牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城
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15-06-14 09:56
仕事が退けたあと、食事に誘われて、帰りに車で送ってもらう途中の出来事。 生まれて初めて好きな人を裏切りました。可能な限り思い出して書くつもりなのです。 相手は、当時30歳で私より7つ上。Kさん。取引先の担当ですごく仕事できる人。独身でした。 以前から、たまに食事に誘われたり、お酒の席に呼ばれたりというのはあったのですが、二人っきりはなかったし、この日もそうでした。 車で送ってもらうのも何度かあったけど、いつも別になにもなく、こっちに彼氏がいるのは向こうも知ってたので、いつも遅くなる前に帰してくれたし……そんな感じだったので、少し油断してました。 路肩に車を止めて、自販機でお茶をおごってもらい、そのまま話をして。 恋愛話になり、カレ氏の浮気などで悩んでることをつい喋ってしまった。 そのうち妙な雰囲気になったというか、相談に乗るフリをされて、巧みに雰囲気を作られて…。 Kさんに恋愛感情は持ってませんでしたが、仕事では頼れる人として好意は持ってたし、彼のことでヘコんでいた時期だったので、「このまま口説かれたらどうなるんだろ」なんて考えてしまった。 少し投げやりでした。
私は、一人にのめり込むタイプで、今まで男関係で遊んだことがなくて、その反動があったのかもしれません。 「○○さんも、カレへの仕返しで浮気してみたら?」と言われ、シートベルト外してたので、あっという間に抱き寄せられキスされました。 振り向かせ方、唇を重ねるタイミングが上手で、強引だけど無理やりっぽさを感じないキス。 女性の扱いになれているのだと思います。 「やめてください」と抵抗したのですが、迷いがあって、拒みきれなかった。 「抵抗したいならしてもいいけど、絶対に抱くから」って真顔で言われドキッとしました。 適度に強引なのと目力に弱いので、正直胸がときめくのを感じました。 今考えると強引というより脅しですけど、言葉とは裏腹に、抱き寄せる手は乱暴ではなく、触れる指先は優しかった。 逃がさない力加減を心得ているみたいな……。 ついばむような軽いキスを何度も繰り返されて、少しずつ私の唇も開いていきました。 それでも理性を保たなきゃと思って、「あたしまで浮気したら、●●くんと本当に壊れちゃう」と突き放そうとしたら、「彼を気にかけたままの○○さんとしたいな。そのほうが燃えるし」と返されました。 ずっとあとで聞いたのですが、彼氏の話を持ち出した時の私の反応を見て、“煽れば乱れる”と思ったらしいです。 このあと、本当にそのとおりにされてしまうのですが。 Kさんがソフトタッチしながら、わざと彼のことを思い起こせるようなことを口にしてくると、背徳感が湧き上がってきて、踏みとどまらなきゃって気持ちがどんどん薄れてくる。 わかってたことだけど、スキンシップに弱い。 「スイッチどこ?」って言いながら、ブラウスの上から胸の先っちょ探り当てられ、声を押し殺せなくなって。
『敏感だね。声、出ちゃうタイプなんだ?』『感じ始めると目が潤むんだ。すっげーそそる』 『カレとするときもこうなの?』『ヤられたいって顔してるよ』 えっちい言葉を次々に投げかけられて、少し泣きそうになったけど、口ではイヤイヤ言ってる自分と、心の中で流されてもいいと思ってる自分がいました。 体目当てなのは感じましたが、Mっけの強い私は、意地悪言われながらの愛撫が、ツボに入ってしまって。正直、好きじゃない誰かと……と考えたことがないといったら嘘。 貞操観念が崩れたら、自分が流されやすい女だということに気づいてしまった。 