牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 09:08
吐き捨てるように言うと、ヒロシの母親は目を閉じてそっぽを向いた。
おめえらだったら、どうするよ。
紺野美沙子(好みじゃなかったら、ごめんな)みたいな美熟女が、しかも同級生の母親が、たわわな白い乳房、自分でむき出しにして、切なげに身を横たえてるんだぜ。
「好きにすればいいじゃない」
なんてな。
男として、こんな悦楽、ねえよな。
わりいけど、後で元彼女から処女いただいた時だって、こんなに興奮感激はしなかったね。
悔やまれるのは、あの頃はまだアナログだったんだよな。
カメラもデジカメじゃなかったし、携帯なんぞカメラついてないどころか、一般に普及してなかった。
きっと、カメラ向けても、涙ながらにその身体、撮らせてくれたと思うぜ。
今にして思えば、ヒロシの母親、きっと胸を触らせるまでだったら我慢できる、とでも思っていたんだろうな。
下半身、とくにマンコのあたりをいじられるんだったら、胸をいいように触られてるほうがマシだって。
ま、たしかに厨房といえばまだまだガキだから、マンコよりもおっぱいのほうに魅力を感じていたのは正直なところだ。
お前らも、そうだっただろ?
ヒロシの母親の乳房は、その豊満な重みに耐えかねて、ひしゃげたようになっていた。
青い血管が白い肌から透けて見える。
おれはもう、夢見心地で鷲掴みに、ヒロシの母親の乳房をつかんだ。
左手全体に、柔らかい快感が広がる。
ふるふると軽く揺すると、気持ちいい重さが掌に感じられた。
見ると、ヒロシの母親が軽く眉間に皺を寄せている。
もう片方の乳房の先に立つ焦げ茶色の乳首を吸うと、その瞬間だけ、ぴくっとし、かすかに「うっ」と呻く声がした。
ちゅうちゅう吸い、舌と口腔でねぶるるように彼女の乳首を刺激しても、しかしヒロシの母親はそれ以上のあからさまな反応を示す事はなかった。
だが、こころなしか乳首が徐々に固さを増しているのが感じ取れ、それだけで充分だった。
ちゅうちゅうと、吸ってやった。
左手でもみもみしているおっぱいの乳首も、ちゅうちゅう。
交互に、ちゅうちゅう。
左手で乳首をつまみ、もう一方の乳首をちゅうちゅう。
やがてヒロシの親の乳首がアーモンドの半分くらいにまで勃起した。
乳首を吸いながら俺がちらりと見あげるとヒロシの母親の白い首が反り、あごが天に向かっている。
きっと、軽くのけぞり、頭頂で体重を支えてるんだろう。
俺がちゅっと乳首を吸ったり、こりっとつまんだりすると、そのたびにあごが切なげに左右に揺れ、まくった服を握りしめてる両手がぎゅっと、握りしめられる。
ふんっ、ふんっと、荒い吐息も洩れているようだ。
無理もねえよな、敏感な所をいじられちゃ、感じまいと自分を押さえつけてたとしても身体は反応しちまうわな。
もう、その時俺、有頂天なまでに興奮したよ。
へへへ、ヒロシ、おまえが赤ちゃんの時にすってたおっぱい、今俺が吸ってるんだぜ。
男として、な。
いいおっぱいしてるな、おめえの母ちゃん。
へへへ、乳首固くなってるよ。
おめえの母ちゃん、おっぱい吸われて気持ちいいのかな?
こうしてちゅって吸ってやると、色っぽく息吐いて、首振るんだぜ…。
でもよ、おめえら、「好きにしなさいよ」って諦めきって自分の身体差し出してる女を弄ぶのって、すげえ興奮するぜ。
こうやって胸をいじってもよ、合意のセックスだったら相手も「あん!」なんて喘ぐけどよ。
この女は、絶対に感じるまい、感じるもんか、とにかく目を閉じて嵐が過ぎ去るのを待つだけ、ってな感じでマグロになってるのに、意に反して身体がぴくんぴくんしちゃいながらも、耐えてるんだ。
唇ぎゅっと噛みしめて、声が漏れるのを耐えてるんだ。
ヒロシにはけっして見せた事がない、切ない表情になってな。
「おばさん、気持ちいい?」
「き、気持ちいいわけ、ないでしょ」
へへへ、そういうわりにわおばさん、ずいぶん息が荒くなってるよ。
苦しそうじゃん。
ほっぺたも赤いしさ。
「も、もう、じゅ、充分でしょ…」
そういってヒロシの母親が胸を腕で覆い起きあがろうとしたが、俺はそれを止める事なく身をよけてやった。
もっと熟女の身体を堪能したいのは山々だったが、もう限界すれすれだった。
へたすりゃ昨日のように暴発しかねなかった。
あの心地良い手つきでシゴいてほしかった。
いかにも女臭い、なよっとした横座りで、片腕で胸を隠しながらしばらく、ヒロシの母親は息を整えていた。
なんとも艶めかしい姿態だった。
やがてまくりあがってたままの服をおろそうとした時、俺が
「待って、俺、おばさんのおっぱい見ながら、しごいてもらいたいの」
と言うと、ヒロシの母親は逆らわなかった。
そして俺を横にし、ズボンとパンツを膝のあたりまでおろした。
固くなったチンポが勢いよく跳ね上がるように現れても、ヒロシの母親は無表情のままで、昨日のように反応を示す事はなかった。
ただ、顔は上気し、目ばかりがきらきらと潤んでいた。
おまえら、想像できるか?
