人妻と独身女
3月も終わりを告げ様とした頃、沙織が住むマンションに一組の夫婦が引っ越しをして来た 「こんにちは」 沙織は何ら疑いも警戒もせずに玄関の扉を開けると隣の夫婦が微笑みながら立っていた 「こんにちは、はじめまして、今度隣に引っ越しをして来ました梅本と申します」 夫婦は笑顔を崩さず沙織に挨拶をした、そしてほんのお礼と言いタオルを手渡した、沙織は恐縮しながらタオルを受け取った 「会社の転勤で此方に参りまして、何せ初めての街な物ですから宜しくお願いします」 夫がそう言うと隣の妻がにこやかに微笑んだ、そしてその日から3ヶ月が過ぎた、隣の妻の葉子と沙織は直ぐに親しくなりお互いの部屋を往き来する様に成った 「ねえ沙織さん?」 葉子の部屋でお茶を飲んで要る時であった 「何?」 沙織は紅茶を啜りながら応えた 「ねえ沙織さんって、独りで淋しくないの?」 突然の問に沙織は紅茶を吹き出しそうに成った 「えっ、突然なに~?、う~淋しくないって言ったら嘘に成るかなぁ?」 沙織は優しく微笑みながら応えた 「女独り四十過ぎまで独りなのは何か訳が有るのかしらって思って」 「訳?、そんなの無いわよ~」 沙織は軽く笑った 「へぇ~本当に?」 葉子は含み笑いを浮かべ沙織を見つめた 「何?、何よぉ~」 燻しがる沙織に葉子は微笑み 「私知ってるのよ」 微笑んでいた葉子が沙織の顔を見つめた 「知ってる?、何を?」 怪訝な表情を浮かべる沙織に葉子は態とらしく上品に笑い 「沙織さん昔AVに出てたわよね~」 その葉子の言葉に沙織の表情は凍り付いた 「えっ、AV?何其れ?そんなの知らないわよ~」 「あら?本当に?、ごめんなさい、いえね、主人ねAVが大好きなの、それで此処に引っ越す時に荷物を片付け至らAVが出て来たのそれもSM物のね」 葉子は微笑みながら沙織の顔を見つめながら迫って来た、沙織は葉子に背を向けると葉子は沙織の肩を掴み向き直らせ 「あら本当に?ごめんなさい、でも沙織さんの口元のホクロとAVに出てたM女の口元のホクロが全く同じなのよねぇ~」 冷たい微笑みを浮かべる葉子に沙織は繕い笑いを浮かべ 「偶然よ、偶然、そんな人沢山居るわよこの世の中には」 引きつる笑いを浮かべる沙織に葉子はツンと澄ました顔をし 「層ね~、でもそのM女ね~乳首とラビアにピアスをしていたの沙織は点けてる?」 「えっ?、ピアス?乳首と…」 顔を朱く染める沙織に葉子は沙織の唇に自分の唇を重ねて来た、沙織は突然の事に躰が硬直した、そして葉子は沙織のブラウスの重ね目に手を掛け一気に左右に引き裂き表れた淡いピンクのブラジャーを剥ぎ取った 「あら?偶然も此処まで重なると怖いものね~」 沙織の少し小ぶりで少し垂れた乳房の先端の乳首にピアスが施されていた、沙織は乳房を隠す事をせず力無くうなだれた、そう葉子が言うSM物のAVに出ていたのは間違い無く沙織であった、今から20年程前、沙織がまだ20代の頃同じ職場の上司と不倫関係に有った頃沙織はその上司にM女として徹底的に調教されマゾとして覚醒させられ半ば強引にAVに出された事が有った、それが20年の時を経て今まさか葉子に知られ様とは思いもしなかった 「ねぇ沙織さん?、AVに出てたのはあなたよね?」 不気味に微笑む葉子に沙織は頷くしかなかった 「今でもAVに出てるのかしらね?」 沙織は首を振った 「成ら何故今でもピアスを外さないのかしら?」 「……それは」 沙織の瞳から涙の雫が頬を伝った、葉子は笑い 「この事マンションの人方が知ったらどうかしらね~」 葉子の鋭い眼差しが沙織に突き刺さり最早蛇に睨まれた蛙であった 「ねぇ~私の奴隷に成って呉れない?、成って呉れるわよね!」 葉子の脅しに逆らう事など出来なかった、沙織はその日から葉子の慰み者と成った |
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