再び抱き寄せられ、キスされたときに、私からKさんの首に抱きついて応じてしまいました。 もう、トロけそうで。というか、体も心も完全に溶けてしまった。オチました。 はっきり、Kさんに抱かれたいって思った。 それから、いいように体を触られて、「そんなにエッチな声で鳴いて、イヤ、ダメはどこいったの?」って煽られた。 スカートの中まで手が伸び、ストッキング越しに敏感なところまで侵入を許してしまい。 手を頭の上に拘束されてなすがままです。足を開いて受け入れている自分をただジッと見てた。 「見て。カレ以外の人にクリ攻められてるよ?こんなこと許していいの?」容赦なく指を使われて、腰が跳ねてしまう。 イク寸前まで追い詰められ、ホテルに行くことを承諾させられました。 着くまでの間も、『意地悪されるの好きでしょ?』 『30分後には俺の上で腰振ってるかも』とか、たっぷりいじめられました。 囁かれるように言われると、弱い。 Kさんも、それがわかったみたいです。 「彼女じゃないから手加減しないよ」って台詞が怖かったけど、なにをされるんだろう? ってドキドキした。 部屋に向かうエレベーターの中でも抱きしめられて。 わざとかわかんないけど、私の体にアレが当たって、すごく硬くなっているのがわかりました。 強く求められてるってわかり、「これからKさんとするんだ」ってイヤでも意識してしまった。 部屋に着いてから、Kさんが先にシャワーを浴びて、私は待つように言われました。 帰るチャンスかも、と考えながら、携帯に彼から連絡が来ないか待ってた。 夜勤なのでメール一本来るわけないのはわかってるのですが、カレが浮気したときは、どんな気持ちだったんだろう、と考えてた。 私に対する後ろめたさとかあったのかな? それとも、単純に他の女の子としたかっただけなんだろうかとか。 腰を上げることはできず、時間だけが過ぎていって。 結局、Kさんに身を任せたい気持ちが勝ってしまった。 Kさんがお風呂場から出てました。 立ちあがるように言われ、抱きしめられてキスされた。 フレンチからはじまって、私の反応をうかがうように時間をかけてから舌を絡めてきて。 やっぱりキス上手いなって。私も自然に反応してしまった。すごく長い時間キスしてたと思う。
スキンシップではない本気の愛撫に、全身の力を奪われていく。立っていられないくらい。 「車の中でいい匂いがして、我慢できなかった。どんなふうに乱れるか楽しみ」って言われた。 「あたしKさんを見る目、変わりそう」少しだけ湧き上がった軽蔑感を、正直に口にしました。 「お互い様だろ。もっと気の強い子だと思ってたけど。押しに弱いと知ってれば、もっと早く迫ったのに」「お尻ちっさいよね」って、撫でられて、ピシャッて叩かれた。 そっか、なんでもないフリして、そういう目で見てたんだ。男の人ってわかんないな。 シャワー浴びさせてくれないっぽいので、ちょっとイヤがったんだけど、「フェチだから、どうしてもスーツ着たままの○○さんとしたい」って言われて、そのまま。 ベッドに移ってから、「買ってあげるから」と言われ、ストッキングも破られてしまって。 こんなのいやって言ったけど、ホントは乱暴されてるみたいでちょっと興奮しました。 「彼氏に悪いと思ったら感じちゃダメだよ」そう言われても、我慢できなくて。 カレの顔は浮かぶけど、“ゴメン”とか全然考えられない。 休みなく体の色んなところを、同時に触られて、声を殺せずに身をよじるしかなく「弱いところだらけだね」と囁かれました。 言葉でも責められてどんどん淫らな気持ちが増していく。 いきなりストッキングの破れ目から、下着をずらされてしまい、「ドロドロになってる」って言われた。 空気に触れたら、自分でも信じられないくらい濡れてるのがわかりました。 それとライナー使ってるのがバレて、剥がされた。恥ずかしかった。脚を少しでも閉じると、力強い手でこじ開けられる。 