紺野美沙子が、おっぱいポロリしながら、表情押し殺してチンポしごいてくれてるんだぜ。
たまんねえよ、なあ?
文字通り三擦りで、俺のチンポから白い飛沫が飛び散った。
マスかいてる時にはありえない快感が性器から広がり、俺、のけぞり叫びながら、びゅっびゅっ。
次の日も、その次の日も、もちろんヒロシの母親は俺の性欲を満たす為に、その肉体を捧げに俺の家へとやってきた。
そして、俺にその豊かな乳房をしばらく好きなように愛撫させた後、怒張した俺の性器をしこし事こすり、めくるめく快感へと導いてくれた。
ただ、次の日は熱い息を吐くだけでなく、俺が乳首を刺激するたびに「んんっ」と切なげにのどを鳴らしはじめ、3日目にはもはや自分が感じている事を隠そうともせず、
「あぁう…あん、あうんっ!」
と喘ぎ始めた。
そして4日目には乳房をむさぼる俺の頭を抱きしめ、
「ああ、ああ…」
と、髪をかきむしり始めた。
俺が思わず乳首を噛んだ時、「ああ、いい…」とすら、言った。
もちろん、それに比例して俺の快感は深くなっていた。
へへへ、ヒロシ、おめえの母ちゃん、淫乱だなぁ。
嫌々乳首吸われてるのに、感じ始めちまったぜ。
俺の頭、ぎゅっと抱きしめてよ、かきむしってよ。
ああん、だってさ。
乳首噛まれてよ、いい…だってさ。
へへ、ヒロシおめえ、じぶんの母ちゃんがどんな喘ぎ声出すか、知ってるか?
魂の震える、いい声だぜ。
ヒロシおめえよぉ、母ちゃんおっぱい揉まれて乳首吸われて、どんな顔して耐えてるか、わかるか?
へへへ、ざまぁみろ…。
そして5日目、ヒロシの母親はベージュのおばさん下着ではなく、薄いブルーのブラをしていた。
でも、面白いもんだな。
ヒロシの母親、俺に乳首吸われて、スカートの中に手を入れられて気持ちよがり、喘ぎはじめたのに、そして俺が射精した後も優しく、まるで恋人か実の母親のように(実の母親はそんな事しないが)後処理してくれるのに、家に来る時はいつも、怒ったように憮然とした表情でやって来るんだ。
抱きしめてキスしようとしても本気で嫌がる。
「まずはお茶でも、どう?」
とか雑談しようと話を向けても、
「そんな事より、さっさとすませましょ」
なんて、本当に素っ気ない。
このあたり、
「ここに来たのは自分の意思ではない」
という態度を露骨に強調してるんだな。
だけどよ、俺がヒロシの母親の乳をいじくりだすと、始めのうちこそ
「うっ…くっ…」
と唇かみ締め、激しく首を振って耐えてるんだが、次第に「あぅっ」とか、声が漏れ出すんだ。
その度に声出してしまった悔しそうな表情をする。
たまらなく可愛いぜ。
次第にボルテージが上がってきて、きっと快感が理性を超えちまうと、あられもなく喘ぎだすんだ。
この瞬間を、ヒロシに見せてやりたいくらいだ。
そしてこうなると、俺がキスしようとしても拒まない。
3日目だったかな、初めてまともにキスできたのは。
女の唇ってこんなに気持ちいいんだって、天にも昇る気分だった。
4日目には俺が唇重ねたら、舌を入れられて衝撃的だった。
最初何がなんだかわからず、口腔内にうごめく舌が気持ち悪かったが、舌を絡め口腔内をくすぐられるう、脳天にしびれるような快感が走り、それだけで射精しそうだった。
人妻とのキスは、たまらんぜ。
その後ほかの女の子とキスする機会が多々あったが、この時ほど気持ちいいキスはめったにお目にかからない。
5日目は、いつもと反応が違っていたので極めて強烈な印象として、俺の記憶に残っている。
ヒロシの母親は、萌黄色のサマーセーターを着ていた。
いつものようにそっけなく俺の部屋に来、ベッドに座っても、じっとしているだけだった。
いつもなら、俺が横に座るなり前に立つなりすると、淡々と自分で服をまくるなりボタンをはずすなりし、ベージュ色のブラをはずして、「気の済むようになさい」と言わんばかりの態度をとる。
俺はこの時の悲しげに伏せるヒロシの母親の美しい目が好きなのだが、この日は違っていた。
ちょっぴり面くらい気味に「いい?」と聞くと、頷く事も無くヒロシの母親は、目を瞑ってベッドに身を横たえる。
どうしたらいいのかよくわからなかったが、とりあえずとりあえずサマーセーターに手をかけて、捲り上げようとした。
「やっ」
と小さく叫んでヒロシの母親は身を硬くしたが、かまわず俺はまくりあげた。
いつもと違う女の態度に、少々興奮気味に。
豊かな乳房を覆っていたのは、薄いブルーのブラだった。
いつものベージュのおばさん下着と違う、愛らしいブラに俺は心臓がどきんと大きく鼓動するのを感じた。
俺が目を見開いてまじまじとみていると、
「恥ずかしい…」
そういって両腕で胸を隠そうとする。
その仕草に激しく萌え、
「いいから見せろよ」
と、自由になる左腕でヒロシの母親の右腕を払い、押さえつけた。
が、ヒロシの母親は左腕だけででも胸を隠そうと、艶めかしく上半身をクネらせている。
たまらず、俺はヒロシの母親の唇にキスをした。
いつもならこの時点では激しく拒まれるのだが、この日は素直に応じてきた。
まるで合意の上のセックスのようだったが、アブノーマルに性体験の第一歩を踏み出した俺としては逆に新鮮で、興奮極まりなかった。
紺野美沙子が、ブルーのブラつけて、「恥ずかしい…」なんて必死に腕で隠そうとしたら、男たるもの、我慢できねえだろ。
ましてや厨房だぜ。
再び俺の視線が胸に釘付けになると、
「そんなに見ちゃ、いやぁ…」
と、胸を隠そうとする。
ええい、俺の右腕が使えねえのがもどかしい!
