貧相な呼び込みの男が、お茶をいれてくれて
支配人の手があいて、ここに来るまでの間。
先輩達が、お仕事をしている所を見学しながら待つようにと言ってから
(支配人室の、暗幕のような)カーテンを開けて、支配人室を出て行った。
フロア全体が見渡せる大きな窓は、支配人が監視する為のもので、
マジックミラーになっていて向こうから此方は見えないそうだ。
気のない素振りを装っていた主婦は、男が支配人室を出て行って一人になると、
ソファーから立ち上がり、窓の方に忍び足で近づいて覗いた。
(来た甲斐があったわ、あっやだ・・・いやだわ~はしたない・・・)
主婦は、支配人がいつ開けて入ってくるか分からない入り口のドアと、
窓の中の男と女を交互に見ていた。
(一番手前のシートは目の前で、黒子まで分かるくらいよく見える。
今が入れ替えね、あっ、いい男・・・なによ、この女は・・・
喋ってないで早く始めなさいよ・・・スボン下ろすのね、勃ってるう。
あら・・・女も脱ぐの、その厭らしい下着、いやね~足上げて
あそこ見られて、オモチャにされても、文句も言えないのね
そうして、おチンチン手でしてあ・・・口で、おしゃぶりするのね
私が ここで見ていのよ・・・そうとも知らずに・・・)
主婦は、少し開いた口の中で舌を動かしている。窓を熱い息で曇らせて
(貴方も、そんな小さい胸いつまで揉んでないで、下の、そう、そこ
クリ、そこ、やっちゃって・・・どう、貴女、効くんじゃないの)
主婦は、出窓のようになっている窓枠に肘を乗せ、角に胸を押し付けている。
立ったまま右足だけ膝を曲げて、つま先立っていて少し開いた股間で、
右手を動かしている、体全体で息をして、ああっと口が動いたように見えた。
そろそろ、いいかな・・・そう、支配人が、別室から、
隠しカメラで一部始終を撮影しながら盗み見ていたのだ。
ここに向かってくる靴音で、我に返った主婦は、
慌ててソファーに座り直し、乾いた喉にお茶を流すと ドアが開いた。
貧相な呼び込みの男はナメてかかっていたが、支配人は恰幅が良くて
強面だった。本能的に逆らえないと思った主婦は、
ここに来たことを強く悔やんだ。
コメント