大事な部分を見られたことも、おもちゃにされて濡らされたことも悔しかったけど、溢れるのを止められない。 「鏡を見て」Kさんの腕の中で翻弄される私が映ってた。 後ろから抱えられ、しなだれて、体を預けてる。 たくし上げたスカートの中を弄ぶように、Kさんの指が踊っていて、絶え間なく喘いでいる私をジッと観察してるのがわかりました。 ローブを着たKさんと、着乱れた私。対比がひどくいやらしくて、思わず見入ってしまった。 Kさんの指先が私の顔を撫で、唇を割って指が侵入してくる。 愛する人にするように、Kさんの指を吸い、舌で転がして甘く噛む。 「本気になってきたね」とKさんが言いました。 膝立ちになるように促され、向かい合いながら、さっきよりも深く唇を求め合いました。 「キス、好き?」「うん。チュー、弱い」仕事での関係はすっかり崩れてしまって、いつしかKさんに甘えてる。 キスをしながら、Kさんがローブを脱いで裸に。 逞しくって、正直、カレより色濃いオトコを感じた。手を導かれ、Kさんの股間に触れました。 もう、すごく硬く、大きくなってた。熱かった。これで貫かれるんだ、って思った。 Kさんも、私のあの部分に指を触れる……自分ではよくわからなかったけど、パンツがぐっしょり濡れて「冷たくなってる」って言われた。
互いの大事な部分を確認しあいながら、またどちらからともなくキスをかわす。 舌と舌を絡め合う音と、私の蜜の音。二つの湿った音が交わって、耳を刺激する。 とにかくキスが上手くて、頭の中がぼーっとなる。もっと欲しくなる。 せつなくなってきて、私からKさんの首すじに唇をあてがって、ボディキスをしました。 もう、止まらなくなってた。「思ってたより、ずっとやらしいんだね」 堕ちた私を見て、Kさんが言いました。 Kさんがゆっくり立ち上がり、気が付くと、前に跪いている自分がいました。何をさせる気かわかったけど自然にそういうカタチに……。 今までその人との初エッチでは口でしたことなかったので、そう伝えました。 そしたら、「そんなの関係ない」って。口元に突きつけられて、拒めなかった。 「いつもするようにして」と言われ、観念してそのとおりに……優しく髪を撫でられながら、手と口でKさんを愛しました。 最初は目を閉じてしてたんだけど、Kさんが切なそうな吐息を漏らすのが気になって、ふいに見上げると、私をじっとみつめてて。 恥ずかしくて、顔を背けたら、「ダメ、してる顔みせて」って、頬に押し当ててきた。 無理っぽく口に押し込むようなことはせず、私が自分から唇を開くの待っているみたいで、仕方なくまた口に含みました。 「こっち見ながらして」視線を痛いほど感じながら見上げる。 見下ろされてるのが屈辱的だったけど、逆らえずに従っていると、次第に倒錯感が増していく。 「すっげーやらしい目してる。○○さん、フェラするとメスになるんだ」 もう頭の中がぐちゃぐちゃでした。 とうとう、その瞬間が……ソファーに連れて行かれ、腰をかけた状態で脚を広げられました。「入れるよ。覚悟できた?」問いかけに返事はしなかったと思うけど、どうしようもない切なさに心が支配されていて。 Kさんがゆっくり浸入してきて、奥まで届く。やだ、って反射的に口にしてしまったみたい。 「イヤなの? もう根元までいってるよ」言われた瞬間、背中がぞわっとした。 自分でも、わかる。いつもと違う感じがする。彼じゃない人に征服されてる後ろめたさと、満たされた感覚でおかしくなりそうでした。 ゆっくりゆっくりKさんが、私を味わうように、焦らすように動き始める。ただ激しくされるより、ずっと好き。 私の髪を両手で撫でながら、じっと見つめてきて、私も見つめ返す。 「キスして」っていわなくても仕草でわかってくれる。自分から唇を開いてキスを待ってる。 Kさん、エッチ上手すぎる。溺れる私を見て「感じてくれてうれしい」とKさんが言いました。 私はいっぱいいっぱいなのに、どうしてそんなに余裕なんだろう。不思議で仕方なかった。 私の中、気持ちよくないのかな。とか、余計なことを考えてしまった。 聞こうかと思ったけど、Kさんにも気持ちよくなって欲しいと思ってる自分に自己嫌悪して、黙ってた。