ガバッとこの女の両腕広げるように押さえつけて、たっぷりと目で犯したいもんだぜ。
俺がたまらずブラの上から唇で乳房にむしゃぶりつくと、ヒロシの母親はもともと大きい乳首をすでにこりこり固くさせていて、布地の上からもその存在を捉える事が出来た。
布地越しに噛むと、ヒロシの母親は首をのけぞらせ、押さえられたては俺の左腕を握り締め、「はんっ…」と喘いだ。
ブラ越しに乳首をハムハムしてると、ヒロシの母親、胸を隠そうとしていた左腕を俺の背へとまわした。
おいおい、こっちの乳首もハムハムしてくれってか?
おいおい、どうするよヒロシ、おめえの母ちゃんどうしようもねえなあ。
え?…だから俺、もう片方もハムハム、してやったよ。
そしたら、「あうっ」だってさ。
そして、フリフリのレースで縁取られたブラに沿って、白い乳房をちろちろちろちろ、舐めてやった。
それから、ちゅっちゅっって、ブラのふちに沿ってキス。
で、乳首の辺りをハムハム。
おい、ヒロシ、おめえの母ちゃん「ああ…ああ…」なんて色っぽい声出して、首左右に振ってるぜ。
「ねぇ、吸って…」
と、吐息のようにかすかな声でいわれた時、オレ、思わず「…え?」って、聞き返しちまった。
はっきり聞き取れなかったし、何よりまさかそんな言葉がヒロシの母親の口から漏れるとは思ってなかったし。
「吸って…いつも、みたいにぃ…」
俺、コクコクうなづいて、一気にブラ、押し上げた。
仕方ないよなぁ。
だって、紺野美沙子みたいな女に、乳吸ってってせがまれちゃあよぉ。
ぶるんと大きく揺れてあらわれた乳房はすでにほの赤く染まっていて、乳首はぴんと天井に向かってとがっている。
おれ、ちゅうちゅうちゅうちゅう、むしゃぶりついたよ。
ちゅうちゅう。
そしたら、ヒロシの母親、激しくのけぞって、「あぐぅっ!」と、信じられないような、ケダモノのような声をあげた。
ま、今から思えばさ、30代から40代の女って、いわば女盛りじゃん?
セックスの味を覚えてしまった、っていうかさ、わかるようになってきたって言うか。
だけど、逆に旦那のほうが、仕事が忙しいやら古女房には性的魅力感じなくなっちゃったやらで、ご無沙汰の奥様が多いってさ。
きっと、ヒロシの母親も、そうだったんだろうな。
そんな中で毎日、ガキとはいえ男に乳吸われて、身体いじられて、そんでもって若いチンポをしごいて精液のにおい嗅いでたら、そりゃ必死に抑えていたって、女の本能が目覚めてくるよな。
おかしくならないほうが無理だろう。
俺が乳首をちゅうちゅう吸ってやったら、
「ああん、いいの、いいの、いいのぉ…」
そう言って、ぎゅっと俺の頭、抱きしめる。
乳首を軽く噛んでやたら、一瞬目を開いて、
「はあっ…それ、すごくいい…」
と、甘ったるい声でのけぞる。
「ねえ、もっと、もっとぉ」
とか、
「いいの、ねえ、いいのぉ」
とか、おいおいどうしちゃったんだよってくらい、この日のヒロシの母親は、貪欲な女だった。
俺は言われるままに、ヒロシの母親の胸を愛撫していた。
あっちをちゅうちゅう、こっちをちゅうちゅう。
こりこり、ハムハム。
その都度、肉付きのいい乳房がみだらに波打ち、「あうぅっ」なんて悩ましい声で喘がれたら、そりゃもう、夢中になるわな。
次第にヒロシの母親の吐息が荒く、短くなり、喘ぎ声のボリュームが大きくなっていき、両手は俺の背をかきむしるやら髪をめったやたらにつかむやら、あるいはシーツをつかむやら、せわしなくなっていった。
狂ったように首を振り出し、全身がぴくん、ぴくんと痙攣を始める。
官能と快感のボルテージが、ヒロシの母親の中で高まっている事は、童貞の俺もよくわかった。
