奈落夫人_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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奈落夫人

15-06-14 10:11

飯浜早苗は観念した表情で田沼浩一の前で着物の帯を解き始めた、静まった2人だけの部屋に帯が擦れる音が鳴り田辺浩一は下品に生唾を飲み込んだ、早苗は帯を解き着物を一枚一枚脱ぎ脱いだ着物が足元に重なり合い色白の素肌が田辺浩一の目前にさらけ出された

「もぅ…許して下さい」

早苗は泣き出しそうな表情と震える声で田辺浩一に言った、田辺はニンマリと笑い

「奥さん、全部って言った筈ですよ」

田辺の言葉に早苗は恥辱に顔を歪ませ腰に巻き付いた腰巻きの紐を細い震える指で解すと、腰巻きは床に重なり合った着物の上にはらりと落ちた、早苗は両手で乳房と股間を抑え恥じらい色白の素肌を朱く染め一重の切れ長な瞳から涙の雫が頬を伝った

「堪忍して、もぅ許してっ」

消え入りそうな声で言う早苗に田辺は勝ち誇ったかの様に笑った


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