突然「今、誰のオンナなの?」って問い質されて。答えずにいたら、一突きされて泣かされた。 「ほら、見て。俺が刺さってるよ」「やだ……Kさん、エロすぎだよ……」 「好きでもない男にアソコ楽しまれちゃってるね、ほら」繋がっている部分を見せ付けられて、じっくり何度もかき回される。 Kさんが埋めるてくるたびに、やらしい音がしてた。 下着をつけたままなのも卑猥で。ソファーに移動したのは、見せ付けるためだったのかも。 ホントに楽しまれてる、弄ばれてる、って思うと胸が苦しくなった。 視覚でも音でも言葉でも、気が遠くなりそうになるくらい背徳感を煽られました。 「ほら、誰のオンナかちゃんと答えて」「い、いや」また急に深く打ち込まれる。 私を翻弄したいときや質問の答えを言わせたいところで、わざとピッチを上げてくる。 不意打ちされて、私が高い声で乱れる。「お願い。意地悪しないで」 「彼女じゃないから手加減しないって言っただろ」「……」「今は、誰のオンナ?」 諦めて、「今はKさんに抱かれてる」って答えました。Kさんは満足したのか、「ベッドでしよ」と、私をだっこしてくれました。 それからも卑猥なことを言われたり、裏切りの言葉を口にさせられつつ、ゆっくりと互いの体温を確かめるような、今まで無かったくらい密着度の高いSEXに溶かされてしまった。 Kさんの上になったとき、「さっき言ったとおり、腰振ってる」そう言われて、恥ずかしくて死にそうだった。 でも言葉でいじめるけど、強い口調ではなくて、不快ではありませんでした。 キツい命令調だったら耐えられなかったと思う。 やさしく囁くように意地悪してくるので、たまらない気持ちになる。 言葉でいじめたあとも、「頑張って言ってくれたね」とか、フォローしてくれるし。いじめられっぱなしじゃないから、気が緩んでしまう。 行為も、私を追い詰めるとか、Kさんがイクとき以外はそれほど激しいって感じじゃなかった。 自分本位にするのじゃなくて、私に合わせて雰囲気を作ってくれてるのを感じました。 繋がったままお話しして、何度もキスして、無言で長い時間舌を絡め合って、またお話しして。 不意に荒々しくされると、ねじ伏せられるような気がして、なおさら溺れてしまう。 体験したことのない時間でした。私が寸前まで高まっていることがわかったのだと思います。 「後悔してる?しても遅いよ」急にマジ顔でスパートかけてきて。罪の意識が一気に膨らんで、はじけてしまった。 怖くなって「やだ」って身をよじったら、強く押さえつけられた。 快感に抗えず、カレとは違う男の人の腕の中で、ついに果ててしまいました。 耳もとで「イッた?」と囁くのが聞こえてきました。 答えませんでしたが、ヤバイくらい深く達したことで涙がこぼれてきて。Kさんはまだイッてなかったんですけど、「落ち着くまでシャワー浴びよう」と言われて、お風呂場へ……。
おっぱい隠してたら、「イマドキの女子にしては恥ずかしがりだよね」って手をどかされた。 それから、シャワーで汗を流し、私をなだめるように、仕事のこととか割とフツーのお喋り。 体を洗ってもらうときに、「縦ベソだ」っておヘソをツンツンされました。 私が落ち着きを取り戻したところで、「おいで」って言われて抱っこされて、Kさんと再び繋がりました。 愛する人とする一番好きなカタチなので、複雑な気分だったけど。 そして不意に「さき、イッたよね?」と聞かれて、ついに認めてしまいました。 「彼氏と比べて、どうなの?」