おい、もうびっくりだぜ。
ヒロシの母親、うわ言のように、
「だめよ…ああ、だめだめ」
とか、
「あなた、ああ、あなた…」
とか、意味不明な事まで言い出しちゃう始末。
そのうち、腰まで左右に振り始めちゃった。
「ああんっ…ああんっ…ああんっ…!」
って。
それが、次第に激しく
「ああっ…ああっ…ああっ…」
になって、
「あっ!あっ!あっ!」
になった時、とうとうヒロシの母親の中でボルテージが最高潮に達したみたい。
俺が乳首をじゅるじゅると吸い上げると、ヒロシの母親は「ひぐぅっ!」全身を弓なりに、のけぞらせた。
ブリッジのように、頭頂と両足のかかとだけで全身を支えて。
すごい力だったよ。
のしかかってる俺が、押しのけられちゃうくらい。
で、お腹の、ちょうど子宮の辺りがヒクヒク激しく痙攣して、それが全身に伝わってビクンビクン。
おっぱいが、ゆさゆさ。
童貞の厨房だってわかったさ。
ヒロシの母親、イッちゃったんだ。
へへへ、ヒロシよお、おめえの母ちゃん、とうとう堕ちちまったぜ。
最初は嫌がってたのによお、このざまだ。
全身ビクンビクンさせて、イッちゃったよ。
ヒロシにみせてやりたかったなぁ、おめぇの母ちゃん、色っぽかったぜぇ…。
しばらく二人とも、放心してた。
ヒロシの母親は快感の余韻を味わっている事は、時折痙攣して乳房を震わせている事でもわかったし、俺もはじめて女をイカせた事で、なんだか放心してしまったんだ。
いや、それだけじゃなく、貪欲に快感を追求し、とうとう絶頂まで上り詰めた熟女のパワーに、圧倒されたのかもな。
やがて物憂げに、ヒロシの母親が起き上がった。
まくりあがった萌黄色のセーターは豊かな乳房に引っかかったままで、むき出しの乳首はつんとしたままだ。
かきあげた髪から、上気したほほがあらわれた。
汗ばんだ顔に張り付いた幾筋かの髪の毛がまた、色っぽい。
次は、俺の番だった。
俺が快楽のきわみに、連れて行ってもらう番だった。
いつものように俺は横になって、ヒロシの母親の愛撫を、待ち受けた。
が、その日はいつもと違った。
柔らかい手で、しごいてくれなかった。
いつもとは比べ物にならないほどの気持ちよい、ぬるっとした感触に俺はおおうっと咆哮した。
驚いて顔を起こすと、信じられない情景が目に映った。
何だったと思う?なんとよ、ヒロシの母親が、あの紺野美佐子似の美女が、俺のチンポ、しゃぶってるんだぜ。
んぐっんぐっ…そんな卑猥な音、立てながら。
おっきくなっちまった、俺のチンポ、口いっぱいに咥えて、頭を上下させてるんだ。
その頃はフェラチオなんて知らなかったから、パニックさ。
ただ、ものすげえ気持ちいい事だけがよく、わかった。
俺がちゅぱちゅぱ乳首を吸ってやったように、今度はヒロシの母親が俺のチンポ、じゅるじゅる吸ってる。
魂がチンポの先から吸い出されそうな、恐怖にも似た快感があった。
チンポしごかれただけで、あんなに気持ちよかったんだ。
これで、お口の中にいっちゃったら、発狂しちまうよ…。
舌が亀頭の先をちろちろ、唇が竿を上下してじゅるじゅる、手でやさしく袋をさわさわ、硬くなった乳首が俺の太ももにつんつん。
ああ、俺って本当に、不幸だよな。
だって、はじめてのフェラが、こんなに絶品だったんだから。
悪いけどこれより後何人かの女にしゃぶってもらったが、この時ほどに、ヒロシの母親ほどにうまい女はいなかった。
不幸だよ、なあ?
この母親の姿を、すげーヒロシに見せてやりたかったよ。
自分の母親が、目の敵にしている同級生のチンポ、しゃぶってるんだぜ?
