生懸命抑えながら、自分で皮をむくと、もう無我夢中で自分のオチンチンを彼女の中に突っ込んだ。この上なく気持ちよかった。彼女も気持ちよさそうに「はぁー」と大きなため息を漏らした。まるで薬の切れた麻薬患者が、やっと薬にありついたような感じだった。


彼女は、よほど気持ちいいのか、悩ましげに腰をよじるようにしながら、そのかわいいお尻を俺の下半身にグイグイ押し付けてきた。そして自分でお尻を左右にゆっくり動かして、そのたびに気持ちよさそうに「アァ、アァ」と喘ぎ声をもらした。

俺は愛美ちゃんの腰をしっかり持って、自分の下半身を彼女のお尻に一生懸命押し付けた。そしてそのうち、俺は絶頂に達し電撃のような快感がほとばしった。
愛美ちゃんはその後もしばらく動いていたけど、ブルブルと全身身震いした後、股間をビクビクビクと痙攣させていってしまった。

そのあと俺達はその場で抱き合った。その瞬間、彼女はそれまで張り詰めていた気持ちが緩んで感情が一気に噴出したのか、わーっと泣き出した。彼女は俺を抱きしめて泣き続けた。俺も嬉しくて一緒に泣いた。


それから俺達は夢のような毎日を過ごした。毎日、学校への行きかえりはもちろんのこと、学校でも逢引するようになった。もうすぐ6年生になるその頃、同様に思春期を迎えつつあった同級生はいろいろといたずらを仕掛けてきた。

愛美ちゃんは、下駄箱に俺の苗字を書かれたし、俺達が歩いてると「ヒュー、ラブラブ」といってからかわれた。誰かが嘘のラブレターをでっち上げて、いやらしい文章を大声で読み上げたりした。でお俺達は全然気にもしなかった。

俺達は二人の世界に入り込んでいて、外部の雑音は全然気にならなかった。逆にまるで、家の中から、外を吹き荒れる嵐を眺めているように、ひそかに楽しんでさえいた。


今考えてみると、美紀ちゃん事件を機に俺は精神的に随分と成長した。その時を境に愛美ちゃんは俺の恋人になった。俺はそのとき, 紛れもなく思春期の恋をしていた。言葉では良く表せないが、授業中でも愛美ちゃんのことを思うと、切なく胸がキューンとなった。彼女が愛しくて愛しくて仕方が無かった。

それは以前みたいにただエッチな遊びをしたいという、好奇心と性欲だけに基づいた感情とはまったく別物だった。その頃は一緒にいるだけで幸せ気分いっぱいだった。

親達も、二人が仲直りしたあと、以前にもましてべったりしているのであきれ返っていたが、放っておいてくれた。俺達の相変わらず二人になるとエッチな遊びを続けたが、エッチの質が少しずつ代わっていったような気がする。以前みたいにただ入れれば良いというのではなく、もっと濃厚になってきた。


例えば一番大きな違いは、キスをするようになったということだろうか。親達の目の届かないところにいくと、俺達はキスをした。知らないうちにフレンチキスをするようになっていた。愛美ちゃんの舌は俺の口の中にニュルニュルっと入ってきてまるで、軟体動物ように動き回った。俺の舌とその軟体動物は絡み合って遊んだ。

そうすると、当然下半身が黙っていなかった。しばらくそうやっていて、我慢の限界に達すると、とっちからとも無くパンツを下げて、下でも結合した。
そして向かい合って入れたまま俺達はさらにキスをした。そして、舌や口の周りの筋肉が疲れて痛くなるまでお互いの口をむさぼった。それがあまりにも刺激的なので、俺達はすぐいってしまった。

変な話だが、それまでオチンチンをオマンコに入れるということは散々やってきせいか、キスの方が新鮮で刺激があった。
でもやはり快感が欲しくてオチンチンを入れずにいられなかった。やはりエッチあってのキスだった。エッチの方が主食でキスがおかずといったような感じだろうか。