「……」「答えて」「どうして彼のことばっかりいうんですか」 「○○さんが濡れるから」「やめて、おかしくなっちゃう」「おかしくなるくらいいいんだ?」 「ヤバイくらい感じてる」って、言ってしまった。 服を着ていたさっきと違い、濡れたカラダが密着して、ぬるぬるが気持ちいい。 「“Kさん、いいよ”って言って」 「Kさん、いいよ」「彼氏より?」「……」「どうなの? 教えて」 「……●●くんとするよりいいの。すごく感じる」「今日はゆっくりして大丈夫なんだよね?」 「………………」数瞬ためらったけど、結局私は頷いてしまいました。 それから、彼とのこと、男性経験、私がどうされるのが好きか白状させられました。 過去の経験を聞かれることは、誰でもあると思います。新しい人に元カレのことを聞かれても、それまでは「嫉妬されたらやだな」くらいにしか思わなかったです。 でも浮気相手に、現在進行形の恋人との営みを問い質されるのは、恥ずかしさと後ろめたさがない交ぜになって、この時間が一番精神的に辛かった。 とくに男の人のアレを飲んだことがあるか、執拗に聞かれました。 私に飲ませたいんだ、って思った。 私がイヤだと思うことはしないで、とお願いしたら「“絶対イヤ”ってことを教えてくれたら、それはしない」と約束してくれた。 「もう出したい」って、後ろ向きにされて、激しく揺さぶられ、Kさんも昇り詰めました。 またベッドへ移動しました。今度は、私もKさんの愛撫に自然に応えました。 Kさんの股間に手を伸ばして、いつの間にか互いの大事な部分を愛し合う形になってた。 長い間、無言でそれぞれを味わって。やがて指と舌で追い立てられ、我慢できずに、私のほうから「欲しい」と口にしてしまった。 「素直になったね」優しくキスしてくれるKさんを迎えて、疼いた部分を深く埋めてもらいました。 またスローテンポのSEX。お互いを会話と行為で確かめ合うのが心地いい。 「髪、触ってばかりいる」「好きなんだよ。いい匂いするし」「髪フェチ?」「だね」 「お尻とスーツもフェチ」「スーツってか、着てすると萌える」「コスプレ好きなんだ」 「仕事のときのままの○○さんがフェラしてて興奮した」「……あれは意地悪すぎ」 「あのまま口の中に出したかったな」「ほんとは、あたしに飲んで欲しかったんでしょ」
悪気はなかったのだけど、Kさんはムッとした様子で、「今度、飲ませる」って。 私は「いや。絶対」とかぶりを振った。今度ってことは、これで終わりにしないつもりなんだ。 Kさんは心の中を見透かされて怒ったのか、意地悪モードになってきて。 アレを引き抜いて、また入れてくる。「入る瞬間、すごくいい顔する」って。 何度も何度も繰り返された。「遊んじゃダメ」そう言っても止めてくれない。 「可愛いのが悪いだろ」って。ゆっくり侵入してきたり、入ってこなかったり、あてがったところから一気に突き刺してきたり。じれったくって泣きそうになってきて。 気がついたら、「抜かないで。そのままして」って素直にお願いしていました。 「また俺の前でイキ顔晒したいの?」強烈な一言でした。言われた瞬間、全身に怖気が走った。 このときは絶対忘れられないです。Kさんが動き出したら、頭の中が真っ白になった。 「今度はごまかせないよ」と言われました。「調教されてる気分はどう?」 「調教なんて、そんなこと」「誰が見たって調教中だろ」カラダの相性とかよくいうけど、確かにそれはあるのかも。 自分のMっけはわかっていたけど、こんな感じでいじめられると、我を忘れてしまうのだと、はっきり気づいてしまった。 この関係に溺れたらヤバイと、何度も脳裏をよぎっては、快感に打ち消される。激しくしてこないじれったさにハマってる。 「いいの……当たる」「●●くんのより大きいから当たるんだよ」「……」「大きくないの?」 「…大きいかも」「大きいの好き?」「わかんない、そんなの」「わからないのにいいんだ?」 