きっと、泣きながら悔しがるだろうな。
へへへ、ヒロシ、おめえの母ちゃん、ほんとにスケバだよなぁ。
俺のチンポ、しゃぶってるぜ。
ちゅぱちゅぱ、おいしそうにな。
こんなに一生懸命、俺を気持ちよくさせてくれてるんだぜ。
ありがとよ、ヒロシ…次の瞬間、それこそチンポの先から魂が抜かれるような快感が、俺の全身を襲った。
まさにさっきヒロシの母親がそうしたように、俺も叫び声を上げながら全身を弓なりにのけぞらした。
びゅっびゅっびゅっ。
精液が飛び出る亀頭をちろちろ舌先で舐め、ヒロシの母親はすべてをその口の中に収めた。
そして俺が放心しながらも上半身を起こすと、ヒロシの母親は俺の精液をごくりと飲み込んでいた。
その目は切なげに潤み、唇の端から白く一条、精液が垂れている。
凄惨な美しさだった。
…こんな感じで、5日目は非常に印象深い日となった。
こうやって書いてきて気づいたんだが、ヒロシの母親って俺にとって、初恋の人なのかもしれないな。
ヒロシの母親が初めて俺の前でイッてしまい、そしてまた俺のチンポを愛しそうに口に含んだ5日目を境に、彼女の態度が大きく、変わった。
玄関のドアを開けて中に入った時、俺が左腕で抱き寄せても抗わなくなった。
そればかりか、その時俺が唇を求めるといつも激しく拒んでいたが、抵抗する事なく素直にキスに応じるようになってきた。
いや、むしろ積極的に応じるようになってきた。
両腕を俺の首にまわし、やわらかい肉体をぎゅっと押し付けて、むしろ彼女が獣のような荒々しい呼吸とともに俺の唇をむさぼるような勢いだった。
女の熟しきった匂いとともに生暖かい舌が俺の口の中に、何かの生き物のようにぬるっと入ってきて、俺の舌と絡みあい、口腔内を刺激されて俺は早くも、玄関先で精液を爆発させてしまいそうなまでに興奮してしまった。
そうそう、もう一度書くが、6日目に玄関先で俺に抱きついてきたヒロシの母親の肉体が、いつにも増して柔らかかったんだ。
そりゃもう、生々しいまでにな。
唇を吸われ口腔内を舌で犯されながら俺は、ギンギンに興奮しきって、左手をたまらずヒロシの母親の胸へともっていった。
その時、いつもと違って生々しい柔らかさと、豊満な重さを、手に感じたんだ。
そして、トレーナーの中に手をいれ、腹部から胸へと向かってその滑らかな曲線を堪能しつつ、手を這わせてった。
そのうち俺の人差し指の側面が、ふにゅっと柔らかい球体に食い込んでしまった。
ぴくん。
ヒロシの母親の身体が揺れる。
そのまま俺の手のひらは、生暖かい柔らかい果実をそっと、にぎにぎした。
ノーブラ、だったんだ。
そっと優しく、優しく揉み揉み、揉み揉み。
全体を包むように、そっと、優しく。
乳房への愛撫にだいぶ慣れてきたのか、これまでのようにがっつく事なく、優しく、優しく揉んでやった。
獣のようなヒロシの母親の呼吸が一層荒くなり、俺の唇を割っている蠢く舌が、より激しく俺の口腔内を這いずり回った。
そして俺は人差し指の指先を、円を描くようにしてヒロシの母親の盛り上がった乳房に這わせた。
下から上へ、上から下へと、右回りに。
一周描くごとに円は縮まり、頂きへと徐々に上がっていく。
それに比例して、ヒロシの母親の呼吸が狂おしくなる。
俺の指先の描く円が500円玉ほどの大きさとなり、これまで滑らかだった感触が少しざらざらになった時、おそらくそこはヒロシの母親のこげ茶色の乳輪だったのだろう、ビクンと再び全身を揺らし、「うぐぐ…」と、あの美貌には似つかぬほど、淫猥にのどを鳴らした。
とうとう俺の指先が頂きに達し、こりこりの豆を摘み上げた時、「ひぐぅ!」と、あられもない、大きな咆哮とともにヒロシの母親はのけぞった。
おいおい、ここは玄関だぜ。
正直俺、一瞬に醒めてすげぇ焦ったよ。
あんな声出したら、外に聞こえちまうだろ。
なおもしがみつくヒロシの母親引き剥がして、とにかく部屋に連れ込んだよ。
部屋に入るなり、ヒロシの母親は紺野美沙子似の美貌を紅潮させ、目を潤ませて、ばっと、トレーナー捲り上げた。
ぶるんと、白い豊穣な果実がいやらしく波打ってあらわれると、ヒロシの母親は、俺にこげ茶色のお豆をつきだして、
「吸って…ねえ、吸って…」
とせがんだ。
あーあ、きっとこの女に会った人は誰も、この貞淑そうでおしとやかそうな美女が、こんなに破廉恥な事言うとは、想像だに出来んだろうな。
おい、ヒロシよぉ、とんでもねえ淫乱女だなぁ、おめえの母ちゃんは。
え?…俺がちゅっと、乳首の先にキスしてやると、「はんっ」と、全身ビクビクさせるんだ。
その様をニヤニヤしてみてると、
「じらしちゃ、いや…」
なんて甘ったるい声で、俺の頭、乳房に押し付けるんだ。
で、お望み通りちゅうちゅう吸ってやると、
「あうんっ!…いいの、いいの、すごぉく、いい…」
なんて、AV女優のように喘ぎ悶えるんだぜ?
眉間にしわ寄せてよ。
で、「もっと…もっとぉ」なんてよ。
ヒロシ、欲求不満の売女を母親に持つと、苦労するなぁ、おい?