でも、そんな幸せな日々もそう長くは続かなかった。2月が終わろうという頃だったと思うが、俺の父親がひとこと、「オマエには気の毒だけどな、愛美ちゃんところは東京に引っ越すことになったよ」といった。新学期は向こうの学校に行くということだった。

俺にはその言葉が信じられなかった。まさに晴天の霹靂とはこのことだ。俺は、せっかく一緒になれた俺達を引き離そうとする運命の女神を憎んだ。

俺達はそれから、無い知恵を絞って、なんとか離れ離れにならないですむ方法を考えようとした。俺は、愛美ちゃんのうちにいって、愛美ちゃんのお父さんに頭を下げた。愛美ちゃんのお父さんは、優しそうなおじさんだったが、その彼が、申し訳なさそうに俺に向かって、「君の気持ちはよーくわかるけど、おじさんにもどうしようもないんだよ。会社の決定だからね」といった。

愛美ちゃんだけこっちに残ってうちで暮らすという案は、俺の両親に却下された。


残るは駆け落ちしかなかった。もちろん「駆け落ち」なんて言葉は知らなかったけど、「二人でどっかに行こうか」と考えた。でもどこに?お金は?そうやって考えていったら、結局、子供の俺達にはとても無理だった。俺は、毎日恨めしそうにカレンダーをみてはため息をついた。

俺達にとって、死刑宣告をされたのと同じだった。後残されたのは、刻々と迫る離別の日までの時間をいかに有効に活用するかということだけだった。俺達は、寸暇を惜しんで逢引を続けた。

愛美ちゃんの家は、引越しの準備で忙しかったから、春休みに入ってから、愛美ちゃんはうちに泊まりに来た。俺達は毎日、将来の事を話し合った。夏休みにはどっちかの家に遊びに行こうと約束した。

愛美ちゃんは、毎日手紙を書いて、一週間に一回は電話するといった。俺は作文は苦手だったけど、愛美ちゃんが相手だったら返事が書けそうなきがした。そして、もっと大きくなって高校を卒業したら結婚しようと約束した。


俺達は、発情期の犬や猿のように、エッチをした。母親が午前中パートにでかけると、家には誰もいなくなって、(弟は保育園か?)思う存分エッチができた。それに飽きると、外に遊びに行った。

その頃、近くにチリ紙交換の会社があって、古雑誌が、倉庫からはみだして、裏の敷地にまではみ出して散らばっていた。時々、かなりエロい漫画や雑誌の類が混ざってることがあった。裏は、空き地になっていて、建材の様なものが積んであったりしてあって、周りからすぐ見える場所じゃなかったので、俺達はそこにいって、そういう雑誌をみつけると、そこにしゃがんで、一緒に興奮して息を飲んでの見た。

今考えると、かなりソフトなもので、もろの写真とか無かったし、絵も、肝心な部分は、省略されていて、かなりの想像力を要求されるようなものだったと思うが、それでも子供だった俺達にはすごく新鮮で、興奮材料としては申し分なかった。


俺達は、興奮すると、その場ではめた。エロ漫画の登場人物を真似て、新しい体位を研究したりした。俺がピストン運動という概念を覚えたのもその頃だろう。

壁に手をついた愛美ちゃんのお尻を抱えて、バックで突きまくった記憶がある。

こうやって、楽しかった最後の一週間はあっとう間に過ぎ去った。

愛美ちゃんの家族が引っ越す前の晩、一緒にお風呂にもはいって、パジャマも着て両親に「おやすみなさい」をいってから部屋にいくと、俺達は抱き合った。
これが最後だった。泣いても笑っても、明日から俺達は離れ離れになるんだ。俺達は何もいわずにしばらく抱き合っていた。それから俺達は見つめ合った。愛美ちゃんは今にも泣き出しそうな顔をしていた。


俺たちは、いつもよりもゆっくりキスをして、そのあとエッチをした。でも、それは快感を得るためというよりも、そうしていないと、そのまま、二人が一生離れ離れになってしまう様で不安で仕方なかったからだった。