「あたしが彼女じゃないから、いじめるんでしょ」「彼女にしたら、もっといじめる」 私からキス。キスしてる間は意地悪言われないから。たまに重たくピストンされて泣かされる。 そんなことの繰り返し。昇りつめたいのに、焦れた動きで高まったままが続いてる。 ついに理性の糸が切れてしまって、「あたし、ダメになりそう」「イキたいの?」 はっきり口にしたくはなかったので、「辛い」か「限界」か、そんなことを伝えた気がする。 「じゃ、終わりにしようか。最後にイッていい?」「好きにして」って答えた。 四つんばいになるように言われて、さっきイッたときも後ろだったし、Kさんバックが好きなんだって思った。 さんざん抱き合ってなんだけど、、、 こんなに明るい場所で、初めてする人に無防備にお尻を差し出すのは、そのときでも抵抗がありました。 全て晒してしまったと思ったら、顔から火が出そうだった。 「彼氏より大きいものでイカせて、って言って」「意地悪しないで。我慢できないの」 「好きにしてって言ったろ」「やだ。絶対言わない」「強情だね。フトモモまでたれてるのに」 「やだ、そんなところ触らないで」「言うまで止めないよ、ほら」 「あたしが本気でイヤがることはしないって約束した」「言って楽になれよ」 羞恥心と屈辱感でどうにかなりそうなところに、追い討ちをかけられました。
「言わないと、俺に狂わされたこと、みんなに話すよ」もう、本当に頭がおかしくなりかけて、今にも負けてしまいそうだったけど、「これ以上されたら、Kさんを恨む」って言ったら、やっとやめてくれた。 Kさんは「ゴメン」って背中にキスしてから、私の中に入ってきました。 最後はすごく激しくて、壊れそうなくらい手加減無しでされました。 彼氏のことなんて頭から飛んでいた。腰をつかまれ肩を押さえつけられて、髪まで引かれて。 逃げたくても逃げられず、強引にイカされて、イったあとも続きました。 息が出来ないくらい苦しくて、辛くて。こんなSEXがあるなんて、思わなかった。 私は乱れ泣いて、グシャグシャになってた。どのくらいの時間かわかりませんが、体感ではとても長かったです。 「もう無理。許して」ってお願いしたのに、Kさんがイクまで止めてくれませんでした。 行為が終わったあと、しばらく放心状態で、正直に「こんなの初めて」って漏らしたら、髪の毛をクシャクシャに撫でられました。 それから、シャワーを二人で浴びました。Kさんが私にシャワーをかけながら、知られてしまった感じるポイントを撫でてきて。 ダメ、もう終わりって言っても、メロウなキスに阻まれてしまう。こすりつけるように抱き合って、互いを感じ合うタッチ。 終わったはずなのに、余韻を体に刻まれて、疼かされてしまう……。 本当にヤバイ人と関係を持ってしまったと思った。「またしようね」「……彼に悪いから」 「俺のがいいって言ったクセに」「無理やり言わせたんじゃないですか」「俺にイカされた」 「やめて」「彼氏じゃ届かないところに当たるって言った」「そんなこと言ってない」 「もう許してって泣いた」「やめてってば」「○○さんの正体、暴いてやった」「……」 何も言えなくなった私のあそこを触って、「ほら、言葉で責めただけで濡れるMだ」 Mだとか調教だとか言われて、私、ホントにそうなのかなって……。 MっぽいとMでは、かなり違うと思うので。言われてショックでした。 浮気したことも後悔だけど、M認定されたことも引きずってしまいそうで。 悶々とした気持ちのまま、ホテルを出る頃には空は明け始めてました。 長い時間Kさんのそばにいたんだと、改めて思いました。 帰りの車の中で私が無口だったので、「ちょっと無理しちゃったかな」って謝られました。可愛かった。またこうして会いたい。 今の彼と別れたら、自分と付き合って欲しいとも。でも、嘘ですよね。 