ヒロシの母親の変貌ぶりには、本当に驚いたよ。
というか、戸惑ったというのが本音かもしれない。
今であれば余裕を持って女を調教していく喜びを感じるんだろうが、何せ厨房だし、女というものを何で触れたのが初めてだったから、むしろ女というものがわからなくなり、怖いと思ったくらいだった。
これまで授業参観や面談などで来校したヒロシの母親を目にした事は幾度と無くあった。
あの美貌だし、華やかながらも楚々とした風情は、ガキの目にもうっとりとする女性ぶりだった。
すでにオバサンになってしまった俺の母親と比べてみても、これが同じ「母親」というものなのだろうかと、ヒロシを非常に羨ましく思った事を覚えてる。
そんな淑やかなヒロシの母親と、自分で乳首を出して「吸って」とせがむAV女優のような女と、同一人物であるという事が理解できず、ちょっと引いてしまったあたり、やはりまだまだ青臭いガキだった。
もはやこの頃には、
「俺の性欲を満たす為」
に嫌々肉体を提供しに来るのではなく、
「自分の性欲を満たす為」
に恥も何もかなぐり捨てて、本性むき出しに俺の家に来ていたようだった。
俺が手から溢れるほどの乳房を揉み、こげ茶色の乳首をちゅうちゅう吸いハムハム噛んでやると、ヒロシの母親は、蛇か何かのように白い肉体をくねらせ、髪を振り乱しながら、隣の部屋にまで聞こえるほど大きな声で喘いだ。
俺が彼女の胸をネチネチ愛撫するだけで、6日目は激しく悶え、7日目は5日目の時のように、全身のけぞらせてエクスタシーに達した。
俺が
「ねえ、おちんちん、舐めてよ」
というと、ヒロシの母親は俺の頭を掴んで胸に押し当て、
「まだよ、まだよ…舐めて、もっと舐めて…吸って…いっぱい、吸ってぇ」
と、自分が満足するまで俺に奉仕するよう要求した。
やむなく俺は、若いチンポをギンギンにたぎらせ、先走り液でパンツをぬらしながら、ヒロシの母親が満足するまで彼女の胸を愛撫し続けた。
いつの間にか、立場が逆転していた。
彼女が軽く達すると、ようやくご褒美にフェラをしてくれるようになった。
8日目、ちょっとした事件がおこった。
なかなか信じてもらえそうにも無いと思うが、ま、ネタだと思うならそう思ってくれても構わない。
電話が、鳴った。
その時、俺はヒロシの母親とベッドの中にいた。
その日もヒロシの母親はベッドの中で良妻賢母の仮面を捨て、牝豚の本性をさらけ出して俺の頭を抱きしめていた。
俺は、ヒロシの母親に教わったとおり、乳首を歯で軽く噛んで舌でレロレロ、してやった。
「それ、すごくいいの…それされちゃうと、キュンキュン、キュンキュン、気持ちいいのぉ…」
自分でそう言うだけあって、両方の乳首を交互に攻めてやると、全身をのた打ち回らせてよがり狂った。
あまりに激しくて、シーツカバーまで外れてしまったほどだった。
「上手よぉ…すごっく、いいわぁ…」
今なら
「旦那よりもかい?」
なんて聞く余裕もあるが、あの頃はとにかく無我夢中。
そうしていつもより早く、ヒロシの母親がビクンビクン硬直し、絶頂に達した時だった。
電話が、鳴った。
これからようやく俺が舐めてもらえる、いざ、ってな時に鳴ったんだ。
全身の血がチンポに集中して、意気もはあはあ、落ち着かなかったが、電話には出ざるを得なかった。
親からかもしれないし、学校からかもしれないし、病院からかもしれない。
いずれにせよ俺が在宅という事は知ってるから、もしそういった連中からの電話だったら、まずい。
けだるげな白い肉体をベッドに残し、俺はズボンをもっこりさせたまま、隣の両親の寝室にあるコードレスの子機を手に取った。
セールスか何かだったら、叩き切ってベッドに戻るつもりだった。
が、受話器を耳に当てた瞬間、俺の心臓は間違いなくバクンと飛び出し、全身の血の気がサーっと音を立てて引いていき、おっ勃ってたチンポがへなっと、萎えた。
電話の主が、ヒロシだった。
ば、ばれた、か…?
さんざヒロシの事を胸中で罵り嘲りながら母親の肉体をおもちゃにしてきたが、心が前も無いままにいざその声を聞くと、あの優越感もどこへやら、言いようのない恐怖だけが俺を捕らえた。
それは罪悪感から来るものでもあり、なにより腕を折られた、その肉体的な痛みから来るものでもあった。
右腕が、ずきんと疼く。
しかし久しぶりに聞くヒロシの声は、逆上しているでもなく、いつものような乱暴な様子もなく、
『久しぶりだな…元気か?』
そう聞いてくる奴の声の方こそ、しぼんだ風船のように張りのない、しょんぼりした声音だった。
『なんかさ、家のお袋、時々お前のお見舞い、行ってるだろ?』
時々どころか、毎日やってきては俺に乳揉まれ、乳首吸われてるよ。
そして、俺のチンポしごいたりしゃぶったりしてるよ。
…まさかそんな事も言えず、下手な事もいえないので、「ああ」とだけ、答えた。
『今日もお花の先生のところへ行った後、お見舞いするかもしれないって、言ってた』
お花の先生どころか、ついさっきまで俺に乳首かじられ舐められて、ビクンビクンのけぞってたぜ。
「いいのぉ…もっとぉ」
とか言いながら。
…まさかそんな事も言えず、ヒロシの電話の真意も知れないので、無言でいた。
いま、お前の家に俺のお袋いるか?
そんな質問を予期して、俺は身構えた。
だが、ヒロシは弱々しくこういった。
『なんかさ、お袋に聞いたんだけどお前、ものすげぇ悪いらしいじゃん』
お、ヒロシの母親の奴、俺がヒロシの母親に仕掛けた悪い事、息子に漏らしてるのか?
