女子高生にスライディングしたら付き合うことになった 4_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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女子高生にスライディングしたら付き合うことになった 4

15-06-14 10:22

しばらくの間はばたばたしてたけど、だんだん生活も落ち着いてきていた。
気付けば夏になっていて、お盆に実家から帰ってくるようにと催促もあり、美咲の紹介も兼ねて俺の実家に行くことにした。

美咲「スラ男の実家かー、お兄さんいるかな?ww」
俺「いや、いないだろww」
美咲「早くお母さんと話してみたいなあ。
スラ男の小さいときの話とか聞いてみたい!」
俺「なんでもいいけど実家でスラ男とだけは呼ぶなよww」

確かこんなことを話ながら
車で4時間くらいの距離を走らせてた。

2年ぶりくらいに実家の玄関を開けた。
久しぶりに実家に帰るのって妙に緊張するんだよねww

俺「ただいまー」
美咲「お邪魔しまーす!」

リビングからものすごい勢いで足音がしてきたww
そんな息子の帰りが嬉しいか、このやろうwwww

母&父「おか…若っ!」
俺「あれ?俺若返った?ww」
母「あんたは黙ってて!」

ふぇぇ…久しぶりに帰ってきたのに喜ばれてないのはなぜ。




美咲「初めまして、1さんとお付きあいさせていただいてます美咲というものです。これからよろしくお願いします」

猫かぶってんじゃねえよwwww
そして涙ぐみだすおふくろ。

母「1…1…」

なんなんだよwwww

長時間の運転で疲れていることもあって、リビングでごろごろしていた。
遠目でだけどおふくろと美咲がキッチンに並んでる姿を見てすごくほっこりした。


しばらくして夕飯がテーブルの上に並びだした。
家は親父が呑むから、結構早くから出てくるんだよね。

おふくろが嬉しそうに「これは美咲ちゃんが作ってくれたのよ」
って親父に説明していたのを覚えてる。
そしてテーブルの真ん中を陣取る赤飯。
…いやいや、それはやりすぎだろwwww

父「じゃあ…今日は美咲ちゃんに乾杯!」

あくまでも美咲が主役なんですね、分かります。

いい感じに美咲以外のみんな酔いだして、親父とおふくろから質問攻めをくらってた。

母「ところで美咲ちゃんは何歳なの?」
美咲「先月19歳になりました」
父「え?!じゃあ半年前まで高校生?ww

いいなあ、おじさん嬉しいなあwwww
こんな若造やめて、おじさんに乗り換えない?ww」

母「あなた、ちょっと」
父「」

母強し。

母「じゃあ馴れ初めは?ww」

美咲「1さんにスライディングされたのが始まりですね!」

…それはいかんでしょう。

俺「み、美咲さん…」
母&父「美咲ちゃんkwsk」

まずはリアルなやつは手ぇ叩けー!
これが公開処刑なんだね。
KJの気持ちが少し分かった気がするよ。

美咲「酔っぱらった1さんがわたしの太ももみたさにスライディングしてきたんですよww
びっくりしますよねwwww」

母「あんたって子は…親の顔が見てみたいわ!」

間違いなくあんただよ!

母「あんたは昔から女子トイレ覗いたり、女の子のリコーダー舐めたりして呼び出しくらって…全く成長してないのね!」

…それはもっといかんでしょう。
でも今だから言える。
今も昔も変わらず俺はHENTAIでした。

美咲「なにそれ聞いてない」

誰が彼女に女子トイレ覗いたり、
女の子のリコーダー舐めたりして呼び出しくらったことを言うものか。

母「こいつはそんな男なのよww」
美咲「スラ男さいってー!」

ス、スラ男とだけは呼ばない約束じゃorz

父「スラ男…スライディング男ってこと?wwww」
美咲「そうですよ、さすがお義父さんww」

父「でも1の気持ちも分からんでもないぞww
俺だって許されるなら女子高生の太ももは覗きたい!
だから美咲ちゃん…」

血は争えないらしい。


母&美咲「どっちの味方なのよ!」
父「1の変態さ加減にはほどほど愛想がつきたわ!」

もうやだこの家族。

終始、口撃の矢面にさらされた俺。
やけ酒と言わんばかりに、飲んだくれた俺。
酔っぱらって美咲の太ももにヘッドスライディングしたら頬をぶたれた俺。
諦めずおふくろのお股にヘッドスライディングしようとしたら

「あんたの帰る場所はそこじゃない」と言われた俺。

あれ、俺なにをしに実家に帰ってきたんだろう。

気付けば寝てしまっていたようで翌朝盛大な二日酔いをお見舞いされました。

美咲いわく、寝ているときに一粒の涙を流した俺。

真珠の涙もとい、HENTAIの涙。


さて、二日酔いと戦いながらも昼頃には起きて炎天下の中墓参りに行ったりしてた。
夜になれば地元の祭りがあるらしく、美咲と行くと決めていた。

そろそろ祭りの会場に行ってもいい時間帯だったので美咲を呼ぶ。
返事と共に出てきた美咲はなぜか浴衣姿。

俺「それどうしたの?」
美咲「お義母さんが着てたやつだって!
どう?似合ってる?」
俺「最高にエロい」
美咲「なんか昨日の一件で吹っ切れた?ww」

吹っ切れたとかじゃないんだ。
浴衣は無条件でエロい、これだけは生涯ゆずることはできません。

懐かしい景色を2人で下駄を鳴らしながら歩いていった。
時々、その場所場所の思出話しながら説明すると美咲はすごく嬉しそうで、話してるこっちまで嬉しくなるほどだった。

会場につくとさすがに地元なもんで、知り合いも結構いて顔合わす度に美咲のことを聞かれたww
三十路も近づけば、若いことが正義となる模様。

いろんな出店を見て回って、子供みたく2人ではしゃいだ。
花火も打ち上がるらしく、会場から少し離れた河川敷で見ることにした。

多少離れた場所なこともあって、人はまばらで会場の賑わいも遠くに聞こえた。

俺「いやあ、疲れた。歳だわ」
美咲「情けないww
それにしても楽しいなあ…」

なぜか泣き出す美咲。
そんな俺が疲れやすいのが嫌かwwww

俺「ど、どした…?」

おろおろするスラ男。
打ち上がり始めた花火。

美咲「スラ男もまだまだだね」

なんのこっちゃ。

美咲「幸せだと泣けるんだよ、ばか」

幸せだと泣けるのか。

俺「加齢臭ですが抱きしめていいですか」
美咲「やだ」

俺「」
美咲「キスして」

キスした、でっかい花火が上がった。
幸せの涙はしょっぱかった。
最高にロマンチックな瞬間だった。

美咲「唐揚げくさい」

ロマンチックのロの字もなかった。

花火も終わって、疲れもあり早めに切り上げることにした。
結局実家にもう1日だけ泊まって帰ることに。

なぜか美咲がいた3日間で親父の白髪混じりの頭が真っ黒になったのはなぜだろう。

<続く>

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