お互いがいったあと、つながったまま、いろんな話をした。今までの、いろんな楽しかった事。分かれてからどうするか。学校を卒業したらどうするかなど、その頃毎日話していたことの総ざらいだった。

布団に入っては見たものの、俺達は眠れなかった。あれは、たぶん夜中2時か3時を回った頃だろうか、彼女が、もう一回俺との最後の思い出を作りたいといった。

俺達はごぞごぞ起きだして、服をきて、ジャケットに身をつつむと、物音を立てないようにそうっと真っ暗な外に飛び出した。3月下旬なのに、真夜中の空気は思ったほど冷たくなかった。俺達はいつも遊んでいた場所を歩いて一回りした。

前の社宅まで行ってみた。普段は交通の激しいバイパス道路も、今は車が一台もなく、不思議だった。俺達はそれから学校まで歩いていった。


学校の校舎は、真っ暗闇にたたずんでいた。俺達は、校舎の端の入り口を試しに引っ張ってみると、意外な事にすっと開いた。俺達は中に入ると、真っ暗の階段を上って、俺の教室に行った。

夜の校舎の中は、いくら鉄筋の新しい校舎だとはいえ、不気味だった。俺達は暗い教室に入った。同じ教室が昼間見るのとは、全然違う場所にみえた。俺達が仲直りをして以来、愛美ちゃんはしょっちゅう俺の教室に来てたからもうおなじみだった。

愛美ちゃんは、俺の席までいくと、机と椅子を、まるで大切なもののように、撫でた。そして机にちょこんと腰掛けると、俺のほうに向かって両手を差しのべた。

俺は立ったまま彼女をぎゅうっと抱きしめた。彼女は俺の腰に両足を回して、俺の下半身を引き寄せた。

いつもだったら、興奮するこういう何気ない動作の一つ一つもこのときだけは、悲壮感を伴って俺達を余計暗い気持ちにした。俺達はそのままお互いの唇を求めた。いつもよりも激しくお互いの舌を絡めあった。


俺は、さっきから愛美ちゃんのあそこに押し付けられて堅くなった俺のオチンチンをズボンから引っ張り出した。愛美ちゃんは、パンツの股を横にずらして、入り口を露出させると、もう一度「キスして」といわんばかりに俺の方に向かって口を突き出した。

俺は、一人であせっているオチンチンをとりあえず彼女の入り口にあてがってあげて、愛美ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。そして、俺の舌を彼女の口の中に押し込むのと同時に、オチンチンをゆっくりと彼女の中にうずめた。

その瞬間「ウーン」と俺の口でふさがれた愛美ちゃんの口からうめき声ともため息ともいえない声が思わず漏れた。

こうやって、俺達は真夜中の教室で、二人のいつもの儀式を始めた。二人が一回いった後、俺は自分の椅子に座った。そして愛美ちゃんは俺の上にまたがった。

俺は愛美ちゃんを抱きしめた。彼女は、俺の既に準備の整ったオチンチンを中に自分で導くと俺の体にしがみついた。俺はまた彼女の口を自分の口でふさいだ。


二人が学校を出た時はもう既に東の空が少し薄明くなっていた。俺達は、冷たい空気の中をてをつないで無言のままゆっくり歩いて家の方へ向かった。

「私は絶対泣かないよ」と愛美ちゃんはポツリと言った。そして「だって、また、夏休みになったら会えるじゃん」と付け加えた。

俺は、「うん、そうだね夏休みなんてあっという間に来ちゃうよね」といった。
彼女は、「それに私たち、そのうち結婚するんでしょ?」といった。
俺が「うん、もちろん」というと、彼女は「絶対だよ。忘れないように指切しよう」といって、立ち止まって小指を突き出した。俺達は、指切りをした。俺はこの時の彼女の細い小指の感触が今でも自分の小指に残っている。

俺達が家につく頃までにはすっかり明るくなっていたが、親はまだ寝ていた。俺達は体が冷えたのか急にさむくなって、布団に服を着たままもぐった。二人とも知らないうちに眠ってしまった。