一瞬そう思ったが、どうやらヒロシが言ってるのは、俺の容態についてらしかった。
『お袋に聞いたらさ、お前、腕の回復も思わしくないみたいだし、何より心にすげぇ深い傷、負わせちゃったらしいし…』
徐々にヒロシの声が涙声になってくる。
『お前、まだまだ物凄く、痛むんだって?人と会うのが、怖いんだって?オレ、お袋からお前の様子聞いて、すぐにでもお前の前で土下座したいくらい、滅茶苦茶反省してるんだ。後悔してるんだ』
おいおい、来るなよ。
今、お前来たら、お前の母ちゃんすごい事になってるぞ。
『だけどよ、お前が落ち着くまでは顔を出すなって、お袋が言うんだ。俺、謝っても謝りきれない事は十分わかってる。ごめんよ、ほんと、ごめんよ…』
涙声でしぼんでしまった。
どうやら話を聞いてると、喧嘩をしたわけでもなんでもないのにクラスメートの腕を折ってしまった、という事で、学校でも、そして塾でも、ヒロシは白い目で見られるようになってしまったらしい。
誰も回りに近寄らず、きゃあきゃあ言ってた女の子たちも、今や怖いものを見る目つきで、目も合わさないらしい。
そんなの、自業自得じゃないか。
元々本当のワルでなく、ただカッコつけていきがってただけのお坊ちゃまだから、たちまち参っちまったんだ。
で、学校を途中でばっくれ、オレに電話したんだとさ。
『お前を蹴り倒した時、お前、ぎゃあって、すげえ悲鳴あげたんだ』
覚えてない。
失神しちまったしな。
『…その声がよ、耳について離れなくてよ。…ごめんよ、本当に、ごめん…どうしたら許してもらえるのかわからないけど…』
おいおい、そんなに泣くなよ。
とりあえず、償いにお前のお袋さんの白くて熟した肉体、たっぷりかわいがってるからさ…。
その時、俺の中にある閃きが浮かんだ。
話はかわるけどよ、合意のセックスで女の身体をいじくるのもいいけど、涙ながらに嫌々肉体を提供する女の身体をいじり倒すのも、これまたたまらぬ悦楽だぜ?
そう思わないか?
それもさ、嫌がる女を殴り倒すような肉体的レイプではなく、
「気の済むまで、好きにすればいいでしょ」
と、悔し涙とともに差し出された生贄の肉体を、思う存分、弄ぶってのはさ。
相手の感じる敏感な所を、わざと刺激してやると、女は目を瞑り唇かみ締めて、耐えるんだ。
感じるまい、絶対に感じるもんですか、ってな。
だがそのうち、肉体がぴくんぴくん、反応しちゃうんだ。
それでも首を振って必死に耐えるんだが、そのうちに快感が理性を超えて、悔し涙とともに喘ぎ声がほとばしりだす。
たまんねえよな?
ヒロシの母親だって、初めはそうだったんだぜ?
悔しそうに乳出して、ちゅうちゅう吸われたって「うっ」っと言ったきりで、必死に耐えてたんだ。
わりいけど、大学の時付き合ってた彼女の処女をいただいた時だって、その時程の興奮はなかったよ。
それがよ、今や牝豚に堕ちきっちまったんだ。
ヒロシの母親はよぉ。
「悪いけど、いま手が離せないんだ。3分後にかけ直してくれないかな」
と電話を切った。
そして子機を持ったまま部屋に戻ると、ヒロシの母親がほのかにピンクに染まった上半身をけだるげに起し、顔にかかった髪をかきあげた。
「電話、大丈夫なの?」
俺はうなづき、ヒロシの母親の前に立った。
ヒロシの母親はなれた手つきで、俺のズボンを下着ごと、下ろした。
「あ、元気ない」
と、半勃起のチンポを手に取り、さわさわとしごき始めた。
たちまちに俺のチンポはヘソにつかんばかりに天に向かい、腰にギンギン直撃してくる快感に立ったまま愛撫を受ける自信がなく、俺は椅子へと座った。
ヒロシの母親は素直に従い、脚を広げた俺の前に跪いて俺のチンポを口に含んだ。
じゅるじゅる、じゅばじゅば。
ヒロシの母親の顔が上下するたびに豊満なお尻がゆれ、エロチックだった。
我慢我慢、まだイケない。
電話が来るまでは。
電話が、鳴った。
ばかやろう、ヒロシおせぇぞ。
おめえの母ちゃん、すげぇテク、もってるんだぞ。
間に合わねぇかと思っちまったぜ…。
びくっとしてヒロシの母親が顔を上げたが、俺は気にせずに続けるようにいって、頭を右ひじで押さえつけた。
あーあ、こんな事してるから、治癒が長引くんだぜ、全く。
でもよ、こうやって跪いた女にしゃぶられるのって、奉仕されてるみたいでいいよな?
