恥悦1(痴態を見下したくて)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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恥悦1(痴態を見下したくて)

15-06-14 10:23

 夕飯の買い物を済ませた主婦が、少し遠回りして駅の西口を歩いている
主婦は、自分の妄想が道行く人に気づかれないようにと余計な心配をして
怪訝そうな顔をして、下品な電装を施した風俗店の前を歩きながら想う
(こんな街中で、壁一枚隔てた所で男と女が・・・まだ日も暮れてないのに)
店の入口の奥を横目で窺う主婦と、店の前を掃除している貧相な男と目あった。
男は、どう見ても会社員には見えない、いかにもという感じの男だったが
精一杯の笑顔で、ポケットティッシュを差し出し、主婦が受け取った
(負け組・・・あんな仕事をして、家族はどう思っているのかしら・・・)

旦那が新車を買い、納車された。親戚の男の子が大学に合格した。

そんなことより関心があるのは、ティッシュの裏の広告だった。
・現金日払い、秘密厳守、あいた時間に、こっりお仕事。50歳まで可・
(負け組・・・の女、調子に乗って無計画に生きてきた頭と尻の軽い女の末路)
そんなことを考えて堪らなくなった主婦は、女性募集の応募者になりすまし、
店内を見てみようと思い付き、面接に行くとに(こんなドキドキ久しぶり)


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