騒々しい物音で、目が覚めた。母親が雨戸を開けていた。「ほら、もう起きなさい」といった。おれは、引越しの日だと気がついて、もう愛美ちゃんがいなくなってしまったのではと、あわてて振り返ったら、みたら彼女は俺のすぐ横でまだスヤスヤと寝息を立てて寝ていた。

母親は、俺が服のまま寝ていたのに気がついて、「あれ、パジャマはどうしたの?」といったが、俺が答えを考えているのをみて、それ以上詮索せずに、「愛美ちゃん起こしてあげてね。」といい残して部屋から出て行った。

俺は、愛美ちゃんの寝顔があまりにもかわいかったので、思わずキスをした。そうしたら、彼女は、薄目を開けて、俺の口に吸い付いてきた。俺達はまたしばらくそのままお互いの口を求め合った。


朝食を食べたあと、彼女の出かける仕度も終えて、子供部屋で最後のひと時を、名残惜しんでいたら、ついにお迎えがやってきた。

愛美ちゃんのお父さんの車が玄関の前に外に見えた。玄関で俺の両親と愛美ちゃんの両親の話し声が聞こえた。俺達は、子供部屋で息をひそめて、互いの両手をとってしっかり握り締めていた。そのうち、俺達を呼ぶ声が聞こえた。

俺達はお互いをぎゅうっと抱きしめた。俺達に覚悟はできていた。
愛美ちゃんはひと言「絶対泣かないよ」といった。でも、「ニコニコ笑ってバイバイしようね」という彼女の顔は、今にも泣き出しそうだった。

皆で玄関の外にで、彼女のバッグを車に入れたら、愛美ちゃんは、もう向こう側の人だった。両親にはさまれて愛美ちゃんは寂しそうに立っていた。何もわからない愛美ちゃんの妹はお母さんの足にまとわりついて嬉しそうだ。


親達が大人同士の挨拶をしている間、彼女は今にも泣き出しそうな顔をして、俺の方を見ていた。そして、いよいよ、挨拶が終わると、俺の父親は、よせばいいのに、わざわざ俺達に向かってこう言った。

「おまえたちも、お互いにいい友達にめぐり合えて本当によかったな」そして、「本当に、楽しかったなあ」とまるで自分の事の様に付け加えた。

その言葉を聞いて、それまで必死にこらえていたのに、顔の筋肉が自分の意思に反して引きつっていった。もう遅かった。目頭から熱いものがジワーと湧き出し目の前の情景が急に歪んだ。

俺の顔をじーっと見つめていた愛美ちゃんの顔も、急にくしゃくしゃに歪んだと思ったら、俺達は、ほぼ同時にわぁっと大声を上げて泣き出した。いったんたが緩んでしまうと、止め処もなく後から後から涙が溢れ出した。


愛美ちゃんは思わず、俺の方に走りよって、俺に抱きついた。俺はしっかり彼女を抱きしめた。「リョウ君、好きだよ、大好きだよ、わあああーん」といいながら愛美ちゃんは体をガタガタと小刻みに震わせて泣きじゃくった。

俺もなにかいいたかったけど、言葉にならならず、「うん、うん」と頷くのが精一杯だった。
母親たちもそれをみてもらい泣きをして目頭を交互にぬぐっていた。ひとしきり泣いて少し落ち着くと、おれはまだ、ヒクヒクしている愛美ちゃんに、一言「絶対泣かないって言ったじゃん。笑ってバイバイなんだろ」といった。彼女は、「だって、リョウ君が泣いたんだもん、つられちゃったじゃん、バカ」といって笑い泣きした。

彼女は家族と一緒に車に乗り込んだ。俺達はもう泣かなかった。俺は角まで車を追いかけていった。そして、そのあと、ずっと向こうの角を曲がって見えなくなるまでそこに佇んでいた。そうして、「ああ、行ってしまった」と思うと、どういうわけか少し、すがすがしい気分になった。

<続く>





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