雰囲気に流されて浮気するような女だとわかって、なのに彼女にしたいなんて。 冷静になったら、疲れたのと罪悪感がひどく重くて、会話をする気力がありませんでした。 彼氏の浮気で悩んでた自分が、逆に流されるままに浮気して、快感に負けて溺れて。 それどころか、カレを裏切っている気持ちを媚薬にして感じてしまった。 されたこと、言われたこと、言わされたこと、自分から求めてしまったこと。 それが頭の中を巡って離れずにました。「気持ちの整理ができたら連絡しますから」とだけ言って、車を降りました。 Kさんと肌を重ね合わせていた間も、帰りも、携帯に彼からの連絡がなかったことだけが救いでした。
直後に、彼氏とは別れました。向こうが浮気を認めて、「相手の子のこと好きになった」って。 泣いた私を慰めてくれたけど、悲しいから泣いただけじゃなくって、正直ホッとしてしまった、そんな自分が情けなくて泣いた。 私は、結局カレを裏切ったことは伝えられずじまいで。 友達も私が「捨てられた」と思い込んでしまい、友人間で少しゴタゴタがあって、それも気が重かったです。 普段気が強いふりして、肝心なところでジメジメしてる。 耐えられず、自分からKさんに電話してしまいました。 カレとお別れしたこと、裏切ったことを伝えられなかったこと。彼だけが悪いわけじゃないのに言い出せなかったこと。 Kさんのマンションで、全部話しました。「苦しめちゃったね」そう言って、ハグしてくれた。 たまらなくなって「一緒にいて」ってお願いしました。おもちゃにされてもいいと思った。 でも、その日は静かに愛してくれました。それから、Kさんと一緒にいる時間が増えました。 事情を少し知っている人には、彼氏彼女関係と思われてたけど、私はそう思ってなかったです。 彼のオンナであったとは思う。でも、彼女じゃなかった。 Mだって決め付けられて、酷いこともされました。 怖かったのは、要求がエスカレートすること、それを受け入れてしまうこと、受け入れて当然のように振舞われることです。 環境になれたり感覚が麻痺すると、大事なものを失うような気がして、それはイヤだった。 ずっとMっけがあると自分でも思ってたけど、本当にMなのかわからないです。っぽいってだけで、違うんじゃないかと思うこともある。 他人に相談できないし、これだけは今でもわかりません。普通以上M女未満の、Mだと思う。プチM。たぶんM。 私は、スポーツするようにエッチできないし。ペットでもないし……。 ベッドで支配されたい欲求もあれば、灯りを消した部屋で普通に肌を合わせたい夜だってある。 好きになったら抱かれたい。Kさんとは順番が逆になったけど関係したら好きになってしまう。 でも、彼は一人の女で満足できる人じゃないし、私もこの人とは無理だと思うようになった。 半年後、Kさんが異動になり、私も関係を清算するつもりで転職しました。 連絡が来ても無視して、しばらく会うことも無かったのですが、次に失恋したときに一度、マンションに行ってしまったことがあります。 「自分から来たんだから」って、メチャクチャにされた。 凄く後悔して、もう二度と会わないって誓った。 それがKさんと会った最後。感情的には、もうとっくにKさんから卒業してますが、体が寂しいとき、ふと思い出して、一人慰めエチしてしまうことはあります。 自分でもだらしない女になったって思う。 昔のオトコ関係なんて、たいがい忘れてしまうけど、これは無理。色んな意味で自分を知った夜だったから。忘れようとしても忘れられない。 でも後悔もしたけど経験はブレーキにもなってます。あの頃のように流されることはないです。 最後は自分でも、なにを書いているかわからなくなってしまいました。これでおしまいです。
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