まったくガキの分際で何をやってたんだか。
案の定、ヒロシだった。
何を話したかよく覚えてないが、ヒロシの声を聞きながらその母親にチンポしゃぶらせていた事は強烈に覚えている。
そして、ヒロシがグダグダと何やら喋っている最中、そして目を閉じ夢中になってその母親がじゅばじゅばチンポをしゃぶっているまさにその瞬間、俺は受話器をヒロシの母親の耳に押し付けた。
最初何をされたかわからずギョッとし、ヒロシの母親は頭の上下を止めた。
鳩が豆鉄砲食らった、という表現がうってつけなまでに目を丸くし、それでも頬をすぼめてチンポを咥えているその顔は、間抜けで滑稽で、とてもじゃないけど紺野美沙子の顔ではなかった。
だが、その受話器から漏れる声はなんと…最愛の息子の声ではないか!と言わんばかりに丸い目が驚愕の目になり、怒りの目になり、哀願の目になり、だが、おれがギプスで固められた右腕でしっかりその頭を固定しているので、ヒロシの母親は
「むぐぐぐぅ…」
と、チンポを口にしたまま呻くのみだった。
頭を左右に振り、何とか逃れようとするがそれがまたチンポに気持ちいい。
「ぐぅ!ぐぅ!」
呻く彼女の顔は、淫売女のそれではなく、性的受難に苦しむ母親の顔だった。
ギョッとしたのは、ヒロシの母親だけじゃなかったようだ。
受話器から漏れるヒロシの声は、奴もギョッとしている事が如実にあらわしていた。
『な、何だ、今の声。おい、○○(俺の苗字ね)、いま変な…猫の鳴き声みたいな、女の声みたいな、変な音、しなかったっか?』
もちろん、俺は答えない。
答えたくても受話器は奴の母親の耳に押し付けてるからな。
ヒロシの母親、狂ったように首を振る。
『もしかして…ママなの?』
さすが親子だな。
母親が呻いたり喘いだりする声聞いた事なんぞなかろうに、よく電話越しにわかったもんだ。
『ママ?…ママァ?』
ほお、ヒロシお前、おうちではママって、呼んでるんだぁ。
「お袋」さんの事。
ヒロシが自分を呼ぶ声を聞いて、母親は
「ぐうっぐ!ぐうっ!」
狂乱が一層、激しくなる。
涙が頬をぬらし、怒りと、憎しみと、哀願の目で俺を見上げた。
今思えば、良くぞチンポ噛み切られなかったもんだ。
今の俺はとてもじゃないが、あんな危ねぇ事はもう、できねえよ。
若気の至りってのは、ある意味怖いね。
オレはいっぱしのワルになったつもりで、ひそひそ声でこういった。
「おばさん、そんなにもがいたりうめいたりすると、聞こえちゃうよ。ヒロシ君に」
ビクッと身を震わせると、ヒロシの母親は悲しげに目を瞑り、とめどなく涙がぼろぼろこぼれていった。
そればかりかつんと高い鼻からも、鼻水がたれてくる。
呻く事も首を振る事もこらえ、ただしゃくりあげる音だけは押さえ切れないようだった。
俺はヒロシの母親の頭を抑え、その口に激しく、ピストンしてやった。
女は必死に耐えている。
『ママ?ママ?』
相変わらず、声が漏れる。
『おい、○○、お前ママに何してるんだ!変な事してたら、許さないぞ、ぶっ殺すぞ!』
変な事なんかしてないよ。
ただ、君のママに、償ってもらってるだけさ。
大切なママの、お口でね。
ネタだと思うなら、ネタだと思ってくれればいい。
その日俺は、『ママ?ママ?』そう狂ったように叫ぶヒロシの声を漏れ聞きながら、そのママのお口に、どびゅっとたっぷり出してやったんだ。
だが、ヒロシの母親はいつものように俺の精液を飲んではくれなかった。
うつろな目でどこか一点を見つめ、俺がチンポを抜いても口をだらしなく開けたままでいた。
精液がだらっと、あごを伝う。
俺は受話器を自分の耳に当てると、甲高い声で啜り泣きの真似を始めた。
「ママって、ママって何の事だよ…」
泣きながら、俺は言った。
「聞いてくれよ、さっきさ、電話を取った瞬間さ、うっかり右手たんすにぶつけちまってよ…痛くて痛くて、よぉ。死にそうなほど、痛いんだよぉ…」
そして甲高く呻くように、泣き声を出した。
しばらくはあはあ荒い吐息が受話器から伝わってきたが、高ぶる感情を抑えるような声で、
『…な、何だよ、お前の、声、だったのかよ?』
「何がだよ、俺は死ぬほど痛いんだよぉ!」
幸いあの時、ヒロシは俺のフォロー演技を信じたようだった(というか、信じたかったのだろう)が、バレてたらどうなってたんだろうな。
正直、チンポ勃ってる時はイケイケの鬼畜モードだったんだが、射精しちまった後はすげーやべぇ事しちまったと真っ青で、必死に演技こいてたんだ。
バレたら、殺されちゃうよ?ほんと。
こういう気質が、性犯罪をおこしたりするのかな?
自分で思い起こしつつカキコしてて、客観的に自分を反省してしまった…。
隣の部屋に受話器を置いて戻ってくると、さっきまでは口のように虚脱していたヒロシの母親が泣き崩れていた。
そして、俺が戻ってくるのを見ると、これまで見た事もない、まるで般若のようなものすごい形相で、
「あ、あんたなんて、最低よ!」
と睨みつけた。
俺、すくみ上がったよ。
この女、包丁持ってたら躊躇う事なく、激情に俺を刺すんじゃないか?
だが俺は平静を装って、
「大丈夫だよ、ヒロシ君にはばれてないよ」
と、言ってやった。
そして抜け抜けと
「明日も来てくれるんだろ?」
「いやよ…許さない…わたし、あなたを、許さない…」
「来てくれなきゃ、今までの事みんな、ヒロシ君にばらすよ」「言えばいいじゃない」
この女、開き直りやがった。
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